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ミステリー・サスペンス映画おすすめ14作品!【邦画・洋画】


二転三転する展開、見事な伏線の回収、そして衝撃のラスト…今回は、ドキドキハラハラを堪能できるおすすめのミステリー・サスペンス映画をご紹介していきたいと思います。

はじめに

今回は、おすすめのミステリー・サスペンス映画を洋画・邦画から厳選して、あらすじや感想と合わせてご紹介していきますので是非参考にしてみて下さいね。

おすすめのミステリー・サスペンス映画【洋画・邦画】

  • 掲載の順番はランキング形式ではなく公開年順、また作品は随時追加予定。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。

ゴッホ~最期の手紙~


2017年【96分】

ある日、郵便配達員ジョゼフ・ルーラン(クリス・オダウド)の息子アルマン(ダグラス・ブース)に、パリへ送付する1通の手紙が委ねられる。その手紙は父の友人であり、自ら死を選んだ画家ゴッホが弟のテオに宛てたものだった。ところがテオの居所を探しているうちに、彼がすでにこの世にいないことが判明する。


まず最初は、125人の画家が62450枚ものゴッホ風の絵を描いて作られたゴッホの死の真相を解き明かすミステリー。もう美術館にいるような感覚!ゴッホの死に迫っていく展開とともに画風も変わっていって、どんどんゴッホの世界に引き込まれていきます。見たこともないような世界が観られますよ。



出典:©︎ ゴッホ~最期の手紙~

ブリッジ・オブ・スパイ


2016年【142分】

アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。


トムハンクスとスピルバーグの強力タッグ作「ブリッジ・オブ・スパイ」は、冷戦時代に国と国の取引を請け負った弁護士のこちらも実話を基にしたサスペンス映画。題材は地味で派手な撮り方もほとんど無いのですが、交渉の様子には手に汗を握らされますし、結末には静かな感動が込み上げてきますよ。



出典:©︎ ブリッジ・オブ・スパイ

ゴーン・ガール


2014年【149分】

ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。


観た人の人間観を一変させてしまう様な衝撃に満ちたミステリー映画。妻の失踪で悲劇の夫となった主人公が、報道と捜査で徐々に妻殺しの疑いをかけられるのですが…真相がある程度わかる中盤からも二転三転とあって見応えたっぷり。そしてなんといっても不気味さと狂気に溢れていて怖い…ショッキングなシーンがあるので、苦手な方にはおすすめしにくいのですが、一度は怖いもの見たさに鑑賞してみるのも良いと思います。



出典:©︎ ゴーン・ガール

マーシュランド


2015年【105分】

1980年、スペインのアンダルシア。湿地帯にある小さな町で、2人の少女の行方がわからなくなる。やがて彼女らは激しい拷問を加えられた果てに殺される。ベテラン刑事のフアン(ハビエル・グティエレス)とマドリードから左遷されてきたペドロ(ラウール・アレバロ)は、これまでにも似た事件が起きていたことを知る。調べを進めていくうちに、貧困、汚職、密売といった町と住人が抱える闇を目の当たりにするフアンたち。そんな中、新たな少女失踪事件が起きてしまう。


終始暗くて湿った雰囲気で猟奇殺人を描いたミステリー。意味深な伏線だらけで、どれが最後に繋がるのかと思えば、見る人に委ねる系のラストは個人的には少しモヤモヤ。ですが好きな人はかなり好きだと思います。1980年当時の時代背景を軽く頭に入れて観賞するとより楽しめると思います。



出典:©︎ マーシュランド

ナイトクローラー


2015年【118分】

人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。


向上心溢れる青年が知恵と工夫で成り上がるサクセスストーリー。ネタの為なら人を人とも思わない行動をとる主人公は狂気の一言ですが、事故現場のパパラッチとしてどんどんのし上がっていきます。後味は悪いのですが何か爽快感みたいなものもあるおすすめのサスペンス映画です。最悪の展開になればなるほど、良い感じの音楽が流れるのも面白い!



出典:©︎ ナイトクローラー

偽りなき者


2012年【115分】

親友の娘クララの作り話が原因で、変質者のレッテルを貼られてしまったルーカス(マッツ・ミケルセン)。クララの証言以外に無実を証明できる手段がない彼は、身の潔白を説明しようとするが誰にも話を聞いてもらえず、仕事も信用も失うことになる。周囲から向けられる憎悪と敵意が日ごとに増していく中、ルーカスは自らの無実を訴え続けるが……。


「子供は嘘は付かない」子供の嘘を発端に仕事も信用も全て失ってしまう救いのない話。誘導尋問と憶測のみで進んでゆく怖さ。後味は悪いのですがとても面白いミステリー映画。北欧の映画ですが、静かに少進行していく物語の構成は日本映画のようです。色々なことを考えさせられる傑作。



出典:©︎ 偽りなき者

アルゴ


2012年【120分】

1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。


リアリティがあって、強い緊張感を感じるのは、この作品が実際にあったイランアメリカ大使館人質事件に基づいたものだから。こんな作戦が実際にあったとは本当に凄い!一見、馬鹿げているような作戦ですが、いろいろと張り巡らせていた策略がしっかりと功を奏していて、小気味の良い伏線回収になっています。



出典:©︎ アルゴ

シャッターアイランド


2010年【138分】

精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪(しっそう)事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この孤島の怪しさに気付き始める……。


精神を病んだ犯罪者達を収容する島で女性が失踪する事から始まるミステリー。事件の担当になった連邦保安官達は捜査を進めていくうちにこの孤島の怪しさに気付き始めます…。とにかく細部まで計算し尽くされた伏線を主人公の視点から読み解いていく作品。そして色々な解釈が出来そうなラストは一度目と二度目でまるで別の映画を見ているかのように思える程です。ミステリー映画好きな方に是非鑑賞して欲しい傑作です。



出典:©︎ シャッターアイランド

去年の冬、きみと別れ


2018年【119分】

松田百合子(山本美月)と婚約しているルポライター耶雲恭介(岩田剛典)は、猟奇殺人事件の容疑者である天才カメラマン木原坂雄大(斎藤工)のスクープを狙っている。この事件は世間を大きく騒がせたが、真相はわかっていなかった。耶雲は事件を解明しようと奔走するが、百合子が木原坂の標的になり……。


映画ですが2時間の小説を読んでいるような不思議な感覚。時系列も人物関係も凝っていて、テンポも良くしっかりとストーリーに浸れます。「全ての人が騙される」というキャッチコピーに構えていたのですが、予想のはるか上を行く展開でとても面白い!人は愛する人の為ならこんなにも恐ろしくなれるのかとも感じたおすすめの良作サスペンスです。



出典:©︎ 去年の冬、きみと別れ

望郷


2017年【112分】

都会から離れた島で窮屈さを感じながら育った夢都子(貫地谷しほり)は、大人になり幸せな家庭を築いていた。ある日、幼いころからの自由の象徴で、本土の憧れの場所「ドリームランド」が閉園することを知り、彼女は長年思い続けてきたことを語る。一方、本土から9年ぶりに帰郷した航(大東駿介)のもとに亡き父の教え子だという人物がやってきて、航は確執を抱えたまま死別した父の真意を知る。


瀬戸内海の離島を舞台に、夢都子とその母、航とその父、2組の親子の物語。湊かなえさん原作の作品ですが、ミステリー要素は少なめで、それ程ドロドロもしていません。イヤミスを期待して鑑賞すると期待はずれかもしれませんが、随所にある人の愚かさや感情の揺らぎの描写は、さすが湊かなえさん!終始、暗さと切なさの漂いますが、最後には一筋の光が見えるような作品です。



出典:©︎ 望郷

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶


2017年 【125分】

1930年代の満州で、天皇の料理番が考案した、幻のフルコース。 歴史に消えたレシピの謎を追うのは、どんな味でも再現できる、絶対味覚=麒麟の舌を持つ料理人。最後の一皿に隠された、壮大な愛とは?


戦時中、どんな味でも再現する絶対味覚「麒麟の舌」を持つ料理人・直太郎の考案した「大日本帝国食菜全席」。70年後、お金の為には何でもする孤高の天才料理人・充が依頼を受けて直太朗の作ったレシピ探しの旅へと向かいます。現代と戦時中という時間軸の離れた物語が、だんだんと結実していく凄さ…家族や友人の愛に溢れる人間ドラマに、探すという謎解き要素が加わった良作です。



出典:©︎ ラストレシピ 麒麟の舌の記憶

怒り


2016年【141分】

八王子で起きた凄惨(せいさん)な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平(渡辺謙)と娘の愛子(宮崎あおい)が暮らす千葉の漁港で田代(松山ケンイチ)と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。

八王子で夫婦が殺害され現場には「怒」の血文字が残された。犯人が顔を変えて逃走し1年、東京、千葉、沖縄に素性の知れない男が現れる…。怒りや悲しみなど色々な感情の詰まっています。そして観終わった後に込み上げてくるなんとも言えない感情。サスペンスとしてすごくハラハラ出来ますし、なんといっても役者さん達の魅せる迫真の演技はもう鳥肌もので心を鷲掴みにされます。



出典:©︎ 怒り

凶悪


2013年【128分】

ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃的なものだった。藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始め……。


人間の汚い部分がたくさん!胸糞の悪いエピソードがオンパレードな『凶悪』は、死刑囚がジャーナリストに、露見していない殺人事件を打ち明けた事から始まるノンフィクション。どこまでが実話なのかわかりませんが、これが本当に起こった事件なんて怖すぎる…。多少グロシーンがありますので苦手な方は注意。



出典:©︎ 凶悪

告白


2010年 【106分】

とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。


こちらも湊かなえさん原作、狂気的でものすごく不安な気持ちになる学園ミステリー映画『告白』は、娘を自分の生徒に殺されてしまった女教師の復讐劇です。加害者を追い込んでいく過程には鳥肌の立つ怖さがあり、ラストには復讐が成し遂げられスカッとしつつも、その救いのない終わり方には、何とも言えない気持ちが残ります。



出典:©︎ 告白

あとがき

おすすめのSF・ファンタジー映画を洋画・邦画より厳選してご紹介してきました。どの作品もハラハラドキドキを楽しめるおすすめの映画ばかりです。気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。

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