【完全ネタバレ】青楼オペラ 4巻・将来のない関係

桜小路かのこ先生の大人気作品『青楼オペラ』4巻の完全ネタバレ紹介をしたいと思います。江戸時代の吉原遊郭を舞台にした甘くて切ないラブストーリーをお楽しみください。




登場人物

主な登場人物を紹介しておきます。

永倉 朱音ながくら あかね


©青楼オペラ 小学館

武家出身の15歳で、何者かによって両親を殺され、遊郭吉原の『曙楼』に身を売る。曙楼で一番の女郎になれば沢山の男の情報が手に入り、自分の両親を殺めた刺客を見つけ出すことが出来ると考えている。曙楼での源氏名は『茜』。

近江屋 惣右助おうみや そうすけ


©青楼オペラ 小学館

高利貸しの若旦那で、頭も切れる色男で吉原の女郎達にモテる人気者。大の武家嫌い。

神谷 利一郎かみや りいちろう


©青楼オペラ 小学館

永倉家に仕えていた用心であったため、曙楼で会うよりも前から朱音の兄のような存在であった。彼女を心配し吉原まで追い、曙楼では「利一」として働く。

朝明野あさけの


©青楼オペラ 小学館

曙楼一番の花魁で、朱音の姉女郎として女郎としての振る舞いを茜に指導する。

あらすじ

江戸時代、遊郭吉原――――。

頑に拒否してきた惣右助(そうすけ)への想いをついに受け入れた茜(あかね)。将来(さき)がない関係だと知りつつも、二人の距離は深まっていく。一方、惣右助をはじめ、仲間の協力を得ながら茜の両親の死、家のお取り潰しの真相に水面下で迫る中、衝撃の出来事が…!?


©青楼オペラ 小学館

青楼オペラ4巻ネタバレ

それではここから青楼オペラ4巻の内容についてご紹介します。
注意:ここからはネタバレになります。

1巻から読みたい方はこちら。

第13話:いつかは消える夢


©青楼オペラ 小学館


いずれ家を再興し惣右助の手の届かないお姫様となろう茜。後々辛いだけだとわかっていながら手を出してしまった…。


『茜、おまえは今どんな顔で俺を待つんだ…』悶々とする惣右助。



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『…若旦那、ぬしはどうせ八朔はっさくにもきなんすのでしょうね?』八朔とは女郎たちが白無垢しろむくを着る行事。


紋日もんびに来いなんて女郎らしいおねだりをするようになったもんだぜ、…来るよ…必ずな…』"見せてくれるって言うんだろ………………………せめて仮初めの花嫁姿を"


"いいじゃねえか、いつかは消える夢だとしても、それまでは楽しんだって"


思わず茜を押し倒す惣右助ですが、結局激しく抵抗にあってしまいます。『清い身のまま大門からだしてやるとおっせえしたのは誰じゃ!』


"これじゃ、生殺しじゃねぇか…!"


その帰り、惣右助は茜の親が殺害された件で、情報の提供を依頼していた松坂屋に出会います。


『先だって聞いていた伊勢屋の件、多少調べが進みましたよ…しかし、これがどうもキナ臭い、おいそれと首を突っ込むのは賢明ではないかもしれんよ。』


第14話:八朔の日

ー吉原夏のイベント にわか


©青楼オペラ 小学館


1年前のにわかでは源氏の薫君かおるぎみに扮した朝明野が山車だしに乗りとても評判が良かったのですが、今年はあまり乗り気ではない朝明野、そして曙楼のライバル秋葉屋のお職『喜瀬川』が今年は曙楼と同じ出し物をするという噂が。



©青楼オペラ 小学館


ある日、お客を待つ朝明野の前を通りかかった喜瀬川はやたら朝明野をライバル視してきます、その妹女郎も紫や茜に喧嘩腰でふっかけてきます。


『近江屋だかなんだか知りんせんが、あんな毛並みの悪い狂犬に通われては、くるわの中まで汚れそうじゃ』


これに怒る茜や紫をなだめつつも、俄に参加することを決める朝明野、出し物は『助六』をすることになります。


悪口を聞かされた惣右助ももちろん協力する気満々、そんな中、茜も衣装作りを手伝っていることを知り…


『おまえ針使えるのか?………へぇ、そうか…じゃあ今度呉服屋ぁ連れてくるから…』



©青楼オペラ 小学館


何か言いたそうだった惣右助…


"今度、俺にも作ってくれって言いかけたのよね…そんなものが残っては別れた後で辛いだけでしょう…"茜は惣右助が何を言いかけたのかわかっていました。


そんな事を思いながら針仕事をしていると、以前惣右助のお見合い相手と勘違いしてしまった女形役者『菊之丞』が惣右助の紹介で助六の指導にやってきます。


菊之丞は以前、惣右助が茜の仕掛けを注文する時に、一緒にいたとの事でした。


惣右助は忙しい中、生地から糸から真剣に見立て、そして何より楽しそうにしていた事を菊之丞から聞く茜。


"想っていてくれたんだわ…若旦那は私にもそうして欲しかったのね…"


ーそして八朔の日、なんと白無垢しろむくを着るのは花魁だけだったと知ってがっかりする惣右助に、茜はお詫びとして自分で縫った小袖を贈ります。


これを見て惣右助は『いい生地だ、安くはなっかたろう』そう言って財布をまるごと茜に渡します。


『これでは贈り物になりんせん』



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『俺に金使ってどうすンだよ…!』


惣右助の決して素直とは言えない喜びかたを見て、"こうして良かった"ととても嬉しく感じる茜。


"将来が無いからこそ大切なのは…今"この日、惣右助はそのまま茜と眠ります。


第15話:俄当日

翌朝の明け方、帰っていく惣右助を大門まで見送る茜。



©青楼オペラ 小学館


ー茜が俄の衣装に着替えていると、秋葉屋『喜瀬川』の妹女郎がやって来て喜瀬川の馴染みの客『細田屋』についての自慢をして来ました。


『細田屋様ご昵懇じっこん中村様は幕閣ばっかくのなかでも別格の…』ここでお客人の噂話を軽々しくするなと怒られてしまい、茜は詳しく話を聞く事が出来ませんでした。



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そんな中、葵さんに誘われ彼女の部屋へ行くと、小間物の行商を始めた佐吉がやって来ました。葵は元々材木商『伊勢屋』の娘で、佐吉は手代てだいで伊勢屋に関わっていました。


2人は伊勢屋が潰れた本当の理由が知りたいと茜に打ち明けます。


『真実を知りたい』


ここにもうひとりの自分がいると感じた茜は、葵に自分が調べている事の内容を打ち明けました。濡れ衣を着せられたのかも知れない伊勢屋と、何者かに殺された茜の両親との間には収賄の疑いがあったのではないかと・・・。


しかし、『どちらの親もそんな人物ではい、汚名を何としてもすすぎたい!』茜と葵と佐吉の3人は仲間という強い絆で結ばれたのでした。

早速仲間が増えたことを利一郎に報告する茜、ですが…何故かかなり拗ねている様子の利一郎。惣右助とのことを問い詰められてしまいます。


『近江屋に嫁ぎますか?』


『そうじゃないわ…いつか別れが来ることはお互い承知の上なのよ…』


『…私は…お嬢に傷ついて欲しくない』



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そう言われ、利一郎に認められたうれしさに涙ぐむ茜でした。


ーやがて俄の時間、山車の上『喜瀬川』扮する平安京一の色男『光君』を見て何故か離れて行く観客たち。


花街において…1番の色男は客でなければなりんせん、それがわからずどうしてお職がはれようか。


喜瀬川の出し物が失敗する事を察知していた朝明野、そして思惑通り『女助六』に扮する朝明野の山車は圧倒的な大盛況となるのでした。


そんな中、横に座る茜は誰かを探していました。俄には見物に来ないと言っていた惣右助なのですが…『やっぱりきてないか』諦めかけたその時…


『誰を捜してるんだ?』


そこには、茜の贈った小袖を着た惣右助が立っていました。



©青楼オペラ 小学館


初めて素直な気持ちを直接惣右助に伝える事のできた茜でした。

俄も終わり、朝明野に大敗した喜瀬川の座敷にきた細田屋…『許せんのはあの朝明野じゃ、いっつも喜瀬川の邪魔ばかり…』とたけります。


それを制する『中村様』と呼ばれる侍。



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第16話:中秋の名月

俄の後から曙楼の外に見世を伺う怪しい男がいる事に気付いた茜、不吉に感じるものの内儀おかみさん達はあまり相手にしてくれません。


ー中秋の名月ー

この日は、その遊女の最も馴染みの客が揚がる事になっている日


勿論、茜のもとには惣右助が訪れ2人で月見を楽しみます。ウトウトする惣右助に『今宵はもう泊まっていきんなし』と声をかける茜。


部屋にもどると…『今宵はおまえも俺の布団で休めよ、手出しはしねぇよ廓のしきたりだ。』しかしこれに戸惑う茜。



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『…もういい、帰る…さめた』


…葵に部屋に呼ばれる茜、小間物商になった佐吉が仕事を活かして色々な情報を集めてきたとの事。


それによると、材木商『伊勢屋』が潰れる原因となった大きな注文の取り消し分を細田屋が代わりに受けていた事、そして細田屋は伊勢屋の注文が取り消される事を前もってしっていたとの事、むしろそうなるよう仕組んでいたと…。


そこで茜は『秋葉屋』の新造が言っていた細田屋と親しい幕閣の『中村』という名前を思い出します。


葵は佐吉に頼んで細田屋と連なって秋葉屋にくるであろう『中村』の後をつけて家を調べてみると提案します…。


ーそれから半月が経ち、惣右助はあの日以来茜のもとに訪れていません。


"わかっているのかしら、あなたは平気で私の肩を抱くけど、その度に私の胸がどれだけ早鐘はやがねを打っているか…"



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"…私は何も、考えられなくなってしまうのに"そこへ朝明野の名代みょうだいに呼ばれる茜、惣右助かと思いきやそこにいたのは松坂屋。惣右助の事を聞いてみると…


『…それは妙なことを聞くな、私が曙楼にくる度に大門脇の蕎麦屋に惣右助の姿を見るぞ、勿論今日も…』


茜は慌てて大門脇の蕎麦屋に向かいます、足抜けと勘違いされ見張りに止められるもそこに惣右助登場。


『俺のおんなだ、丁重に扱え』


………『大門眺めて手繰たぐる蕎麦は美味しゅうござんしたか?』嬉しいのにふてぶてしく話しかける茜。



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『手出しはしねぇって言ってんのに、ただもうちょっと一緒にいてぇって思っただけじゃねぇか、なのにあんなに嫌がるかよ…どうせ俺ばっかり前のめりなんだよ…』ここで茜が下駄を履いていない事に気付く惣右助。


『これでも自分ばかりだとおっせぇすか………!!』



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『…わかりにくいんだよおまえは…』


第17話:後見の月

『利一がゆかりちゃんと分けて食べろって』と言って紫の所へ豆餅を持ってきた茜に、『利一どんは茜ちゃんのなんなんじゃ?禿たちに茜からだと菓子を配ったり、茜が客に粗相しても穏便に話をつけたり…』と利一郎の行動をやたらとよく見ている紫。


『もしかして紫ちゃん、利一の事が気になっているの?』



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その時、行灯あんどん部屋から声が聞こえてきます。どうやら、紫がまだ禿かむろだった頃によく可愛いがっていたとゆう八汐やしお姉さんが男と足抜けの計画を話している様子、紫はいきなり襖を開けて二人を咎めます。


足抜けは吉原では大罪『姉さん、わっちに告げ口などさせないでくんなんし?』


男を追い返した紫に『お前は鬼じゃ!』となじる八汐。



©青楼オペラ 小学館


その後、茜が葵の部屋に行くと相変わらず仲の良い佐吉と葵が、これまで調べたことを報告してくれます。


佐吉が吉原から後を尾けて『中村』の屋敷と家紋がわかったとの事。


"これで次の扉が開く…!"


ー後見の月の日ー

中秋の名月に仕舞いをつけた馴染み客は後見の月にも揚がるのが習わし。

もうすぐその『後見の月』というイベントがあるのですが、佐吉はお金がないのでその前日にふたりで過ごすのだと嬉しそうに話をする葵。


幸せそうな二人に、自分と惣右助では叶えられない添い遂げるという望みを絶対に叶えて欲しいと思う茜でした。


葵たちから得た情報を惣右助に報告していると、また八汐姉さんが男と足抜けをしようとしているところに出くわしてしまいます。


『てめぇ、惚れた女を殺す気か?』


足抜けをしても逃げおおせた例などほとんどなく、そうなると末路は悲惨だと止めに入る惣右助。


『…添い遂げるだけが幸せか?好きな相手と想いが通じ合っただけでもう充分じゃねぇのか…?』


説得をしようする惣右助ですが、自棄になった男は一緒に死のうと八汐に斬りかかり、慌てて止めに入る惣右助は、顔に傷を負ってしまいます…


『怖い、この人を失う事が、この人の手をいつか放さなければならないことが怖い』そう強く感じる茜。


『惣右助様、今宵は泊まっていってくんなんし』これまで自分が惣右助を振り回していた事を自覚し素直に離れたくない気持ちを伝える茜ですが惣右助はこれを断ります『…いや、帰る』。


『どうせなら明日だ、後見の月…同じ布団から眺めようぜ、一晩中な!』


ー翌日


なかなか起きてこない葵を起こしにきた女郎仲間が目にしたのは…手と手を固く結び合わせ心中していた葵と佐吉の悲しい姿でした。



©青楼オペラ 小学館


まとめ

以上、青楼オペラ4巻完全ネタバレでした、いかがでしたか?茜も惣右助も自分の素直な気持ちをしっかりと相手に伝える事ができ始めた矢先、親友であり仲間でもある葵を喪ってしまいました。


あれほど仲の良かった2人が何故突然心中なんて道を選んでしまったのでしょう?そして茜は、ここから立ち直る事が出来るのでしょうか?
5巻に続きます。


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