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犯人を追い詰める!謎を解く!おすすめの倒叙ミステリー 10選!


倒叙ミステリーとは、最初に犯人や犯行が明かされ、主に犯人の視点で物語が展開されたり、アリバイを崩していくタイプのミステリー。


犯人目線のドキドキやパズルのように謎を解いていく楽しみがあります。そんな倒叙ミステリーの中でもおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。ドキドキ・ハラハラを思い切りお楽しみ下さいね。

おすすめの倒叙ミステリー小説

表記はタイトル、筆者、書評、あらすじの順になっています。本当に素敵な作品ばかり!それではおすすめの倒叙ミステリー小説を堪能してくださいね!

探偵が早すぎる/井上 真偽

遺産相続で世界でも指折りのお金持ちとなった女子高生の一華を、あの手この手で事故に見せかけて殺そうとする親族達から守るべく、ほんの些細なことから手口を読んで事件が起こる前に解決する探偵のお話。ちなみに資産はなんと五兆円…探偵を雇ってどうにかするレベルの話ではない設定です。


被害者が出る前に犯人予定者を私刑する必殺仕事人のような早すぎる探偵。殺人を未然に防ぐとともに、殺人トリックを実行者本人にやり返すところが斬新で爽快。倒叙ものって重苦しくなるものだと思うのですが、本作は妙に軽く感じます。といっても読みごたえは十分ですよ!

犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。「キミ、殺そうとしてるよね?」彼の犯罪計画の穴とは!?ミステリ界が今、最も注目する才能が放つ、究極の倒叙ミステリ!(講談社タイガより引用)


福家警部補の挨拶/大倉 崇裕

福家警部補シリーズの第1作目の短編集。コロンボを熱愛していた作者ということで、ストーリーもしかり、いつも警察バッジを探していて、いつも交通課に間違えられるというキャラは刑事コロンボを彷彿とさせます。


内容は、犯人がわかっていて警部補がじわりじわりと追い込む倒叙もの。些細な違和感や言動を決して見逃さない、他から見たらムダに見える捜査も、とうに分かってる犯人をぐうの音も出ないほど追い詰めるため、一つの証拠を追っているに他ならなりません。じわりじわりと犯人に詰め寄る福家警部補が堪りませんよ!!こちらの作品は(2017.9.10現在)Kindle Unlimitedでも配信されています。


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現場を検分し鑑識の報告を受けて聞き込みを始める頃には、事件の真相が見えている?!おなじみ刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。(創元推理文庫より引用)


倒叙の四季 破られたトリック/深水 黎一郎

題名通り季節になぞらえた倒叙ミステリの連作短編集。ネット上に不定期に出回る、元刑事が書いたという『完全犯罪完全指南』なるものを参考に完全犯罪を行おうとする犯人達。


完全犯罪をこなしたつもりが海埜刑事により徐々に綻びが指摘されていきます。犯人のミスに何でも気付いちゃうどこか古畑的な刑事と一緒に捜査を楽しめますよ。

懲戒免職処分になった元警視庁の敏腕刑事が作成した“完全犯罪完全指南”という裏ファイルを入手し、完全犯罪を目論む4人の殺人者。「春は縊殺」「夏は溺殺」「秋は刺殺」「冬は氷密室で中毒殺」。心証は真っ黒でも物証さえ掴ませなければ逃げ切れる、と考えた犯人たちの練りに練った偽装工作を警視庁捜査一課の海埜刑事はどう切り崩すのか?一体彼らはどんなミスをしたのか。(講談社ノベルスより引用)


さよなら神様/辻村深月

連作短編集。全知全能であるがゆえに事件の真相を初めから知っている神様鈴木くんと、それに翻弄される子供たちのお話。


1行目に犯人が断言されてるのに、読み手に安易に結末を予想させませんむしろ犯人しかわかりません。気付けば主人公の周囲には殺人者と被害者だらけ。


絶対に崩せないアリバイをどう破っていくかに焦点をあてて読むと面白いと思います。それにしてもどの章もあますとこなく後味が悪い。そして後味は悪いけど驚きは満足というすごい読後感の一冊。おすすめですよ!

隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから―(「少年探偵団と神様」)。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。(文春文庫より引用)


検察側の罪人/長沢 樹

ベテラン検事である最上と若手検事の沖野が、蒲田で発生した老夫婦殺害事件を扱います。


容疑者として浮上したのが、既に時効となっていた事件の重要参考人。取り調べ時の曖昧なアリバイと嘘の供述に最上は容疑者を今度こそ裁こうと躍起になるのですが…。法律と正義、法律の限界とはいえ最上検事そこまでする!?

蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に時効事件の重要参考人・松倉の名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。最上に心酔する若手検事の沖野は厳しい尋問で松倉を締め上げるが、最上の強引なやり方に疑問を抱くようになる。正義のあり方を根本から問う雫井ミステリー最高傑作!(文春文庫より引用)


キングを探せ/法月 綸太郎

シリーズものですがこのタイトルから読み始めても違和感なく楽しめると思います。四重の交換殺人を目論む男達、それに挑む法月親子のミステリー。あそことそこが繋がってうまくはまってくるのが凄いパズルを解く楽しさを感じるおすすめの作品です。


前半の倒叙から、後半は伏線をきちんと回収した上で、さらに犯人サイドと警察サイドの騙し合いでワクワクさせてくれます。ただの一文で『おおっ…』ってなる感じもさすが法月さん。

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!(講談社文庫より引用)


彼女が追ってくる/石持 浅海

因縁を持った元同僚を計画通り殺した女はなに食わぬ顔で事件現場に現れます。しかし被害者が想定外のものを握っていたことから混乱し。


碓氷優佳シリーズ3作目。犯人による犯罪実行まではオーソドックスな倒叙ミステリの展開なんですが、被害者の生前の行動により犯人が事態をコントロールできなくなっていく展開が面白く、あるものが見つかる場面は犯人の鳥肌を追体験できる名シーンです。ずっとドキドキハラハラできるおすすめ作品。

“わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ…”中条夏子は、かつての同僚で親友だった黒羽姫乃を刺殺した。舞台は、旧知の経営者らが集まる「箱根会」の夜。愛した男の命を奪った女の抹殺は、正当な行為だと信じて。完璧な証拠隠滅。夏子には捜査から逃れられる自信があった。さらに、死体の握る“カフスボタン”が疑いを予想外の人物に向けた。死の直前にとった被害者の行動が呼ぶ、小さな不協和音。平静を装う夏子を、参加者の一人である碓氷優佳が見つめていた。やがて浮かぶ、旧友の思いがけない素顔とは。(祥伝社文庫より引用)


聖女の救済/東野 圭吾

東野さんの倒叙ものとしてすぐ思い浮かぶのは『容疑者Xの献身』ですが、今回ご紹介するのはガリレオシリーズ第5弾。最初から犯人は、分かっているのにトリックが後半までまったくわかりません。東野圭吾さんはどうやってこんなトリックにたどり着くの??


想像を超えたトリックで殺人が行われたのですが、あまりにも凄い殺人の仕掛けがなされていて、完全犯罪もありうる状況を湯川博士が見事に見破ります。最初から最後まで抜かりのないおすすめの傑作です!

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。(文春文庫より引用)


ワイルド・ソウル/垣根 涼介

心臓がぎゅっと痛くなるような悲惨な話が続くのですが、ページを捲る手が止められずぐいぐい最後まで読まされたおすすめの傑作。


ブラジル移民による外務省への復讐劇。移民の陥った凄惨な状況の描写と一気に読ませるストーリー展開はお見事の一言。読んでいて、常にハラハラ感があるし、ブラジル移民の辿った苦難話が生々しくて引き込まれます。

その地に着いた時から、地獄が始まった―。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す!歴史の闇を暴く傑作小説。(新潮文庫より引用)


ハサミ男/吉野 泉

約20年前の有名な叙述トリック&倒叙ミステリー作品。主人公が殺人鬼なのでホラーっぽさもありますが、そこまでエグい描写もなく面白い!


ハサミ男と警察官の視点が交互に描かれていて、事件の真相に迫っていきます。それぞれのトリック自体は古典的なトリックと言われているものだと思いますが、複数絡めてきて展開がまったく予想できません。物語のクライマックスとなるあの一文を読んだ時、衝撃があり過ぎて訳が分からなくなる大どんでん返し!

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。(講談社文庫より引用)


OUT/桐野 夏生

残酷だしグロいしもう散々…全体的に救いがなくて暗くて、読んでいる自分まで荒んだ気持ちになっていく…でも面白くて一気読みしちゃう作品。


女とギャンブルにのめり込み貯金を使い果たし暴力をふるう亭主を女房は殺してしまいます。 すがりつかれたパート仲間が証拠隠滅の為死体をバラバラにして捨てる…お弁当製造工場に勤める女性4人の犯罪。登場人物それぞれが抱えた闇が、複雑に絡まり合って大事件になっていく流れは本当に上手い!怖いもの見たさの感覚で読んでみて下さい。

雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。彼女は、なぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?自由への出口か、破滅への扉か?四人の女たちが突っ走る荒涼たる魂の遍路。魂を揺さぶる書下ろし犯罪小説。(講談社より引用)


あとがき

おすすめの倒叙ミステリー小説をご紹介してきました。どれもトリックを解いていく楽しみを存分に味わえると思います!気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

おすすめのミステリー小説 50選!