いろはにほへど

朝起きて本を読んで寝てます。

面白いからサクサク読める!本を読むのが好きになる。中学生に読んで欲しいおすすめの小説

はじめに

多感な時期でもある中学生のうちに良質な小説に出逢えれば、きっと心豊かな大人になれるはず。そんな気持ちを込めて、今回は中学生におすすめの小説をご紹介していきたいと思います。どれも大人になるまで付き合える素敵な本ばかり、もちろん大人が読んでも大満足の作品集です。すべて違う作家さんから選んでいますので気に入った本が見つかれば、ぜひその作家さんの別の小説も読んでみてくださいね。

中学生にもおすすめの小説

是非お気に入りの作品を見つけて下さいね。もちろん読書感想文の為の一冊を探している方にもおすすめの小説ばかりですよ。それでは思う存分お楽しみ下さい!

きみの友だち/重松 清


出典:©︎きみの友だち

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。(新潮社より引用)


大人になった今でもふと読み直したくなるおすすめの一冊。文章も、語り方も、とってもやさしい物語です。色々な主人公の登場する短編物語集なのですが、全ての物語は足の不自由な少女と、生まれつき重い病気をもつ少女の友情を中心とした、中学生の『友だち』をめぐって展開されています。


中学、高校時代の複雑な心の中や友達との距離感は、なかなか言葉になりません。それぞれたくさん悩んでいて、頑張っていて。少年少女の葛藤を感じることができ、この物語のそれぞれの人のストーリーを自分と重ね合わせながら読む事が出来ると思います。友だちの意味をこの本から学べますよ。


夜のピクニック/恩田 陸


出典:©︎夜のピクニック

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。(新潮社より引用)


みんなで夜歩く、ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう。この本には十代の等身大の感性が描かれています。


80kmもの距離を一昼夜歩き続ける『歩行祭』淡々と歩き続ける中で交わされる会話やエピソードが高校生の姿をリアルに描いてあって長い道のりも退屈する事がありません。じんわり沁みてくる様な静かな感動が読む度に深まる作品です。そうそう、みんな青春してたしてた、懐かしいな。中・高生のときに読んでおきたかったおすすめの青春小説です。


失はれる物語/乙一


出典:©︎失はれる物語

少年や少女だった日のひりひりするような魂を上質の文章力と定評のあるストーリーテリングで描く傑作短編集。ブロードバンドシネマ「手を握る泥棒の物語」原作など全6編を収録。 (角川文庫より引用)


読みながらいろいろな感覚が襲ってくるような乙一さんの短編集、不思議な体験をして、失って、少し成長するお話です。登場する主人公は、人とのコミュニケーションが苦手で、閉じこもるタイプが多いのですが、でも一筋の希望のような出来事を通じて少しづつ踏み出していく姿に、心地の良い温かさを感じます。


こちらの短編集、人間の弱さというか、思春期の不安みたいな感じが全編通してあり、ドキドキしながら読み進めることができますよ。


ツナグ/辻村 深月


出典:©︎ツナグ

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。(新潮文庫より引用)


一生に一度だけ、死者と会わせてくれる『使者(ツナグ)』死ということがなにかを深く訴えかけられる作品です。


生きている人が死者に会いたいと思うのは、自分自身のため?相手を想ってのもの?愛おしさ寂しさ切なさといった美しい部分だけではありません。現実と向き合う事への覚悟が必要で、時に大きな痛みを伴います。そして痛みを抱えながらも前に進むしかない。


命について考えさせらるのと同時に、人との関わりについても深く考えさせられる一冊。辻村さんの作品はスラスラと読めて面白いので、中学生にも読みやすいと思いますよ。

辻村深月さんのおすすめ小説



リズム/森絵都


出典:©︎リズム

さゆきは中学1年生。近所に住むいとこの真ちゃんが、小さい頃から大好きだった。真ちゃんは高校には行かず、バイトをしながらロックバンドの活動に打ち込んでいる。金髪頭に眉をひそめる人もいるけれど、さゆきにとっては昔も今も変わらぬ存在だ。ある日さゆきは、真ちゃんの両親が離婚するかもしれないという話を耳にしてしまい…。(角川文庫より引用)


講談社児童文学賞と椋鳩十児童文学賞受賞。サラリと読みやすい作品で、子どもと大人の間、その葛藤を描いた青春小説です。どうして現実は自分の思い通りにならないんだっていう思春期の叫びみたいなものが詰まっていて、それでも嫌なことばかりじゃないよねと前向きな気持ちにさせてくれる物語。


『自分のリズムを大切にしろよ。一番大切なのはリズムなんだ』自分のリズムを刻む生き方や思考をもてるきっかけにもなり得るおすすめの一冊です。


空色勾玉/荻原規子


出典:©︎空色勾玉

輝の大御神の双子の御子と、闇の氏族とが烈しく争う戦乱の世に、闇の巫女姫と生まれながら、光を愛する少女狭也。輝の宮の神殿に縛められ、地底の女神の夢を見ていた、〈剣の主〉稚羽矢との出会いが、狭也を不思議な運命へと導く…。神々が地上を歩いていた古代の日本を舞台に、絢爛豪華に織り上げられた、人気沸騰のファンタジー。(徳間文庫より引用)


日本神話を素材にした壮大で人気の高い作品。不老不死の輝の一族、転生で蘇る闇の一族、神々の戦いの物語です。大地を草木が覆い、まだ人々が国つ神に畏れをもって暮らしていた時代が舞台で、清らかな水の流れや土の匂いが伝わってくる上質な作品です。自然と人と神々の距離がごく近い世界を楽しめます。


グイグイと本の世界に呑み込まれ気付けば夢中で読み進められるとても面白いファンタジー。児童書にしては文章が少し硬い感じもしますが、その分、大人でも楽しめます。

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青の炎/貴志祐介


出典:©︎青の炎

こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために、氷のように冷たい殺意を抱いて…。 (角川文庫より引用)


最初から最後までずっと面白い倒叙ミステリ。倒叙というのは最初に犯人が明かされ、犯人の視点で物語が展開されていくタイプの作品。


ただ家族を守る為、頭の良い高校生が綿密に計画実行した完全犯罪が、意図も簡単に崩れ去ってしまいます。物凄くピュアで心優しいだけに彼が選んでしまった道とその結末に胸が締め付けられる救いようのない話ですが、その中にそれぞれの愛や美しさのある素敵な作品。

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ぼくらの七日間戦争/宗田理


出典:©︎ぼくらの七日間戦争

夏休みを前にした、1学期の終業式の日、東京下町にある中学校の、一年2組の男子生徒全員が、姿を消した。いったいどこへ…?FMラジオから聞こえてきたのは、消えた生徒たちが流す“解放区放送”。彼らは河川敷の廃工場に立てこもり、ここを解放区として、大人たちへの“叛乱”を起こしたのだ。PTAはもちろん、テレビや警察、市長選挙汚職事件までも巻き込んだ、七日間に及ぶおとなたちとの大戦争。中高生たちの熱い支持を受けつづける大ベストセラー。(ポプラ社より引用)


一学期の終業式の日、1年2組の男子生徒が突如大人たちへ反旗を翻した。大人に『子ども時代を思い出しなさい』って言っているような、いい子に育てたい大人のエゴに真っ向からぶつかっていく『ぼくら』の物語。


1クラス40人のメンバーを覚えながら読むのはなかなか難しいですが笑、中学生の頃に読んでいればきっとドキドキしただろうなと思えた作品。ひとつ気になることと言えばこれを読んで急に反抗期に突入しないでね。


ブレイブ・ストーリー/宮部みゆき


出典:©︎ブレイブ・ストーリー

僕は運命を変えてみせる―。東京下町の大きな団地に住み、新設校に通う小学5年生の亘は、幽霊が出ると噂される建設途中のビルの扉から、剣と魔法と物語の神が君臨する広大な異世界―“幻界”へと旅立った!時代の暗雲を吹き飛ばし、真の勇気を呼び覚ます渾身の大長編。(角川文庫より引用)


初めはどこでもいそうな平和な家庭の子どもの物語。けれど親の離婚問題で生々しい物語になったと思ったら、RPGのようなファンタジーになったり、色々と興味深くて時間を忘れスラスラ読めます。


本作は上・中・下巻からなる大長編。宮部みゆきさん独特のとても細かな風景、心理描写が圧倒的ボリュームで描かれていて読み応えが凄いです。一貫して『勇気』という一点について登場人物の色々な解釈があって面白いですよ!


西の魔女が死んだ/梨木香歩


出典:©︎西の魔女が死んだ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。(新潮文庫より引用)


心をリラックスさせたいときに読む本。美しい自然と共に暮らす素敵なおばあちゃん。孫へのあふれる愛情がすごく伝わってくる作品です。そしてまるで草花の感触や香り、鳥たちの鳴き声が聞こえるような描写がとても素敵。


一つ一つの文章が表現が心にスッと入ってきて、奥底にある自分の考えや想いに気づかせてくれるはず。この本は思春期の女の子を強くしてくれるのではないかなと思います。大切な気持ちがたくさん詰まった一冊。


夏の庭/湯本香樹実


出典:©︎夏の庭

町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ―。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが…。喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。(新潮文庫より引用)


人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、ご近所でいつ死んでもおかしくない、生きる屍と噂されているおじいさんを観察し始める小学校6年生の男の子3人組とおじいさんとの交流と友情が描かれた作品。


最初は怖れを抱いていた死という概念を、ある意味家族と同じように親密になったおじいさんの死を通して、彼等なりに消化し、前を向いて歩いていく…といっても物語自体は明るく描かれていて、微笑ましい描写もたくさん。穏やかでじんわりと心に染みるお話です。

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あとがき

以上面白いからサクサク読める!本を読むのが好きになる。中学生に読んで欲しいおすすめの小説と題してご紹介してきました。どの作品も『読みやすく』て『面白く』そして『心に何かが残る』とても素敵な作品ばかりです。中学生に読んで欲しいとしましたが高校生、大学生、もちろん大人にも是非読んで欲しい名作ばかりですので気になるものが見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。