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イヤミス作家の代表格『真梨幸子』のおすすめ小説 10選!

湊かなえさんなどと共に大人気女性作家として活躍する『真梨幸子さん』は食前に読むべきでない作家ナンバーワン(褒め言葉)!イヤミス作家の代表格です。今回は、ミステリー作家『真梨幸子さん』の魅力を存分に味わえるおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。

真梨幸子さんプロフィール

まずはプロフィールのご紹介から。

1964年生まれ。宮崎県出身。2005年、「弧虫症」で第32回メフィスト賞を受賞してデビュー。『殺人鬼フジコの衝動』はベストセラーとなり、イヤミスの旗手として注目されている。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。最新刊は『私が失敗した理由は』。 引用:真梨幸子 | 著者プロフィール | 新潮社


真梨幸子さんのおすすめ小説

  • 表記はタイトル、出版日/出版社、あらすじ、感想の順になっています。
  • タイトル横の数字は、ランキング形式ではなく出版日順になっています。

読みながら襲ってくる嫌な気分・気持ち悪さ・不快感を楽しみたい人には特におすすめ!真梨さんの描くイヤミスの魅力とゾワゾワを思う存分堪能してくださいね!

1.孤虫症

2008.10.15 /講談社文庫

「週に三度、他の男と逢うことを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは…。(講談社より引用)


真梨さんのデビュー作、元祖イヤミス作品ですね。なんかもう正視できない文章の連続ですが好奇心から読むのを止めることのできない小説。でもまあはっきり言うとグロい!気持ち悪くて身体がゾワゾワ、『読みたい人だけどうぞ』と言われているような感じです。解説の最後も本作より後味悪い気がするんですが…。


2.殺人鬼フジコの衝動

2011.05.07/徳間書店

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。(徳間書店より引用)


ベストセラーとなった本作は、小学生の女の子の命がけの苦悩から物語がはじまり、殺人鬼フジコと呼ばれた彼女の生涯が残酷に描かれています。次は誰が殺されるんだろう的な面白さもありましたし、ドロドロした人間関係を描いた部分にも面白さがありました…。でもやっぱりなんかスッキリしないんですよね。続編『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』もおすすめです。


3.深く深く、砂に埋めて

2011.08.12/講談社文庫

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。やがて明らかになる男の転落と女の性。奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか?悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス。(講談社文庫より引用)


目先の欲望しか考えられず、贅沢が大好きな浪費家で男を狂わす魔性の女性『神崎有利子』を巡るお話。真梨作品の中でもシンプルなストーリーで、それほどエグくなくヘビーユーザーの方々には少し物足りないかもしれません。真梨さん初心者向け小説。


4.ふたり狂い

2011.11.10/ハヤカワ文庫

「自分のことが書かれてる」小説の主人公と同姓同名の男が妄想に囚われ、作家を刺した。それに端を発し起こるデパ地下総菜売場異物混入騒ぎ、企業中傷ネット祭り、郊外マンション連続殺人。事件の陰には意外な“ふたり"の存在が。クレーマー、ストーカー、ヒステリー。私は違うと信じる人を震撼させる、一瞬で狂気に転じた人々の「あるある」ミステリ。(ハヤカワ文庫より引用)


人間が精神的に追い詰められたり歪んだりしていくホラーミステリー。短編集という形を取りながら全ての話が繋がっているので、各編が終わるごとに休憩する間も無く次のページに進めてしまいます。イヤミス感は少ないのですが人間の怖さがとてもよく分かる作品です。


5.みんな邪魔

2011.12.06/幻冬舎文庫

少女漫画『青い瞳のジャンヌ』をこよなく愛する“青い六人会”。噂話と妄想を楽しむ中年女性たちだったが、あるメンバーの失踪を機に正体を露にし始める。飛び交う嘘、姑息な罠、そして起こった惨殺事件―。辛い現実から目を背け、ヒロインを夢見る彼女たち。その熱狂が加速する時、新たな犠牲者が…。殺人鬼より怖い平凡な女たちの暴走ミステリ。(幻冬舎文庫より引用)


模範的な真梨作品、少女時代に夢中になった漫画の世界に更年期世代を迎えて一層のめり込む女性たち…少女漫画ファンクラブ6人の幹部をめぐるドロドロ劇です。1人1人が最高に嫌な女性で、グロさと不快感で挫折しそうになるほどでしたが、やっぱり続きが気になってイライラどんよりしながら読み進めました。誰も幸せにならないイタ過ぎるイヤミス作品です。


6.女ともだち

2012.01.17/講談社文庫

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは?二つの殺人をつなぐ接点とは?新人ルポライターの楢本野江が辿り着いた真相は、驚くべきものだった…。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。(講談社文庫より引用)


タワーマンションで、2人の独身OLが殺され犯人は逮捕されるのですが、その事件の真相を調べる新人ルポライターのお話。またもやイヤミスの模範的作品。中盤まで割と淡々としているかなって印象でしたが、そこから徐々に露わになる粘着ドロドロな真相。最後に気持ち悪い話を畳み掛けてこないでー!


7.四〇一二号室

2012.10.12/幻冬舎

タワーマンションの最上階、四〇一二号室に暮らす人気作家、三芳珠美は、人生の絶頂にいながら満たされずにいた。ある日、古本屋の老婆に「あなたに」と古い写真を見せられるが、そこには見知らぬ赤ん坊の姿が写っていて…。一方、根岸桜子は同時期にデビューした珠美の成功を安マンションで妬ましく思う日々。そして、1999年11月22日、大停電の日。珠美がマンションから転落。その日から女たちの運命が逆転した―のは悲劇の始まりに過ぎなかった。“人間は、あっという間に地獄の底に転落するのよ”四〇一二号室からはじまる“不幸”の連鎖。(幻冬舎より引用)


高層マンションの最上階、四〇一二号室に関わる人たちに降りかかる不幸の連続。全般にわたって不穏な雰囲気に満ちあふれていますが、真梨さん作品では穏やかな部類ですね。夢か現実か分からないような部分が多くて少し混乱しましたが、ラストでそう来たか!とまたしても騙されてしまいました。


8.人生相談。

2014.04.15/講談社文庫

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。何の関係性もなさそうな「人生相談」。その裏にあるものは?!ラスト1ページまで、目が離せない!!(講談社より引用)


連作短編、9つのお悩み相談から広がる話ですが全て繋がっていく様子はぞくぞくします。ただ登場人物がとにかく多い!誰が誰だかこんがらがってしまいますのでメモなんか取りながら読むのがおすすめかも知れません。時系列とあわせて複雑に入り組んでいるんですが文章は読みやすいですよ。


9.鸚鵡楼の惨劇

2015.07.07/小学館文庫

一九六二年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇に葬られた。時は流れて、バブル全盛の一九九一年。鸚鵡楼の跡地に建った高級マンションでセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」―それは、沙保里の人生唯一の汚点とも言える男の呪縛だった。二〇一三年まで半世にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時、驚愕と戦慄に襲われる!!(小学館より引用)


鸚鵡楼での殺人事件から始まる因縁のお話でこれはかなりなミステリー作品、最後に真実が一気に明かされていく感じも真梨さんならではで最高!ここまでの『本格推理もの』は珍しい気がします。もちろんドロドロとした空気は終始漂っていますけどね!


10.私が失敗した理由は

2016.07.20/講談社文庫

落合美緒は、順風満帆な人生から一転、鬱々とした生活を送っていた。ある日、パート先の同僚のイチハラが、大量殺人事件を起こしたと聞く。彼女とコンビニで会った夜に事件を起こしたらしい。イチハラが言っていた言葉「…成功したかったら、失敗するなってこと。…」を思い出し、かつてないほどの興奮を感じた美緒はあることを思いつき、昔の恋人で編集者である土谷謙也に連絡を取るが―。失敗の種類は人それぞれ、結婚、家族、会社―様々な人間の失敗談から導き出される真理。美緒は一体何を思いついたのか、そして事件の真相は?(講談社より引用)


失敗しない事が成功に繋がるのではないか?!そんな事をテーマに書かれたミステリー。こちらも簡単な人物相関図を作るコトをオススメします!自分の作品を登場させたり、自分が登場したりかなり愉快、最初にご紹介した『孤虫症』を先に読んでおくと、より楽しめる作品だと思いますよ。


あとがき

いかがでしたか?真梨幸子さんの魅力を味わえるおすすめの小説をご紹介してきました。


軽いものからドロッドロのものまで、嫌なんだけどやめられない…一度ハマれば抜け出せなくなること間違いなし!気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。


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