いろはにほへど

朝起きて本を読んで寝てます。

ピュアすぎるラブストーリーを描いた恋愛漫画を厳選しておすすめ


ピュアなラブストーリーを読んでいると心が癒されませんか?少しじれったく感じてしまうこともありますが、そのまっすぐな恋、不器用な恋に惹きつけられて、いつのまにかニヤニヤしっぱなしみたいなこともよくあります。今回は読後感最高のピュアすぎるラブストーリーを描いた恋愛漫画を厳選してご紹介していきます。

厳選!ピュアラブ恋愛漫画

『ピュアすぎるラブストーリーを描いた恋愛漫画を厳選しておすすめ』と題して、個人的な評価を添えてご紹介していきます。ではどうぞ〜

恋するレイジー

作家名: 星森ゆきも
出版社: 小学館
出版年月:2018年3月〜

あらすじ

主人公桃沢かのは、マジメで几帳面だけど不器用すぎるポンコツ女子・・・ヒーローの宮野玲次は、頭脳明晰で長身なんでもできちゃう完璧王子だけど、究極の面倒くさがり屋・・・そんな2人が出会い、2人の世界が大きく動き出して・・・!?

みどころ

まっすぐ真面目だけどポンコツめな主人公、この手のキャラは下手するとあざとさを感じてイライラしてしまいがちですけどね。すごくバランスの良い性格で可愛いくて仕方ないんですよ。


そして、無気力ヒーローの格好良さにもわざとらしさをあまり感じない。登場キャラを好きになれるかどうかって重要ですね。ということで素直にピュアラブを楽しめる作品。

個人的おすすめ度:【A】

近キョリ恋愛

作家名: みきもと凜
出版社: 別冊フレンド
出版年月:2008年3月〜2011年6月
全10巻完結済み

あらすじ

ひょんなことから、つきあいはじめた学年トップの超天才にてクールな少女・枢木(くるるぎ)ゆにと臨時担任の櫻井(さくらい)ハルカ。担任じゃなくなったら正式にラブラブになるはずが、元担任2回目のご懐妊でハルカは引き続き担任に。絶対ナイショなこの関係には、キケンがいっぱいなのです――。

みどころ

2014年の実写化でも好評を得たこちらの作品。作者さんは『きょうのキラ君』や『午前0時、キスしに来てよ』など、最近もヒット作を連発しているみきもと凜さんですね。


チャラめな高校教師と超個性的でツンデレな生徒の禁断ラブストーリーですが、その中身はとにかくピュア!キャラに似合わないまっすぐな恋愛にキュンとくるはず。ただ、主人公の強烈キャラに馴染めないというレビューもよく見かけるのでまずは試し読みから。

個人的おすすめ度:【A】

高嶺の蘭さん

作家名: 餡蜜
出版社: 別冊フレンド
出版年月:2017年11月〜

あらすじ

勉強もスポーツもできてその上クールビューティーな蘭(らん)は、周りから“高嶺の花”と呼ばれ、一目置かれている。だけど同じクラスの晃(あきら)だけは、普通に明るく接してくれて…!?

みどころ

ヒロインは、周囲から高嶺の花と言われているけど中身はいたって普通の女の子。そしてヒーローは、心優しい花屋の息子。


この2人、めちゃくちゃ爽やかでピュア!可愛い2人をみているとずっとニヤニヤしてしまいます。花言葉なんかの花にまつわるエピソードと一緒にほのぼの楽しめる作品。

個人的おすすめ度:【A】

花君と恋する私

作家名: 熊岡冬夕
出版社: 別冊フレンド
出版年月:2011年8月〜

あらすじ

委員長×停学男=ハナマルの恋!?心にきゅんきゅん響く初恋ストーリー始まりです!――花(はな)君のなんてことない言葉にいちいち胸がぎゅってなるのは、なんでなのかな――優等生で委員長だけど、ちょっと抜けてる七世(ななせ)。暴力事件を起こして停学中の花君の意外な落とし物を拾ってから、花君の優しさと笑顔に気づいて……!?

みどころ

問題児と優等生、王道ですね。だけど王道だから面白い!ヒロインの一途さや高校生らしいピュアな2人の関係にキュンキュンしながら青春時代を思い返させてくれる作品です。


ただ、作者さんの体調不良の為、2015年から長らく休載中…それでも是非読んでみてほしい良作。残り3話で完結予定との事なのでその日を楽しみに待ちましょう。

個人的おすすめ度:【A】

モブ子の恋

作家名: 田村茜
出版社: コミックタタン
出版年月:2017年10月〜

あらすじ

20年間、ずっと片隅で“脇役”として過ごしてきた田中信子に芽生えた、初めての恋心。積極的な行動が苦手な彼女だが、勇気を振り絞って一歩ずつ距離を縮めようと努力する。ドキドキの大きさに、主役も脇役も関係ない。“主役”の恋に飽きたあなたに贈る、ささやかで爽やかな恋物語。

みどころ

いじらし〜。とてもピュアでゆっくりな2人の恋愛が絶妙に描かれていて、いじいじ、ニヤニヤしながら読みました。


内容は、タイトルの通り脇役として生きてきたネガティブ女子・モブ子と真面目男子の純愛ストーリー。心温まる、優しすぎる世界に浸らせてくれる良作だと思います。

個人的おすすめ度:【A】

富士山さんは思春期

作家名: オジロマコト
出版社:アクションコミックス
出版年月:2013年5月〜2016年2月
全8巻完結済み

あらすじ

女子バレー部のエース・富士山牧央(ふじやま・まきお)は身長181センチ。けれど心は思春期の女の子。ひょんなことから幼なじみの上場優一と付き合うことになって、思春期が大暴走!?

みどころ

高身長で優しい性格の中学生・富士山さんと、身長低めの幼なじみ・上場くんの青春ラブストーリーです。


描かれているのは中学生の恋愛そのものでその初々しさときたらもう可愛すぎ。何をするにもドキドキしている2人をながめているうちに自分の中学生時代を思い返して、どんどん引き込まれていきますよ〜!

個人的おすすめ度:【S】

大正処女御伽話

作家名: 桐丘さな
出版社: ジャンプコミックス
出版年月:2016年2月〜2017年10月
全5巻完結済み

あらすじ

時は大正――。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

みどころ

完結してしまいましたが、個人的にはもっともっと読み続けたい作品です。まっすぐな愛でかたくなな珠彦の心を少しずつ溶かしていく夕月…なんて微笑ましいんだろう。


時代が大正ということもあって多少重めな展開もありますが、そんな閉ざされた世界で2人が紡ぎ出す物語は上質そのもの、読後感も最高。浸れます。ということで続編となる『昭和オトメ御伽話』も気になるわ〜。

個人的おすすめ度:【S】

I Love you Baby


©︎ I Love you Baby

作家名: 小森みっこ
出版社: マーガレットコミックス
出版年月:2014年5月〜2015年5月
全4巻完結済み

あらすじ

美少女の美玲は、その可愛さゆえ放課後は外出禁止。毎日、家、通学路、学校の繰り返し。でも、ある日、約束を破って初めて1人で乗った電車で痴漢にあってしまった美玲を助けてくれたのは、美玲よりも、小さくて、初めて怖くないと思えた男の子・智だった──。

みどころ

同作者連載中の人気作『僕に花のメランコリー』も青春ピュアラブですが今回はピュア度高めのこちらをおすすめ。


中学生どうしの恋愛ということもあってとにかく純粋!!ドロドロ展開なんて皆無です。可愛いすぎる2人の成長と、ゆっくりと進んでいく恋愛はニヤニヤすること間違いありませんよ。まったりと見守りましょう。

個人的おすすめ度:【A】

僕の初恋をキミに捧ぐ


©︎ 僕の初恋をキミに捧ぐ

作家名: 青木琴美
出版社: フラワーコミックス
出版年月:2005年12月〜2008年8月
全12巻完結済み

あらすじ

心臓病で入院している逞(たくま)と逞の主治医の娘・繭(まゆ)はとても仲がよく、いつも逞の病室で遊んでいた。ある日、繭は逞が「二十歳まで生きられない」と両親が話しているのを耳にしてしまう。逞の運命を知った繭は、なんとか逞の病気を治そうとする。そして、逞は自分の運命を知らないまま、繭に「大人になったら結婚してくれる?」と告げるのだが…!?

みどころ

20歳までしか生きることのできない男の子と、その幼馴染の純愛物語。ドラマ化でも話題になっていますよね。


ラストで賛否の分かれている作品ですが、ストーリー的には涙なしには読めない感動作品。同じ作者さんの他作品のキャラクターも登場するので、知っている方ならより楽しめるかも。

個人的おすすめ度:【B】

日々蝶々

作家名: 森下Suu
出版社: マーガレットコミックス
出版年月:2012年7月〜2015年5月
全12巻完結済み

あらすじ

学校一の美少女・すいれんが気になるのは硬派な空手男子・川澄。お互い気になるけどお互い異性が苦手な2人。純粋すぎて恋心にもまだ気づけない。ひらり、ふわりの恋物語がはじまります。

みどころ

波瀾の少ない穏やかな展開、そしてヒロインがあまり喋らない作品はチョット…という方以外ならまず大満足できると思える傑作。


理由あってほとんど他人と喋れないヒロインが、恋をした相手のために頑張る健気な姿にキュンとしながら、ゆっくりと距離を縮めていく2人の心の動きを楽しみましょう。


個人的おすすめ度:【S】

あとがき

こうしてみると、ピュアな恋愛を描いた作品って登場するキャラクターたちを全力で応援したくなりますね。読んでいると癒されるし優しい気持ちになれます。どの作品も本当に面白いので読みたくなるような作品が見つかれば是非お試し下さいね。


作品は徐々に追加していこうと考えていますよ。それでは最後まで読んでくださってありがとうございました!

おすすめの映画35作品!面白くて心に響く、記憶に残る洋画・邦画を厳選!

面白いのはもちろんのこと心に響いたり記憶に残るような素敵な映画に出逢えていますか?ジャンルを問わず良い映画に出会えると人生観まで変わってしまうことも。今回は年代別に特におすすめしたい良質な映画を洋画・邦画を織り交ぜ厳選してご紹介していきたいと思います。

はじめに



感動、笑い、切なさ、高揚感や緊張感など様々な感情を揺さぶるおすすめの映画を新作・名作から厳選して、あらすじや感想と合わせてご紹介していきます。


とにかく面白い映画を探している方、何をレンタルしようか悩んでいる方、間違いなくおすすめできる良作ばかりですので是非参考にしてみて下さいね。

面白くて心に響く!おすすめの映画【洋画・邦画】

掲載の順番はランキング形式ではなく公開年順、また作品は随時追加予定。

表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。

それでは面白くて心に響く、記憶に残る!おすすめの映画35作品【洋画・邦画】をどうぞごゆっくりお楽しみください。

しあわせの絵の具


出典:©︎ しあわせの絵の具/2018年/116分

あらすじ

カナダ東部の田舎町で叔母と暮らし、絵を描くことが生きがいのモード(サリー・ホーキンス)は、魚の行商をしているエベレット(イーサン・ホーク)の家で住み込みの家政婦として働き始める。


幼少期にリウマチを患い身内に冷たくされてきたモードと、養護施設で育ったエベレットは互いを認め合い、やがて夫婦になる。ある日、モードの絵の才能を見いだす女性が現われ……。

みどころ

カナダで有名な女性画家、モード・ルイス夫妻の実話をもとにした映画。不器用な愛にまっすぐな愛…表現の仕方こそ違いますがとても素敵な2人の物語です。


人の温もりを知らない2人が、度々衝突しながらも徐々に心を開き、愛情がじんわり深まっていく様子にはもの凄く癒されます。夫が少しずつモードに歩み寄っていく姿には思わずニヤニヤ、目はじんわりと熱くなるはず。強くおすすめしたい良質なラブストーリー!

グレイテスト・ショーマン


出典:©︎ The Greatest Showman/2018年/104分

あらすじ

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。


イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。

みどころ

実在した人の半生を描いたストーリー展開は明るくて軽快で驚く程シンプルなのでとても分かりやすくなっています。そしてなんといっても音楽とダンス、鳥肌がたちっぱなしの圧倒的なパフォーマンスであっという間に世界に引き込まれます!


普通の映画では感じることの出来ない高揚感を楽しめるミュージカル映画。ミュージカルが苦手という方にも是非観て欲しいおすすめの作品です。個人的にも大好きで何度も観返してしまいました。

ドリス・ヴァン・ノッテン


出典:©︎ ドリス・ヴァン・ノッテン/ 2018年/93分

あらすじ

世界的ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの2015春夏レディースコレクションから、2016 / 2017秋冬メンズコレクションに密着。


ショーの舞台裏からアトリエなど創作の現場だけでなく、妥協のない創作活動を支えるベルギー・アントワープ近郊の邸宅にも初めて潜入し、菜園で育てた採れたての野菜を調理するドリスの素顔も映し出される。

みどころ

孤高のファッションデザイナーとも呼ばれるドリス・ヴァン・ノッテンの生活を覗くことのできる作品。


優しい完璧主義者な彼の生活は細部まで美しくてみずみずしい。作りだす事への姿勢がとても勉強になりますし、映像に写る全てが芸術的で見惚れます。創作意欲をかきたててくれる素敵な映画。


5パーセントの奇跡


出典:©︎ 5パーセントの奇跡/ 2018年/130分

あらすじ

ドイツ人の母とスリランカ人の父を持つサリヤの夢は、一流のホテルマンになることだった。だがある日、先天性の病が原因の網膜剥離と診断され、手術後の彼の視力は、それまでの5パーセントしかなかった。


それでもサリヤは夢を諦めずに必死で勉学に励み、ミュンヘンにある5つ星ホテルで研修生になるが、視力のことは隠しており……。

みどころ

心温まるドイツの実話に基づく映画。95%の視覚を先天性の病気で失ってしまったサリー。五ツ星ホテルで働くという夢を実現させる為、目が見えない事を隠して一流ホテルでの研修に参加します。しかし、完璧かに思えた偽装計画に徐々にほころびが出始めて…。


何度も壁にぶつかりながらも優しい仲間達に支えられながら、諦めず人一倍の努力を続ける主人公の姿は素敵すぎます!設定の割に悲壮感もなくて、最後まで笑いながら楽しめて元気を貰えますよ。


パディントン 2


出典:©︎ 5パーセントの奇跡/2018年/104分

あらすじ

ブラウン家の一員として、幸せに生活しているクマのパディントン。もうすぐ100歳になるルーシーおばさんへの誕生日プレゼントを探していた彼は、骨董品屋ですてきな絵本を見つける。


絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始めるが、洗剤を頭からかぶるなど失敗しては騒動を起こす。そんな中、絵本が盗まれ、一家と共に絵本の行方を追うパディントンだが。

みどころ

イギリスのハートフルコメディ映画『パディントン 2』。どじっ子ですが、ロンドン中の人から愛される熊のパディントン。おばさんの誕生日に一冊の飛び出す絵本をプレゼントしようと仕事をしてお金を貯めていたのですが、絵本を盗まれる事件が発生して…。


可愛いすぎるパディントンと可愛いすぎるストーリーに気持ちがほっこり満たされます。1作目を観ていなくても全然問題なし、しっかり楽しめますよ!かなりオススメしたい映画です。


デトロイト


出典:©︎ デトロイト/ 2018年/142分

あらすじ

1967年の夏、アメリカ・ミシガン州デトロイトで大規模な暴動が発生し、街が騒乱状態となる。2日目の夜、州兵集結地の付近で銃声が鳴り響いたという通報が入る。


デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元警備隊は、捜査のためにアルジェ・モーテルの別館に入る。数人の警官が、モーテルの宿泊客相手に捜査手順を無視した尋問を開始。自白を強要された宿泊客たちは…。

みどころ

計り知れない恐怖や、理不尽で埋め尽くされていて緊張感が物凄い作品。1967年に発生したデトロイト暴動で、白人警官による殺人事件をまるで現場に居合わせた様なリアルなタッチで描いた衝撃的な社会派映画。


独特のカメラワークやリアリティ溢れる演出、演技が凄すぎて目が離せませんでした。それにしてもこんな出来事が事実だと思うと本当にゾッとします…。


スリー・ビルボード


出典:©︎ スリー・ビルボード/2018年/116分

あらすじ

ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。

みどころ

娘を殺された母親によって出された警察を非難する巨大広告…これを取り巻く人々の怒りや後悔、悲しみ、無関心など様々な負の感情が交錯している作品。


ただ、そんな中に見え隠れする人の温かさや許し、愛がすごく綺麗。心理描写がメインとなっていて分かりやすい内容とは言えないのですが、自身を襲う不幸や怒りについて見つめ直すきっかけともなる素敵なおすすめの映画です。

gifted


出典:©︎ gifted/2017年/101分

あらすじ

めいで7歳のメアリーと片目の猫フレッドと共に、フロリダの小さな町で生活している独り身のフランク。平穏に過ごしていた彼らだったが、メアリーにある天才的な能力があることが判明する。


フランクは彼女に普通の子供と同じように育ってほしいと願っていたが、彼の母エブリン(リンゼイ・ダンカン)は二人を引き離してメアリーに英才教育を受けさせようとする。

みどころ

とても温かくて優しいハートフルなストーリー。母親を亡くした少女メアリーに備わった天才的な才能の育て方で割れる大人。普通に子供らしくいてほしいフランクと才能をのばしたい祖母…どちらの言い分にも愛はあるのですが正反対、かといってドロドロとはしていません。


子どもの育て方には色々な考え方があって正解は分かりませんが、とてもほっこりする素敵な作品です。

ダンケルク


出典:©︎ ダンケルク/2017年/106分

あらすじ

1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。


一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。

みどころ

戦争のリアルを美しい映像とBGMで緻密に描いたクリストファー・ノーラン節炸裂の大作。


第二次大戦ドイツ軍侵攻時、フランスの沿岸地帯ダンケルクからの撤退作戦に翻弄された若者達を陸海空の視点から描く群像劇です。セリフが少なく内容もシンプルなのに、凄まじい緊張感に息が詰まり、気が付くと作品に没入させられていました。

キングス・オブ・サマー


出典:©︎ キングス・オブ・サマー/2017年/95分

あらすじ

高校生のジョーとパトリックは、親に対する不満から家出を計画する。彼らはちょっと風変りな少年ビアジオと一緒に森に隠れ家を作り、自然の中で生活しようとする。


しかし、そこへジョーが恋しているクラスメートの女の子ケリー(エリン・モリアーティ)がやってきたことから、少年たちの友情に暗雲が立ち込め……。

みどころ

子供扱いしてくる親への不満から友達と家出、劇的なことが起こるわけではないのですが青春が詰まった映画。


森の中に秘密基地を建てることを計画した3人の少年たちの自由で瑞々しい時間を音楽と、深い緑と絶妙の光で描写しています。1コマ1コマがすごく印象的で記憶に残る良作です。

ラ・ラ・ランド


出典:©︎ ラ・ラ・ランド /2017年/128分

あらすじ

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。


そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

みどころ

映像がポップで色彩豊か、夢を追う男女の話がミュージカル調になっているので、目だけではなく耳と心で楽しめる映画。恋心を刺激させられること間違いなしの作品です。夢と現実が交差する切ないラストもとても素敵ですよ!

タレンタイム〜優しい歌


出典:©︎ タレンタイム〜優しい歌 /2017年/115分

あらすじ

マレーシアのとある高校で、毎年恒例の“タレンタイム”という芸能コンテストが開催される。裕福な家庭に育ったムルー(パメラ・チョン)はピアノの弾き語りで参加することに。耳の不自由なマヘシュ(マヘシュ・ジュガル・キショール)は、練習期間中バイクで彼女の送り迎えをすることになり……。

みどころ

平凡な日常に涙が止まらないのに、笑いがくすっと出てしまう優しい気持ちになれる青春群像劇。


多民族国家マレーシアで、国も宗教も異なる4人を巡って、現代の多民族国家での風習や宗教、考え方のすれ違いを、ユーモアたっぷりな物語と、美しい映像や歌で飾る傑作。優しさに満ちたおすすめの映画です。

美女と野獣


出典:©︎ タレンタイム〜優しい歌 / 2017年/130分

あらすじ

進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。

みどころ

映像も音楽も世界観も、そしてエマワトソン演じるベルもただただ美しいディズニー映画。


ベルと野獣が徐々に仲を深めていく過程がミュージカルに乗せてうまく伝わってきます。アニメ版には無かったシーンや歌もあって、初めて美女と野獣を見る人はもちろん、アニメ版を見た事のある人も凄く楽しめると思います。

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散歩する侵略者


出典:©︎ 散歩する侵略者/2017年/129分

あらすじ

鳴海の夫・真治が、数日間行方をくらまし、別人のようになって帰ってくる。これまでの態度が一変した夫に疑念を抱く鳴海は、突然真治から「地球を侵略しに来た」と告白され戸惑う。一方、町ではある一家の惨殺事件が起こったのを機に、さまざまな現象が発生し、不穏な空気が漂い始める。

みどころ

ある日突然、夫の人格が別人に変わってしまったら…。人間から概念を奪ってしまう宇宙からの侵略者とその恋人の物語。概念を奪われた人間は意味不明な行動を取り人間らしさを奪われていきます。これまでの、普通に宇宙人が侵略してくる映画とは違った不思議な面白さがあってすごく魅力的な作品。

シング・ストリート


出典:©︎ シング・ストリート/2016年/106分

あらすじ

1985年、ダブリン。両親の離婚やいじめで暗い日々を過ごすコナーは、音楽好きな兄と一緒にロンドンのミュージックビデオを見ることが唯一の楽しみという14歳。ある日、ラフィナを見掛け瞬く間に恋に落ちた彼は、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは彼女を振り向かせようと、クールなPVを撮るため音楽活動に奔走する。

みどころ

80年代イギリス、片思いをした女の子に、歌でしか思いを伝えられない不器用で純真な高校生の青春物語。見た目はみんな垢抜けない少年達ですが、いざバンドで歌い出すと格好良く見えてしまうから不思議。キラキラして爽やかなおすすめの映画です。

サウルの息子


出典:©︎ サウルの息子/2016年/107分

あらすじ

1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所でナチスから特殊部隊“ゾンダーコマンド”に選抜され、次々と到着する同胞たちの死体処理の仕事に就いていた。ある日、ガス室で息子らしき少年を発見した彼は、直後に殺されてしまったその少年の弔いをしようとするが……。

みどころ

アウシュヴィッツ強制収容所での死体処理や掃除など、大虐殺の裏方を描いた絶望で満ちた世界の映画。


基本的に主人公サウルをカメラフレームの中心に据えて撮っていて、ピントがサウルのみに当てられています。この独特な映像の効果に臨場感がありすぎて、自分もゾンダーコマンドになってしまったかのような絶望を感じました。恐がらせようとも感動させようともしていない、考えさせられる映画です。

ヒトラーの忘れもの


出典:©︎ ヒトラーの忘れもの/2016年/101分

あらすじ

ナチスドイツが降伏した後の1945年5月、デンマークの海岸にドイツ軍が埋めた地雷を撤去するため、ドイツ兵の捕虜が投入される。まだ幼さの残る10代の少年兵たちを監督するデンマーク軍軍曹ラスムスン(ローランド・ムーラー)は、徹底して彼らをこき使おうとする。だが、少年兵たちは誤爆や撤去作業の失敗で次々と命を落とし……。

みどころ

ドイツが敗戦し、占領していたデンマークの防衛線に大量に埋められていた地雷をドイツの少年兵だけで構成された部隊に撤去させたという実話。


それを監督するデンマーク軍曹の葛藤、苦悩や行動の変化がとても丁寧でリアルに描かれていてラストのかすかな希望、その感動を深くしています。語り継がれていくべき良作。

FAKE


出典:©︎ FAKE/2016年/131分

あらすじ

2014年、聴覚障害を抱えながら「鬼武者」などのゲーム音楽や「交響曲第1番“HIROSHIMA”」といった作品により「現代のベートーベン」と呼ばれた佐村河内守が、実は耳は聞こえており、作品はゴーストライターの作曲だったと報道される。騒然とする状況で、自宅での撮影に応じた佐村河内は……。

みどころ

事実とは何か?なにが本当でなにが嘘なのか。ゴーストライター騒動で話題となった、佐村河内守さんの事件後とその真実に迫るドキュメンタリー映画。


彼を善人に仕立て上げようとするわけではなく、彼を告発した側の人々を悪人だと主張するわけでもなく、とにかく中立に徹している作品。ものすごく面白いなかで物事を1つだけの視点で見てしまうことの恐怖を感じました。

湯を沸かすほどの熱い愛


出典:©︎ 湯を沸かすほどの熱い愛/2016年/125分

あらすじ

1年前、あるじの一浩が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉と安澄母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。

みどころ

人間の温かさと強さを感じられる愛の詰まった映画。残り2ヶ月しか生きられないとわかってからのお母ちゃん、強くて生き生きとしていてとても綺麗でした。複雑だし悲しいのにすごく前向きで、最初から最後まで泣きっぱなしになるので心して観てくださいね。

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はじまりのうた


出典:©︎ はじまりのうた/2015年/104分

あらすじ

ミュージシャンの恋人デイヴと共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。


部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダンにアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。

みどころ

ニューヨークを舞台に、お互い落ち込んでいる時に出会った無名のミュージシャンと元プロデューサーがアルバムを作る話。


音楽を作りながら、時には友人や家族を巻き込んで、前向きなっていく。ただひたすらに音楽の素晴らしさを感じる事の出来る映画です。曲も凄く良いのできっとサントラも聴きたくなるはず。

セッション


出典:©︎ セッション/2015年/107分

あらすじ

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャーだった。


ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。

みどころ

異様な熱気と狂気、手に汗握る鬼教官と若者の音楽スポ根映画。息が詰まるほどの緊張感で、心が和らぐのは演奏シーンのみ。そして見終わった瞬間に、全身に鳥肌がたつほどの感動!厳しさや逆境が人を強くすると信じたくなります。目にも耳にも記憶に残るおすすめの名作。

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Mommy マミー


出典:©︎ Mommy/2015年/139分

あらすじ

ギリギリの生活を送るシングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、15歳のスティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と二人で生活している。


彼女は最近矯正施設から退所したばかりの注意欠陥多動性障害の息子の扱いに手を焼いていた。やがて母子は隣の家に住む、今は休職中の高校教師カイラと親しくなっていき。

みどころ

ADHDの少年とシングルマザー、そして近所に住む吃音症で休職中の女性教師3人の交流を描いた映画。


テーマも内容も重たいものなのに、映像と音の美しさで物語は優雅に進んでいるように感じます。観ていると、途中辛くなるのですが最後は心が満たされる素敵な映画。映像の構成も圧巻です。

あん


出典:©︎ あん/2015年/113分

あらすじ

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。


徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。

みどころ

人生に落胆しているどら焼き屋の店長と店で働きたいと訪ねてきたハンセン病患者の話。人間の生き方や生きる意味に焦点をあてたとても美しいおすすめの映画です。樹木希林さんの演技があまりにも自然すぎて、途中から映画だということを忘れてしまう程です。

くちびるに歌を


出典:©︎ くちびるに歌を/2015年/132分

あらすじ

産休を取ることになった親友の音楽教師ハルコ(木村文乃)の代理として、生まれ故郷の五島列島にある中学の臨時教師となった柏木(新垣結衣)。天賦の才能を持つピアニストとして活躍したうわさのある美女だが、その性格はがさつで乗り回す車もボロいトラック。


住民たちの注目を浴びる中、彼女はコンクール出場を目標に日々奮闘している合唱部の顧問に。そして部員たちに、課題として15年後の自分に宛てた手紙を書かせる。やがて、部員たちがつづった手紙から、それぞれが抱える苦悩や秘密が浮き上がってくるが……。

みどころ

美しい風景と学生時代の純粋な心がマッチした五島列島が舞台の青春映画。ストーリーとしてはとてもシンプルでスローテンポ、一人ひとりの思い、苦悩や葛藤がとても丁寧に描かれていて自然と心にくるものがあります。一歩を踏み出す勇気をもらえる素敵な映画。

ゴーン・ガール


出典:©︎ ゴーン・ガール/2014年/149分

あらすじ

ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。


警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け…。

みどころ

突然、失踪した妻を捜索する夫。しかしマスメディアは夫が妻を手にかけたのではと、次第に疑いの目を向け始め…。最後まで何が起こるのか分からなくて、安心する隙を与えない展開、実際にありそうな異常性に強烈なインパクトのある作品。シナリオや伏線の回収もすごく凝っていてとても楽しめますよ。

オール・ユー・ニード・イズ・キル


出典:©︎ オール・ユー・ニード・イズ・キル /2014年/113分

あらすじ

近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。


しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。

みどころ

最初は頼りない主人公が、未知の生命体と戦って死ぬたびに同じ1日を繰り返し、少しずつ学習しながらレベルアップしていく様が爽快なアクション×タイムリープもの。何度も同じシーンをしますがテンポよく進むので飽きることはありません。戦闘シーンも単純に迫力があってとてもおすすめなSF映画です。

ブルージャスミン


出典:©︎ ブルージャスミン /2014年/98分

あらすじ

ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。


過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。

みどころ

セレブからの転落、お金で繋がっていたものは全て失い残ったものはくだらないプライドとブランド物の服だけ…。見ていられないほど痛々しい主人公の転落劇を見続けるのは辛いけれど…面白い。落ちぶれた状況ながらセレブらしさを感じさせる女優の演技力も圧巻です。

ウルフ・オブ・ウォールストリート


出典:©︎ ウルフ・オブ・ウォールストリート/2014年/179分

あらすじ

学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。


そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。

みどころ

ウォール街で平凡な庶民が頭を使い成り上がっていく話。主人公はすごく下品な最低男ですが、人を惹きつけ焚きつける言葉遣いは見ていて気持ち良い!なんといってもこれが事実に基づいているというのが衝撃的。落ち着くことなく、最後まで突き抜けていくような作品です。

アバウト・タイム


出典:©︎ アバウト・タイム/2014年/124分

あらすじ

自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。


恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。

みどころ

過去に遡れる力を持つ家系に生まれた主人公の日常を追ったヒューマンドラマ。時間の大切さを気付かせてくれて、自分の人生も周りの人も愛おしくなるとても素敵な映画。きっとこれがタイムトラベルの正しい使い方、ただただ幸せな気分で満たされます。

そこのみにて光輝く


出典:©︎ そこのみにて光輝く/2014年/120分

あらすじ

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。


拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り…。

みどころ

重たくて暗くて観るのに結構な体力をつかう映画。負の連鎖から抜け出そうとする3人の男女が足掻いて足掻いて、やっと光が見えた瞬間にまた連鎖の中に引き摺り込まれていく…。


主要メンバーの演技がとにかく凄くて、底辺でもがく辛さや悲哀、それでも捨てられない希望みたいなものがヒシヒシと伝わってきます。暗い場所だからこそ輝けるものを見せてくれる傑作。

ゼロ・グラビティ


出典:©︎ ゼロ・グラビティ/2013年/91分

あらすじ

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。


すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

みどころ

カメラワークや無音効果などのテクニカルな見せ方で宇宙の壮大さと怖さをリアルに表現した映画。宇宙空間の映像は息を飲む美しさで圧巻!


ですがキャストはほぼ2人、ストーリーも単調なので退屈に感じる方も多いかもしれません、自身の疑似体験と感じられればドキドキハラハラ感を楽しめる作品だと思います。

キャプテン・フィリップス


出典:©︎ キャプテン・フィリップス/2013年/134分

あらすじ

2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となり……。

みどころ

大型貨物船が、たった4人の海賊に乗っ取られ…2009年に実際起こった、アメリカ船籍の輸送船がソマリア沖で海賊に襲われた事件をモデルにした映画。輸送船と海賊船の生死をかけた頭脳戦が繰り広げられ最初から最後まで耐えられない程の緊迫感。ラストの展開も凄い!

そして父になる


出典:©︎ そして父になる/2013年/120分

あらすじ

申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。

みどころ

是枝監督作品。子供が病院で取り違えられていた事を知った2組の家族、血の繋がりをとるのか、6年間という育てた時間をとるのか。


誰もがなかなか経験しないような出来事をとても自然に描いた映画。親になるということはどういうことなのか?それを丁寧にあたたかく、少しずつ見せてくれます。じんわりと心揺さぶるおすすめの名作です!

奇跡のリンゴ


出典:©︎ 奇跡のリンゴ/2013年/129分

あらすじ

1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。


だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。

みどころ

農薬アレルギーの妻の為、絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に奮闘する話。周りから反対されても、罵声を浴びせられても信念を曲げずに挑戦し続ける姿には素直に感動。実話だからこそ努力はいつかきっと報われると思わせてくれる始終泣かされる映画です。

言の葉の庭


出典:©︎ 言の葉の庭/2013年/45分

あらすじ

靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。


タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。

みどころ

梅雨になると観たくなる映画。靴職人を目指す15歳の少年と27歳女性教師、雨の日の新宿御苑で、雨宿りをしていて出会った2人が次第に心を通わせていく物語。透明感のある絵や心地のいい音の美しさ、空気感、世界観どれも美しくて癒される映画。特に雨の描写は本当に美しいですよ!

レ・ミゼラブル


出典:©︎ レ・ミゼラブル/2012年/158分

あらすじ

1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。


そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい…。

みどころ

激動の時代に力一杯生きぬこうとする全員が主人公。どのキャストに注目して観るかで印象の変わるミュージカル映画で、ほぼ全ての台詞が歌になっていて驚きます。圧巻の音楽、俳優たちの演技力と歌唱力、映像美とミュージカルやオペラの苦手な人にも是非観てほしい号泣必至の名作です。

ミッドナイト・イン・パリ


出典:©︎ ミッドナイト・イン・パリ/2012年/94分

あらすじ

ギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れる。


彼はハリウッドで売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいた。ロマンチストのギルは、あこがれの作家ヘミングウェイや画家のピカソらが暮らした1920年代の黄金期のパリに郷愁を抱いており……。

みどころ

パリを旅行しているかのような感覚を味わえる映画。タイムトラベルでヘミングウェイやピカソなど沢山の芸術家に会える設定と、彼らのイキイキとした姿にワクワクしながら、色彩豊かでとにかく綺麗なパリの街並みと心地のいいBGMを楽しめます。心を落ち着かせたい時におすすめの作品。

アルゴ


出典:©︎ アルゴ/2012年/120分

あらすじ

1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。


パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデスは、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。

みどころ

映画製作を装って、窮地に陥ったアメリカ大使館員達を救出する驚きの実話ベースのサスペンス。大げさなアクションや派手な見栄えが無く素朴な雰囲気なのですが、これがよりリアリティーを感じさせてくれます。ずっとドキドキハラハラしっぱなしの心臓に悪い映画。

ドラゴン・タトゥーの女


出典:©︎ ドラゴン・タトゥーの女/2012年/158分

あらすじ

月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。


連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。

みどころ

記者である主人公とドラゴンタトゥーの女が40年前に起きた富豪令嬢失踪事件の解決に挑む…グロ描写や痛い描写がちらほらありますしストーリーも結構衝撃的なのですが面白い!


顔面ピアスに刺青、異常者というレッテルを貼られながらも仕事は完璧にこなす天才ハッカー「ドラゴンタトゥーの女」。凄く可愛いのにあんな雰囲気を醸し出せるルーニー・マーラを堪能しましょう。

鍵泥棒のメソッド


出典:©︎ 鍵泥棒のメソッド/2012年/128分

あらすじ

35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウが彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。

みどころ

役者を目指すも志半ばで挫折した冴えない男と敏腕殺し屋が、銭湯での事故を境に入れ替わるシリアスコメディ映画。緊迫した状況のはずなのに、落ち着いた雰囲気で淡々と話は進み、その中でのしっとりとした笑いが心地いい。ラストも秀逸で最初から最後まで一貫して面白いおすすめの傑作です。

あとがき

面白くて心に響く、記憶に残るおすすめの映画を厳選して年代毎にご紹介してきました。どの作品も自信を持っておすすめできる良作ばかりです。何をレンタルしようか悩んでいる方も、気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。きっと満足できると思います!

このミステリーがすごい!2019年版【国内編】ベスト10作品の紹介

このミステリーがすごい!2019年版が発売されましたね。毎年、宝島社から出版されている、国内・海外の今もっとも面白いミステリーを読書のプロが選んだ年末恒例『このミス』。今年はどんな作品がランクインしているのでしょうか?


それから、今年はこのミス創刊30周年ということで、歴代1位作品の中から『キング・オブ・キングス』を選定したランキングブックも付いてますよ!それでは早速、2019年版このミス 国内編の上位10作品についてご紹介していきたいと思います。

このミステリーがすごい 2019年版ベスト10作品の紹介


それではこのミステリーがすごい!2019年版で発表されたベスト10作品をご紹介していきます。表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。2018年版の作品についてはこちら。

10位 火のないところに煙は

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。( 新潮社 より引用)


第10位は、芦沢 央さんの短編怪談集『火のないところに煙は』です。テレビ等で取り上げられて話題にもなっていましたよね。


書き出しは実話に感じてしまう程のリアリティ。……え?これ怖すぎません?ゾクゾクとする怪談としての恐怖が常につきまといますが、ミステリーとしてのワクワク感もあるのでグングン読み進めてしまいます。そして連作らしい最終話はお見事の一言。とても綺麗なラストですが恐怖はそのまんま残るという斬新な読後感でした。

10位 グラスバードは還らない

隠れる場所がないガラス張りの迷宮で、連続殺人犯はどこへ消えたのか?犯人と凶器が消えた不可能犯罪の謎に、マリアと漣が挑む!( 東京創元社 より引用)


同率の第10位、市川 憂人さんによる『グラスバードは還らない』は、ジェリーフィッシュは凍らない、ブルーローズは眠らないに続く『らない』シリーズの3作目ですね。


緊迫感ある爆破されたビルからの脱出劇、そしてすべての壁が透明で隠れる場所のない閉鎖空間での連続殺人。この同時平行で描かれるシチュエーションにハラハラ・ワクワクしながら引き込まれていきました。今作のトリックには賛否ありそうな気もしますがこのシリーズはやっぱり面白い!

9位 凍てつく太陽


第9位は、葉真中 顕さんの『凍てつく太陽』。まずはあらすじから。

昭和二十年―終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わることになるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されてゆく。陰謀渦巻く北の大地で、八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うできるのか―。( 東京創元社より引用)


終戦間際と時代背景は重ため。舞台は北海道室蘭、そして主人公は特高警察官。


こちらの作品、序盤こそ確かに重苦しい空気がながれていますが、その先は予想外の展開の連続で500ページ以上もあるのにスラスラと読む手が止まりませんでした。民族を超えたふれあいに胸が熱くなりつつ、ラストはいくつかのどんでん返しも決まって、読み終わってみればスッキリ大満足の一冊でした。個人的にはもう少し上位を予想していたんですけどね。納得のランクインです!

8位 東京輪舞

かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は、公安へと異動し、時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになる。ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃…。それらの事件には、警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合っていた――。(小学館より引用)


そして8位の『東京輪舞』は、昭和・平成に実際に起きた事件をモチーフに、事件の裏側を公安警察官の視点から描いた連作短編集。


歴史的な重大事件を実名を挙げて題材にしているので、まるでノンフィクションかのような感覚。事件をリアルタイムでみている読者なら、より興味深く読めると思います。いつもの月村さんらしいスカッとする感じこそなかったのですが、史実とフィクションが交錯する面白さに大満足でした。

7位 雪の階

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。調査を頼まれた新米カメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り、東北本線に乗り込んだ―。( 中央公論新社 より引用)


第7位は、奥泉 光さんの『雪の階』。慣れてくると癖になる、かなり独特な文体での大長編ミステリーです。


二・二六事件前夜に起きた無理心中の謎解きを中心にストーリーは進んでいきますが、当時の上流階級の生活ぶりや、千代子とその恋人のコミカルなやり取り、魅力的な登場人物たちなど読みどころがたくさん!時代背景をよく知らない方でもしっかり満足できると思いますよ。

6位 碆霊の如き祀るもの

刀城言耶が祖父江偲らとやって来たのは海と断崖に閉ざされた犢幽村。そこで次々と起こる不可解な殺人事件は、村に伝わる「怪談」をなぞるかのような様相だった。刀城言耶は「怪談」の解釈の奥にある事件の真相に迫るのだが……(原書房より引用)


第6位は、三津田 信三さんの6年ぶりとなる刀城言耶シリーズ『碆霊の如き祀るもの 』こちらもホラー仕立てのミステリーです。


舞台は4つの不気味な怪談が残る村。閉ざされた村で、その怪談を連想させるような連続殺人事件が起こります。クオリティの高いホラー部分と、主人公が仮説の推理を組み立てては壊しを繰り返し、畳み掛けるように真相に迫っていくのがこのシリーズの見どころ。ミステリーとホラーの融合はなかなか癖になりますよ。

5位 宝島

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり―同じ夢に向かった。( KADOKAWAより引用)


第5位『宝島』は、戦後沖縄の話。幼なじみの3人を中心に、沖縄が日本に返還されるまでのそれぞれが語られます。


全てのページから沖縄の人々の痛みが生々しく感じられるとてつもなく重い話なのですが、魅力的な登場人物たちの熱量に引き込まれ、さらに、やさしくユーモラスな語り口で綴られているのでとても読みやすい!心に刺さる傑作です。

4位 沈黙のパレード

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。( 文藝春秋 より引用)


第4位は、東野 圭吾さんの『沈黙のパレード』ガリレオシリーズの最新作ですね。今作もさすが東野圭吾さんだと思える仕上がりでした。


歌手を目指していた少女が失踪→3年後に遺体で発見されます。犯人と思われる男は、何もしゃべらず証拠不十分となり釈放されて…。真相は徐々に明かされていくのですが、これでもか、これでもかと期待を裏切らないどんでん返しの連続…いやー面白かったなぁ。それから、これまで不思議な現象の解明にしか興味のなかった湯川先生のキャラにも変化が…必読です!

3位 錆びた滑車

女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。( 文藝春秋 より引用)


第3位は、不運な女探偵・葉村シリーズの最新刊『錆びた滑車』。トラブル引き寄せ体質の葉村。不運にも次から次へと巻き込まれていく厄介ごとを、嫌々ながらも辛抱強く片付けていくとても面白い作品。


シリーズを通していつも怪我ばかりしている主人公ですが、最後には全ての謎を気持ち良く解き明かしてくれますよ。 彼女にはこれからも体がもつかぎり頑張ってもらいたいです!

2位 ベルリンは晴れているか

1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり――ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。( 筑摩書房 より引用)


第2位は、深緑 野分さんの『ベルリンは晴れているか』。第二次世界大戦直後のドイツが舞台。少女・アウグステが恩人の死を伝える為、その甥の行方を探すたった2日間の話です。


当時のベルリンの様子や空気感がとてつもなく丁寧に描かれていて、まるで自分がそこにいるような臨場感。重厚な内容の物語なんですがミステリー仕立てになっているのもあり読みやすい作品。翻訳モノなのかな?と錯覚させる文体も良いですね。

1位 それまでの明日

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。沢崎が調べると女将は去年亡くなっていた。顔立ちの似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は女将なのか、それとも妹か? しかし当の依頼人が忽然と姿を消し、沢崎はいつしか金融絡みの事件の渦中に。( 早川書房 より引用)


そして堂々の第1位は原 りょうさん14年ぶりの新作『それまでの明日』。先日の「ミステリが読みたい!」でも1位でしたのでファンの方には嬉しい結果となりましたね。


シリーズものですが単独でもしっかり楽しめるハードボイルドな探偵小説。携帯を持たず、タバコを吸いながらかっこ良過ぎる会話で捜査する探偵。今の時代から見ると違和感もありますが、これが読み進めていくうち病みつきに。ドキドキハラハラ感は少なめですが、癖のある登場人物達による独特な雰囲気を楽しめる作品です。

あとがき

このミステリーがすごい!2019年版【国内編】のベスト10作品をご紹介しました。国内12位以降は、

12位 漂砂の塔 大沢在昌
13位 スケルトン・キー 道尾秀介
14位 インド倶楽部の謎 有栖川有栖
15位 ネクスト・ギグ 鵜林伸也
15位 アリバイ崩し承ります 大山誠一郎
15位 叙述トリック短編集 似鳥鶏
18位 蒼き山嶺 馳星周
19位 探偵AIのリアル・ディープラーニング 早坂吝
19位 破滅の王 上田早夕里

となっていましたよ。今回は、謎解きそのものより、ミステリーをスパイスとして物語を楽しむタイプの作品が多くラインナップされている気がしました。とはいえやっぱり面白い作品ばかり!気になる作品が見つかれば是非読んでみて下さいね。

おすすめのアクション映画!圧倒的な爽快感、緊迫感のある厳選10作!


緊迫したハラハラドキドキ展開、見事なアクションシーンでのスカッとする爽快感。今回は、おすすめのアクション映画をご紹介していきたいと思います。

はじめに

おすすめのアクション映画を新作、話題作、名作から厳選して、あらすじや感想と合わせてご紹介していきますので是非参考にしてみて下さいね。

おすすめのアクション映画

  • 掲載の順番はランキング形式ではなく公開年順、また作品は随時追加予定。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。

キングスマン


2015年【129分】

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。


とにかく格好良いスパイアクション映画。物腰の柔らかい英国紳士がスーツで戦うなんて…格好いいに決まってます。実は秘密組織のあるお店や武器に変化する秘密道具などロマンありすぎて最高にテンションがあがります。


もちろんアクション演出も半端ありません!少しグロい場面もあるので苦手な方は注意してもらいつつもスッキリ爽快ハッピーエンドで気持ちの良い作品ですのでかなりおすすめです。



出典:©︎ キングスマン


ベイビー・ドライバー


2017年【113分】

幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。

ベイビーがiPodで音楽をかけると物語が動き始める…冒頭、WRXのカーチェイスで始まるシーンから一気に引き込まれて、これは絶対に面白いと確信した映画。BGMと劇中アクションの連動が最高で全ての組み合わせが素晴らしくカッコいい!全ての感覚を刺激してくる爽快感抜群のカーアクション映画です。



出典:©︎ ベイビー・ドライバー


アルティメット


2006年【85分】

パリ郊外の危険地区バンリュー13に暮らす青年レイト(ダヴィッド・ベル)は、街からのドラッグ一掃を目指すが、ギャングの逆襲により妹を人質に取られてしまう。同じころ、エリート潜入捜査官のダミアン(シリル・ラファエリ)は、ギャングに強奪され、バンリュー13に持ち込まれた時限爆弾の解除を上層部から命じられる。


フランスを舞台に敏腕刑事と、ギャングの頭としてカリスマだった男が結託して爆弾の起爆を解除するミッションに取り組む『アルティメット』の見所はなんといってもそのアクション場面!CGやスタント、ワイヤーを一切使用しない「パルクールアクション」が本当にカッコ良すぎます! 一味も二味も違う、突き抜けるような疾走感が絶対癖になるおすすめの作品です。



出典:©︎ アルティメット


インセプション


2010年 【148分】

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。


主人公は夢を見ている間に、人の意識下に入ってアイデアを盗むスゴ腕企業スパイ。彼は逆に、アイデアを人に植え付けるという困難な依頼を受けます…。


少し難しいストーリー構成ですが、考えるひまもないくらい終始圧巻の展開でアクションシーンもド派手、観ているうちに謎も自然と解けていきます。そして余韻を残す衝撃のラストシーンも味わい深くて最高!何度か観返すことで話が理解できてくるとてさらに何倍も面白くなる傑作だと思います。



出典:©︎ インセプション


ボーン・アイデンティティ


2002年【119分】

ある嵐の夜、イタリアの漁船が洋上に漂う意識不明の若い男を発見する。引き上げられたその男の背中には弾痕があり、皮下にはマイクロカプセルが埋め込まれ、それにはスイスの銀行の口座番号が印されていた。男はなんとか息を吹き返すが、記憶を失っており、自分の名前も分からない状態だった。数週間後、彼は身元の唯一の手掛かりであるスイスの銀行に向かう。その貸金庫にはジェイソン・ボーン名義を含め6ヵ国のパスポートや大金、そして拳銃が入っていた。やがて暗殺者たちに狙われ始めた彼は、偶然出会ったマリーの協力を得てパリへと向かうのだったが…。


ボーン・アイデンティティは、記憶をなくしたスパイの話。戦闘能力、危険察知能力、瞬発力や判断力とすべてにおいてズバ抜けて優れた主人公、近接戦闘の無敵感が凄い!現実的で派手すぎないアクションなのに緊張感を感じる演出も最高。テンポのよさやスピード感もあってかなり爽快感の強い作品です。



出典:©︎ ボーン・アイデンティティ

ジョン・ウィック


2015年【101分】

伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。


引退した殺し屋の復讐劇。101分間ほぼガンアクションで無駄なシーンがありません。スマートなアクションで流れるように大勢の敵を薙ぎ倒す無双はもう圧巻!ストーリーとしては大味ですが、純粋にアクションを楽しめる爽快映画。といことで評価は割れそうですが個人的にはおすすめしたい映画です。



出典:©︎ ジョン・ウィック

ミッション:インポッシブル/フォールアウト


2018年【147分】

盗まれたプルトニウムを用いて、三つの都市を標的にした同時核爆発の計画が進められていることが判明する。核爆発阻止のミッションを下されたイーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、犯人の手掛かりが名前だけという困難を強いられる。タイムリミットが刻一刻と迫る中、イーサンの行動に不信感を抱くCIAが放った敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が現れる。


M:Iシリーズ第6弾は、パリの美しい景色をバックにアイデア満載のアクションがこれでもかというくらい詰め込まれた最高傑作。スタントマンを使わないトム・クルーズだからこそ出せる迫力(本気で心配させられる)にハラハラドキドキ圧倒されっぱなしです。ストーリー的には突っ込みどころもありましたがそんな事関係なく、観ているだけで元気がもらえますよ!



出典:©︎ ミッション:インポッシブル/フォールアウト

デッドプール


2016年【108分】

ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、以前は優秀な特殊部隊の傭兵(ようへい)として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。


不死身にされたヒーローらしくないヒーロー・デッドプールの頭がおかしいアクション映画。脱力系のコミカルヒーローものかと思いながら鑑賞すると、やたらとリアルなグロさや下ネタが満載で驚かされます。笑いでエグさを中和している感もありますが、強めのアメリカンジョーク連発についてゆけないときも…。そんなこんなで全部含めてかなり面白い作品!



出典:©︎ デッドプール

ブラッド・ダイヤモンド


2007年【143分】

ダイヤの密売人であるダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、巨大なピンク・ダイヤを隠し持つソロモン(ジャイモン・フンスー)という男の存在を知る。一方、ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリ)は、反政府組織“RUF”の資金源となっている“ブラッド・ダイヤモンド”の真相を探っていた……。


ダイヤモンド発掘の悲惨な背景を描いたアクション映画『ブラッド・ダイヤモンド』。先進国では普通に売買されているダイヤモンド、採取されているアフリカの目を覆いたくなるような壮絶な実情がリアルに描かれています。白熱した緊張感あるシーンも感動もある社会派アクション映画です。



出典:©︎ ブラッド・ダイヤモンド

クーデター


2015年【103分】

仕事の関係で東南アジアの某国に家族と一緒に移り住むためにやって来たジャック(オーウェン・ウィルソン)だったが、到着した翌朝にクーデターが発生。暴徒により外国人が次々と殺害されていく中、滞在先を襲撃されたジャックは妻子を守るため、安全な場所を求めて逃げ回る。現地で知り合った旅行者ハモンド(ピアース・ブロスナン)の助けで何とか命拾いしたものの、思いも寄らない現実が彼らを待ち受けていた。


東南アジアのある国でクーデターが勃発。標的にされた主人公とその家族を連れての決死の逃亡を描く『クーデター』。その国に着いたばかりで何ひとつとして「分からない」状況に追い込まれる恐怖が凄じい勢いで描かれていて終始ハラハラしっぱなし。リアリティある描写も良かったです。



出典:©︎ クーデター

ボーダーライン


2016年【121分】

優秀なFBI捜査官のケイト(エミリー・ブラント)は、メキシコ麻薬カルテルの全滅を目的とした部隊に入り、特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)のもとで極秘任務に就く。ケイトは早速、謎めいたコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共に国境付近の捜査を開始。人が次々と亡くなる現実を突きつけられたケイトは……。


メキシコ麻薬組織との攻防という現実にある問題を題材とした作品『ボーダーライン』。大げさな演出をすべて排除した作風が妙にリアルさを醸し出していて終始淡々とした緊張感があります。何が起こるのか分からない恐さが常にあるので覚悟して観て下さい。



出典:©︎ ボーダーライン

レオン/完全版


1994年【133分】

ニューヨークの片隅に立つアパートに暮らす、寡黙で孤独な男レオン(ジャン・レノ)。その正体はすご腕の殺し屋で、トニー(ダニー・アイエロ)という男の仲介を経て暗殺を行っていた。そんなある日、彼の隣室に暮らす一家をスタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)とその部下たちが惨殺する。たまたま外出していた12歳になる一家の娘マチルダ(ナタリー・ポートマン)は、異変を感じてレオンの部屋へ向かって救いを求める。彼女をかくまったレオンは、そのまま一緒に生活を送ることになり……。


生きる意味を失っていた殺し屋・レオンが、複雑な年頃を迎えた少女・マチルダと出会い人間味を取り戻していく名作。生死をかけた危険な生活の中で、2人の間で育っていく愛情は微笑ましくもとても切ない…じんわりと心に染み込んでくる本当に最高の映画、是非観て欲しい名作中の名作です!



出典:©︎ レオン

あとがき

圧倒的な爽快感とハラハラドキドキの緊迫感のあるおすすめのアクション映画を厳選してご紹介してきました。どの作品も一気に引き込まれる良作ばかりです。気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。

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深く感銘を受け心を動かされる…これが感動するという事!これからご紹介するおすすめの映画はまさに心を動かされる良作ばかり、素敵な作品に触れて悲しい時や辛い時にながす涙とはまた違う温かい涙をながして心のケアをしてみませんか?

はじめに

心揺さぶるおすすめの感動映画を厳選して、あらすじや感想と合わせてご紹介していきますので是非参考にしてみて下さいね。随所更新していきます。

感動の映画おすすめ10選!

掲載の順番はランキング形式ではありません。表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。

アイ・アム・サム


2001年【133分】

 知的障害のために7歳の知能しか持たない父親サムは、スターバックスで働きながら一人で愛娘ルーシーを育てていた。母親はルーシーを生むとすぐに姿を消してしまったが、二人は理解ある人々に囲まれ幸せに暮らしている。しかし、ルーシーが7歳になる頃にはその知能は父親を超えようとしていた。そんなある日、サムは家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって養育能力なしと判断され、ルーシーを奪われてしまう。どうしてもルーシーを取り戻したいサムは、敏腕で知られる女性弁護士リタのもとを訪ねるが、サムにリタを雇うお金などあるわけもなくあっさり断られてしまう……。


障害のため7歳児程度のIQしかもたない父親に子供を育てることはできるのか…。客観的に見れば確かに父親として未熟なのかも知れませんが、親として誰よりも子供を愛している主人公。その気持ちが徐々に周りを変えていきます。優しい眼差しや、拙い言葉に秘められた強い想いから子供の事を第一に考えていることがヒシヒシと感じられ心が締め付けられました。愛の詰まった感動作です。



出典:©︎ アイ・アム・サム

グラン・トリノ


2009年【117分】

妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。


妻を亡くした孤独な老人の不器用な愛に溢れた物語で舞台は隣あった2軒の家だけ。最初は何をするにも古い考えを貫き通すだけの頑固な老人だと思っていましたが、アジア系隣人との交流を通してその壁を越え、素朴な愛情と友情を生み出していきます。ずっとアメリカと生きてきた男の出した結論と終焉…最高にカッコいい人生の終わり方に自然と涙が溢れる傑作です。



出典:©︎ グラン・トリノ

しあわせの隠れ場所


2010年【128分】

家族と共に車で帰路に着くリー・アン(サンドラ・ブロック)は、雨に濡れながら夜道を歩くマイケル・オーア(クィントン・アーロン)に目を留める。自宅に連れ帰ったマイケルの境遇を知り、一家に迎え入れることにしたリー・アン。アメリカン・フットボールを始めたマイケルの適性をリー・アンが見いだしたことから、マイケルの才能は一気に開花する。


しあわせの隠れ場所は、NFLマイケル・オアー選手の半生が描かれた、終始温かい気持ちで鑑賞できる実話ベースのサクセスストーリー。どんな問題もテキパキと解決していく最高にクールな母親と最高な家族…差別問題もありながら、それを上回る温かい家族の感動物語。ホッコリしたい方におすすめです。



出典:©︎ しあわせの隠れ場所

ぼくとアールと彼女のさよなら


2015年【106分】

男子高校生のグレッグは友達と呼べる相手もおらず、なぜか気が合うアールと共に名作のパロディー映画を作る冴えない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染みだが疎遠になっていた女の子のレイチェルが白血病になり、グレッグの母親は彼にレイチェルの話し相手になるよう強制する。最初は無理やり付き合っていたグレッグとレイチェルだったが、次第に打ち解けていく。しかし、レイチェルの病状は次第に悪化していき、グレッグは彼女を励ますためにアールとオリジナルの映画を作ろうとするが……。


不器用だけど優しい主人公、お母さんに「人助けしなさい。」と言われイヤイヤながら同じ学校で難病の女の子を元気付けにいく話。死を扱っていますがお涙頂戴映画ではなく、男女の話ですが恋愛ものでもありません。重い話ですがポップな展開でバランスも良く、笑えて、泣けて、爽やかになれるおすすめ映画です。



出典:©︎ ぼくとアールと彼女のさよなら

ショート・ターム


2014年【97分】

問題を抱える子供のためのグループホーム「ショートターム12」で働くグレイス(ブリー・ラーソン)。グレイスは、新入りのジェイデン(ケイトリン・デヴァー)という少女を担当することになる。グレイスは施設の同僚メイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と付き合っていたが、ある日、妊娠していることが判明する。そんな中、グレイスはジェイデンが父親に虐待されていたことに気付き……。


短期保護施設で働く若者とそこに暮らす心に傷を抱えた少年や少女達の話。劇的な解決があるという訳ではないのですが、みんなが一歩ずつ確実に前に進んでいく様子がとても丁寧に描かれています。テーマこそ重たいのですが傷ついた心をまるごと包み込むような優しさに溢れた映画です。



出典:©︎ ショート・ターム

Mommy


2015年【139分】

ギリギリの生活を送るシングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、15歳のスティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と二人で生活している。彼女は最近矯正施設から退所したばかりの注意欠陥多動性障害の息子の扱いに手を焼いていた。やがて母子は隣の家に住む、今は休職中の高校教師カイラ(スザンヌ・クレマン)と親しくなっていき……。


家族も友情も脆く儚くて、でもそこには確かな愛のある希望の物語。この親子の強い愛情のぶつけ合いにただただ感動。Mommyは、登場人物の感情をを音楽とスクリーンの比率で表現していて通常1:1の正方形の画面に映し出される映像の数々は、どこを切り取っても写実的であると同時に幻想的で美しいですし、この閉鎖的な正方形のスクリーンを主人公がこじ開ける演出は自由を手にできる可能性の広がりを感じて鳥肌もの、ここだけでも観る価値あり!



出典:©︎ Mommy

チョコレートドーナツ


2012年 【97分】

1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。 母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。


同性愛者のカップルが、ダウン症の男の子と出会い家族になろうとする話で、血の繋がりや性別を超えた家族愛が描かれています。97分と比較的短い映画なのですが、差別や偏見について深く考えさせられる作品。つらい場面もありますが優しくて愛情に溢れた3人が凄く凄く素敵でした。



出典:©︎ チョコレートドーナツ

セッション


2015年 【107分】

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。


セッションは、狂気的な教授と1人のドラマーの物語。狂気じみた指導に追い詰められながらもがむしゃらに食らいつく主人公。2人の音楽に対する熱量が凄すぎてドン引き、疲労感も凄いのですがある意味感動。圧巻のセッションで2人の心が一瞬繋がるラストシーンはもう鳥肌モノです。



出典:©︎ セッション

きみに読む物語


2005年【123分】

家族とひと夏を過ごすためにノース・カロライナにやって来た良家の子女アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)から熱烈なアプローチを受け、やがて愛し合うようになる。


認知症の女性にある物語を朗読する男性…それは2人の若かりし頃の物語。きみに読む物語は、1人の女性を生涯に渡って一途に愛し続けた男性の淡くて切ない純愛ストーリー。愛する人が自分の事を忘れてしまっても、2人の物語は永遠に2人を繋いでくれる。切なくて素敵なラストは涙なくして語れません。



出典:©︎ きみに読む物語

グリーンマイル


1999年【188分】

アメリカ南部の死刑囚舎房を舞台に、不思議な力を持つ死刑囚と看守たちとの心の交流を描く。トム・ハンクス主演。1935年、死刑囚舎房で看守を務めていたポールのもとに、ある死刑囚が送られてくる。彼との交流を深めていった看守たちは、やがて彼の罪を疑問視するようになるが・・・。


グリーンマイルは、刑務所の看守と死刑囚達の話。死を待つ囚人とその死を見届ける看守、決して繋がるはずのない両者が心を通わしていく過程には心を打たれます。そこにはもちろん感動もあるのですが、生や死について強烈なメッセージを持つ作品ですので、同時にすごく陰鬱な気持ちにもさせられその点では賛否が分かれそう。



出典:©︎ グリーンマイル

レナードの朝


1990年【120分】

オリヴァー・サックスの実話を基に、治療不能の難病に挑む医師の奮闘を、一人の重症患者との交流を軸に描いた感動のヒューマン・ドラマ。30年間昏睡状態だった男レナードが、奇跡的に意識を回復した。セイヤー博士の治療が功を奏したのだ。博士はその治療を、他の患者にも適用してめざましい効果をあげるが……。


レナードの朝は、ロビン・ウィリアムズが演じる人付き合いの苦手な医師が神経障害の患者にひたむきに寄り添い不治の難病に挑む感動の実話をもとにした映画。もの凄く切ないけれど心の温まる名作です。ロバート・デ・ニーロの演じる患者が食堂で心惹かれる女性とダンスするシーンは映画史に残る美しさですよ。



出典:©︎ レナードの朝

ニュー・シネマ・パラダイス


1989年【124分】

映画監督のサルヴァトーレ(ジャック・ペラン)は、映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)という老人が死んだという知らせを受け、故郷のシチリアに帰郷する。


ニュー・シネマ・パラダイスは、映画技師と映画に魅せられた少年の固い絆が温かいタッチで綴られた、映画への愛に満ちあふれた感動作です。作った人も出演者もこの作品を観ている人も皆んな映画が大好き!改めて映画は最高の娯楽だと感じさせてくれる作品。かなり昔の作品ですが色褪せない感動があります。



出典:©︎ ニュー・シネマ・パラダイス

あとがき

おすすめの感動映画を洋画より厳選してご紹介してきました。どの作品も心を動かされ自然と涙の溢れる感動作ばかりです。気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。

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おすすめの異世界転生・召喚ライトノベル!爽快感溢れる厳選10作品!


近年、最も勢いのある異世界転生・召喚もの作品。チート無双で爽快感を楽しめたり、快適な異世界生活に癒されたりと様々な世界観を楽しむことができますよね。今回は数ある異世界転生、召喚もののファンタジーラノベの中からおすすめしたい10作品を厳選してご紹介していきたいと思います。

おすすめ異世界転生系ラノベ

表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。それではおすすめの異世界転生ものライトノベルでワクワク感・爽快感を思う存分堪能してくださいね!

女神の勇者を倒すゲスな方法「おお勇者よ!死なないとは鬱陶しい」

「勇者共をどうにかしてくれ!」いきなり剣と魔法の世界に召喚された外山真一に召喚主の“蒼の魔王”は土下座で頼み込んできた。魔王は可愛い娘のために、美味しい食料を求め人間界に来ただけで、人類に危害を加える気はないらしい。なのに殺しても蘇える勇者達に毎日襲撃され困っていたのだ。せっかく異世界に来たんだし、と真一は勇者撃退に乗り出すが、彼の策略は魔族すらドン引きするものばかりで―!!魔王の参謀となった少年の勇者攻略譚、登場!( ファミ通文庫 より引用)


不死身の勇者を倒すため、魔王に協力する事になった知略系ゲス主人公。勇者を精神的・社会的に殺すためどうやって勇者の心を折るかという話。王道RPGのような世界でとる作戦がとにかくゲスい。そんなゲス主人公と、純粋無垢な勇者ヒロイン、親バカ魔王やツッコミ役のメイドと登場キャラも魅力的。クスリと笑えたりニヤニヤしたり爽快感溢れる良作です。

異端の神言遣い 俺たちはパワーワードで異世界を革命する

放課後、三人の女子と一緒に見知らぬ世界に飛ばされてしまった佐嶋駿介。そこは神に祈りの言葉を捧げることで魔法が発動できる異世界だった!規定に沿って魔法を使う現地の住人に対し、スポーツ万能な菜々子、文学少女の萌絵、ギャルの清花は、見た目からは想像できない趣味を活かして強力な詠唱術を生み出していく。一方、あまり役に立てない俊介には他人には絶対に知られたくないある秘密があって…!?ルール無用の異世界革命ファンタジー開幕!!
( ファミ通文庫 より引用)


文学少女、剣道少女、そしてギャル…3人の少女と共に、神に祈りの言葉を捧げる事で魔法を使う事の出来る世界に転移した主人公。そこで異端者として追われる少女剣士を、お尋ね者になることを覚悟の上で助けるところから始まる物語。各キャラクターの趣味が魔法に活かされていて面白い!世界観はゆるめでサクサク読めますよ。

獣医さんのお仕事in異世界

家畜保健衛生所に勤務する、いわゆる公務員獣医師の風見心悟。彼はある日突然、異世界に召喚され、この世界の人々を救ってほしいと頼まれる。そこは、魔法あり、魔物ありの世界。文明も医学も未発達な世界に戸惑いつつも、人々を救うため、風見は出来る限りのことをしようと決意するのだが…時にグリフォンとたわむれ、時に毛玉ウサギの世話をし、時に魔物を退治する!?医学の知識と魔物に好かれる不思議な体質を武器に、獣医師・風見が今、立ちあがる!( アルファポリス文庫 より引用)


科学の発展していない異世界に召喚され、獣医としての知識やスキルを駆使してモンスターの疫病の原因究明・解決に奮闘する話。主人公無双なだけではなく苦労と苦悩も描かれていて新鮮、作者さんが実際の獣医で実体験を元に書かれているので説得力があって面白いですよ。

くま クマ 熊 ベアー

現実(こっち)で引きこもり、異世界(あっち)で冒険者!? ゲーム廃人少女・ユナ(15歳)。株で稼いだ資金をもとに、ひとりでタワマンに絶賛引きこもり中。ある日、ゲームにアクセスすると全身クマだらけのチート装備をプレゼントされる。 「…とはいえ、絶対着たくない」そう思ったユナだけど、全身クマ装備のまま、異世界(?)に入り込んでしまって…!?


滅茶苦茶読み易い!引きこもりゲーマーの少女が異世界召喚されてクマ装備で無双する話。与えられたチートはクマの着ぐるみ装備、見た目はゆるいですが敵対する相手には痛い目に遭わせることに対してためらいがなく鬼畜。とはいえ基本的に無双なゆったり暮らしの連続短編形式なので気軽に読めておすすめです。

即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。

修学旅行中、バスの中で寝ていた高遠夜霧は、クラスメイトの壇ノ浦知千佳に起こされて目を覚ました。すると―そこは異世界だった!知千佳の話によると、クラスメイトたちは賢者に能力を与えられて旅立ったが、能力に覚醒しなかった自分たちは囮としておいていかれたという。迫り来るのはドラゴン!!いきなり大ピンチかと思いきや、実は、夜霧はこの世界の基準では計れないほどの力、“即死能力”を持っていたのだ!!!(アース・スターノベルより引用)


死ねと思うだけで相手が死んでしまうチート中のチートな高校生が主人公。敵はチートものでよく見かけるお約束能力の持ち主ばかり、本来なら主人公クラスの最強な敵も一瞬で死んでしまい余計な戦闘も一切ありません。ヒロインのノリの良いツッコミのおかげで全体的に深刻な雰囲気にならず、テンプレに対するパロディにありがちな悪辣さも感じさせませんよ。

異世界Cマート繁盛記

異世界×エルフ×スーパーマーケット=俺が店主。ストレスフルな現実を“辞める”ことにした「店主」は、ふとしたことで異世界に紛れ込んでしまう。親切にしてくれた異世界の人たちに恩返しをしたい!行き倒れのエルフ娘を店番に雇って、店主は小さな商店を開くことに―。店に並べるのは現代文明の品!砂糖にコーヒー、チェーンソーからレジ袋まで、今日も売れに売れまくっています!近所の“オバちゃん”から子供たち、果てはドワーフの鍛冶師に伝説の冒険者まで!?「異世界Cマート」は今日もお客さんの笑顔でいっぱい!まったりスローライフな店主生活、本日も気ままに大営業中!
(ダッシュエックス文庫より引用)


あることを“辞めて”自由になった主人公は、ふとしたことで異世界に紛れ込んでしまいます。そこで親切にしてくれた異世界の人達に恩返しをしたいと考え、異世界交易をして異世界で店を開きます。店番に雇ったヒロインとの微妙な距離感、淡白な会話やストーリー…あまり難しい事を考えずにほのぼのとしたゆるい世界観を楽しめます。完全なストレスフリーで安心して読み進められますよ。

奪う者 奪われる者

佐藤優は義父に殺された……はずが、目を覚ますとそこは異世界。老婆ステラに拾われた彼は、彼女の優しさに触れ、この世界で生きる決心をする。だが黒髪黒目は忌み子と村人たちからは蔑まれ、さらに村の冒険者ハーゲにステラまで馬鹿にされてしまう。怒りに駆られたユウが「全てを奪ってやりたい」とハーゲを睨みつけた時、自分のステータス画面に相手のスキルが出現して――! スキル『強奪』を武器に、奪われ続けてきた少年の逆転譚が今、始まる!( ファミ通文庫 より引用)


なろう発の異世界転生もので、12歳の主人公が相手のスキルを奪えるチート能力をもって異世界に転生。単にスキルを奪うことで強くなっていくだけでなく、その奪ったスキルを工夫して上手く扱っていきます。序盤は黒髪黒目が原因で村人達から差別や虐待を受けるものの能力を覚醒した後は俺TUEEEで躊躇のない復讐を開始します。

田中~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~

とりあえず田中は異世界に転生した。現世で死んだままの、ブサイクなおっさんの姿で。神様には超絶イケメンの姿を望んだのだが、無慈悲にも断られてしまったのだから仕方がない。悲しむ間もなく、回復魔法チートだけをもらいこの世界を生きていくことになった田中。しかし街に入ろうとすれば、門番に不審者扱いを受け投獄され、出会う女性にはことごとく冷たくされる始末。それでも田中はめげず、エロ妄想を糧に異世界を満喫しようとするのだが…。( GCノベルズ より引用)


ブサイクな主人公が自慢のチートスキルで美少女ハーレムを目指す物語。出会う美少女は全員好感度マイナスからのスタートで全くモテません…。ただ、身の程を自覚している主人公、内面はゲスいのですが無理に好感度稼ごうとはせずちゃんと空気を読んで紳士に振る舞うのが救い。この作品、主人公に感情移入してしまうと虚しさが凄くて萎えます。

理想のヒモ生活

山井善治郎は、現代日本を生きる若手サラリーマン。ある日の朝。善治郎は突然、恐竜が闊歩する亜熱帯の異世界―カープァ王国に召喚されてしまう。召喚したのはカープァ王国女王、アウラ一世。善治郎を召喚した女王アウラは、善治郎に「自分と結婚して、こちらの世界で暮らして欲しい」と申し出る。理由は、善治郎が『百五十年前、異世界に愛の逃避行を図ったカープァ王族の末裔』だから。国内の貴族にも、王家の血を引く婚約者候補はいるのだが、彼等を婿に迎えれば、『男尊女卑』の毛色が強いカープァ王国では、女王と王配の間で権力闘争が起きる可能性が高い。そのため、善治郎に求められることは「できるだけ、何もやらないこと」…!?。( ヒーロー文庫 より引用)


ブラック企業のサラリーマンが、実は異世界の王家の末裔で女王のヒモになる話…といってもヒモになりきれない勤勉で真面目な主人公の異世界生活。持ち込んだ電化製品や現代の技術で現地の人から感心される展開は個人的に大好き!お互いに文化の違いを理解し合う主人公と女王の関係もとても良かったですよ。

ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた

ニートがチートで異世界冒険ライフ!とある求人の面接から即異世界送りとなったニートの山野マサル(23)業務内容は20年以内に破滅を迎える世界で、特定条件を満すか20年間生き残るだけの簡単なお仕事。目下、野ウサギ狩りや、女の子たちとの出会いでハーレム計画を遂行中。無理せず頑張って、目指すは無事生還!( MFブックス より引用)


タイトル通り、無職の主人公が仕事を探す為ハローワークに行ったら異世界で20年間暮らすことになったという話。20年という期限に世界を救っても救わなくても良いという設定は新鮮。主人公は本当に普通の草食系男子ですが、最初苦労しながらもだんだん頭角を表していく展開は面白い!

あとがき

おすすめの異世界転生系のラノベをご紹介してきました。今回ご紹介してきた作品の中にはすでにコミカライズされている作品もありますので気になる作品が見つかれば是非そちらも手に取ってみて下さいね。

泣ける!おすすめの恋愛小説 15選!【感動・切ない】


【更新情報】2018.8.19作品追加

意識的に涙を流すことで、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わって、ストレス解消になるってしってましたか?


今回は、思わず泣ける感動作から切ない作品までおすすめの恋愛小説をご紹介していきます。長編から短編集まで10作品、楽しみながら涙活してください。



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おすすめの泣ける恋愛小説

  • 掲載の順番はランキング形式ではありません、また作品は随時追加予定。
  • 表記はタイトル・出版・作者・あらすじ・感想の順です。

  • 一部軽いネタバレが含まれます。


毎年、記憶を失う彼女の救いかた

講談社タイガ
望月 拓海

私は1年しか生きられない。毎年、私の記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えた私の前に現れた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったら僕の勝ち」。事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき―。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。(Amazonより引用)


メフィスト賞受賞作。両親の事故後、1年しか記憶を維持できない尾崎千鳥。彼女の前に現れた見知らぬ男に賭けを持ちかけられます。デートを重ねていく中で2人の想いが寄せては離れてを繰り返しつつ、次第に男の正体と真意も明らかになっていくのですが…終盤に想像していた形が一気に引っくり返されて、全く予想出来なかったラストには思い切り泣かされました。主人公たちの気持ちがひしひしと伝わってくる素直で飾り気のない文章もとても良かったです。

桜のような僕の恋人

集英社
宇山 佳佑

美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。 きっと、涙が止まらない。桜のように儚く美しい恋の物語。(Amazonより引用)


美容師の美咲に一目惚れをしてしまった晴人。すれ違いつつもなんとかデートにまでこぎつけやっと想い合えた2人、好きな人と当たり前にずっと一緒に居られると思っていたのに…ある日美咲から突然の別れを告げられます。物語は晴人と美咲の視点で交互に語られやがて心を揺さぶられる展開に涙。短くも美しく咲き誇った人生、優しさと愛の溢れる嫌味のない恋愛小説です。

僕たちはみんな大人になれなかった

新潮社
燃え殻

17年前、渋谷。大好きだった彼女は別れ際、「今度、CD持ってくるね」と言った。それがボクたちの最終回になった。17年後、満員電車。43歳になったボクは、人波に飲まれて、知らないうちにフェイスブックの「友達申請」を送信してしまっていた。あの最愛の彼女に。 とっくに大人になった今になって、夢もない、金もない、手に職もない、二度と戻りたくなかったはずの“あの頃"が、なぜか最強に輝いて見える。ただ、「自分よりも好きになってしまった人」がいただけなのに…(Amazonより引用)


短編がつなぎ合わさっている構成ですのでサクサクと読みやすい作品。仕事も安定し業界人として醒めた日々を送る主人公が、1990年代を振り返るお話。 バイト情報誌の文通欄、携帯電話の無い待ち合わせ。今では想像も出来ない奇跡的な巡り合わせで出逢った『彼女』との日々。その日常的な出来事は美しい思い出なのですがもう2度ともとには戻らないという残酷な現実を実感すると切ない…。こんな風に誰かの心に残れたら、幸せかもしれませんね。


黄色い目の魚

海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。(Amazonより引用)


一度しか会ったことのない父親を忘れられない『絵を描くのが好きな少年』と家族や友だちと上手くいかず叔父から離れられない『絵が描かれていくのを見るのが好きな少女』2人の高校生のお話。絵を通じて怖がりながらも、がむしゃらに相手を好きになる。思春期の繊細な少年少女の心の機微が描かれたものすごく素敵なおすすめの恋愛小説です。


だれかのいとしいひと

文藝春秋
角田 光代

転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう病癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL…。どこか不安定で仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短篇小説集。(Amazonより引用)


身近な日常の何気ないシーンや何気ない気持ちを描いた8つの恋愛短編集。どの作品も共通して、うまくいかない現実の中で主人公たちが過去に思いを馳せています。たとえば表題作では、終わりそうな恋人とのデートに幼い姪を連れていく女性が、自身も幼い時に、そうとは知らず父と父の恋人に会っていたことを甘くて苦い思い出として思い出します…。記憶のなかの少し切なくて、なんてことのない光景がいいなと感じる素敵な小説。

僕は何度でも、きみに初めての恋をする。

スターツ出版文庫
沖田円

両親の不仲に悩む高1女子のセイは、ある日、カメラを構えた少年ハナに写真を撮られる。優しく不思議な雰囲気のハナに惹かれ、以来セイは毎日のように会いに行くが、実は彼の記憶が1日しかもたないことを知る―。それぞれが抱える痛みや苦しみを分かち合っていくふたり。しかし、逃れられない過酷な現実が待ち受けていて…。優しさに満ち溢れたストーリーに涙が止まらない!(Amazonより引用)


一日しか記憶がもたない少年と一人の少女の物語です。ある場所で出会った二人が、少しずつ距離を縮めあうお話。『たった一日の記憶の中にどれだけの思いを残せるだろう』ふたりを見守る気持ちで読みすすめました。


詩的でとても丁寧な文章で、優しく問いかけられる物語…泣けますよ。


君の膵臓をたべたい

双葉社
住野よる

ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていた。こうして、偶然にも【ただのクラスメイト】から【秘密を知るクラスメイト】となった僕。まるで自分とは正反対の彼女に、僕は徐々にひかれていった。だが、世界は病を患った彼女にさえ、平等に残酷な現実をつきつける――。(Amazonより引用)


2016年度本屋大賞2位の作品、明るいヒロインと、淡々とした主人公のやり取りが、読んでいて気持ちのいい物語。


普段人と関わらない男の子、周りの人にどんな時にでも明るく接することで生を実感する女の子。2人とも実は完全に心を開ききっていないのですが、お互いがお互いだけに徐々に心を開いていきます。


切なくもあたたかい気持ちになれる、とてもいい作品だと思います。

2017年映画化される小説まとめ


君と会えたから・・・

ディスカヴァー・トゥエンティワン
喜多川 泰

将来に対する漠とした不安を抱えながらも、自分のやるべきこともやりたいことも見つけられずに何もせず、無気力に過ごしていた平凡な高校生の僕のもとに、ある夏の日、美しい女の子がやってきた。そして、彼女から、その後の僕の人生を変える教えを聞くことになる。いつしか彼女に恋心を募らせていた彼の前に次第に明らかになっていく彼女の秘密とは……(ディスカヴァー・トゥエンティワンより引用)


号泣…ストーリーは短いのですが、余韻はとても長いです。文体がシンプルでとても読みやすいく、やりたいこと、これからやるべき事を見つける手がかりになるかもしれない素敵すぎる一冊。今自分のやりたいことがわからなくなり、悩んでる人にオススメです!


この作者さんの話は悲しかったり、切なかったりする中で人生について、本当に大事なことを考えさせてくれるものが多いと思います。


失恋延長戦

祥伝社文庫
山本 幸久

女子高生の真弓子は大河原くんに片思い。告白したいけどできない、そんな真弓子を見守っているのは柴犬のベンジャミン。真弓子の大切な“話し相手”だ。KYな同級生ゲロサキに振り回されつつも、真弓子の恋心は燃え続ける。だが、やがて、大河原くんに年下の恋人ができて…。不器用な女の子の切ない日々をかろやかに描く、とっても素敵な青春ラブストーリー!(Amazonより引用)


高校の放送部員である主人公・真弓子の片想いから失恋までにいたる話に加えて、飼い犬・ベンジャミンから飼い主への恋心も描かれています。胸がキュンとするピュアな恋物語、失恋の辛さが、ギュッと詰まっています。


そして、愛犬ベンジャミンがとにかくかわいくて、真弓子に対する一途な想いに最後は泣かされてしまいます。


きいろいゾウ

小学館文庫
西 加奈子

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった―。(Amazonより引用)


ちょっと不思議なラブストーリー。不思議な世界観を持つツマとそれを理解する夫のムコの物語です。大事な人と過ごす当たり前にある生活と、二度と取り戻すことが出来ない過ぎ去った季節の数々が愛しくて本当に切ない。文章がとにかく可愛らしくて、なんだかふわふわ、読んでいると優しい気持ちになります。


博士の愛した数式

新潮社
小川洋子

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。(Amazonより引用)


こちらは恋愛ではありませんが、博士とその周囲との関係性の、どれもがすごくピュアな『愛』でできています。


毎朝同じように初対面の挨拶がおこなわれ、体のあちこちには忘れてしまって困らないようにとメモが貼られています。そんな博士が『好き』だから、一生懸命に博士の話にあわせようとする息子、哀しいけれどとてもあたたかい…。


こんなにも静かな暖かさに満ちた世界が本の中に完成されていることに感動。


ぼくらは夜にしか会わなかった

祥伝社文庫
市川拓司

天文台の赤道儀室で「幽霊」を見たと言う早川美沙子と、ぼくら級友は夜の雑木林へ出かけた。だが「幽霊」は現れなかった。彼女は目立ちたがり屋の嘘つきだと言われ、学校で浮いてしまう。怯えながらぎこちなく微笑む彼女に、心の底から笑ってほしくてぼくはある嘘をついた―。(表題作)そっとあなたの居場所を照らしてくれる、輝く星のように優しい純愛小説集。(Amazonより引用)


短編で6話ありましたが、どこか陰りを持った男女の切なくも美しい恋愛模様に引き込まれました。


どれもが哀しさを含んでいて、かすれるような記憶であったり、子どもの頃のほのかな後悔だったり…澄んでいて大人の穢れを知らない世界が描かれています。


詩的に純愛が語られる文章なので、読む人によっては少し退屈に感じるかも。


いま、会いにゆきます

小学館文庫
市川拓司

大好きだった妻の澪が亡くなって1年、身体にさまざまな不具合を抱えた巧は、町の小さな司法書士事務所に勤めながら、6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた。再び巡ってきた雨の季節の週末、いつもどおりの散歩に出かけた町はずれの森で、この父と子二人に奇跡が訪れる。哀しい未来を知りながら、それでも愛しい存在に向かって発せられる言葉。その深く強く優しい決意に、きっと心打たれるはずです。市川拓司ワールドの原点をなす最上の恋愛小説。(Amazonより引用)

亡くした妻が記憶を失った状態で突然現れてから、失ったはずの幸せな毎日を恐る恐る、でも大切に守ろうとする父と子の姿が描かれています。


同じ人に、二度恋をする運命の恋。主人公の病気による弱さと、人を愛する強さの対比がよく描かれていて、じんわりと心に染みてきます。


日常の何気無い言葉のやりとりが大切に書かれていて、独特の間というか雰囲気が創りだされている愛情に満ちたお話。


三日間の幸福

メディアワークス文庫
三秋縋

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。(Amazonより引用)


自分の寿命についた査定価格は一年につき一万円。そのことに悲観し、寿命の大半を売り払った主人公の『クスノキ』残った寿命は三か月と三日。わずかな余生を幸福に過ごそうとする彼と、それを監視する『ミヤギ』との奇妙な共同生活が描かれていきます。


クスノキの開き直りきった行動と会話が清々しく滑稽極まりのない、笑いあり、落胆あり、もちろん感動ありの一冊。


何をやっても裏目に出る、八方塞がりな状態からあの終わり方まで持っていくなんて…少しラノベ感がありますが最終章はきっと涙がホロリの感動作品です。


私という運命について

角川文庫
白石一文

大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。(Amazonより引用)


『選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのですー私たち女性にとって1つ1つの選択が運命。』主人公、亜紀の29歳から40歳までのお話。丁寧に男性目線から描いた作品で、亜紀のことは最後まであんまり好きになれなかったけれど、自分の『運命』を信じ、生き抜く強さを持った亜紀の姿に最後はじんわり涙が…。


10年かけて愛する人との幸せをつかんだ亜紀。不思議な巡り合わせや出会いに助けられながら、本当にに愛する人と生きていく喜びを味わうのですが…。人生の節目ごとに手に取りたい一冊です。


恋愛寫眞 もうひとつの物語

小学館文庫
市川拓司

カメラマン志望の大学生・瀬川誠人は、嘘つきでとても謎めいた女の子・里中静流と知り合う。誠人はかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとける。そして静流は誠人に写真を習うようになる。やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人にはずっと好きな人がいて、その思いを受け取ることはできなかった。一年後、卒業を待たずに静流は姿を消した。嘘つきでしょっちゅう誠人をからかっていた静流だったが、最後の大きな嘘を誠人についたまま…。(Amazonより引用)


こちらも市川拓司さんの作品、学生の2人がひょんなことから二人で住むようになったけど、彼は自分にすごいコンプレックスをもち、彼女は見た目のすごく幼い、けれどどこか達観しているような女の子。彼は別の子を追いかけ、でも彼女は彼のことを…というお話。


普通の学生同士の恋愛小説なのですが、市川拓司さんならではの人への愛とやさしさで見事に泣かされます


読んでいて美しい情景が浮かんでくるところも魅力、ラストもじんわりと良い余韻が残る終わり方でした。


一瞬の光

角川文庫
白石一文

橋田浩介は一流企業に勤めるエリートサラリーマン。38歳という異例の若さで人事課長に抜擢され、社長派の中核として忙しい毎日を送っていた。そんなある日、彼はトラウマを抱えた短大生の香折と出会い、その陰うつな過去と傷ついた魂に心を動かされ、彼女から目が離せなくなる。派閥間の争いや陰謀、信じていた人の裏切りですべてを失う中、浩介は香折の中に家族や恋人を超えた愛の形を見出していく。(Amazonより引用)


出世街道を否応無く進んでいく男と、幼いころに受けた虐待の経験により人を愛することができない女性の微妙な関係を描いているお話。


主人公の『橋田』と出会い、彼から受け取った愛情を、枯れ果ててしまいそうなくらい弱い『香折』の魂が必死に守り、それを再び橋田に返そうとする彼女の姿は、涙なしには読むことができません。


誰かに恋することとか、人を愛することとか、生きることとか、幸せとは何かとか、人生における救いとか、そういうことの意味を考えさせられる作品。


100回泣くこと

小学館文庫
中村航

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた―。(Amazonより引用)


すごくピュアな恋愛小説、何もかもが順調にいくと思っていたが、最愛の人物を失ってしまいます。常に過去形で綴られる文章がより切なさを増す悲嘆の物語。


二人のやりとりが可愛くて、小さくても幸せで、二人のやりとりが幸せで温かいほど、死へ向かっていくのが切なくてやりきれなくなる、幸せな記憶が多いからその数だけ涙がこぼれる作品です。


塩の街

講談社文庫
有川浩

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが―「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。(Amazonより引用)


宇宙からの隕石らしき謎の物体が次々と地球上に落下後、人々が次々と塩化していくという怪現象があらわれ、人類は為す術もなく社会は崩壊していったというかなり大胆な設定ですが、読み始めるとこれが止められません。


そして、この小説に出てくるカップルの言いたいことを言えない、近づきたいのに近づけない、お互いをかけがえのない存在として大切に思いながら、お互いを思いやりすぎてぎくしゃくするイジイジ感がたまりません。


『恋する女性は強い』を前面に必死に生きている姿がとても印象的な作品です。


あとがき

いかがでしたか?泣ける!おすすめの恋愛小説をご紹介してきました。


あなたにあいそうな作品で思い切り涙してみて下さい、きっとスッキリ、最高の読後感を味わえると思いますよ!気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。



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