いろはにほへど

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【完全ネタバレ】青楼オペラ 1巻・曙楼『茜』の新造出し

桜小路かのこ先生の大人気作品『青楼オペラ』1巻の完全ネタバレ紹介をしていきたいと思います。

青楼オペラの概要

青楼オペラは、小学館フラワーコミックス・ベツコミにて桜小路かのこ原作で描かれる甘くて切ない遊郭ラブストーリーで、1巻・2巻が2015年10月26日に同時発売されて以来、大人気コミックとなっています。




登場人物

主な登場人物を紹介しておきます。

永倉 朱音ながくら あかね


©青楼オペラ 小学館

武家出身の15歳で、何者かによって両親を殺され、遊郭吉原の『曙楼』に身を売る。曙楼で一番の女郎になれば沢山の男の情報が手に入り、自分の両親を殺めた刺客を見つけ出すことが出来ると考えている。曙楼での源氏名は『茜』。

近江屋 惣右助おうみや そうすけ


©青楼オペラ 小学館

高利貸しの若旦那で、頭も切れる色男で吉原の女郎達にモテる人気者。大の武家嫌い。

神谷 利一郎かみや りいちろう


©青楼オペラ 小学館

永倉家に仕えていた用心であったため、曙楼で会うよりも前から朱音の兄のような存在であった。彼女を心配し吉原まで追い、曙楼では「利一」として働く。

朝明野あさけの


©青楼オペラ 小学館

曙楼一番の花魁で、朱音の姉女郎として女郎としての振る舞いを茜に指導する。

あらすじ

江戸時代、遊郭吉原――――。

親を亡くした武家出身の朱音(あかね)が自ら身を沈めたのは、大見世・曙楼。高利貸しの若旦那で頭の切れる色男・近江屋惣右助(おうみやそうすけ)との出会いが、朱音の運命を突き動かす!! ここは地獄か極楽か・・・艶やかな吉原物語が今、動き始める!!!!


©青楼オペラ 小学館

青楼オペラ1巻ネタバレ

それではここから青楼オペラ1巻の内容についてご紹介します。

注意:ここからはネタバレになります。

第1話:朱音、大門をくぐる


ー『本当にいいのかい?この大門をくぐったら余程運が良くない限り二度と外には出られないかもしれないよ…?』ー



©青楼オペラ 小学館


遊廓吉原ー曙楼ー

『おや、この娘はお武家の出だね』くるわ内儀おかみは『朱音あかね』の姿勢を一目見ただけで言い当てます。


江戸町一丁目の曙楼は吉原でも5本の指に入る大見世、楼主ろうしゅにも気に入られあとは出来るだけ早く売れっ妓に"そう意気込む武家出身の『朱音』は両親を亡くし、吉原の大見世「曙楼」の奉公人となります。


『おまえはこの吉原のことを何も知らないだろうから、一から話してやりましょう』とお内儀。



©青楼オペラ 小学館


朱音の姉女郎として楼主によって朝明野あさけの花魁おいらんが呼ばれます。


朝明野は女も魂消たまげるほどの美しい花魁です、"こんな美しい人が師となって指南してもらえるとはなんて幸先の良い…"こう思う朱音でしたが・・。



©青楼オペラ 小学館


『お断りじゃ、わっちがもう幾人妹を抱えてるかご存知かえ?』


妹女郎を抱えればそのおんなが稼げるようになるまでの衣食の世話を全てすることになり、かせげない妹女郎では借金が増えるばかり、こう答えるのも当然です。


『どこの馬の骨とも知れぬ素人の面倒までは見れんせん』こう言う朝明野に対し思わず朱音は言い返してしまいます。


『……骨だって、磨けば光る象牙だってあるものを……』


ならばと朝明野は妹になる条件として難問を言いつけます。『おまえ今から表にでて、客を引っ掛けてきなんし』そうすれば妹として面倒をみてやると。



©青楼オペラ 小学館


『わかりました、行って参ります!』粗末な格好のまま飛び出す朱音、しかしどう見ても素人の朱音、誰も相手にすらしてくれません。早くも弱気になりかける朱音ですが・・・。



©青楼オペラ 小学館


"忘れるな"何者かによって殺された両親のことを思い返し奮起する朱音。


"私が吉原になにをしにきたのか、こんなところでつまずいてなどいられない"


朱音は何かの目的をもって吉原に来たようですが、とにかく街中をさまよいたどり着いた神社。そこには参拝者が…。



©青楼オペラ 小学館


そこにいたのはざんばら髪の若い男、朱音と目が合うと走り寄ってきます。


『見世は?見世はどこだ?』『名は!』たたみかけて質問をしてくる、一見ゴロツキのこの男。"いくらなんでもこんな客は…"と思いながらその目をみると…。


…違う、この目は…敵意だ



©青楼オペラ 小学館


曙楼に戻りうなだれる朱音に『おや、わっちの目が悪いのかお前の客が見えないよ』と言うキツい朝明野。


そこへ朱音に会いたいという客があると知らせが届きます、それは神社で出会ったざんばら髪の男。


実は、お旗本にまげを切られて脅されても屈せず、家が蔵前きっての大札差(高利貸し)頭もキレる色男、近江屋惣右助おうみやそうすけ


『今宵はこいつを買いにきた、金額をいっつくんな言い値で払うぜ』


なんと、朱音を請け出したいと言うのですが…『その話お断り致します!私はめかけになりとうてくるわに参ったわけではございません』とこれを断る朱音。


『女郎は誰に買われようと文句はいえねぇんだ、覚えとけ!』くいさがる惣右助ですが、ここで朝明野が・・・。


『そこまでにしなんし若旦那』



©青楼オペラ 小学館


『朱音の馴染みになりんし』圧倒する惣右助に笑顔で答える朝明野。


『朱音は近く新造となって、2年もすれば突き出して一人前の女郎になりんす。それまでわっちが目を光らせて、他の殿方には指一本ふれさせんせん、通って馴染みの客になってから足を洗わせてやりんなし』これにより惣右助は一旦退散、朱音はついに朝明野花魁の妹女郎、曙楼源氏名『あかね』となったのです。


第2話:許嫁との決別

午前10時、遊女たちはようよう起き出し妓楼ぎろうの朝が動き出します。



©青楼オペラ 小学館


『愛嬌がないんじゃお前には!』曙楼にきて10日ほど、朱音にはいつも笑顔がないと朝明野に叱られます。


"笑顔は女郎の武器、それなくして天下など取れるものか"わかってはいるが小さな頃から笑うのが下手な茜。


同じく朝明野の妹女郎『ゆかり』の笑顔を見習うように言われますがなかなか上手く笑うことができません。


その『ゆかり』はこの見世の引込禿ひっこみかむろ、引込は将来の売れっ妓で中でも紫は次のお職(No.1)とも言われる、とても見た目と気立てのよい女郎です。



©青楼オペラ 小学館


正午からは昼見世が始まります。この時間帯にはたいしたお客がいない為、女郎達もあまり身がはいりません。


おつかいを頼まれた茜、街で曙楼以外の見世から出てくる惣右助を見かけます。


"私と馴染みになる気など元からないんじゃないの……"



©青楼オペラ 小学館


朱音がおつかいから帰ってくると、何やら見世の方が騒がしいようです。


中で待っていたのは、朱音の許嫁だった旗本の次男『誠二郎』でした。いなくなった朱音を探してやっと曙楼を探しあて連れ戻そうと訪ねてきたのです。


そこに騒ぎを聞きつけて現れたのが惣右助、あくまでも『女郎』である茜の新造出しんぞうだしの費用を出すといいだします。

⁂【新造出し】姉女郎が一人前になった禿を妹女郎として披露すること。


『茜を廓から出したきゃ、千両箱持って出直しな!』これに怒り刀を抜こうとする誠二郎ですが・・・。


『誠二郎様、どうぞこのままおかえりなんし』茜が帰るようにうながします。


『されどお気持ちは嬉しゅうござんす、いずれわっちが突き出した日には…』

⁂【突き出し】遊女として一人前になること。



©青楼オペラ 小学館


それは周りが初めて見る、華やかやな朱音の微笑みでした。


『ぬしさんの知る朱音は死にんした。わっちは”曙楼の茜”でごさんす』こうして笑顔で誠二郎を帰します。


その後、騒ぎの一部始終を見ていた朝明野は人のいない場所を間接的に茜に教えます。自分の事を本当に大切に思ってくれていた許嫁を拒絶した悲しみに布団部屋でむせび泣く朱音でした。



©青楼オペラ 小学館


午後6時、清搔すががきの音とともに今日も夜見世の幕が上がります。


茜の泣く布団部屋に一人の男が入ってきて声をかけます…茜が振り返るとそこにいたのは……『利一郎!』


第3話:永倉家の用心、利一郎


©青楼オペラ 小学館


曙楼に新しく入ってきた男『利一』は、出家先の寺がイヤで飛び出し、廓の男衆になったという変わり者。


この男、実は朱音の幼なじみで朱音の家に仕える用人の嫡男ちゃくなん『神谷利一郎』、殺された主人の菩提ぼだいを弔うために出家しましたが、朱音が吉原に入ったという報せを聞いて朱音を連れ戻す為に寺を抜け出してきたのです。


『お嬢のためならなんだってします』と還俗げんぞくまでして曙楼に潜り込んだ利一郎ですが・・・。


『私は帰らないわ』目的を遂げるまでは絶対に帰らないと伝える茜。


『…お嬢、貴女はあの晩、何をご覧になったのですか……!?』



©青楼オペラ 小学館


『人を、私はただ人を捜しているの』吉原で頂点を極める太夫だゆうになれば情報が得やすくなるはずと語る茜。


茜の意思が固い事を知った利一郎は…



©青楼オペラ 小学館


茜が目的を遂げるまで朱音を守ることにした利一郎『貴女は私が、命に代えてもお守りします』


ある日、囲碁の師匠をつけて欲しいと内儀にお願いする茜ですが『客を負かすまで強くなってどうする』とあまり相手にしてくれません。


囲碁を習いたい理由は『紫』に書も唄も踊りも及ばない軽い劣等感から。



©青楼オペラ 小学館


『客を負かしていけないのは分かるけど、あの近江屋の若旦那だけはこてんぱんにのしてみたいわ』と言う茜に『あの若旦那にはお気を付け下さいませ』と何か知っている様子の利一郎。


ほどなくして利一郎は朱音との関わりを惣右助に気づかれてしまいます。


『神谷様!』思わず振り返る利一郎、そこには惣右助が立っています。


茜、利一郎、誠二郎の過去の関わりを全て調べ尽くしていた惣右助は利一郎を脅しにかかります。


『女郎と見世の者が特別な関係にあることが楼主に知れたら、ちょいとまずいんじゃねぇかなぁ』


しかし利一郎も簡単には屈しません、近江屋がかつて永倉家(朱音の家)御用達の札差であったことを知っていました。



©青楼オペラ 小学館


『そこにある"気持ち"はなんだ?』この事実をお嬢が知れば、いくら上客でもお前になびくはずなどないと返します。


ここで取り引きを持ち出す惣右助、『俺はお前らの秘密に口を閉ざしていてやろう、なんなら朱音がここで不自由しねぇように陰に日向に助けてもやろう…そのかわりやってほしいことがある!』


第4話:茜の新造出し

『囲碁の師匠が見つかった?』…良い方を紹介して頂けるよう昔の伝手つてを頼りにお願いしたと言う利一郎。もちろんこの伝手とは惣右助のことです。


『師匠は明日にでもお越しいただけるよう手配して下さるそうですよ』…『ありがとう』とても嬉しそうな茜。


……は?



©青楼オペラ 小学館


碁の師匠として訪れたのはなんと惣右助本人、『手前がある・・方にお願いしたのは"弟子につけば泊がつくほど高名な師匠"ですよ』話しが違うと怒る利一郎。


これにはさすがにがまんのならない利一郎、朱音の師匠の座を賭けて惣右助と囲碁の勝負をする事に。


対局を始めた2人の周りには次々と見物人が集まってきます、実は『惣右助』碁の腕前も相当な有名人だったのです。


そして、それに一歩も引かず渡り合う利一郎、激しく渡り合う2人は周囲の声も耳に入らない程ムキになっています。


"利一郎はともかく、なぜこの人はここまでムキになるの?"



©青楼オペラ 小学館


"警戒する一方でこの人が私をどう思っているのかしりたくなっている、この人の矛盾する態度の裏にある私への想いを"


結局この勝負は6目差で利一郎が負けてしまいます。があまりの接戦に惣右助も納得できていない様子です。


…ここで惣右助を尋ねて『武家のお侍』がお金の工面に来るのですが、人目につく往来でこれを辱しめます。ー武家嫌いの近江屋惣右助ー周りで見ていた人々が口にしているのを耳にしてしまう茜。



©青楼オペラ 小学館


…あぁ、そういうことか…


"この人は、武家娘であった私をおとしめたいのだ、私に大金を費やすのも金の力で思い通りに屈服させてその姿をみて楽しみたいのだ"


悔しい……。



©青楼オペラ 小学館


まもなくむかえる茜の新造出し、"笑っていよう、楽しませてなるものか、いちばんいい笑顔であの若旦那の期待を裏切ってやるわ"そう誓うのでした。


ー新造出し当日ー


ついに新造出しの当日、道中の真っ最中に真新しい茜の帯が裂け始めます、曙楼内の何者かによって刃物で切り込みを入れられていたようです。



©青楼オペラ 小学館


『ご開帳か?その前に泣くか?』


次第に周りの観客たちも気付きザワつき始めます。同じく新造出しの紫も気を使い声を掛けるのですが…



©青楼オペラ 小学館


"うつむき、泣く姿など晒すものか!あの男がどこかで見ているかもしれないのだから"…真っ直ぐ前を向いて笑顔のまま歩き続ける茜。


帯はさらに裂け…『限界だ、茜だけ下げよう…』周りが判断したその時・・。



©青楼オペラ 小学館


そこに現れたのは惣右助、通常新造出しでは身につけない『豪奢ごうしゃな仕掛け』を持ってきて朱音に羽織らせます。


"私を貶めたいのなら、みんなと眺めてわらっていればいいでしょうに、何故…"


とにかく、災難にも動じず堂々とした道中ぶりにその名をあげる茜でした。

まとめ

以上、青楼オペラ1巻完全ネタバレでした、いかがでしたか?徐々に花魁へと向かい成長していく『茜』、その両親を殺害した犯人はいったいどんな人物なのでしょうか?また、帯に切り込みを入れた犯人は?そして何と言っても武家嫌いの『近江屋惣右助』の本当の気持ちはいったいどこにあるのでしょうか?今後の展開が色々と楽しみですね!


2巻に続きます。


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