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胸キュン必至!ときめきで心潤うおすすめの恋愛小説 厳選15作品!


キュンキュンしていますか?ときめきやドキドキは悩みやストレスでカサカサになってしまっている心に潤いを与えてくれる大切な要素。今回は、胸キュン必至のおすすめ恋愛小説を厳選してご紹介していきたいと思います。しっかり心を潤わして癒されて下さいね。

おすすめの恋愛小説 厳選15作品

それでは胸キュン必至!おすすめの恋愛小説を厳選してご紹介していきたいと思います。あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして下さい。

その手をにぎりたい

八十年代。都内で働いていた青子は、二十五歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。そして東京に残ることを決めた。お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。(小学館文庫より引用)


高度経済成長期からバブル崩壊にかけて高級寿司屋のカウンターを挟んでの、淡い恋心を描いた1人の女性の話。はじめは大人しい感じの主人公が、1人の男性との深い関係を築く為、仕事に恋に力強く生きはじめます。その関係は、最高にプラトニックなのにどんな関係よりも濃密。ほろ苦いけれど後味は最高です。

週末は彼女たちのもの

婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。そんな男女に突然訪れる新しい恋の予感。信号待ちの横断歩道、偶然立ち寄ったバーのカウンター…。いつでも、どこででも恋は生まれる。臆病なあなたに贈る、人を好きになることのときめきと切なさに溢れた恋愛小説。(幻冬舎文庫より引用)


島本理生さんの連作短編集。LUMINEの広告の為に作った作品ということで、おしゃれで可愛い雰囲気の作品。短い話の中で思いがけない出会いやサラリとした恋愛模様が、少しずつ詰め込まれていて心地のいい読み心地です。

真夜中の果物

久しぶりに再会した元彼と飲むビールの味、男友達と初めて寝てしまった夜の記憶、不倫相手が帰っていった早朝の電車の音…。まっすぐ進まない恋をしている人にだけ見える景色がある。せつない記憶を切り取った三十七のショートストーリーに短歌を添えて贈る、『ハニービターハニー』の原点。(幻冬舎文庫より引用)


不倫から純愛まで様々な恋愛模様の描かれたショートショート。1つ1つの作品は5分程度で読めてしまう短い話なのですが、知らないうちにその世界に入り込んでしまいます。各話の最後に添えられている短歌に気持ちがギュッと凝縮されていて素敵な余韻が残ります。

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。

年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる広告代理店OL…。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。繊細な大人たちの心模様を丁寧に綴った恋物語。(幻冬舎文庫より引用)


路地裏にあるclosetというセレクトショップに買い物に来る女性達の恋物語。一見、颯爽としていそうで実は恋に不器用な女性達の言葉や心情描写が繊細でリアル!このお店に訪れた後の彼女たちの前向きになった様子や満足した様子に癒されまくります。心がトキメキ過ぎて一気読み間違いなしな一冊。

流れ星が消えないうちに

忘れない、忘れられない。あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを―。高校で出会った、加地君と巧君と奈緒子。けれど突然の事故が、恋人同士だった奈緒子と加地君を、永遠に引き離した。加地君の思い出を抱きしめて離さない奈緒子に、巧君はそっと手を差し伸べるが…。悲しみの果てで向かい合う心と心。せつなさあふれる、恋愛小説の新しい名作。(新潮文庫より引用)


一方にとっては恋人、もう一方にとっては親友、それぞれにとってかけがえのない人を亡くした後に恋人同士になった2人の物語です。恋愛だけに留まらず、傷ついた人々の再生物語でもあるのでとても印象に残る作品。文章の美しさが物語をより引き立てています。

かわいそうだね?

「許せないなら別れる」――恋人の隆大が求職中の元彼女・アキヨを居候させると言い出した。愛しているのは私だけと彼は言うけれど、奇妙な三角関係の中で悩む樹理絵。これもすべて彼の優しさゆえ、と思ってみたり、帰国子女同士の彼と元彼女の間には日本とは違う習慣があるのかも、と自分も「アメリカナイズ」を目指してみたり。「就職が見つかるまでごめんね」と悪びれない元彼女のアキヨや優柔不断の彼氏に、ついに我慢しきれなくなった樹理絵がとった「最終手段」とは? (文春文庫より引用)


タイトル作『かわいそうだね? 』は、彼氏が求職中の元カノと同居生活を始めたことを知った主人公が、彼氏の愛を信じてやめてと言えないまま…乱れる女子心を描いた作品。ありえない発言と展開に読む手が止まりません。そしてラストの一言でスッキリ。一緒に収録されてるい『亜美ちゃんは美人』も面白いですよ。

愛がなんだ

「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」―OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説。
(角川文庫より引用)


都合のいい女だと分かってはいるけど、何ヶ月も無視されても、会えなくなるよりかはマシ…こんなの絶対に辛いだけ。とはいえアラサー主人公の完全な片想いは、執着がもの凄くて若干引きながらも楽しく読めます。極端な恋愛体質の主人公、極端だからこそリアルですし共感出来る部分もあります。

君の膵臓を食べたい

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。(Amazonより引用)


高校生の闘病の様子と恋愛模様が丁寧に描かれた話題のベストセラー。2人の会話シーンが多くてサクサク読み進められて…ラスト辺りから号泣。ここまで泣ける本はなかなかありません。インパクトがありますが、読み進めていけば真意のわかるタイトルも秀逸です。

好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く

七年前、年下の男の子に、好きだといわれた。それから、手も握らせないまま恋人のような関係をずっと続けている。そして、私はまた、彼とは別の人を好きになる―(好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く)。神戸の街を舞台に、一緒に暮らす三姉妹それぞれの恋の、始まりと、真ん中と、終わり。同じ時間を過ごす三人の恋を、三篇の短編で描く、切なくて優しいラブストーリー。(メディアワークス文庫より引用)


神戸の街を舞台に、三姉妹の恋を綴った
甘さひかえめの連作短編集。恋愛に臆病な長女、奔放な次女、失った想いを忘れられない三女…性格のバラバラな3人それぞれの視点から同じ時系列、同じ場面が描かれていて面白い。

トーキョー・クロスロード

別人に変装して、ダーツにあたった山手線の駅で降りてみる。これが休日の栞の密かな趣味。そこで出会ったかつての同級生、耕也となぜか縁がきれなくて…。素直になれない二人をジャズ喫茶のバンドマン、一児の母、辛口の秀才、甘えん坊の美少女(すべて高校生!)が支える。「東京」という街の中ですれ違う人間関係が静かなジャズの音にのせて描かれる極上の青春小説。(ポプラ文庫ピュアフルより引用)


友情と恋の微妙な距離感に揺れ動く2人を描いた恋愛物語。どうにかして想いを押し込めようとする不器用な主人公の、どうしようもなく募っていく愛しさや切なさを痛いほど感じます。恋の甘酸っぱさを楽しめるおすすめの一冊。

スローグッドバイ

「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え―(「スローグッドバイ」)など普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。(集英社文庫より引用)


小さな思いやりの積み重ねや、ボタンの掛け違いで近づいたり離れたりする男女を描いた短編集。サクサク読める軽めの展開ですが、胸キュンもドキドキもしっかり楽しめます。何度も読み返したくなる不思議な魅力のある作品。

センセイの鞄

センセイ。わたしは呼びかけた。少し離れたところから、静かに呼びかけた。ツキコさん。センセイは答えた。わたしの名前だけを、ただ口にした。駅前の居酒屋で高校の恩師・松本春綱先生と、十数年ぶりに再会したツキコさん。以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは列車と船を乗り継ぎ、島へと出かけた。その島でセンセイに案内されたのは、小さな墓地だった――。(文春文庫より引用)


歳の離れたかつての高校の先生と再会した主人公。30代後半の女性と70代のセンセイ、不器用で頑固で寂しがりな2人の朴訥としていますが色濃く鮮やかな恋を描いた優しくて切ない物語。ゆっくりと余韻を楽しみたい名作です。

クジラの彼

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。聡子が出会った冬原は潜水艦乗り。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる…。表題作はじめ、『空の中』『海の底』の番外編も収録した、男前でかわいい彼女たちの6つの恋。(角川文庫より引用)


自衛官を主人公とした、甘々な恋愛小説。厳しく硬いイメージのある自衛官たちのみせる甘い一面にはもうキュンキュン、仕事へのプライドと好きな人を思う気持ちは、とても格好良くて素敵すぎます。かなりおすすめの傑作。

ストーリー・セラー

妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。(幻冬舎文庫より引用)


こちらも有川浩さんの作品で、side:Aとside:Bの中編2部構成。side:Aは、小説家の妻がいずれ死に至る不治の病にかかる話。side:Bは病気が見つかり亡くなる夫と小説家の妻が最後までの時を過ごしていく話。残された時間で相手のために何ができるのか、何を残せるか…。この2篇の繋がりも絶妙です!

よるのふくらみ

同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間、身体の関係がないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説。(Amazonより引用)


性格が対照的な兄弟とその幼馴染の女性との三角関係。章ごとに3人それぞれの視点から語られるので、個々の本音や想いをうかがい知ることができます。抑圧されていたものを解放していく物語。描写が生々しくてリアルなのでグッと引き込まれますよ。

まとめ

胸キュン必至!心潤うおすすめの恋愛小説をご紹介してきました。登場人物たちの甘い恋にキュンキュンするのはもちろん、余韻を楽しめる良作ばかりを紹介していますので、気になる作品があれば是非手に取ってしっかり心を潤わせて下さいね。