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間違いなく面白い!おすすめのアニメ映画 厳選25作!

今回は、新作から名作まで間違いなく面白いので是非鑑賞してみて欲しい「おすすめのアニメ映画」を厳選してご紹介していきます。ジャンルはラブストーリー、青春もの、アクション、SF、ファンタジー、戦争ものまで幅広くなっていますが、ある程度ジャンル毎にまとめていますので好みの作品が探しやすくなっていると思います。どの作品も自信を持っておすすめできる素敵な作品ばかりです!気になる作品があれば是非鑑賞してみてくださいね。

おすすめの面白いアニメ映画

  • 掲載の順番はランキング形式ではありません。ある程度ジャンル分けしていますが同監督作品などはジャンルを問わず続けてご紹介しています。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。


それではおすすめのアニメ映画を厳選してご紹介していきたいと思います。美しい映像や音楽、涙あり笑いありの珠玉のストーリーをごゆっくりとお楽しみ下さい。

秒速5センチメートル


出典: (C) 秒速5センチメートル
2007年【60分】

小学校の卒業と同時に離ればなれになった、遠野貴樹と篠原明里。そのとき、二人の間には二人だけの特別な想いが存在していた。しかし、無情にも時だけが過ぎてゆく……。そんな日々を重ねたある日、ついに貴樹は明里に会いに行くことを決意。訪れた約束の日、チラホラと舞う雪がスピードを増し、辺りを白く包んで行った……。


3話の短編からなっている新海誠さん作品。美しい映像と共に綴られる「時間」と「距離」の物語。それぞれの人生の流れるスピードがみんな違って、すれ違っていく様が切ない映画。ゆったりとした雰囲気がずっと続いてる感じで心地いいのですが、少年の日の恋をいつまで経っても引きずり続ける男の未練が描かれているという点で万人向けな作品ではない感じもします。浸りたい時用におすすめ。

言の葉の庭


出典: (C) 言の葉の庭
2013年【45分】

靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。


映像が素晴らしく美麗なこちらも新海誠さんの短編映画。ちょっと変わった2人が恋する物語なのですが、すごいテンポで進んでいくので、前半でこんなにまとまってしまって後半どうなるの!?と思っていたら、エンドロールが…。それまで静かだったのにいきなりブワーッと泣かせてくる作品です。

君の名は。


出典: (C) 君の名は。
2016年【107分】

1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。


新海誠さんの映画では珍しくハッピーエンドの作品。映像も今まで以上に緻密でキレイ。時間とか記憶とか、色々越えて再開するラストはやっぱり泣けます。良い意味で万人向けされているので新海さんの他の作品を見るならやっぱりこの作品からだと思います。ここまで話題になっているとハードルも上がりそうですが、やっぱりおすすめ!観ていない方は是非。

聲の形


出典: (C) 聲の形
2016年【130分】

西宮硝子が転校してきたことで、小学生の石田将也は大嫌いな退屈から逃れる。しかし、硝子とのある出来事のために将也は孤立し、心を閉ざす。5年後、高校生になった将也は、硝子のもとを訪れることにし……。


幼い頃いじめていた耳の聞こえない女の子へのいじめのせいでガキ大将だった主人公はクラスで孤立。学校に行かなくなった…。そして高校生になって再会し、いじめていた癖に今更という気持ちを抱きつつ徐々に彼女に惹かれていきます。同時期に上映された『君の名は。』の影に隠れてしまっていたのが勿体無いと思えた作品。聴覚障害なんて関係なく本当の意味でお互いの聲を聞いたり伝えたりできるのはすごく幸せな事だと思わせてくれる素敵な映画です。

千年女優


出典: (C) 千年女優
2001年【87分】

映像製作会社社長・立花源也は、かつて一世を風靡した大女優・藤原千代子の半生を振り返るドキュメンタリー制作を依頼された。千代子の大ファンだった立花は若いカメラマンを引き連れ、30年前に人気絶頂の中、忽然と姿を消し、以来公の場に現われなかった千代子の屋敷へ向かった。ようやく姿を現した千代子は、歳は老いても昔の清純な印象を残していた。そして、戸惑いながらも自らの人生を語り始めた。それは、女優になる前、女学生の頃に恋した名も知らぬ男性を、生涯をかけて追い求める壮大なラブ・ストーリーだった。


引退した往年の名女優から語られる彼女の人生をかけた恋のお話。今敏監督作品らしく、現実と虚構の境目が曖昧になる構成がふんだんに使われています。アニメーションながら現実的、それでいて非現実的な夢を見ているような世界観。凄く独特で引き込まれます。

東京ゴッドファーザーズ


出典: (C) 東京ゴッドファーザーズ
2003年【90分】

東京・新宿。元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキのホームレス3人は、町の片隅で威勢よく生きていた。そんな彼らはクリスマスの夜、ゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つける。ギンちゃんは、すぐに警察に届けるべきだと主張するが、ずっと赤ん坊を欲しがっていたハナちゃんは、勝手に“清子”と命名して大はしゃぎ。結局、ハナちゃんに押し切られる形で3人は自分たちで清子の親探しをすることに。手掛かりはスナックの名刺と数枚の写真だけ。それでも3人は希望を抱いて奔走するのだが…。


続けて今敏さん作品のご紹介。ホームレスの三人組が拾った赤ん坊を本当の親に返しにいくお話。絵に描いたような奇跡の連続なのに全くあざとくないし、ホームレスの話なのに泥臭さが全くないという素敵なアニメ。ちょっとノスタルジーな雰囲気も、偶然が重なるストーリーも見ていてとても心地よく、笑いも涙もとまりません!面白いですよ。

パプリカ


出典: (C) パプリカ
2006年【90分】

夢に入り込んで患者の治療を行う装置“DCミニ”が盗まれ、精神医療総合研究所に勤める若きサイコ・セラピストの千葉敦子は、“DCミニ”開発者の時田とともに島所長の元へと集まる。しかし、所長の島が突然、意味不明な内容の演説をとうとうと語り出す。“DCミニ”を盗んだ者たちによる夢の侵略が現実のものとなり始め……。


こちらも今敏さん。映像やデザインは本当に美しいのに、気持ちの悪い感覚のギリギリのアニメ。題材が夢なのでなかなかカオスで、さらに色々な夢をごちゃまぜにするからさらに混沌とした世界観が面白い!狂ってしまいそうになる音楽とストーリーが絶対病みつきになりますよ。今敏監督は間違いないですね。

サマーウォーズ


出典: (C) サマーウォーズ
2009年【114分】

天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。


今以上に世の中にネットが浸透した世界で起こる事件に立ち向かう大家族と少年のお話。家族のチート感と田舎感と仮想世界のかっこよさ!なんと言ってもおばあちゃんかっこよ過ぎ。深刻に考えず軽い感じの緊張感で見られる夏の定番作品です。

おおかみこどもの雨と雪


出典: (C) おおかみこどもの雨と雪
2012年【117分】

19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。

こちらも細田監督作品、ナレーションで物語を進めつつ、大事なところは行間を読ませます。淡々と描かれて行く母の恋愛から子供達の誕生と成長、新生活での奮闘が綺麗な音楽に乗せて描かれたとても素敵な映画。辛い場面も多いのですが、前向きな余韻の残る作品です。

蛍火の杜へ


出典: (C) 蛍火の杜へ
2011年【44分】

夏休みを利用し、祖父の家に来ていた蛍は、妖怪たちが住むという“山神の森”で迷子になってしまい、どうしようもなくなり泣き出してしまう。そんな蛍の前にキツネの面をかぶった少年ギンが現われ、ギンに助けられた蛍は毎年夏になるとギンのところに行くようになる。2人は惹(ひ)かれ合っていくが、ギンは人でも妖怪でもなく触れようとすると消えてしまう奇妙な存在で……。


『夏目友人帳』の作者、緑川ゆきさんの原作。田舎で女の子が不思議な青年と出会い、毎年の夏に会って成長していく45分と短めの作品。どこか物寂しい儚い世界観がとても良かったです。触れたいけど触れられない儚い恋を静かに優しく描いたおすすめの良作。むちゃくちゃ泣けます。

ももへの手紙


出典: (C) ももへの手紙
2012年【120分】

父親を亡くしたももは、11歳の夏に母と2人で東京から瀬戸内の小さな島へとやって来る。彼女の手には、「ももへ」とだけ書かれた父からの書きかけの手紙が遺(のこ)されていたが、その真意はついにわからずじまいだった。ももは仲直りできないまま逝ってしまった父親のことで胸がいっぱいで、慣れない場所での新しい生活になかなかなじめずにいた。


幅広い世代で安心して見られる王道な感じのストーリー。父と喧嘩したまま死別した少女が、広島の離島にきて妖怪と出会うお話。基本の流れはどことなくトトロっぽいのですが、ユーモラスなやりとりや、少し生意気だけどピュアなももの人間味が感じられて面白い!最後は家族への愛にやっぱり泣かされます。

サカサマのパテマ


出典: (C) サカサマのパテマ
2013年【99分】

果てしなく坑道が続く地下世界に暮らす、地下集落のお姫様・パテマ。天真らんまんで好奇心旺盛なパテマのお気に入りは、立ち入り禁止となっている「危険区域」を探険することだった。世話役のジィの心配をよそに、いつものように危険区域へ飛び出したパテマだったが、予想だにしなかった出来事に遭遇してしまい……。


設定が素敵、そしてラストが衝撃!逆さまの世界から突如やってきた少女のお話。世界観がとても魅力的で『空に落ちる』というのがすごくキャッチー、高所恐怖症の私には手に汗握るシーンがあって怖かった映画です。気になるのは、パテマがわがまま過ぎるところですかね。

傷物語I 鉄血篇


出典: (C) 傷物語
2016年【64分】

終業式が行われた3月25日。高校2年生の阿良々木暦は、同級生で成績優秀な羽川翼から、吸血鬼が町にいるという話を聞く。その夜、暦は地下鉄のホームで、手足がなく血まみれの姿で、助けを求める女を発見。その女は、羽川が言ったように金髪で美しく、冷たい目をしており……。


劇場三部作の第一作目、新房監督節がこれでもかと詰まった作品で化物語シリーズの原点、阿良々木暦と吸血鬼の邂逅のお話です。作画の本気度がすごくて、内容も次作を期待させるものですが少しグロいです。60分程度なのでサクッと見れますよ。

夜明け告げるルーのうた


出典: (C) 夜明け告げるルーのうた
2017年【113分】

両親が離婚して東京から寂れた港町・日無町に越してきた中学生の少年カイは、父親と祖父の三人で暮らしている。両親に対する複雑な思いを胸に日々を過ごす彼にとって、自ら作曲した音楽をインターネットにアップロードすることが唯一の楽しみだった。そんな中、人魚の少女ルーと出会い交流を深めていくうちに、カイは少しずつ周囲に心を開いていくが……。


転校してきた心を閉ざした男子高校生がルーという女の子に出会って変わっていくというお話。映像の熱量と疾走感、音とリンクしてる楽しさなど、アニメーションの魅力が満載の作品です。湯浅監督のポップな色彩感覚は登場キャラクターたちの不思議な雰囲気にとてもよくあっていて素敵でした。


時をかける少女


出典: (C) 時をかける少女
2006年【100分】

高校2年生の紺野真琴は、自転車事故をきっかけに、時間を跳躍する能力を持ってしまう。その能力のことを叔母の芳山和子に相談すると、それは“タイムリープ”といい、記憶の確かな過去に飛べる能力だという。半信半疑の真琴だが、日常の些細(ささい)な不満やストレス解消などのため、むやみやたらに能力を乱用しだし……。


切なくて甘酸っぱい文句なしの傑作アニメ。最初は、テストやカラオケなどくだらないことにタイムリープを使っていた真琴ですが、それを繰り返して色々な事が起こるに連れてタイムリープが何のためにあるのかを理解していきます。そして、ここぞと言う時に使う瞬間、画面に釘付け、大号泣です!夢中で駆け抜ける主人公と自分の高校時代を重ね合わせてしまい青春時代が愛おしくなる映画です。

心が叫びたがっているんだ


出典: (C) 心が叫びたがっているんだ
2015年【119分】

活発な少女だったものの、ある事を話したことで家族がバラバラになった上に、玉子の妖精にしゃべることを封印された成瀬順。そのトラウマが心に突き刺さり、隠れるようにして生きていく。ある日、通っている高校の地域ふれあい交流会の実行委員会のメンバーになり、さらにそこで上演されるミュージカルの主役を務めることに。困惑する順だったが、メンバーの坂上拓実、田崎大樹、仁藤菜月と行動を共にするうち、自分の中の変化に気付きだす。


幼い頃の何気ない言葉が両親の離婚を招いて喋れなくなってしまった少女が、ひたすらに明るく誠実で前向きな仲間たちとの関係を通して自らを肯定してゆく物語。前半のファンタジーを交えた表現が秀逸で、すんなりと入り込めます。そして最後は意外なハッピーエンド。扱っているテーマは重たいはずなのにとても綺麗な青春映画です。

劇場版 響け!ユーフォニアム


出典: (C) 劇場版 響け!ユーフォニアム
2016年【103分】

高校1年生の黄前久美子は、クラスメートの加藤葉月と川島緑輝と一緒に吹奏楽部をのぞいてみることに。そこで久美子は同じ中学の吹奏楽部だった高坂麗奈を見掛ける。葉月と緑輝は早速吹奏楽部に入ろうと決意するも、入部をためらう久美子の脳裏には、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈とのある出来事があった。


アニメ一期の総集編ですが構成が上手くて全く遜色のない一つの完成品。意外とマイナーな楽器ユーフォ二アムがタイトルの青春部活アニメです。演奏シーンもいいですし、青春ものにあまりない部活のドロドロした所も見ごたえがありました。映像から伝わってくる言葉に出来ない感情の表現が素敵な作品です。

イヴの時間 劇場版


出典: (C) イヴの時間
2010年【106分】

子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。


アンドロイドが人間とほぼ見分けが付かなくなっている未来…近未来SFなのに、日常を繊細に描写しているところがとても心地よく、かなり引き込まれる映画。存亡を懸けた闘いのようなシナリオになりがちですが、イヴの時間ではどのように共存していけば良いのかをテーマにゆっくりと暖かく描かれています。人間とロボットの違いってなんだろうと考えさせられるとても良い作品ですよ。

ハル


出典: (C) ハル
2013年【60分】

最愛の人、ハルを飛行機事故で失ったくるみ。ケンカしたままハルが帰らぬ人となり、くるみは生きる力をなくしていた。ヒト型ロボットのQ01(キューイチ)は、彼女のためにハルにそっくりのロボハルとなり、くるみと一緒に住むことにする。ロボハルが頼りにできるのは、かつて、くるみが願い事を書いたルービックキューブだった。


人間とロボットの純粋な愛をアニメーションで描くラブストーリー。絵はストロボエッジやアオハライドの作者である咲坂さんが描いてるから凄く綺麗、最愛の人を亡くした彼女が再び笑顔になれるようにと願うヒト型ロボットが、心を通わせていく様子を描いた作品です。60分と短編なので個人的に展開が早すぎるのがちょっと残念。

BLAME!


出典: (C) BLAME!
2017年【105分】

ネット文明が極度に発達した世界。巨大な階層都市は増殖し続け、人類は防衛システム“セーフガード”に駆除・抹殺される存在になっていた。“電基漁師”の村人たちを救うべく、食糧を求めて旅に出た少女・づるだったが監視塔に見つかり、仲間を殺されてしまう。逃げる手段を失い追い込まれたづるの前に現れたのは、探索者の霧亥だった。


人間の言うことをきかなくなった機械が、無限に都市を作り続けている未来。機械に支配されたディストピアの中で人間が生きるために足掻く物語。ストーリーはシンプルなのですが、世界観が緻密でしっかりとした作品。原作は20年以上も前に描かれたものだということに驚きます。無限に続く都市の描写は圧巻の一言。

楽園追放


出典: (C) 楽園追放
2014年【104分】

西暦2400年。ナノハザードによって地球は荒れ果ててしまい、人類のほとんどが知能だけを電脳世界に残して生活するようになっていた。そんな電脳世界の住人にして捜査官であるアンジェラは、圧倒的戦闘脳力を誇るスーツ「アーハン」を装着し初めて地上世界に降り立つ。地上世界の調査員ディンゴと一緒に旅をする中、さまざまな人物と対峙(たいじ)し、戦いを強いられていくことになる。


SFアニメ好きに是非オススメしたいキャラクター3DCGアニメ映画。人口の9割以上が宇宙空間の電脳世界で暮らすようになった世界のお話で、登場人物が少なくて話も理解しやすく、後味もすっきりとしています。特にアクションシーンは驚くほど見応えがあって、映像の凄さが際立ちます。

人狼


出典: (C) 人狼
1999年【98分】

敗戦から十数年。占領軍統治下の混迷を抜け、国際社会への復帰をめざし高度経済成長を続けるもう一つの〈日本〉。しかしスラム化した首都での凶悪犯罪が激増。武装する反政府勢力により首都圏治安警察機構・通称〈首都警〉との武力衝突が相次いだ。治安の番人として強化服と重火器で完全武装する、“ケルベロス”というその精鋭集団は、ゲリラを徹底的に排除してゆくのだったが……。


彩度の低い世界が印象的。1960年代あたりの、パラレルワールドの日本が舞台、童話「赤ずきん」をモチーフとした、武装化した赤軍的な市民ゲリラとそれを鎮圧する特機隊にまつわるお話です。少し単調な感じはしますし視た後に気分は落ち込んでしまいますが、最高到達地点とも言われるセルアニメーション技術やノスタルジックな世界観はとても美しかったです。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊


出典: (C) 攻殻機動隊
1995年【80分】

西暦2029年。企業のネットが星を覆い、電子が駆けめぐる近未来。公安9課の草薙素子を隊長とする、通称“攻殻機動隊”のメンバーに、国際手配中の天才ハッカー・人形使いが捕らえられたという報が入る。完全にサイボーグ化し、電脳を有する人形使い。ネットの海から生まれた彼は、自らを生命体と主張し、亡命を提言する・・・。


押井守監督によるSFアニメの金字塔、色々な映画に影響を与えた名作。身体を極限まで機械化した主人公は悩んでいました。果たして自分は人間なのか?実はとうの昔に死んでるんじゃないだろうか?というストーリー。正直半分も理解できていませんが、20年以上前の映画なのにかなり作り込まれた世界観、重量感のある内容で絵の迫力もあって圧倒的です。

ジョバンニの島


出典: (C) ジョバンニの島
2014年【102分】

父・辰夫、祖父・源三と一緒に、北方四島の一つである色丹島に暮らしている10歳の淳平と7歳の寛太の兄弟。1945年に太平洋戦争が終わり、日本がポツダム宣言を受諾することに。その直後、ソ連軍が、択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島に上陸して進駐し、淳平と寛太が通う学校にも兵士がなだれ込んでくる。やがて、二人はロシア人少女と心を通わせるようになるが……。


北方領土問題をテーマに描かれたアニメ映画ですが決して誰かを、ロシアを悪者にしないストーリーが素敵。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに、当たり前が当たり前でなかった時代、そこで生きた人々の苦悩や我慢ほんの少しの幸せが描かれています。どこか蛍の墓を思い出すストーリー、本編で泣いてスタッフロールで笑いました。スタッフ豪華すぎ!

この世界の片隅に


出典: (C) この世界の片隅に
2016年【129分】

1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。


戦争の悲惨さを描きながらもどこなくあたたかくなるような作品。戦争アニメといえば、火垂るの墓が有名ですが、当時の本当の生活、日常を描いたという点では、間違いなくこちらが優れていると思います。あくまで、あの時代に生きた人々の日常を丁寧に優しく描いています。いつまでも余韻が残り、深く考えさせられるおすすめの名作です。

千と千尋の神隠し


出典: (C) 千と千尋の神隠し
2001年【140分】

両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋。しかし彼女はこれから始まる新しい生活に大きな不安を感じていた。やがて千尋たちの乗る車はいつの間にか“不思議の町”へと迷い込んでしまう。その奇妙な町の珍しさにつられ、どんどん足を踏み入れていく両親。が、彼らは“不思議の町”の掟を破ったために豚にされてしまい……。


千と千尋の神隠しはジブリの中でも1番見てるかもしれない作品。細かな仕草や台詞、世界観まで作りこまれていて、秀逸なストーリーと相まって心温まる作品に仕上がっています。いつ見ても何回見てもその時その時で初めて観たかのような新しい発見が必ずあるまさに名作中の名作ですよね!

ルパン三世 カリオストロの城


出典: (C) カリオストロの城
1979年【100分】

ニセ札の噂が絶えないこの国へやって来たルパンは、悪漢に追われるひとりの少女クラリスを助けるが、彼女は再び連れ去られてしまう。実はカリオストロ公国・大公家のひとり娘であったクラリスは、強引に結婚を迫るカリオストロ伯爵によって城に幽閉されていたのだ。ルパンは既に城内に忍び込んでいた不二子の手引きで城に潜入するのだが…。


締めは金曜ロードショーでやってるとぜったいみちゃうやつ、誰もが知ってるルパンを一躍有名にしたのはこの映画じゃないでしょうか?アニメーションが細かくて宮崎駿さんの天才っぷりを深く痛感させられる作品です。景色も構図もカリオストロという架空の国の風俗もとてもとても素敵です。いつまでも愛され続ける名作!!


あとがき

間違いなく面白い!おすすめのアニメ映画を新作、名作の中から厳選してご紹介してきました。どの作品も絶対に満足できる素敵な映画ばかりですので気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。