いろはにほへど

朝起きて本を読んで寝てます。

おすすめの面白すぎるミステリー小説!人気・話題作から厳選してご紹介


天地がひっくり返るほどの衝撃のラスト、鳥肌が立つ程の素敵な展開、一度読み始めるとページを捲る手が止まらない!そんなおすすめの面白いミステリー小説を人気作・話題作・新作から厳選してご紹介していきたいと思います。簡単な感想を添えていますので、気になる作品があれば是非読んでみて下さい。

おすすめの面白いミステリー小説 厳選20作品

それではおすすめの面白すぎるミステリー小説をご紹介していきたいと思います。どれも読みやすい良作・傑作ばかり!是非お気に入りの一冊を見つけ出して下さい。それではごゆっくりとお楽しみくださいね。

彼女は戻らない

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。隠された“因果律”の鍵を握るのは、一体誰なのか―章を追うごとに出来事の“意味”が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化した長編小説。(宝島社文庫 より引用)


雑誌編集社で勤める女性が 人気ブロガーに批判的なコメントを入れた事がきっかけで、自分の過去のブログを匿名掲示板に晒され、追い詰められて行く羽目に…匿名で誰かに悪意を向けることの怖さと軽い気持ちが人を追い詰める皮肉が描かれています。


お互いにエスカレートしてどうなることかと思っていたら、後半は震える程のどんでん返しの連続!しかも天地がひっくり返っても、前半の生活感あふれるサスペンスが台無しにならないところが凄い!とても怖くて、とても面白い作品でした。

虚像のアラベスク

創立十五周年記念公演を目前とした名門バレエ団に公演中止を要求する脅迫状が届いた。海外の要人が鑑賞を予定していることが判明し、海埜警部補が専従班として警護に当たることに。芸術知識と推理力で数々の事件を解決してきた甥の“芸術探偵”瞬一郎と通し稽古に向かうと、演目の『ドン・キホーテ』は危険なシーンばかり。万全の警備態勢を整えるが、海埜はある絶対的な不安の原因に気づいてしまった―。緊張の中、幕があがる!(「ドンキホーテ・アラベスク」)舞台で渦巻く疑念があなたを幻惑する書き下ろしミステリ中篇集。( KADOKAWA より引用)


中編2作と超短編1作からなる作品。1章では、バレエがテーマの優美なミステリを楽しんでいたのに、2章目の途中から雰囲気も様子もガラッと変わります。


読み終えた頃にはバレエの事は忘れてしまいそうな感じ。とにかく何も考えずに最初から順序通り読み切りましょう。一生懸命読めば読むほどその後とっても楽しめますよ!おすすめします!

祈りのカルテ

諏訪野良太は、純正会医科大学附属病院の研修医。初期臨床研修中で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷で刻まれていた。離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか…。(「彼女が瞳を閉じる理由」)初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人、循環器内科に入院中の我が侭な女優…。驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。ふと気づけば泣いていた。連作医療ミステリ。( KADOKAWA より引用)


刺激は控えめで優しく緩やかに進むストーリーなので好みは分かれそうな連作短編医療ミステリー。


「人の心に寄り添い過ぎる」研修医・諏訪野良太が患者の病と心を看つつどこの科で医師として働いていくのかを決める過程にちりばめられたミステリー要素で、ぐいぐいと読ませます。根底にある人の優しさを「病気」を通じて紐解いていくようなお話です。

屍人荘の殺人

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!(東京創元社より引用)


2017年ミステリランキング三冠!「読んだことのないミステリーを」と書き上げたという本作ですが、ここまでとは。


斬新なクローズドサークルに驚き、結末も予想以上に衝撃的。予想外の状況に頭の整理が追いつきませんでした。しかもデビュー作との事で、さらに驚きです。設定上、本格ミステリーの中では異彩を放っていますが、めちゃくちゃ面白かったおすすめの傑作です。

このミステリーがすごい!2018年版【国内編】ベスト10作品


名探偵は嘘をつかない

「ただいまより、本邦初の探偵弾劾裁判を開廷する!」彼が本当に嘘をついていないのか、それは死者を含めた関係者の証言によって、あきらかにされる!名探偵・阿久津透。その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった――。(光文社より引用)


探偵の弾劾裁判を舞台に未解決事件の真相に迫っていく筆者デビュー作の本格ミステリー。語り口はライトで読みやすい作品です。


伏線を溜めに溜めて一気に真相を放出する『屍人荘の殺人』に対して、こちらの作品は一つの謎が明かされることで、事件の様相が一変し、また新たな謎が湧きあがるとても複雑な構成。これを見事に描ききり、トリックも満載で最後まで飽きさせませんでした。

アルバトロスは羽ばたかない

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。これは単なる「不慮の事故」なのか? だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。( 創元推理文庫 より引用)


児童養護施設が舞台の連作ミステリー『七つの海を照らす星』の続編、瑞々しくも哀しい物語。児童養護施設の保育士が謎解きをする春、夏、秋、晩秋の話と、その学園の生徒が通う高校で起きた冬の転落事故。


綿密に張り巡らされた2つの軸と四季を通した叙述トリックです。そのどんでん返しっぷりは想像の遥か上で、ものすごい衝撃にクラクラしました。こちらの作品、前作から順番に続けて読むことを強くおすすめします。

かがみの孤城

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 (ポプラ社より引用)


個人的に大好きな作家、辻村深月さんの『かがみの孤城』は、些細なことで、学校での居場所を無くし、行けなくなってしまった少女こころが主人公。部屋の鏡の中に引き込まれ出会った、同じように学校に行けない少年少女たちと…あっという間に物語の世界に入り込んでしまいます。


最後の100ページくらいからは鳥肌がたちっぱなし。特別でない普通の子をこんなに素敵な物語にする力のある辻村さんはやっぱり凄い!色々な世代の人に読んでもらいたいおすすめの作品です。

辻村深月さんのおすすめ作品


希望が死んだ夜に

14歳の女子中学生が、同級生を殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたけれど、動機は語らない。果たして真相は…。メフィスト賞作家が描く、社会派青春ミステリ。( 文藝春秋 より引用)


天祢さんの新境地とも言える社会派ミステリー。14歳の2人の少女。一人の少女が遺体で発見され、もう一人は「私が殺しました」と主張しますが、動機については口を閉ざす…2人に何があったのか?


ミステリー小説というジャンルを超えて、現在の日本が直面している社会問題に鋭く切り込んだ特に貧困問題について考えさせられる良作です。もちろんミステリーとしても一級品で、特に終盤のどんでん返しの連続技はお見事!

13・67

現在(2013年)から1967年へ、1人の名刑事の警察人生を遡りながら、香港社会の変化(アイデンティティ、生活・風景、警察=権力)をたどる逆年代記(リバース・クロノロジー)形式の本格ミステリー。どの作品も結末に意外性があり、犯人との論戦やアクションもスピーディで迫力満点。本格ミステリーとしても傑作だが、雨傘革命(14年)を経た今、67年の左派勢力(中国側)による反英暴動から中国返還など、香港社会の節目ごとに物語を配する構成により、市民と権力のあいだで揺れ動く香港警察のアイデェンティティを問う社会派ミステリーとしても読み応え十分。 (文藝春秋より引用)


大傑作との呼び声も高い香港を舞台にした全6編からなる本格ミステリ連作短編集『13・67』。読み始めると冒頭作の一捻りを効かせた安楽椅子探偵的な趣向にまず驚かされます。


その後も、香港の歴史や社会を背景にマフィア物や誘拐物、本格ミステリーらしく鮮やかな解決に至る面白さや、アクションもありとバラエティに富んでいます。しかもどの短編もそれだけで長編になり得るような秀逸さ。あらゆるミステリージャンルの垣根を越えた大傑作『13・67』についてはこちらで詳しくご紹介しています。

おすすめ!『13・67』は読みごたえ抜群の大傑作!


仮面の君に告ぐ

涌井和沙は、気がつくと病院のベッドにいた。戸惑ううちに、「モリさん、目が覚めたんですね」と看護師から声をかけられる。鏡をのぞいた和沙は驚愕する。そこに映っていたのは赤の他人―森千鶴だった。パニックになった和沙は、恋人の早田慎介を頼ろうとするも、彼は自分に気づいてくれない…。胸が押し潰される中、追い打ちをかけるように新たな事実が判明する。一年前、和沙は何者かに殺害されたというのだ。千鶴の弟・潤の力を借り、少しずつ事態を把握していく和沙だったが、慎介が不穏な動きを見せ始め…。カップルに訪れた奇跡の十日間。真相に思わず“震える”再読必至のミステリー!( 講談社 より引用)


どんでん返しとはまた違ったラスト…殺された女性の意識が、一年後に昏睡状態から目覚めた別の女性の肉体に宿りかつての婚約者に会いに行くというファンタジーミステリー。


婚約者に近づくもなかなか彼に真相を告げられない女性と、彼女を殺した犯人への復讐を目論む婚約者という二つの視点で交互に物語が進みます。そして!このラストは賛否分かれる気がします…。

海よ、やすらかに

湘南の海岸に打ち上げられた大量の白ギスの屍骸。原因を明らかにするため、藤沢市はハワイから1人の海洋研究員を招聘する。彼女の持つ“魚類保護官”という肩書きに群がるマスコミたち。それにまったく動じない浩美は、調査を開始するものの、嫌がらせの手紙が届いたり、夜中に襲われたりと、執拗な妨害に遭う。真相を追い求めた先に見えてきたものは…。魚の大量死に隠された、謎と陰謀を暴く!著者渾身の海洋ミステリ。(角川文庫より引用)


環境問題をベースにした、本格海洋ミステリー。魚の大量死、自然によるものか、環境汚染であってもそれが故意によるものか、それとも悪意によるものか…。


故郷の海を守るため、ハワイの海洋生物研究所で働く浩美は日本へと戻ってきて行政とは別に独自の切り口から「真相」に迫っていきます。結末は怖く、こんなことが現実の世界でもいつかは起こるかも知れないと感じました。サラリと読みやすいので是非読んでみて下さい。

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体になる世界。家畜ゾンビが施設で管理され、野良ゾンビが徘徊する日常のなか、とある細胞活性化研究者が、密室の中で突然ゾンビ化してしまう。彼はいつ死んだのか?どうやってゾンビになったのか?生者と死者の境目はどこだったのか?騒然とする現場にあらわれたのは、謎の探偵・八つ頭瑠璃。彼女とともに、物語は衝撃の真相が待ち受けるラストへと加速していく。世界もキャラクターもトリックも真相も予測不可!極上のゾンビ×ミステリー、開幕。(一迅社より引用)


死んだ人間が活性化遺体になる世界で起こる殺人事件に女探偵が挑むミステリー。設定の奇抜さを除けば結構王道な作品でした。


作中の描写はゾンビ物なのでそこそこグロめで全然爽やかじゃないんですがコミカルな文章に中和されていて読みやすいですし、後味もとても良い作品です。

ホワイトラビット

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。(新潮社より引用)


ちょっと間抜けな泥棒と人質立てこもり事件…相変わらず素敵な伊坂ワールド!序盤は、時系列が前後したり最初から登場人物が次々と出て来て追いかけるのが大変ではあるものの、作者目線で語られる会話中心の物語で案外サクサクと読めます。


そして途中からは、一気にドバッと怒涛の展開で楽しめます!主要人物の殆どが法を犯しているのですが徹底的に悪い人だけ滅びる爽快感も最高!ワクワク・ニマニマの止まらない傑作です。

Y駅発深夜バス

運行しているはずのない深夜バスに乗った男は、摩訶不思議な光景に遭遇した―奇妙な謎とその鮮やかな解決を描く表題作、女子中学生の淡い恋と不安の日々が意外な展開を辿る「猫矢来」、“読者への挑戦”を付したストレートな犯人当て「ミッシング・リング」、怪奇小説と謎解きを融合させた圧巻の一編「九人病」、アリバイ・トリックを用意して殺人を実行したミステリ作家の涙ぐましい奮闘劇「特急富士」。(東京創元社より引用)


軽く読める5話の短編集。でも、中身は粒揃い!怪奇系、読者への挑戦状、学園もの、倒叙もの、アリバイものなど幅広いジャンルで、本格ミステリー的なしっかりとした推理が土台にある作品が揃っています。


作者さんは、本当にミステリーに深い愛情を抱いているのだなと感じさせる作品揃いで、個人的には時刻表にない深夜バスに乗った主人公の体験した不気味な話『Y駅発深夜バス』と、手足が取れる謎の奇病を描いた『九人病』の怪奇系2作が特にお気に入りです。

盤上の向日葵

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とは―!?(中央公論新社より引用)


将棋を絡めて、人間模様を描くミステリー。時価600万円は下らない初代菊水月の将棋駒と共に埋められた遺体の遺棄事件を追う刑事と異例の天才棋士の幼少期、2つの時間軸を交互に描きどう交わるのかを楽しむ作品。


将棋に関してほとんど素人の私でも盤上に命を賭ける真剣師の戦いに高揚し、棋譜なんか分からなくてもドキドキ。そして段々と犯人に近付いていく感覚にワクワク。最後まで凄く楽しめましたし、題名の意味の切なさも心に残る作品でした。エンディングはまるで映画の様で味がありましたよ!

護られなかった者たちへ

仙台市の福祉保健事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か?なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?罪と罰、正義が交錯した先に導き出されるのは、切なすぎる真実―。(NHK出版より引用)


刑務所出所者の社会復帰の難しさ、東北震災復興現場の現実など貧困問題を絡めながら描くミステリー。


法律の矛盾を突いて、その先に起きた哀しい犯罪で、私たちに世の不条理を訴える作品。とても重いテーマですが読みやすく一気読み。メッセージの深さと重さに加えて、最後に放たれる真実には言葉を失いました。

崩れる脳を抱きしめて

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく。実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く――。彼女はなぜ死んだのか? 幻だったのか? ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜山手を彷徨う。そして、明かされる衝撃の真実!?( 実業之日本社 より引用)


父親に捨てられ借金を背負い、金の亡者となった研修医の主人公と、脳腫瘍で余命短い資産家の患者との物語。心に傷を持つ2人がお互いの傷を癒す為、謎解きをして距離を縮めていくのですが…。


温かい雰囲気でちょっと切ない展開の前半、それが後半に入ってからは、ミステリー要素満載で2転3転の展開となりとても楽しめました。私も本の帯に書いてある通り、しっかり3回騙されました!謎を解いていきながら心も温かくなる素敵な作品ですよ。

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神の値段

マスコミはおろか関係者すら姿を知らない現代芸術家、川田無名。ある日、唯一無名の正体を知り、世界中で評価される彼の作品を発表してきた画廊経営者の唯子が何者かに殺されてしまう。犯人もわからず、無名の居所も知らない唯子のアシスタントの佐和子は、六億円を超えるとされる無名の傑作を守れるのか―。( 宝島社文庫 より引用)


「このミス大賞」受賞、謎多き芸術家の絵と、それに魅せられた人達を描く芸術ミステリー。メディアどころか関係者の前にすら姿を表さない有名人気画家「川田無名」の専属画廊で働く主人公が、上司である画廊オーナーの殺された事件の手がかりを辿っていく物語。


美術市場の表と裏の世界も描かれていて、絵とは無縁な私でもどこかハラハラドキドキさせられました。ラスト直前まで謎が明かされないまま終わるのではという不安もよぎりましたが、怒涛の謎解きでフィニッシュ。一気に読んでしまいますよ!

風神の手

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。隠された“因果律”の鍵を握るのは、一体誰なのか―章を追うごとに出来事の“意味”が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化した長編小説。( 朝日新聞出版 より引用)


1つの嘘が未来の誰かの運命を変え得ることがある。遺影写真専門の写真館を舞台に数十年にわたる過去と現在の物語。 写真館で見つけた1人のお年寄りの遺影写真から話は広がっていきます。本作では、もちろんミステリー要素はあるのですが、人の内面や心の動きに重きが置かれています。


ほんの少しの繋がりが、奇跡のように絡み合っていく連作短編集となっていて、各短編にさり気なく配された伏線が、最後に巧に回収され1つの物語となる時の爽快感とホッと温かい感覚はとても心地好くて余韻の残る作品でした。

未必のマクベス

IT企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説。( ハヤカワ文庫JA より引用)


エリートサラリーマンが海外赴任先で企業の陰謀に巻き込まれる話。企業、殺人、裏社会、恋愛、紀行小説と入り乱れていてかなり難解、さらに600ページという厚さに圧倒されながらも、語り口は穏やかでむしろ読みやすい。 読み始めるとぐいぐい引き込まれる傑作です。マクベスを知らなくても楽しめますよ。

あとがき

おすすめの面白いミステリー小説をご紹介しました。人気作品や話題作品は少し乗り遅れてしまうと読まず嫌いなんてこともありがちですが、やっぱり凄く面白い!少しでも気になる作品が見つかれば是非読んでみて下さいね!絶対満足出来ると思いますよ。

おすすめのミステリー小説 50選!