いろはにほへど

朝起きて本を読んで寝てます。

最新版!おすすめの面白すぎる文庫本【随時更新】


【更新情報】2017.10.16作品追加

お手頃な価格で購入できて尚且つ面白いなんてお得過ぎ!今回は、数ある文庫本のなかでも特におすすめの面白すぎる小説をご紹介していきたいと思います。素敵な本を気軽に持ち歩いてお気に入りの場所で読む…至福ですね。文庫化されるのを待っていてそのまま忘れている方も参考にして下さいね!

絶対に読んで欲しい!おすすめの文庫本

表記はタイトル、筆者、あらすじ、書評の順になっています。新しく文庫化された小説の中からおすすめの作品を随時追加して行く予定ですので是非お気に入りの一冊を見つけて下さいね!それではおすすめの文庫本、思う存分堪能してくださいね!

鍵の掛かった男/有栖川 有栖

中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生の闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か?他殺なら犯人は…驚愕の悲劇的結末!(幻冬舎文庫より引用)


火村・アリスシリーズの少し前の大阪・中之島を舞台とした長編。中之島の銀星ホテルで亡くなった一人の男の死が自殺なのか他殺なのか、調べてほしいという依頼を受けたアリスがまず地道に頑張って単独調査。徐々に徹底した秘密主義者だった死者の波乱万丈の人生と人間模様が明らかになっていきます…そして満を持して火村が登場して鮮やかに謎解き。


シリーズとしても推理小説としても、普通ではない事件へのアプローチが新鮮!犯人探しのようなものはあまりなくて、被害者と仮定される一人の男を謎といていく様子がとても楽しい!かなりのボリュームですが大満足の一冊です!

罠/西川 三郎

自動車販売会社で働く石田真人は、社内結婚の妻・紗栄子と平穏な日々を送っていた。しかし同じタワーマンションに住む玲子と出会い、人生が狂い始める。社長から支店勤務を命じられ、妻の莫大な借金が発覚。さらに本社の不正疑惑をリークしたと疑われ――。果たして石田の周りで何が起こっているのか?幾重にも張られた”罠”の目的とは。(幻冬舎文庫より引用)


みなとみらいのタワーマンションが舞台。奥底に潜む人間の欲、その欲が連鎖するいくつもの罠…サラリーマンとして平穏な人生を送る主人公とそれを取り巻く女性たち、主人公の哀れさと女性のずるがしこさ、怖さが次々と鮮明に描かれています。とても読みやすいですし、読み始めると間違いなく引き込まれる面白さ、おすすめの一冊です!

サラバ!/西 加奈子

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。 そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。 ( 小学館文庫 より引用)


イランで生まれ、日本帰国後、エジプトで過ごすことになった少年の誕生してから37才までの物語です。相性の悪い母と姉、空気のような父と暮らす中で、周囲を伺い波風をたてないよう無難な立ち位置を探す主人公ですが、あるつまずきをきっかけに自意識と戦わなければならなくなります。頂点からどん底へと物語が反転していく様子は面白くもあるし辛くもあって、同じような事がいろんな家庭や個人でも起きてるんじゃないかなと思います。


淡々と語られる西加奈子さんの作品ですが、生きるパワーに満ち溢れていて、『自分の信じるものを見つけなさい』という強烈なメッセージをうけとりました。登場人物の誰かに感情移入することができれば主人公とともにあたたかな結末に出会えるかもしれませんよ!

螺旋の手術室/知念 実希人

純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが…。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。(新潮文庫より引用)


難解過ぎず、読みやすい医療ミステリ。大嫌いな父が簡単なはずの手術で死んだ…外科医の冴木裕也は、死の謎を独自に調べ始めます。医学部教授をめぐる疑惑、末期癌の母、並行して主人公と妹の確執やその妹と婚約者、その母の話が進んでいきます。


色々な事が絡み合って親子の思いが紐解かれるお話。そして最後には驚きの真相が待っています。プロローグが病院とは無関係だったのでどう繋がってくるのか……さすがでした。

ぬばたまおろち、しらたまおろち/白鷺 あおい

両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。(創元推理文庫より引用)


異類恋愛+全寮制魔法学校。雪女やのっぺらぼうといったお馴染みの妖怪たちが『魔女』を目指して箒で空を飛ぶというカオスで賑やかな世界観。魔女学校の非日常な描写にワクワクできるハリーポッターとRDG(レッドデータガール)を足して2で割ったような雰囲気の現代ファンタジーな物語です。


主人公・綾乃と小さな白蛇アロウの人外恋愛譚から始まるこの物語は、ジェットコースターな展開の中にも様々な伏線を見事に回収しながらハッピーエンドに着地。これはまさに和製ハリポタ!ニヤニヤしながら読みましょう。凄く面白いですよ!おすすめです。

ハケンアニメ!/辻村 深月

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。(マガジンハウス文庫より引用)


辻村さんの『愛』を感じさせる熱い熱いお仕事小説。女性が主役の連作短篇集です。アニメ制作を舞台に、全力投球する監督やプロデューサー、作画家達の活躍が描かれています。


いろいろなトラブルが盛りだくさんなのですが周囲に支えられながら一つ一つ乗り越えて成長していく様子は、読んでいて思わず涙腺が緩みました。誠実に仕事していたら、見ている人はきちんと見てくれてるってお話。読了後、幸福感で満たされるおすすめの一冊です。

辻村深月さんのおすすめ小説 6選!


銀翼のイカロス/池井戸 潤

出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。(文春文庫より引用)


やっぱり半沢直樹シリーズは面白い!お約束パターンにより、前半はとにかくヒールキャラに腹が立つばかり。怒りが沸点に達したところで猛反撃で倍返し全4作の中でもスケールが最も大きくて今回は霞が関も絡んできます。


大手航空会社の企業再生と政治と金。メインの相手は政治屋とそれに付随する弁護士。結構現実を連想させる政党とか政治家もいたりとどんどん大きな相手になっていますが、今回は、とうとう大臣まで論破した半沢にやっぱり最後はスカッと爽やかです。

アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。(幻冬舎文庫より引用)


泥棒や強盗、殺し屋などが全く登場せず、反社会要素のない『普通の人しか出てこない』6編からなる出会いをテーマにした連作短編の恋愛小説で、実際に十分あり得そうな物語。


ボクシングの試合の結果で告白しようかどうか決める人。ズボラな妻に腹を立てて出て行った几帳面な夫、銀行の通帳に記された『オレモワルカッタ』の文字。昔のイジメっ子が広告のプレゼンテーションに来る、復讐の機会到来か?みんなが幸福とまで言えなくても、少なくとも不幸ではなくなり、なんとなく良い感じの人生を送っていく感じが最高。各話の登場人物たちが時空を超えて不思議なくらい繋がっていくところは、伊坂ワールド全開でもちろん圧巻なのですが、まさか伊坂さんの作品でキュンキュンするとは…。

ミュージシャンの斉藤和義さんから歌詞の作成を頼まれた伊坂さんが、『歌詞はできないので小説を』というのがきっかけでできたおすすめの短編集。

満願/米澤穂信

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。(新潮文庫より引用)


あらゆるミステリーの賞を受賞した傑作短編集です。どの作品にも漂う拭い去れない不穏な空気、常に気がかりなことを抱えながら生きている気分にさせられるあの不快な感じは、先へ先へと読ませます。まさにイヤミス。


短篇集は長編に比べると満足感が少なくて苦手という方も多いと思いますが、こちらの『満願』は、そんな心配いりません。無駄の無い濃い作品ばかりで、どの作品も終盤まで読んで『だからかー』と思える作りと『ざわっ』とくる後味の悪さが最高に面白いですよ。

あらゆるミステリーの賞というのは、山本周五郎賞(新潮社)受賞、直木三十五賞(文藝春秋)候補、ミステリが読みたい!(早川書房)1位、このミステリーがすごい!(宝島社)1位、週刊文春ミステリーベスト10(文藝春秋)1位、本屋大賞(NPO法人 本屋大賞実行委員会)7位…凄い。

米澤穂信さんのおすすめ作品


イノセント・デイズ/早見和真

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。(新潮文庫より引用)


死刑判決を受けたひとりの女性の過去を、色々な人の視点から回想していく物語。『読後あまりの衝撃で3日ほど寝込みました』と帯にもあるのですが、 3日は言い過ぎにしても読後の罪悪感・無力感が半端のない1冊。


元カレの妻と子供2人を放火で殺害したとして死刑が求刑された田中幸乃。彼女がどんな人間だったのかが語られてゆき、今回の事件について考えさせられていく展開…犯人のその後及び償いに焦点をあてたとにかく切ない作品です。あらすじでも紹介されている通り『筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた』ミステリー、最初から最後まで引き込まれ続けます。

夏の祈りは/須賀しのぶ

文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。(新潮文庫より引用)


何代にも渡る県立北園高校の夏。甲子園出場を期待されるものの、なかなか達成できない野球部の物語。高校の野球部を舞台にしながら、誰もが共感できる感情が織り込まれています。


5話からなる連作短編集で、各話とも舞台は同じなのですが、登場する世代が10年間隔位で異なります。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの熱い夏が描かれる爽やかな青春小説で、色々な登場人物を通して、共通の悲願に向けて突き進む姿を見ることができて、積み重ねてきた重みの先にある結末にはぐっと来るものがあります。爆笑しながら感動の涙を流せるおすすめの一冊ですよ。

こちらの作品は、偶然にも埼玉県を舞台にした物語なんですよ。埼玉代表 花咲徳栄高校優勝おめでとう!!

天盆/王城夕紀

蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み―少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!(中公文庫より引用)


将棋に似た盤上遊戯『天盆』を制する者が国を動かすという架空の国でのお話。貧しい13人兄弟の末っ子・凡天は10歳ながらも天盆にのめり込んでいき、異様な強さで難敵を倒していきます。ですが権力者に睨まれて少しずつ追い詰められてゆくその家族…。


頂点を目指す天盆を巡る戦いはどんどん熱くなっていって、劣勢を覆し上り詰めてゆく戦いぶりは痛快の一言。凡天一家の家族愛や天盆の白熱する試合ぶりに引き込まれること間違いなしの魅力あるファンタジー小説。もちろん将棋が分からない方でも問題なく楽しめますよ。

こちらの作品の最大の魅力は、勝負の勝ち負けというよりも、勝負を通じて観戦している人達の心の動きを描いているので、自分も一観戦者として熱くなれる事だと思います!

君の膵臓をたべたい/住野よる

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!(双葉文庫より引用)


病を心に秘めながらも天真爛漫に生きる咲良、彼女とは真逆で物静かで捻くれた、人を避けて歩く僕。僕らが必然的に出会った事に気がつき、心の中の彼女の存在の大きさを知った時、彼女はいない…。号泣しすぎて頭が痛くなる恋愛小説です。


余命1年…前向きで明るい桜良のセリフや行動から感じる死への恐怖と覚悟。自分とは正反対の彼と無意識に惹かれ合う恋心。それを知ったとき『君の膵臓を食べたい』のタイトルに込められた思いに気づき感動しすぎ。心に沁みるおすすめの一冊です。

あとがき

文庫化されたばかりのおすすめの小説をご紹介してきました。どの作品もとても面白くて、物語の世界にどっぷり引き込まれる作品ばかり、読み始めると手が止まらなくなるはずですよ!これからも素敵な文庫本を随時追加して行く予定です。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

おすすめのミステリー小説 50選!


間違いなく面白い!おすすめのアニメ映画 厳選25作!

今回は、新作から名作まで間違いなく面白いので是非鑑賞してみて欲しい「おすすめのアニメ映画」を厳選してご紹介していきます。ジャンルはラブストーリー、青春もの、アクション、SF、ファンタジー、戦争ものまで幅広くなっていますが、ある程度ジャンル毎にまとめていますので好みの作品が探しやすくなっていると思います。どの作品も自信を持っておすすめできる素敵な作品ばかりです!気になる作品があれば是非鑑賞してみてくださいね。

おすすめの面白いアニメ映画

  • 掲載の順番はランキング形式ではありません。ある程度ジャンル分けしていますが同監督作品などはジャンルを問わず続けてご紹介しています。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。


それではおすすめのアニメ映画を厳選してご紹介していきたいと思います。美しい映像や音楽、涙あり笑いありの珠玉のストーリーをごゆっくりとお楽しみ下さい。

秒速5センチメートル


出典: (C) 秒速5センチメートル
2007年【60分】

小学校の卒業と同時に離ればなれになった、遠野貴樹と篠原明里。そのとき、二人の間には二人だけの特別な想いが存在していた。しかし、無情にも時だけが過ぎてゆく……。そんな日々を重ねたある日、ついに貴樹は明里に会いに行くことを決意。訪れた約束の日、チラホラと舞う雪がスピードを増し、辺りを白く包んで行った……。


3話の短編からなっている新海誠さん作品。美しい映像と共に綴られる「時間」と「距離」の物語。それぞれの人生の流れるスピードがみんな違って、すれ違っていく様が切ない映画。ゆったりとした雰囲気がずっと続いてる感じで心地いいのですが、少年の日の恋をいつまで経っても引きずり続ける男の未練が描かれているという点で万人向けな作品ではない感じもします。浸りたい時用におすすめ。

言の葉の庭


出典: (C) 言の葉の庭
2013年【45分】

靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。


映像が素晴らしく美麗なこちらも新海誠さんの短編映画。ちょっと変わった2人が恋する物語なのですが、すごいテンポで進んでいくので、前半でこんなにまとまってしまって後半どうなるの!?と思っていたら、エンドロールが…。それまで静かだったのにいきなりブワーッと泣かせてくる作品です。

君の名は。


出典: (C) 君の名は。
2016年【107分】

1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。


新海誠さんの映画では珍しくハッピーエンドの作品。映像も今まで以上に緻密でキレイ。時間とか記憶とか、色々越えて再開するラストはやっぱり泣けます。良い意味で万人向けされているので新海さんの他の作品を見るならやっぱりこの作品からだと思います。ここまで話題になっているとハードルも上がりそうですが、やっぱりおすすめ!観ていない方は是非。

聲の形


出典: (C) 聲の形
2016年【130分】

西宮硝子が転校してきたことで、小学生の石田将也は大嫌いな退屈から逃れる。しかし、硝子とのある出来事のために将也は孤立し、心を閉ざす。5年後、高校生になった将也は、硝子のもとを訪れることにし……。


幼い頃いじめていた耳の聞こえない女の子へのいじめのせいでガキ大将だった主人公はクラスで孤立。学校に行かなくなった…。そして高校生になって再会し、いじめていた癖に今更という気持ちを抱きつつ徐々に彼女に惹かれていきます。同時期に上映された『君の名は。』の影に隠れてしまっていたのが勿体無いと思えた作品。聴覚障害なんて関係なく本当の意味でお互いの聲を聞いたり伝えたりできるのはすごく幸せな事だと思わせてくれる素敵な映画です。

千年女優


出典: (C) 千年女優
2001年【87分】

映像製作会社社長・立花源也は、かつて一世を風靡した大女優・藤原千代子の半生を振り返るドキュメンタリー制作を依頼された。千代子の大ファンだった立花は若いカメラマンを引き連れ、30年前に人気絶頂の中、忽然と姿を消し、以来公の場に現われなかった千代子の屋敷へ向かった。ようやく姿を現した千代子は、歳は老いても昔の清純な印象を残していた。そして、戸惑いながらも自らの人生を語り始めた。それは、女優になる前、女学生の頃に恋した名も知らぬ男性を、生涯をかけて追い求める壮大なラブ・ストーリーだった。


引退した往年の名女優から語られる彼女の人生をかけた恋のお話。今敏監督作品らしく、現実と虚構の境目が曖昧になる構成がふんだんに使われています。アニメーションながら現実的、それでいて非現実的な夢を見ているような世界観。凄く独特で引き込まれます。

東京ゴッドファーザーズ


出典: (C) 東京ゴッドファーザーズ
2003年【90分】

東京・新宿。元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキのホームレス3人は、町の片隅で威勢よく生きていた。そんな彼らはクリスマスの夜、ゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つける。ギンちゃんは、すぐに警察に届けるべきだと主張するが、ずっと赤ん坊を欲しがっていたハナちゃんは、勝手に“清子”と命名して大はしゃぎ。結局、ハナちゃんに押し切られる形で3人は自分たちで清子の親探しをすることに。手掛かりはスナックの名刺と数枚の写真だけ。それでも3人は希望を抱いて奔走するのだが…。


続けて今敏さん作品のご紹介。ホームレスの三人組が拾った赤ん坊を本当の親に返しにいくお話。絵に描いたような奇跡の連続なのに全くあざとくないし、ホームレスの話なのに泥臭さが全くないという素敵なアニメ。ちょっとノスタルジーな雰囲気も、偶然が重なるストーリーも見ていてとても心地よく、笑いも涙もとまりません!面白いですよ。

パプリカ


出典: (C) パプリカ
2006年【90分】

夢に入り込んで患者の治療を行う装置“DCミニ”が盗まれ、精神医療総合研究所に勤める若きサイコ・セラピストの千葉敦子は、“DCミニ”開発者の時田とともに島所長の元へと集まる。しかし、所長の島が突然、意味不明な内容の演説をとうとうと語り出す。“DCミニ”を盗んだ者たちによる夢の侵略が現実のものとなり始め……。


こちらも今敏さん。映像やデザインは本当に美しいのに、気持ちの悪い感覚のギリギリのアニメ。題材が夢なのでなかなかカオスで、さらに色々な夢をごちゃまぜにするからさらに混沌とした世界観が面白い!狂ってしまいそうになる音楽とストーリーが絶対病みつきになりますよ。今敏監督は間違いないですね。

サマーウォーズ


出典: (C) サマーウォーズ
2009年【114分】

天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。


今以上に世の中にネットが浸透した世界で起こる事件に立ち向かう大家族と少年のお話。家族のチート感と田舎感と仮想世界のかっこよさ!なんと言ってもおばあちゃんかっこよ過ぎ。深刻に考えず軽い感じの緊張感で見られる夏の定番作品です。

おおかみこどもの雨と雪


出典: (C) おおかみこどもの雨と雪
2012年【117分】

19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。

こちらも細田監督作品、ナレーションで物語を進めつつ、大事なところは行間を読ませます。淡々と描かれて行く母の恋愛から子供達の誕生と成長、新生活での奮闘が綺麗な音楽に乗せて描かれたとても素敵な映画。辛い場面も多いのですが、前向きな余韻の残る作品です。

蛍火の杜へ


出典: (C) 蛍火の杜へ
2011年【44分】

夏休みを利用し、祖父の家に来ていた蛍は、妖怪たちが住むという“山神の森”で迷子になってしまい、どうしようもなくなり泣き出してしまう。そんな蛍の前にキツネの面をかぶった少年ギンが現われ、ギンに助けられた蛍は毎年夏になるとギンのところに行くようになる。2人は惹(ひ)かれ合っていくが、ギンは人でも妖怪でもなく触れようとすると消えてしまう奇妙な存在で……。


『夏目友人帳』の作者、緑川ゆきさんの原作。田舎で女の子が不思議な青年と出会い、毎年の夏に会って成長していく45分と短めの作品。どこか物寂しい儚い世界観がとても良かったです。触れたいけど触れられない儚い恋を静かに優しく描いたおすすめの良作。むちゃくちゃ泣けます。

ももへの手紙


出典: (C) ももへの手紙
2012年【120分】

父親を亡くしたももは、11歳の夏に母と2人で東京から瀬戸内の小さな島へとやって来る。彼女の手には、「ももへ」とだけ書かれた父からの書きかけの手紙が遺(のこ)されていたが、その真意はついにわからずじまいだった。ももは仲直りできないまま逝ってしまった父親のことで胸がいっぱいで、慣れない場所での新しい生活になかなかなじめずにいた。


幅広い世代で安心して見られる王道な感じのストーリー。父と喧嘩したまま死別した少女が、広島の離島にきて妖怪と出会うお話。基本の流れはどことなくトトロっぽいのですが、ユーモラスなやりとりや、少し生意気だけどピュアなももの人間味が感じられて面白い!最後は家族への愛にやっぱり泣かされます。

サカサマのパテマ


出典: (C) サカサマのパテマ
2013年【99分】

果てしなく坑道が続く地下世界に暮らす、地下集落のお姫様・パテマ。天真らんまんで好奇心旺盛なパテマのお気に入りは、立ち入り禁止となっている「危険区域」を探険することだった。世話役のジィの心配をよそに、いつものように危険区域へ飛び出したパテマだったが、予想だにしなかった出来事に遭遇してしまい……。


設定が素敵、そしてラストが衝撃!逆さまの世界から突如やってきた少女のお話。世界観がとても魅力的で『空に落ちる』というのがすごくキャッチー、高所恐怖症の私には手に汗握るシーンがあって怖かった映画です。気になるのは、パテマがわがまま過ぎるところですかね。

傷物語I 鉄血篇


出典: (C) 傷物語
2016年【64分】

終業式が行われた3月25日。高校2年生の阿良々木暦は、同級生で成績優秀な羽川翼から、吸血鬼が町にいるという話を聞く。その夜、暦は地下鉄のホームで、手足がなく血まみれの姿で、助けを求める女を発見。その女は、羽川が言ったように金髪で美しく、冷たい目をしており……。


劇場三部作の第一作目、新房監督節がこれでもかと詰まった作品で化物語シリーズの原点、阿良々木暦と吸血鬼の邂逅のお話です。作画の本気度がすごくて、内容も次作を期待させるものですが少しグロいです。60分程度なのでサクッと見れますよ。

夜明け告げるルーのうた


出典: (C) 夜明け告げるルーのうた
2017年【113分】

両親が離婚して東京から寂れた港町・日無町に越してきた中学生の少年カイは、父親と祖父の三人で暮らしている。両親に対する複雑な思いを胸に日々を過ごす彼にとって、自ら作曲した音楽をインターネットにアップロードすることが唯一の楽しみだった。そんな中、人魚の少女ルーと出会い交流を深めていくうちに、カイは少しずつ周囲に心を開いていくが……。


転校してきた心を閉ざした男子高校生がルーという女の子に出会って変わっていくというお話。映像の熱量と疾走感、音とリンクしてる楽しさなど、アニメーションの魅力が満載の作品です。湯浅監督のポップな色彩感覚は登場キャラクターたちの不思議な雰囲気にとてもよくあっていて素敵でした。


時をかける少女


出典: (C) 時をかける少女
2006年【100分】

高校2年生の紺野真琴は、自転車事故をきっかけに、時間を跳躍する能力を持ってしまう。その能力のことを叔母の芳山和子に相談すると、それは“タイムリープ”といい、記憶の確かな過去に飛べる能力だという。半信半疑の真琴だが、日常の些細(ささい)な不満やストレス解消などのため、むやみやたらに能力を乱用しだし……。


切なくて甘酸っぱい文句なしの傑作アニメ。最初は、テストやカラオケなどくだらないことにタイムリープを使っていた真琴ですが、それを繰り返して色々な事が起こるに連れてタイムリープが何のためにあるのかを理解していきます。そして、ここぞと言う時に使う瞬間、画面に釘付け、大号泣です!夢中で駆け抜ける主人公と自分の高校時代を重ね合わせてしまい青春時代が愛おしくなる映画です。

心が叫びたがっているんだ


出典: (C) 心が叫びたがっているんだ
2015年【119分】

活発な少女だったものの、ある事を話したことで家族がバラバラになった上に、玉子の妖精にしゃべることを封印された成瀬順。そのトラウマが心に突き刺さり、隠れるようにして生きていく。ある日、通っている高校の地域ふれあい交流会の実行委員会のメンバーになり、さらにそこで上演されるミュージカルの主役を務めることに。困惑する順だったが、メンバーの坂上拓実、田崎大樹、仁藤菜月と行動を共にするうち、自分の中の変化に気付きだす。


幼い頃の何気ない言葉が両親の離婚を招いて喋れなくなってしまった少女が、ひたすらに明るく誠実で前向きな仲間たちとの関係を通して自らを肯定してゆく物語。前半のファンタジーを交えた表現が秀逸で、すんなりと入り込めます。そして最後は意外なハッピーエンド。扱っているテーマは重たいはずなのにとても綺麗な青春映画です。

劇場版 響け!ユーフォニアム


出典: (C) 劇場版 響け!ユーフォニアム
2016年【103分】

高校1年生の黄前久美子は、クラスメートの加藤葉月と川島緑輝と一緒に吹奏楽部をのぞいてみることに。そこで久美子は同じ中学の吹奏楽部だった高坂麗奈を見掛ける。葉月と緑輝は早速吹奏楽部に入ろうと決意するも、入部をためらう久美子の脳裏には、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈とのある出来事があった。


アニメ一期の総集編ですが構成が上手くて全く遜色のない一つの完成品。意外とマイナーな楽器ユーフォ二アムがタイトルの青春部活アニメです。演奏シーンもいいですし、青春ものにあまりない部活のドロドロした所も見ごたえがありました。映像から伝わってくる言葉に出来ない感情の表現が素敵な作品です。

イヴの時間 劇場版


出典: (C) イヴの時間
2010年【106分】

子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。


アンドロイドが人間とほぼ見分けが付かなくなっている未来…近未来SFなのに、日常を繊細に描写しているところがとても心地よく、かなり引き込まれる映画。存亡を懸けた闘いのようなシナリオになりがちですが、イヴの時間ではどのように共存していけば良いのかをテーマにゆっくりと暖かく描かれています。人間とロボットの違いってなんだろうと考えさせられるとても良い作品ですよ。

ハル


出典: (C) ハル
2013年【60分】

最愛の人、ハルを飛行機事故で失ったくるみ。ケンカしたままハルが帰らぬ人となり、くるみは生きる力をなくしていた。ヒト型ロボットのQ01(キューイチ)は、彼女のためにハルにそっくりのロボハルとなり、くるみと一緒に住むことにする。ロボハルが頼りにできるのは、かつて、くるみが願い事を書いたルービックキューブだった。


人間とロボットの純粋な愛をアニメーションで描くラブストーリー。絵はストロボエッジやアオハライドの作者である咲坂さんが描いてるから凄く綺麗、最愛の人を亡くした彼女が再び笑顔になれるようにと願うヒト型ロボットが、心を通わせていく様子を描いた作品です。60分と短編なので個人的に展開が早すぎるのがちょっと残念。

BLAME!


出典: (C) BLAME!
2017年【105分】

ネット文明が極度に発達した世界。巨大な階層都市は増殖し続け、人類は防衛システム“セーフガード”に駆除・抹殺される存在になっていた。“電基漁師”の村人たちを救うべく、食糧を求めて旅に出た少女・づるだったが監視塔に見つかり、仲間を殺されてしまう。逃げる手段を失い追い込まれたづるの前に現れたのは、探索者の霧亥だった。


人間の言うことをきかなくなった機械が、無限に都市を作り続けている未来。機械に支配されたディストピアの中で人間が生きるために足掻く物語。ストーリーはシンプルなのですが、世界観が緻密でしっかりとした作品。原作は20年以上も前に描かれたものだということに驚きます。無限に続く都市の描写は圧巻の一言。

楽園追放


出典: (C) 楽園追放
2014年【104分】

西暦2400年。ナノハザードによって地球は荒れ果ててしまい、人類のほとんどが知能だけを電脳世界に残して生活するようになっていた。そんな電脳世界の住人にして捜査官であるアンジェラは、圧倒的戦闘脳力を誇るスーツ「アーハン」を装着し初めて地上世界に降り立つ。地上世界の調査員ディンゴと一緒に旅をする中、さまざまな人物と対峙(たいじ)し、戦いを強いられていくことになる。


SFアニメ好きに是非オススメしたいキャラクター3DCGアニメ映画。人口の9割以上が宇宙空間の電脳世界で暮らすようになった世界のお話で、登場人物が少なくて話も理解しやすく、後味もすっきりとしています。特にアクションシーンは驚くほど見応えがあって、映像の凄さが際立ちます。

人狼


出典: (C) 人狼
1999年【98分】

敗戦から十数年。占領軍統治下の混迷を抜け、国際社会への復帰をめざし高度経済成長を続けるもう一つの〈日本〉。しかしスラム化した首都での凶悪犯罪が激増。武装する反政府勢力により首都圏治安警察機構・通称〈首都警〉との武力衝突が相次いだ。治安の番人として強化服と重火器で完全武装する、“ケルベロス”というその精鋭集団は、ゲリラを徹底的に排除してゆくのだったが……。


彩度の低い世界が印象的。1960年代あたりの、パラレルワールドの日本が舞台、童話「赤ずきん」をモチーフとした、武装化した赤軍的な市民ゲリラとそれを鎮圧する特機隊にまつわるお話です。少し単調な感じはしますし視た後に気分は落ち込んでしまいますが、最高到達地点とも言われるセルアニメーション技術やノスタルジックな世界観はとても美しかったです。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊


出典: (C) 攻殻機動隊
1995年【80分】

西暦2029年。企業のネットが星を覆い、電子が駆けめぐる近未来。公安9課の草薙素子を隊長とする、通称“攻殻機動隊”のメンバーに、国際手配中の天才ハッカー・人形使いが捕らえられたという報が入る。完全にサイボーグ化し、電脳を有する人形使い。ネットの海から生まれた彼は、自らを生命体と主張し、亡命を提言する・・・。


押井守監督によるSFアニメの金字塔、色々な映画に影響を与えた名作。身体を極限まで機械化した主人公は悩んでいました。果たして自分は人間なのか?実はとうの昔に死んでるんじゃないだろうか?というストーリー。正直半分も理解できていませんが、20年以上前の映画なのにかなり作り込まれた世界観、重量感のある内容で絵の迫力もあって圧倒的です。

ジョバンニの島


出典: (C) ジョバンニの島
2014年【102分】

父・辰夫、祖父・源三と一緒に、北方四島の一つである色丹島に暮らしている10歳の淳平と7歳の寛太の兄弟。1945年に太平洋戦争が終わり、日本がポツダム宣言を受諾することに。その直後、ソ連軍が、択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島に上陸して進駐し、淳平と寛太が通う学校にも兵士がなだれ込んでくる。やがて、二人はロシア人少女と心を通わせるようになるが……。


北方領土問題をテーマに描かれたアニメ映画ですが決して誰かを、ロシアを悪者にしないストーリーが素敵。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに、当たり前が当たり前でなかった時代、そこで生きた人々の苦悩や我慢ほんの少しの幸せが描かれています。どこか蛍の墓を思い出すストーリー、本編で泣いてスタッフロールで笑いました。スタッフ豪華すぎ!

この世界の片隅に


出典: (C) この世界の片隅に
2016年【129分】

1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。


戦争の悲惨さを描きながらもどこなくあたたかくなるような作品。戦争アニメといえば、火垂るの墓が有名ですが、当時の本当の生活、日常を描いたという点では、間違いなくこちらが優れていると思います。あくまで、あの時代に生きた人々の日常を丁寧に優しく描いています。いつまでも余韻が残り、深く考えさせられるおすすめの名作です。

千と千尋の神隠し


出典: (C) 千と千尋の神隠し
2001年【140分】

両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋。しかし彼女はこれから始まる新しい生活に大きな不安を感じていた。やがて千尋たちの乗る車はいつの間にか“不思議の町”へと迷い込んでしまう。その奇妙な町の珍しさにつられ、どんどん足を踏み入れていく両親。が、彼らは“不思議の町”の掟を破ったために豚にされてしまい……。


千と千尋の神隠しはジブリの中でも1番見てるかもしれない作品。細かな仕草や台詞、世界観まで作りこまれていて、秀逸なストーリーと相まって心温まる作品に仕上がっています。いつ見ても何回見てもその時その時で初めて観たかのような新しい発見が必ずあるまさに名作中の名作ですよね!

ルパン三世 カリオストロの城


出典: (C) カリオストロの城
1979年【100分】

ニセ札の噂が絶えないこの国へやって来たルパンは、悪漢に追われるひとりの少女クラリスを助けるが、彼女は再び連れ去られてしまう。実はカリオストロ公国・大公家のひとり娘であったクラリスは、強引に結婚を迫るカリオストロ伯爵によって城に幽閉されていたのだ。ルパンは既に城内に忍び込んでいた不二子の手引きで城に潜入するのだが…。


締めは金曜ロードショーでやってるとぜったいみちゃうやつ、誰もが知ってるルパンを一躍有名にしたのはこの映画じゃないでしょうか?アニメーションが細かくて宮崎駿さんの天才っぷりを深く痛感させられる作品です。景色も構図もカリオストロという架空の国の風俗もとてもとても素敵です。いつまでも愛され続ける名作!!


あとがき

間違いなく面白い!おすすめのアニメ映画を新作、名作の中から厳選してご紹介してきました。どの作品も絶対に満足できる素敵な映画ばかりですので気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。

絶対に泣けるおすすめの映画!新作から名作まで泣ける邦画20選!


みなさん涙活していますか?意識的に泣くという行為はストレス解消に繋がります。効果があるのは、悲しみや感動など情動の涙。とはいえ大人になると泣きたくてもなかなか泣けないものですよね。そこで今回は、おすすめの泣ける映画をご紹介していきたいと思います。ジャンルは恋愛映画、青春もの、ヒューマンドラマからファンタジーまで様々ですがどの作品も涙の止まらない素敵な作品ばかりです。気になる作品があれば是非鑑賞してみてくださいね。

おすすめの泣ける映画【邦画】

  • 掲載の順番は公開年順にしています(ランキング形式ではありません)。また作品は随時追加予定です。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。


心温まるもの、愛おしくなるもの、切なくなってしまうもの…思わず号泣してしまう作品からしっとりと泣ける作品まで幅広くご紹介しています。それではごゆっくりとお楽しみ下さい。

チア☆ダン


出典: (C)2017 映画「チア☆ダン」製作委員会
2017年【121分】

高校に入学した友永ひかりは、中学からの同級生の孝介を応援したいという軽い気持ちでチアダンス部に入部する。そんなひかりを待ち受けていたのは、顧問の早乙女薫子によるスパルタ指導。おでこ出しは絶対必須、恋愛は禁止という厳しく部員たちを指導する早乙女は全米大会制覇を目標に掲げていた。早乙女の指導に周りの部員たちが次々と退部していく中、チームメイトである彩乃とともに、チアダンスを続けていく決意をしたひかりは、仲間たち、そして早乙女とともに大きな目標に向かってまい進する。


スポ根×実話×サクセスストーリー。落ちこぼれがチームで優勝を目指す王道作品、広瀬すずさん主演です 。本気で何かをやっている時の悔し涙…大人になるとなかなかありませんよね。中盤から高校時代のくやしさとかうれしさとか思い出し涙がとまりません。最後の団体演技シーンは鳥肌ものです!

君と100回目の恋


出典: (C) 君と100回目の恋
2017年【116分】

誕生日である7月31日に、事故に遭ってしまった大学生の葵海(miwa)。だが、ふと目を覚ますと事故に遭う1週間前の教室にいた。混乱する彼女の前に幼なじみの陸(坂口健太郎)が現われ、時間をさかのぼれる不思議なレコードを使って何度もタイムリープしては、事故から救っていたと告げる。二人とも抱いていた恋心を伝えられずにいたが、この出来事を機に1年前へと戻って恋人同士になって楽しい時間を過ごす。こうして再び7月27日が近づき……。


坂口健太郎さん主演のシンプル感動系。事故で亡くなってしまう幼なじみの女の子を、タイムリープして何度も救おうとする話。こんな風に誰かのことを必死に想いたいし、こんな風に想われたい!そんな映画です。 miwaさんの劇中歌も涙を後押ししてくれる良い演出でした。

君の膵臓を食べたい


出典: (C) 君の膵臓を食べたい
2017年【115分】

高校の同級生・山内桜良(浜辺美波)がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕(北村匠海)は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、桜良が亡くなってから12年後、教え子と会話をしていた際に、桜良と過ごした数か月を思い出す。一方、結婚を控えた桜良の親友・恭子(北川景子)も、桜良との日々を思い返し……。


原作も大好きなんですが、原作よりも映画の方がストーリーに入り込みやすい感じを受けました。当たり前に泣けました!桜良と出会い、振り回されつつ、主人公の言動が少しずつ変化していくところがいい!そして彼女の『生きるとは何か』の答えがとても心に響いて涙がボロボロ、病で苦しむ場面がなかったのも良かったです。メッセージ性が高くて、色々と考えさせられるおすすめの作品です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟


出典: (C) ナミヤ雑貨店の奇蹟
2017年【129分】

2012年、古くからの友人たちと悪事をした敦也(山田涼介)は、かつて悩み相談を請け負っていた「ナミヤ雑貨店」に身を隠す。敦也は廃業しているはずの店の郵便受けからした音に気付き調べてみると、32年前に書かれた悩み相談の手紙があり、さらに郵便受けは1980年につながっていた。三人は困惑しつつも店主に代わり返事を書くと、また手紙が投函され……。


東野圭吾さんの長編小説を映画化した作品。地方の町の雑貨店と児童養護施設を通して繋がった人たちの群像劇で、時空を越えたファンタジー。現在と過去の繋がり方が素敵で、1つの手紙を通して心が通じ合っていく様に感動です!そしてなんといっても西田敏行さんの演技に何度泣かされたことか…。

湯を沸かすほどの熱い愛


出典: (C) 湯を沸かすほどの熱い愛
2016年【125分】

1年前、あるじの一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。


これを観て泣くなというほうが無理!時には厳しく、時には優しく。母親の強い愛で娘や父親、周りの人たちも全て包む愛に溢れた映画です。宮沢りえさんの死にたくないよ、生きたいっていうセリフがもう涙なしには見れませんでした。こんな温かい家族理想です。

予告犯


出典: (C) 予告犯
2015年【119分】

インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が繰り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。


愉快犯モノかと思って観たら泣けるやつでした。派遣やニート、外国人など社会的弱者のネットを使った復讐劇が描かれています。最後の最後まで展開が読めず、なぜ?と考えさせられるストーリー構成で本当に面白い作品です。生田斗真さんや戸田恵梨香さんなどキャスト陣もとても豪華ですよ!

あん


出典: (C) あん
2015年【113分】

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。


ほのぼのした話かと思いきや、次第に明らかになる重いテーマ。その昔、不治の病として社会から完全隔離されたハンセン病患者。今は治療法も確立されていますが、それでも今なお残る差別や偏見とそれらとともに自分らしく生きようとする人々の姿が描かれている作品。映像がとてもきれいで、多くを語らないのが超よい !観終わってからもずっと胸が締め付けられる感覚が残りました。それにしても樹木希林さんの魅力はすさまじいですね!

世界から猫が消えたなら


出典: (C) 世界から猫が消えたなら
2015年【103分】

ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。


死という重いテーマながらふんわりと優しい雰囲気で描かれています。1日ひとつづつ世界から何かを消す。その代わりに1日分の命を得る『悪魔』と取引した7日間。ゆっくりと自分を知り、死を受け入れていきます。人が生きてきた道に無駄なもの、無くていいものなんてないって教えてくれる映画。自然体の佐藤健さんを筆頭にキャスティングも素敵!

永遠の0


出典: (C) 永遠の0
2013年【144分】

太平洋戦争末期。勝利を目前にしたアメリカを大混乱に陥れた、たった一機の戦闘機。「悪魔」と呼ばれたそのゼロ戦は米軍最強の空母艦隊による一斉射撃・百万の銃弾をくぐり抜け、包囲網を突破してみせたのだ。その「悪魔」を操るパイロットは、実に意外な人物であった。宮部久蔵。天才的な操縦技術を持ちながら、生還することにのみ執着し、仲間から『臆病者』と罵られた男だった…。


ゼロ戦乗組員の勇敢さを別角度から、過去の出来事として老人達から話を聞くという形式で綴られています。この作品の前後から戦争映画が続々と出て来ましたが、個人的にその中でも一番心に残った作品です。正直戦争の映画は重たいものですがこの映画は『愛』がたくさん溢れていて引き込まれました。ただただ涙の止まらない何度も見たいなと思える良作です。

ツナグ


出典: (C)ツナグ
2012年【129分】

直木賞作家・辻村深月による同名小説を映画化したヒューマンドラマ。大切な人を亡くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」という職業を通じて、他人の人生に深くかかわっていく青年の葛藤と成長を描く。一見するとごく普通の男子高校生・歩美は、祖母アイ子からツナグを引き継ぐ見習いとして、死者との再会を望むさまざまな人と出会っていく。しかし、死者との再会が救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の行為に疑問を抱くようになる。


『死者に会いたい』の願いを1度だけ叶える『ツナグ』個人的には、原作を読みながら想像していた映像がそのまま映画になっている感じをうけました。居なくなってしまうなんて思わなくてとうとう伝えられなかった自分の思い、確かめたかった相手の気持ちなど、どうしても届かない隔たりに橋を架ける『ツナグ』の物語。松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲他、豪華なキャスト陣の丁寧な演技で最初から最後まで泣かせてくれる良作です。

八日目の蝉


出典: (C) 八日目の蝉
2011年【147分】

子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかない希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。さらに数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。


地上に出てくるとたった七日で死んでしまう蝉。でももしも八日目を迎えた蝉がいたら…。他人の子供を誘拐し、自分の子供のように愛情を注ぎ、その両親と誘拐犯と成長した子供の心情が描かれています。誘拐はもちろん犯罪ですが、犯人目線ということもあって見つからないように願ってしまうぐらい感情移入してしまった作品。永作博美さんと小池栄子さんの演技が大好きになった映画です。

ソラニン


出典: (C) ソラニン
2010年【126分】

OL2年目で会社を辞めた芽衣子(宮崎あおい)と、音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田(高良健吾)は不透明な未来に確信が持てず、互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしていた。ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込むが……。


作品全体がゆっくりゆったりとした切ないラブストーリー。バンドっていいな、仲間っていいな。できれば仲間が欠けずにみんなで幸せになってくれたら良かったのですが…最後、宮崎あおいさんがステージで歌うシーンは本当に素敵ですよ!

今度は愛妻家


出典: (C) 今度は愛妻家
2010年【131分】

かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介(豊川悦司)は、健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)に日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。


ぶっきらぼうで奥さんに全然優しくない夫とそんなダメ夫でもかわいいと尽くす健気な妻。失って初めてその大切さがわかって…。序盤はコメディ色が強く、徐々に感動的な演出へと移ります。最初見たときには出演者の会話に違和感を感じていましたが、話が半分ほど進んでからはその会話は愛情とやさしさに溢れたものに聞こえました…。おすすめです!

僕の初恋を君に捧ぐ


出典: (C) 僕の初恋を君に捧ぐ
2009年【122分】

医師の孝仁(仲村トオル)を父に持つ少女・繭(井上真央)は、父の病院で入院生活を送る少年・逞(岡田将生)と出会う。逞に恋心を抱き始めた繭は、逞が重い病気により20歳まで生きられないと知りつつも「大人になったら結婚しよう」と約束。しかし、時が経って自らの余命を自覚した逞は恋心を封印し、繭を遠ざけようとする。


少女漫画原作。胸が苦しくなるほど切ないけど、胸が苦しくなるほどキュンキュンする映画。岡田将生さん、井上真央さんのキャスティングもぴったり、2人でひたすらくっついているシーンも嫌気なく微笑ましく見守れます。エンディングの平井堅さんの曲も映画に合っていて素敵で すよ。

余命1ヶ月の花嫁


出典: (C) 余命1ヶ月の花嫁
2009年【129分】

イベントコンパニオンをしている長島千恵(榮倉奈々)は、2005年の秋、左胸のしこりが乳ガンとの診断を受ける。そのころ、仕事先で出会った赤須太郎(瑛太)から交際を申し込まれ、一緒にガンと闘うという太郎の言葉に動かされて交際をスタートさせる。千恵の体調もいつしか安定し、次第に病気のことも忘れていくのだが……。


タイトルの通り、実話を基にした作品です。彼女の健気さや彼の誠実さ、周りの人間の彼女を愛する気持ちに感動。悲しい映画のイメージが強いですが人のあたたかさに包まれます。千恵の亡くなった病室での瑛太さんの演技には泣かされました…。

イキガミ


出典: (C) イキガミ
2008年【133分】

「国家繁栄維持法」で千人に一人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が奪われる世界で、厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾(松田翔太)は、死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を死亡者に配達する仕事をしていた。しかし、死亡する人間の最期の輝きを目の当たりにした彼は、説明しがたい葛藤に苦しみ始める。


現実にはあり得ない設定ですので、なかなか実感は湧きませんが、病気でも寿命でもない余命を告げられた時に気付くことには考えさせられます。救われない世界ですがわずかに救いがあって、だからこそ余計に切なく感じました。山田孝之さんと成海璃子さんの兄妹の話では、温かい兄妹の顛末を見てあまりの感動に号泣、そして最後の最後に劇団ひとりでゾッ。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン


出典: (C) 東京タワー
2007年【142分】

幼いボクを連れてオトンの家を出たオカンは、女手ひとつでボクを育て上げた。やがて美大に通うため上京したボクは、オカンへの罪悪感を感じながらも自堕落な日々を送ってしまう。数年後ようやくイラストやコラムの仕事が軌道に乗り始めた頃、オカンのガンが発覚し……。


リリー・フランキーさんが自身の半生を綴った小説が原作、母親に会いたくなる映画です。オダギリジョーさんと樹木希林さんが最高にいい組み合わせで、どちらの視点から見ても泣けます。ほんわかするし、悲しくなるし、切なくなるし、愛おしくなる名作です。

ただ、君を愛してる


出典: (C) ただ、君を愛してる
2006年【116分】

何も言わずに自分の前から姿を消した静流(宮崎あおい)に会うため、誠人(玉木宏)はクリスマスでにぎわうNYへとやってきた。6年前、誠人は個性的な静流と出会い、静流は一目で彼に恋をした。写真が趣味の誠人と一緒にいたい一心で、静流もカメラを扱い始めるが、誠人は別の女性みゆき(黒木メイサ)に片思いをしていた。


思いが突き動かしたひとつの恋。玉木宏さん演じる誠と宮崎あおいさん演じる静流の恋模様を描いた作品です。人を好きになるという真っ直ぐで純粋な気持ちを思い出させてくれる映画。映像が美しくて素敵な雰囲気をたのしめます。最後の写真には、心奪われました。

星になった少年


出典: (C) 星になった少年
2005年【113分】

学校でいじめにあっていた哲夢(柳楽優弥)だったが、両親が経営する動物プロダクションが購入した仔ゾウのランディと出会い、象使いになりたいと願うようになる。そして哲夢はタイのゾウ訓練センターへ留学するが……。


実話をもとにしたヒューマンドラマ。象に魅入られた主人公が、中学生にしてタイに象使いになるための修行に出ます。周りとぶつかりながらも諦めずに象と気持ちを通わせていく姿に心を打たれます。動物と少年を出したらそりゃ泣けるでしょうけど、想像以上に話が詰まっていて心をもっていかれました。柳楽優弥さんのあどけない感じが良いですし、坂本龍一さんの音楽も最高に素敵です!

天国の本屋~恋火


出典: (C) 天国の本屋~恋火
2004年【111分】

地上で、伝説の“恋する花火”を復活させようと奮闘する香夏子(竹内結子)。天国で、ある女性の未完成の組曲を完成させようとする健太(玉山鉄二)。2人が出会ったとき、愛の奇跡が起きる……。


現実世界で伝説の花火を復活させようと奮闘する女性と天国で未完成の組曲を完成させようとするピアニスト。その二人をつなぐ天国の本屋で短期バイトするピアニストのお話。静かで綺麗で花火がみたくなる穏やかな映画です。劇中で恋人の為に作り上げる曲が素敵すぎる!

いま、会いにゆきます


出典: (C) いま、会いにゆきます
2004年【119分】

秋穂巧(中村獅童)は妻の澪(竹内結子)に先立たれ、1人息子の佑司(武井証)とつつましく暮らしていた。ある雨の日、妻にそっくりの女性が現れるが、彼女は記憶喪失だという。


死んだはずの最愛の妻が雨の降る6週間、もう一度家族に会いにくるお話。全てに透明感があり、感情を揺さぶる映画です。優しい気持ちになりたい時におすすめ!あらすじから察して頂けると思いますが号泣間違いなしです。


あとがき

絶対に泣けるおすすめの泣ける映画を新作、名作邦画からよりすぐってご紹介してきました。どの作品も涙の止まらない素敵な映画ばかりですので気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。

どんでん返し!衝撃がクセになるおすすめの叙述トリックミステリ 10選!


今回は、騙された時の衝撃がやみつきになる、おすすめの『叙述トリックミステリ』をご紹介していきたいと思います。

叙述トリックとは

叙述トリックとは文章中の仕掛けで読者を騙すトリックの事。私達読者の先入観を利用して、異なった解釈を与えることで、最後の最後で衝撃を与えてくれるテクニックです。所謂"どんでん返し"この衝撃が凄くクセになるんです。有名どころでは綾辻行人さんの『十角館の殺人』や殊能将之さんの『ハサミ男 』、島田荘司さんの『占星術殺人事件』などはよく耳にする作品だと思います。


それから『こちらで紹介している作品は叙述トリックを使っています』と言っている時点で、ある意味ネタバレとも言えそうですが、その上で尚、騙されてしまう本当に面白い良作ばかりですので心配いりません!気になる作品があれば是非参考にしてみて下さい。

おすすめの面白すぎる叙述トリックミステリ小説

表記はタイトル、筆者、あらすじ、書評の順になっています。本当に素敵で面白い作品ばかり!それではおすすめの叙述トリックミステリ小説で思い切り騙されて下さい!

異人たちの館/折原 一

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。( 文春文庫 より引用)


24年前に発表された作品ですが、今読んでも全然古びていません。一人の人間の伝記を書くために取材をしていく、というこれだけ聞くと地味なのに、先の読めない展開にぐいぐいと引き込まれる作品。限られた登場人物だけで、ここまで先が気になって読み進められる小説は中々ないと思います。


そして、私自身この作品を読んでいる間に『え~!』と何度叫んだことか…。どんでん返しが何度もあるので、600頁強もある長編ですが全く飽きることはありませんでした。多くの実在する事件をもとに様々な事件が描かれ、これでもかってぐらい読者を騙し、攻めて攻めて攻めまくる手法はさすがとしか言いようがありません。著者自らが自信を持ってオススメしてくれている良作です!

ボランティアバスで行こう!/友井 羊

東北で大地震が発生した。多くの支援活動が行われる中、大学生の和磨は、バスをチャーターして援助活動に参加する「ボランティアバス」を主催することに。行方不明になった父親の痕跡を探す姉弟に出会う女子高校生の紗月。あることから逃亡するため、無理やりバスに乗り込んだ陣内などさまざまな人がそれぞれの思惑を抱えてバスに乗り合わせるが。驚きのラストが感動に変わる!(宝島社文庫より引用)


気持ちは持っていても、なかなか1歩が踏み出せない災害復興ボランティア。東日本大震災で被害を受けた集落の復興支援を行う『ボランティアバス』に乗った人達がそれぞれの視点から語る優しいミステリーの連作短編集。ボランティアに参加する方、受ける方の思いが静かにスーッと心に入ってくる1冊です。


人が人を助ける理由を主軸に、多面的にボランティア活動を描き、魅力的な登場人物をつくり、そこにミステリとしての楽しさを盛り込んだ素敵な作品。そして、読み終えた時の大どんでん返しは驚き!最終章での驚きと感動は本当に気持ちいいですよ!!

贖罪の奏鳴曲/中山 七里

弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった―。(講談社文庫より引用)


御子柴弁護士シリーズの1作目。過去に世間を震撼させた事件を犯した少年が、弁護士となったお話。御子柴弁護士は、依頼人から高額報酬を受け取る一方で、カネにならない国選弁護人も引き受けます。


物語は、御子柴弁護士が死体を遺棄する場面から始まります。悪徳弁護士かと思いきや、法廷で検事や証人を追い詰めじわじわと真相を暴いていく様がかっこいい!過去は過去で、暗いモノを背負ってはいますが、贖罪の人生を歩んでる御子柴。誰もが見逃しがちな真犯人に気づき、どんでん返しで暴いてくれます。

アルバトロスは羽ばたかない/七河 迦南

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる「不慮の事故」なのか?だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。 (東京創元社より引用)


七海学園の子どもたちが通う高校で起こった転落事故を描いた『冬の章』を軸に、春から秋までの章が挿入される形をとった連作短篇集。本作は、単体でも充分おもしろいのですが『七つの海を照らす星』の続編となっていますので、できれば順番に続けて読むと面白ろさがグッと増します。


児童養護施設で起きる日常の謎を解明しながら働く保育士の春菜。ある日、学園の子が通う高校で、屋上からの転落事故が起きます…何度も何度も騙されながら謎解きを繰り返して、最後に驚愕。終盤に明かされる転落事故の真相は、衝撃を通り越して読者に痛みを伴います。噂に違わぬ傑作ですのでミステリーファンなら絶対に読んでおきたいおすすめの一冊です。

武家屋敷の殺人/小島 正樹

探偵役は、若き弁護士とリバーカヤック仲間のフリーター。孤児院育ちの美女が生家探しを弁護士に依頼に来て、手がかりは捨てられたときに残された日記くらいだと言う。具体的な地名はいっさい出てこない代わりに、20年前の殺人と蘇るミイラの謎が書かれた日記をもとに調べ当てると、思わぬ新たな殺人が起こる。最後のどんでん返しまで、目が離せないジェットコースター新感覚ミステリー。(講談社ノベルスより引用)


孤児院育ちの女性が、自分の生家を探してほしいと弁護士の川路の元に訪れます。手掛かりは捨てられた当時、赤ん坊の自分と一緒に置いてあった叔父の日記。ただその日記には普通では考えられない奇妙なことが綴られていて…魅力的な謎が次々とだされ、それが解かれたらまた違う謎が…という愛に溢れた作品。


出だしからものすごく引き込まれますし、トリックも満載!テンポも良くて面白いのですが、一つの話の中にちょっと盛り込み過ぎな感はあります。そんな謎の数々を、最後に全てまとめて解決するのではなく、何度もどんでん返しを踏まえて解決していく展開がお見事な一冊。

Another(アナザー)/綾辻 行人

夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい何が起きているのか!?いまだかつてない恐怖と謎が読者を魅了する。(角川文庫より引用)


主人公が転校した先のクラスに漂う、奇妙な違和感。『いないもの』とされる謎めいた同級生のメイと、同級生たちと周辺の人々に起こる不幸…。呪い?最後の章でようやく関係者のみに語り継がれてきた三年三組の秘密が知らされます…。この負の連鎖を止める事は出来るのか?転校生である主人公の視点で語られるお話。


とにかく不気味で、違和感だらけなのに何が起こっているのかが分からない…。全体的にジメジメとしたホラー作品で本格ミステリーではないのですが、そこはさすが新本格物の名人!ホラーの中にも伏線の張り方から叙述トリックまでしっかりと健在。アニメ版もおすすめです!

殺人鬼フジコの衝動/真梨 幸子

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。(徳間文庫より引用)


フジコもお母さんも怖い、でも一番コワイのは……もうびっくり。イヤミスの中でも代表的な作品でイヤミスの名に違わず全編に渡り救いがない物語。貧困や虐待の連鎖、学校でのいじめ、フジコが感じる劣等感がすごくリアルに描かれていて読んでいてとてもつらい。


両親と妹を何者かに殺された主人公フジコ。小学生から成人になるまでに幾たびと沸き起こる殺人の衝動。どこまでも続く残虐な負のスパイラル…。物凄く辛い内容とは裏腹に、文章は凄く読みやすくてアッという間に惹き込まれてしまいますよ。そして、後書きで鳥肌!

真梨幸子さんのおすすめ作品10選


儚い羊たちの祝宴/米澤 穂信

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。(新潮文庫より引用)


夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル『バベルの会』。格式高く異様な家柄での事件を怪談話のように書き上げた連作短編集です。こちらの作品、どの短編にも最後の一言に背筋が凍るような恐怖が隠されています。


独特な少し古典調な語りで恐さを誘うミステリー調ホラー。内容はかなりダークですが、登場人物はみんな浮世離れしているので気が重くなるようなことはありません。清らかな文章の中に潜む残酷な真実…痺れます。5つの短編集なんですが、どの話が一番と決めきれないほど良作揃い!個人的には『玉野五十鈴の誉れ』のオチが秀逸だと思いました。

米澤穂信さんのおすすめ作品10選


チェーン・ポイズン/本多 孝好

誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々。簡単に想像できる定年までの生活は、絶望的な未来そのものだった。死への憧れを募らせる孤独な女性にかけられた、謎の人物からのささやき。「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか?1年頑張ったご褒美を差し上げます」それは決して悪い取り引きではないように思われた―。新境地を開いた驚愕のミステリー。(講談社文庫より引用)

自殺志願の30代OLの前に「本当に死ぬ気なら一年待ちませんか?」と命の取引がもたらされます。一年後に訪れる眠るような死を希望にして日々を生きる女性と、不可解な共通点のある三人の服毒自殺者の謎を追う雑誌記者。


最後の一文がたまらなくいい!死へと近づいていくので全体は重苦しく鬱々した雰囲気ですが、設定が重苦しい分、爽やかな読後感が味わえます。このギャップがとても印象的な作品。叙述ミステリーがメインではなく『生きること』をテーマにした一冊としても素敵な作品。

名前探しの放課後/辻村 深月

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」二人はその「誰か」を探し始める。(講談社文庫より引用)


突然3ヶ月前にタイムリープした依田いつか。 元の記憶を辿るとその間に同級生の自殺があった事実を思い出すのですが、肝心な名前や特徴の記憶だけが欠落していて自殺者の特定ができません。 自殺を阻止するため同級生あすな達と共に容疑者を探し始めます…。 一人の男子のタイムスリップから始まり、一人の生徒の自殺をチームで阻止するという設定。それぞれの場面で各自が熱く青春をしていて、心に響くものがある作品。


いろんな展開を想像しながら読みましたが、ラストは予想の上の上をいってました。タイムスリップの謎まできちんと回収されますよ!そして、あの物語と繋がりがあったり、あの人があの物語のあの人だったり…これぞ辻村ワールド!この作品が気になった方は、読む前に是非『ぼくのメジャースプーン』を読んでおいて下さいね。

辻村 深月さんのおすすめ作品6選


あとがき

どんでん返し!衝撃がクセになる叙述トリックミステリ小説をご紹介してきました。どれも本当に面白くて気持ちよく騙される良作ばかり!読後感も最高の作品ばかりです。いろんな展開を想像しながらお楽しみ下さいね。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。最後まで読んで頂いてありがとうございました!

おすすめのミステリー小説 50選!


おすすめのラブストーリー。ニヤニヤの止まらない恋愛漫画 15選!


ニヤニヤしながら恋愛模様を楽しめるラブストーリー。ニヤニヤ・キュンキュン時には切なくなって涙しながら読めるおすすめの『ラブストーリー』を少女漫画の中から厳選してご紹介していきたいと思います。


※ご紹介している作品には、完結済みの作品も連載中(2017.9.20現在)の作品もあります。気になる恋愛漫画が見つかれば是非気軽に手に取ってみてくださいね!

おすすめのラブストーリーが描かれた恋愛漫画

それでは胸キュンもニヤニヤも切なさも詰まったおすすめのラブストーリーを少女漫画の中から厳選してご紹介していきたいと思います!あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

椿町ロンリープラネット


出典:©︎椿町ロンリープラネット

大野ふみ、高校2年生。父親の借金返済のため住み込み家政婦をすることに。家主は…目つきも態度も悪い小説家・木曳野暁。新しい町での同居生活一体どうなるの──!?(マーガレットコミックスより引用)


まず一冊目は人気作『椿町ロンリープラネット』。時代小説家と家政婦という地味な組み合わせなのに、これだけスタイリッシュに仕立てるのは、やまもり三香さんの画力のなせる技。個人的に凄く好みの絵です。内容は、もともと貧困気味だったのに、さらに父親が借金を作り遠洋漁業へ…ヒロインは家を追われて住み込みで作家宅の家政婦になるというお話。


10代なのにすで主婦みたいに生活感漂うヒロインがじわじわっと恋に落ちてく様に引き込まれてドキドキしてきます。死んだ魚の目をしている小説家、暁先生もカッコ良い。華奢でやるき無しに見えるけど、やるときはやる男感の先生。どうやったってときめくにきまってます。ちなみに、完結済みの『ひるなかの流星』も超おすすめラブストーリーですよ。


どうせもう逃げられない


出典:©︎どうせもう逃げられない

「OLになること」が夢のなほ。 ついに内定確実の最終面談までこぎつけ、 採用が決まるまでのつなぎとしてデザイン事務所で短期バイトをすることに。 でもバイト先の代表・向坂には 最低で最悪、という印象しか持てず、しかもなほはなにかと 弄られてばかり。 そんなある日、信頼していた就活仲間に裏切られ、 面談をすっぽかすことになる。 それでも「悪いのは自分」、と決して相手を責めないなほを 向坂は優しく慰めて---? 「さあ 秘密をはじめよう」の一井かずみが贈る、 一筋縄ではいかないラブストーリー!(フラワーコミックスアルファより引用)


お次にご紹介するのは10巻完結済みの『どうせもう逃げられない』、作者は『さあ 秘密をはじめよう』の一井かずみさんです。普通のOLに憧れる『なほ』が、短期のバイトで行った小さなデザイン事務所で知り合った社長の向坂さんにかなり振り回されるお話。


まず、主人公・なほが全然スレてなくて真っ直ぐ!ここまで素直だと逆に清々しい可愛い女の子。そして社長の向坂さんはカッコよくてチャラいけど、意外と萌えポイントが多い人。そんな社長に完全に振り回され、冷たくされて泣きそうになるのに、何度も嫌いと思うのに、でも結局はもう好きから逃げられないなほ…。絵柄の雰囲気は、好き嫌いが別れるかもしれませんがふんわりとした可愛い絵で甘い甘いラブストーリー、キュンキュンが詰まってます。


Bread&Butter


出典:©︎Bread&Butter

柚季は、ある事件をきっかけに教師を辞め婚活をはじめるがうまくいかない。自信をなくしかけた矢先、文具店の片隅でパンを焼く風変わりな洋一と出会う。少しずつ優しく分かり合っていく、大人の恋の行方は?(マーガレットコミックスより引用)


名作『砂時計』の芦原妃名子さんが描く大人のラブストーリー。婚活中の34歳元教師と謎多き39歳パン屋さんのお話。文房具店なのにパンも売っているお店に買い物へいったら、なぜか店主と婚約することに。出会いや展開は若干ファンタジーですが、緩やかな気持ちの変化は自然でリアル。絵の雰囲気とか話の展開とかとてもゆったりとしていて大好きな漫画。



出典:©︎Bread&Butter


甘酸っぱい恋愛話ではないですが、挫折とか大人の事情なんかを含めつつ少しずつ寄り添っていく2人の間に流れる穏やかで優しい時間が、読んでいていいなーと思います。まさに大人の恋ですね。かなりおすすめですよ!



僕に花のメランコリー


出典:©︎僕に花のメランコリー

高校2年の新学期、雨宮花は街で不良少年のケンカに巻き込まれる。乱暴で荒んだ様子の男の子には幼なじみ・弓弦の面影が…。 初恋の相手との予期せぬ再会に花の心は揺れて──(マーガレットコミックスより引用)


割と大人めな内容。幼馴染みの花と弓弦、親の転勤で離ればなれになった2人。高校生で再会するのですが久々出会った弓弦は喧嘩ばかりしていてあの頃とは全然別人に。でも花は彼のそばに居たくて…。


花は、純粋で可愛いいんですが何故か敬語キャラ。小森さんの描く女の子は可愛いのにとてもしたたかでとても魅力的だと思います。一方、幼なじみの弓弦は、かっこよく成長していますが荒れちゃっています。でも、時々見せる子どもっぽさが可愛い!そんな弓弦が花ちゃんを想う気持ちが焦れったくて好きだわー。イケメンで目の保養をしたいときにもおすすめですよ!


好きっていいなよ。


出典:©︎好きっていいなよ。

16年間、彼氏も友達も作らずにきた橘(たちばな)めいと、学校一のモテ男・黒沢大和(くろさわ・やまと)の交際も2年目に突入! 実はクリスマス当日が誕生日だっためいは、ついに大和と身も心も結ばれる。そんな高校2年生も終わりに近づき、将来についてそれぞれが真剣に考え始める時。 夢に向かって進み始める大和たちを見ためいも、自分のやりたいことを探し始め……? さらなる新キャラの登場で、恋の行方もますます波乱の予感……!!(KC デザートより引用)


18巻完結済み、2012年10~12月にアニメ化もされた作品。『となりの怪物くん』や『神様はじめました』と同時期に放映されて、少女漫画原作のアニメに注目が集まった年だったので知っている方も多いと思います。


内容は、学校1のモテメンと人が信じられず友達も恋人も作ってこなかった1匹狼な女の子の胸キュンラブストーリー。個人的にヒロインは、変な子認定を受けているのが不思議なくらいバランスのいい子だと思うんですけどね。そんなヒロイン・めいちゃんがイケメンの大和と出会い、少しずつ人と打ち解け成長いてく様子は王道とはいえ、いいなぁ。Amazonでのレビューではなぜか結構な酷評なんですが私はかなり面白いと思います!


コレットは死ぬことにした


出典:©︎コレットは死ぬことにした

薬師コレットと冥王ハデス様との神話級ロマンス☆薬師コレットは毎日大忙し。食事してるときも、寝てるときも、朝から夜までお構いなしで休む暇がない。逃げ場がない……。疲れたコレットがとびこんだのは井戸の底!目が覚めるとそこは冥府で!?(花とゆめCOMICSより引用)


タイトルは強烈ですが中身は普通に少女漫画。多忙を極める薬師のコレットは、寝食を削り仕事をするも、罵詈雑言を受ける日々。思い詰めて井戸に飛び込むのですが、そこは冥界につながりイケメン王子のハデス様が病にかかってるというところから始まるお話。


仕事にプライドを持つコレットはかっこいいなと思いますし、同様にハデス様も仕事に誇りを持っていてお似合いな2人のラブストーリー。お互いに自分の足りないところを補いあえる素敵な関係は見ていてほっこり。


アナグラアメリ


出典:©︎アナグラアメリ

ボサボサ髪にキツい目つき。「もののけ」と陰口たたかれようがおかまいなし。恋愛なんてするヤツはバカだ! 部屋に閉じこもって独りで映画観るのが幸せ!!な“おひとりさま生活”満喫中の主人公あめり。しかし!! 昔、恋心を踏みにじられた相手・帝斗(=今や学校一のモテ男!)が、本当はずっと自分のことを好きだったと知って、あめりはとんでもない行動に!?(マーガレットコミックスより引用)


アナグラ=インドアで恋愛には興味のない残念女子が学校1のイケメンに好かれるお話。ずっと好きだった幼馴染でイケメンの帝斗に中学2年の時に告白されていたのですが、冗談だと思い込んでいたヒロイン・あめり。でもその告白は本気だったみたいで、自分もあの時ちゃんと向き合っていたらと思い、みんなの前でその時の気持ちを打ち明けます…。



出典:©︎アナグラアメリ


恋愛経験豊富な彼と苦手なあめりはお試しで付き合うことに。不器用ながらもちゃんと自分の気持ちを伝えようとするあめり、そして帝斗は一途な想いがどんな形でも届いて嬉しくて仕方ない感じ。2人共本当にかわいい!帝斗の愛であめりはあなぐらから出てこれるのかな?おすすめです!


溺れるナイフ


出典:©︎溺れるナイフ

どうすればいいのかわからないけど、欲しいのはこの子だけだ――。小6の夏芽(なつめ)が越してきたのは、東京とあまりに違う田舎の町。そこで出会った一人の少年に、夏芽は自分の中の「何か」が、大きくうねるのを感じていた……。せめぎあい、追い上げ、追い込んでいく、破裂寸前の10代のこころを描いたジョージ朝倉の傑作長編!(講談社コミックス別冊フレンドより引用)


作者はジョージ朝倉さん、熱狂的なファンがつくのも納得の独特な作風です。17巻完結と少し長めですが、鮮烈な青春ラブストーリーで読みだしたら絶対にハマってしまう漫画。


スタイル抜群のヒロインなつめは12歳にしてモデルをやっています。両親が突然、旅館を引き継ぐ事になり東京から父親の田舎へ。東京でモデルをやっていた『なつめ』に田舎の子達は羨望の眼差し、でも影では悪口を言われたり…そんな中、地元の大地主の息子『コウ』と出会い惹かれあっていく2人のお話。荒ぶる十代の繊細さと不安定さが描かれた凄く惹きつけられる作品です。


ハニーレモンソーダ


出典:©︎ハニーレモンソーダ

中学時代、「石」と呼ばれ、泣くことも笑うことも忘れていた羽花。偶然出会ったレモン色の髪の男の子・三浦くんに憧れて、同じ高校に入学したけれど──!? ソーダ水のように甘く弾ける青春が、ここからはじまる!(りぼんマスコットコミックスより引用)


お次は、りぼんらしくてピュアなラブストーリー。孤独な中学時代を過ごした羽花が高校で出会った界によって変わっていくお話。引っ込み思案で、そんな自分を変えたいと望む羽花。


彼女に一歩踏み出すきっかけを与えた界は、羽花とは相性最悪に見えるのに、意外にもかなり面倒見がよく、恋愛に発展するまでにかなり時間がかかります。界の言う言葉一つ一つは少し厳しかったりグサッと来る言葉もあるかもしれませんがその中に優しさがあって心に響きますよ。ドロドロとか全く無く、ホント青春な爽やかな感じのおすすめ少女漫画です。


かわいいひと


出典:©︎かわいいひと

死神顔のせいで怖がられる花屋の花園くん。ところが大学生の美少女・日和に突然告白されて恋人同士に。とまどいながら付き合い始めた花園くんの、日和だけが知ってる「素顔」って…!?(花とゆめCOMICSより引用)


決してイケメン主人公とは言えませんが、これは癒されたい人、キュンキュンしたい人には絶対おすすめ!大きな問題がおきるわけでもなく、ゆったりと2人の関係を見ていく作品で、ほっこり、キュンキュン、ニヤニヤ、ホロリ、色々と心を温めてくれるお話です。


顔は恐怖の死神顏だけど中身は超がつくほど純粋で、美しい心の持ち主。そんな損な役回りばかりしてきた彼の前に突然現れたヒロインの日和さんは、花の妖精みたいな外見とは裏腹に実は肉食で、グイグイと花園くんを攻める最高なカップル。もう、可愛すぎます!


突然ですが、明日結婚します


出典:©︎突然ですが、明日結婚します

高梨あすかは「結婚したい女」。しかし、結婚直前と思われた矢先、つきあっていた彼氏に振られてしまう。そんな時に出会ったのは、PTVの人気アナウンサーの名波竜だった。竜に慰められ、少し前向きになれたものの、実は彼は「死んでも結婚なんてしたくない男」で!?正反対の価値観を持つ二人が、恋に落ちることはあるのか…!?終わりなき平行線のラブ・バトル開幕!(フラワーコミックスアルファより引用)


結婚直前と思われた矢先、つきあっていた彼氏に振られてしまう『結婚したい女』高梨あすか。そんな彼女が正反対の『死んでも結婚なんてしたくない』価値観を持つ人気アナウンサーの名波竜と出会う物語。まあベタといえばベタですがこの時点で面白そうじゃないですか?


需要と供給が合致してるのに、結婚への意識だけが全く逆な2人。この甘さとお互いの主張を曲げないやりとりは凄く楽しいです!個人的にはあすかの隙がある所が好き。そしてその隙をつく名波さんにドキドキ。上手くいけば最高の2人なんですがこの先どんな展開に?


たいようのいえ


出典:©︎たいようのいえ

「今、この家に帰ってこなきゃいけないのが、すごくすごくうれしい--」……子供の頃、むかいの基(ひろ)の家に入りびたっていた真魚(まお)。その家に行くと必ず元気になれたから。数年後……父の再婚で家に居場所がなくなった真魚は、両親を亡くして以来、独りで家を守る基の家に住まわせてもらうことになったけれど……!?年の差幼なじみ2人の、明るく切ないラブストーリー!(KC デザートより引用)


家庭に問題ありの真魚と幸せいっぱいだった家庭に育った基。基の家庭も両親の死をきっかけにバラバラに…。結構しんどい設定なのに、アットホームな空気感を出していて、2人の何気ないやりとりに心温まります。


どちらも家族というものに飢えていて、お互いに欠けたものを埋めあっているのかな。まだ自分の気持ちを自覚していない2人の距離感がもどかしくて好きな作品。少女漫画特有のもだもだ感が好きな人におすすめ!あ、13巻完結済み作品です。


王様に捧ぐ薬指


出典:©︎王様に捧ぐ薬指

ホテルのブライダル課勤務の綾華は、誰もが認める美貌の持ち主なのに性格は最悪。数多の男を手玉に取る姿から「悪女」と呼ばれている。そんな彼女に目をつけたのは、ホテルの新支配人にして街の権力者の息子・東郷!王様な彼が綾華に下した命令とは!?悪女VS王様のラブバトル、スタート!!(フラワーコミックスアルファより引用)


美人だけどやりたい放題で周囲に嫌われている綾華と地元の名士でホテルのオーナー。2人の思惑が一致して偽装結婚、から始まるラブストーリー。そんな2人の表面的やり取りと心の中のやり取りの違いが面白い。


そして、綾華の『悪女に見せかけて実はウブ』というのが凄く良い!美人なために辛い思いをしてきたのであえて悪女のふりしていたけど、実はとても優しい頑張り屋。王様・東郷の方も最初は嫌な男だと思ってたけど、実は本当の綾華を見てくれていて…。キュン所をよく分かってる作者さんです!


コーヒー&バニラ


出典:©︎コーヒー&バニラ

大学デビューをしたものの、いつの間にか高嶺の花になっていたリサ、そんなリサのピンチを救ってくれたイケメンスーツ男子・深見さん!レンアイ超初心者なリサに彼がくれるのは・・・!?(Cheeseフラワーコミックスより引用)


ドロドロした恋愛に疲れた女性のための癒し系ラブストーリー。ストーリーも設定もすごーく甘い、ライバルが何人出てこようとも、これでもかってくらい甘い。ずっと甘々の漫画。全てが愛されてる感がとてもキュンキュンです。


まず、大人なハイスペックイケメン深見とウブなリサのイチャイチャが甘くて楽しい。大学の講師として現れた深見はリサを狙っていそうな男の子に牽制。年上の溺愛&束縛も楽しい…ただし、イケメンにかぎる。特に溺愛ものが好きな方なら多分ニヤニヤが止まりません。


セキララにキス


出典:©︎セキララにキス

みんなに好かれるため「仮面」をかぶって生きてきた女子高生の千歳(ちとせ)。ある日、痴漢から助けてもらった少年・樹(いつき)の瞳が忘れられず、跡をつけていった先は、美術予備校だった!! 流れで予備校を樹に案内してもらう千歳だったけど、彼には嘘の顔を見抜かれてしまい…。仮面かぶり女子×自由すぎ男子の甘くてドSな放課後ラブストーリー!(KC デザートより引用)


美大の予備校に通う高校生たちの青春ラブストーリー。仮面を被って周りに合わせて本当の自分を出せなかった主人公・千歳。そこに、すべてをぶち壊す樹が現れて自分の本当の居場所を見つける、というお話。


少女漫画界にはドS男子があふれていますが、樹は大多数に埋もれぬ一味違った魅力を持っていて、人の心をザクザク刺してきます。個人的に樹のツンツン加減と 嬉しそうに話す時のデレ感のギャップがかなりツボです。


まとめ

おすすめのラブストーリーが描かれた少女漫画をご紹介してきました。大人の恋愛、青春もの、ファンタジーなどジャンルは様々ですがどの作品もニヤニヤ・キュンキュンが止まらなくなる素敵な恋愛漫画ばかり!最高な恋愛模様を楽しめると思います。気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

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おすすめのラブコメ少女漫画。胸キュンと笑いの詰まった漫画を厳選紹介!


胸キュンもあって笑いもある、そんな贅沢なジャンルがラブコメ。ドキドキ・ニヤニヤ・キュンキュンしながら至福の漫画タイムを楽しんでもらえるように、おすすめのラブコメ少女漫画を厳選してご紹介していきたいと思います。


ご紹介している作品には、完結済みの作品も連載中(2017.9.15現在)の作品もありますが、10巻程度迄の読みやすい漫画を中心に選りすぐっていますので気になる作品が見つかれば是非気軽に手に取ってみてくださいね!

おすすめのラブコメ少女漫画

それでは胸キュンもニヤニヤも詰まったおすすめのラブコメ少女漫画を厳選してご紹介していきたいと思います!あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

恋わずらいのエリー


出典:©︎恋わずらいのエリー

地味で目立たない高校生活を送る女子高生の市村恵莉子。唯一の楽しみは、かっこよくて爽やかなオミくんこと近江章を眺めつつ、日々の妄想を“恋わずらいのエリー”の名前でつぶやくこと。でもある日、オミくんの裏の顔をうっかり知ってしまったうえに、恥ずかしいつぶやきが彼にバレてしまって……。(KC デザートより引用)


一冊目!地味子なエリーは、学園王子オミくんを遠めで眺め妄想ツイートを垂れ流す日々。妄想をツイッターで呟いている事をオミくんにばれてしまうのですがオミくんもキャラを作っているという事がエリーにばれてしまいます…。


オミくんのツンデレ具合や、エリーの変態具合を楽しむ王道ラブコメ、2人とももいちいちかわいくてニヤニヤ!ブラ透け、壁ドン、人ごみではぐれる、終バス逃し...ベタベタながらもキュンとさせる事も忘れてません。そして、妄想呟きをバレてもまだ呟き続けるエリー、メンタル強すぎ!かなりおすすめの一冊です。


藤ももさんの完結済作品で短篇集『発恋にキス』もドキドキ、キュンキュンが詰まっていて超おすすめですよ。悶えます!


ライアー×ライアー


出典:©︎ライアー×ライアー

私×義弟(おとうと)×女子高生姿の私=三角関係!!? ――ある日、ノリで友達の高校時代の制服を借りて街に出た湊(みなと)はそこで義理の弟・透(とおる)と遭遇してしまう!! 別人だと言い張る湊を信じた透だけど、透はその「女子高生姿」のほうの自分に惚れてしまったみたいで……!!? 世にも奇妙なラブストーリー開幕!(デザートKCより引用)


10巻完結済の『ライアー×ライアー』、著者は金田一蓮十郎さんです。友達に高校の制服を借りて『みな』として渋谷に行ったら、義理の弟の透と遭遇した湊。透に惚れられたみな(湊)は透の女癖の悪さを直すために透と付き合うことに…。義弟は本気らしく、長引く付き合いに嘘も重なっていきます。


どんどんドツボに嵌っていく湊が時々不憫にも思えますがそこがまた愛しくも思えちゃうのが不思議。表情が少ないのに一途な透も可愛いですよ。笑いとドキドキのバランスが絶妙なおすすめのラブコメです。


黒崎くんの言いなりになんてならない


出典:©︎黒崎くんの言いなりになんてならない

「俺に絶対服従しろ」悪魔級ドS男子と24時間ドキドキさせられっぱなし SEXYラブ!!! ――高校デビューしてがんばる由宇(ゆう)は、憧れの「白王子」白河(しらかわ)くんがいる学園寮に住むことに! でもそこには「黒悪魔」と恐れられる黒崎(くろさき)くんもいた! 黒崎くんに逆らった由宇は「罰」としてイキナリ……!!?(講談社コミックス別冊フレンドより引用)


お次は、筆者マキノさんの描く『ただし、イケメンに限る』ラブコメ、ドS俺様系男子と反抗的ですが流されやすい系女子のお話です。


高校デビューの女の子『由宇』、イケメン彼氏(白王子)をゲットしようとしていたら、その友達(黒悪魔)とひょんなことから言い争いになり、彼の髪を切ってしまった事で目をつけられてしまいます。


白王子と黒悪魔のイケメンに翻弄される由宇。突っ込みどころ満載でいかにも少女漫画っぽい展開の作品なんですがそれでもとにかく面白い!髪を切られて黒悪魔から黒王子と呼ばれるようになった黒崎くんの、ヤンキー気質だけど男気のある感じがカッコいいですよ!あまりにもツン過ぎて由宇を気に入っているのかどうか凄くわかりにくいですけどね。


高台家の人々


出典:©︎高台家の人々

妄想が趣味の地味系女子・平野木絵はニューヨーク支社からやって来た超イケメン社員・高台光正に突然食事に誘われ、驚く。実は光正には、ある特殊な能力が!それは光正の妹と弟にも── ヒットメーカー森本梢子が放つ不可思議ラブコメディ!(マーガレットコミックスより引用)


恋愛はしょせん見た目が10割の少女マンガ界。でも、この漫画は本気で心根の良さで王子様に見初められます。まさかの妄想癖が引き寄せた極上のいい男!本当にすがすがしい漫画です!


口下手だけど意外と鋭い木絵と出会う事で、三兄弟の恋が動き出す。木絵の突拍子もない妄想も面白すぎるけど、薄々気が付いているのに『まあいいか』と流せる懐の深さ!他人を傷つけない木絵のキャラは素敵だなー。このテンションや笑いは森本作品ならでは!全6巻で完結していて読みやすい超おすすめ作品です!


森本梢子さんの作品は『アシガール』もすごく面白くて大好きです!『高台家』が気になる方は是非そちらもチェックしてみて下さい!


水玉ハニーボーイ


出典:©︎水玉ハニーボーイ

強さを求めてひた走り、「侍」の異名を持つ剣道部主将・仙石芽衣。女子力高く仕草や口調は女の子、女装も辞さないオネエ男子・藤司郎。真逆の2人だけど、オネエ男子が侍女子にまさかの恋。告白攻撃を侍女子が叩き斬る!? 「新しい扉、開けるわよ。」ツッコミ不在(!?)のハイテンションラブコメ!!(花とゆめCOMICSより引用)


オネエ男子×侍女子。真逆の2人ですがオネエ男子が侍女子にまさかの恋…。剣道の強い侍女子の仙石芽衣とオネエ男子の藤史郎、芽衣ちゃんはイケメンだし、藤くんの女子っぽさは突き抜けていて可愛いしでとっても好きな作品。


この設定、ありふれている様でどこか新しく感じるのは、キャラが素晴らしく『立って』いるから!凛々しい少女が見せる少女らしさと、オネエな少年の見せる男らしさ。そんなギャップにドキドキしましょう。それにしても藤くんに向ける仙石さんの死んだ魚の様な目が愛しい。


なまいきざかり。


出典:©︎なまいきざかり。

バスケ部マネージャーの由希は、キャプテンにひそかな片想い中。ところが、生意気な後輩男子・成瀬に弱みを握られて大ピンチ!強引な成瀬に振り回されるうちに、由希はいつの間にか…? ド直球★バスケ部青春ラブコメ!(花とゆめCOMICSより引用)


高校2年生のバスケ部マネージャーの由希はキャプテンにひそかに片想い中、その想いに気付いた生意気な後輩男子・成瀬との関係を描いたおすすめのラブコメ。


強引な成瀬にタジタジな由希が可愛い!そんな由希ちゃんのツンデレを楽しむ漫画です。それから、成瀬はマイペースで生意気なんですが、イラッとさせない不思議な魅力があります。共にクールな二人のやり取りが絶妙でニマニマする事間違いなし!


これは愛じゃないので、よろしく


出典:©︎これは愛じゃないので、よろしく

映画にでてくるみたいなドラマチックな恋をしたい── 映画好きの泉さら(高1)は、物語みたいなほんとの愛に憧れている。だから好きな人もできたことがないし、現実の恋には興味ない。何でも持ってるイケメン・九条翼が彼女と別れる場面に遭遇したさら。九条の思いやりに、「彼こそが真実の愛を知っている!」と感動するが、実は九条は──!? ちょっとずれててピュアなさらと、ひねくれイケメン九条のラブゲームが開幕です!(マーガレットコミックスより引用)


お次は、読めば読むほどキュンとする漫画。映画のような恋愛に憧れるさらと愛を信じない捻くれている九条くんのお話。ひねくれている原因は幼少の頃に出逢ったさらに有って…。


純粋であるが故に過去の思い出に囚われ捻くれてしまった九条くんの仕打ちが結構えげつなくて、騙されるさらを見ているのがいたたまれません。可愛さ余って憎さ百倍の九条くんと、まるっきり覚えていないさらの温度差を楽しみましょう!


オオカミ王子の言うとおり


出典:©︎オオカミ王子の言うとおり

御曹司はオオカミくん!? 普通の女子高生・りかがケガさせてしまったのはセレブ高校生のツカサ。お詫びに彼のお世話をすることになったりかだが、彼は大財閥の御曹司だった!?おまけにツカサの「他の使用人にはさせられない事をさせる」というバクダン発言! あたし、どうなっちゃうの~!?美形男子に囲まれて、お坊ちゃまのわがままにふりまわされる破天荒デイズ開幕!(ジュールコミックスより引用)


御曹司と庶民女子のお話。御曹司の男の子を怪我させてしまった女子高生りか(ヒーローになびかない系の鈍感女子)。住込みでお手伝いを頼まれて生活することに…あれをしろこれしろと言ってくるけれどそこまで無茶苦茶な御曹司では無さそうなので安心して読めます。


ヒロインの気の多さが若干気になりますが…お互いに第一印象最悪の傲慢な御曹司と、不屈な庶民女子という設定は、既視感もありますがやっぱり面白いです!


かわいいひと


出典:©︎かわいいひと

死神顔のせいで怖がられる花屋の花園くん。ところが大学生の美少女・日和に突然告白されて恋人同士に。とまどいながら付き合い始めた花園くんの、日和だけが知ってる「素顔」って…!?(花とゆめCOMICSより引用)


決してイケメン主人公とは言えませんが、これは癒されたい人、キュンキュンしたい人には絶対おすすめ!大きな問題がおきるわけでもなく、ゆったりと2人の関係を見ていく作品で、ほっこり、キュンキュン、ニヤニヤ、ホロリ、色々と心を温めてくれるお話です。


顔は恐怖の死神顏だけど中身は超がつくほど純粋で、美しい心の持ち主。そんな損な役回りばかりしてきた彼の前に突然現れたヒロインの日和さんは、花の妖精みたいな外見とは裏腹に実は肉食で、グイグイと花園くんを攻める最高なカップル。もう、可愛すぎます!一生キスから先に進めないんじゃないかと思うほど可愛い!


君のコトなど絶対に


出典:©︎君のコトなど絶対に

幼少期、老舗百貨店の娘・天真(てんま)にプライドをずたずたにされた成金企業の息子・礼央。復讐を誓ってアメリカで過ごし早10年。帰国していざ再会した天真は、実家が倒産し一文無しになっていて…!?(花とゆめCOMICSより引用)


両ケツに亀の噛み跡を残されたレオ君が、亀へのトラウマを抱えつつ、世間知らずのお嬢様くずれ、天真ちゃんに復讐するお話。なにこの設定…復讐をする設定の話はもっとドロドロしそうなものですが、流石田中メカさん!可愛い話になっています。


始まりは仕返しのためでも徐々に変化して気付いていくレオ君の恋心。もう、絶対天真ちゃんのこと好きでしょ! とニヤニヤしてしまいます。そんな事で天真ちゃんをボロ雑巾のように捨てる事が本当にできるのでしょうか?ほっこりとレオ君のヘタレ具合を楽しめるおすすめのラブコメ漫画です。


うそカノ


出典:©︎うそカノ

片思いの入谷くんが「彼女のふりをしてくれる人=うそカノ」を探していると知り、すばるは思わず立候補!! いつかほんとの彼女になりたい…」一緒の下校、初デート、毎日ドキドキばかりだけれど、入谷くんがうそカノ探していた理由を知って…? 「大好き」はほんと、「彼女」はうそ。すばるの恋のゆくえは……!?(花とゆめCOMICSより引用)


大好きな人が嘘カノを探していると小耳に挟みそれなら私がと立候補。なぜ嘘カノが必要なの?それは自分の好きな人が安心できるようにと…。可能性を信じてのドキドキな日々と、知ってしまった入谷くんの想いに揺れる恋の行方はどうなるの?


感想としては、ひたすら可愛い!先生が好きな入谷くんと入谷くんが大好きなすばる。ベタな展開ですが、だんだんすばるを見ていく入谷くんが可愛いですし、嬉しそうなすばるも可愛い!そして入谷君が、少女マンガのヒーローにしては大分不器用で可愛い!甘い漫画が読みたいときにもってこいの一冊です。


私たちには壁がある。


出典:©︎私たちには壁がある。

「そんなに彼氏欲しいならさ 俺が付き合ってやってもいいけど?」菊池怜太(きくち・れいた)と桜井真琴(さくらい・まこと)は、家が隣で親どうしが仲が良い、いわゆる「幼なじみ」。女の子にはモテるけどナルシストで俺様な怜太が、ある日突然真琴の「彼氏」になって……!? 俺様幼なじみと山あり谷あり壁ドンあり、ときめき青春ラブコメ!(KC デザートより引用)


7巻完結済で読みやすい『私たちには壁がある。』は、俺様幼馴染(憎めない)×普通女子(サバサバ系)のワケありラブコメ。まさにタイトルの通り『壁ドン』を楽しむ漫画です。


阿保だけどかっこいい幼馴染の相手に迫られてドキドキするという少女漫画の王道。真琴を好きな怜太が壁ドンしたり、いきなりキスしたりなかなかキュンな展開なんですが、父親が浮気で離婚したことから、形あるものはいつか終わってしまうと思っている真琴の『このままずっと幼馴染でいたい』って気持ちもわかる。


お互いの気持ちが全く伝わっていなくてヤキモキしつつも残念イケメンの言動にとにかく笑えました。噂の『壁ドンサンドイッチ』もこちらにあります!


八潮と三雲


出典:©︎八潮と三雲

人間社会の隣にある「九生の猫」社会。ここには9つの命を持ち、残りの命数に応じた名前を与えられた猫が住んでいる! 三雲は、自分を助けて1つ目の命を失った八潮に恩返ししたい美猫☆ だが「取り立て屋」の彼は超偏屈で一筋縄ではいかず!? (花とゆめCOMICSより引用)


こちらも7巻完結済、可愛い話で読むのが楽しい『八潮と三雲』九つの命を持つ九生の猫のお話です。残りの命数に応じた名前が与えられ、名前の更新を怠ると化け猫になってしまうとか、何て心の躍る世界観!


三雲が事故で命を落としそうになった時、同じ九生の猫が助けてくれた…。三雲は八潮に猛アタック中ですがかわされてばかり。八潮さんの眉間のしわと告白されても全く動じないツン、そして三雲ちゃんの一途さと可愛さに最終巻まで一気読み間違いなしのおすすめラブコメ。これを読んだ後に猫を見るとこの漫画に当てはめたくなってきますよ!


この男は人生最大の過ちです


出典:©︎この男は人生最大の過ちです

愛犬を亡くし、バーでヤケ酒を浴びながら泣きわめき叫んでいると、隣の男性から「その悪そうな頭を治す薬でも飲んで死ぬまで大人しくしてください」と盛大なイヤミの応酬!!仕返しに奴の足をひっかけ転ばせ「あ ごめーん わざとでーす」と言ってやった!!!そうしたら翌日、その男が社長として現れ、しかも私を探しているだ…と…!!??(ソルマーレ編集部より引用)


変態好きにお薦めの一冊。オフィスラブかと思いきや、まさかの社長が奴隷志願!設定にムリがありそうで、でも逆にそれが面白い展開になっていました。ハイスペックをチャラにしちゃう社長の変態行動が笑えます。


私的には、社長の振り切れた変態さと、ヒロインの塩対応がツボ。可愛い見た目と心の中のセリフのギャップもすごく良い!ヒロインが社長に上から目線でズバッと言う時のハマリ具合も最高です。念のため、これはマンガと割り切って読みましょう。

高嶺と花


出典:©︎高嶺と花

姉が拒否した父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに身代わりとして出席した女子高生・野々村花。高嶺の横柄な態度にブチ切れ、当然破談と思いきや、高嶺が「お前を気に入った」と言い出し連れ回されるように…! 大人げない高嶺の態度にムカついたり、笑ったり、惹かれたり!? このお見合い、良きご縁となるや否や…??(花とゆめCOMICSより引用)


美形で高学歴高収入身長も高いのに残念とはなんてご馳走、イケメン御曹司と女子高生花のお話。2人ともがパワフルなので読むのに体力が必要なバランスの良いおすすめのラブコメ…いや、ギャグ多め!


高嶺の俺様言動に対する、花の切り返しの良さが抜群に良くて面白すぎ!この2人だから素でいられる関係性というのがとても見心地の良い作品で、そんな2人が少しずつ相手のことを解ろうとする様子は微笑ましい限りです。ちなみに幕間にある四コマも本気で笑えます。


まとめ

おすすめのラブコメ少女漫画をご紹介してきました。まだまだ紹介したい所ですが多くなりすぎるのもアレなので今回はこのくらいで。


自分でもまた読み直したくなるような良作ばかり!キュンキュン・ニヤニヤ、ドキドキと最高な読書を楽しめると思います。自信を持って『面白い』と言い切れる少女漫画ばかりですので気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

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おすすめのSFミステリー10選!壮大で不思議な世界で謎解きを楽しもう!


壮大な世界観を描くSF(サイエンスフィクション)小説とミステリーの融合した『SFミステリー』ワクワクしない訳がありません!


今回は、そんなSFミステリーの中でもおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。本当に面白い作品ばかりです!思い切りワクワク・ドキドキしながらお楽しみ下さいね。

おすすめのSFミステリー小説

表記はタイトル、筆者、書評、あらすじの順になっています。本当に素敵な作品ばかり!それではおすすめのSFミステリー小説の壮大で不思議な世界観を堪能してくださいね!

死なない生徒殺人事件/野崎 まど

この学院には永遠の命を持った生徒がいる、そんな噂が受け継がれている女子校に赴任してきた若手教師が、噂の真相に迫っていくお話。


死なない生徒、不死がテーマのSFミステリーです。なんですが、あらすじを見て頂ければわかる通り早速死んじゃいます…最初の掴みからとてもうまい!


序盤で提示される不死の謎に興味を惹かれて、そこからは読みやすい文体と魅力的な登場人物で最後まで一気に持っていかれます。文章の微妙な違和感が後に効いてきたり、とてもよくできた謎解きだと思います。おすすめですよ!

「永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」生物教師・伊藤が着任した女子校「私立藤凰学院」にはそんな噂があった。話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、ある女生徒から声をかけられる。自分がその「死なない生徒」だと言ってはばからない彼女だったが、程なく彼女は何者かの手によって殺害されてしまう―。果たして「不死」の意味とは?そして犯人の目的は!?第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞者・野崎まどが放つ、独創的ミステリ。 (メディアワークス文庫より引用)


800年後に会いにいく/河合 莞爾

タイムマシンではなく意外な方法で800年後の彼女に会いに行く。何の取り柄もない旅人君の人生が、街でアルバイトのチラシをもらった時から大転換!


クリスマスイブに出会ったメイは800年後に住んでいます。そしてスズランが無いと人類が滅んでしまうとネットで800年前の旅人に訴えるのですが…といった感じで、もうつかみはバッチリ、ちょっと照れちゃうくらいのストレートないいお話。最後もすっきりほっこりでとても良い結末のSFミステリー。

「西暦2826年にいる、あたしを助けて」。彼女の「真実」を知った時、あなたはきっと涙する。 かつてない、恋愛SFミステリー誕生! クリスマスイブの夜、残業をしていた飛田旅人のPCに突然、謎の少女からメッセージが届く。「このままでは死んでしまう。あたしにスズランを届けて」。再生された動画ファイルの作成日付は、2826年12月24日とあった。メイと名乗るその少女は何者なのか。そしてなぜスズランが必要なのか。「メイに会いたい。でもどうやって?」。思い悩む旅人に、上司で天才技術者の菜野マリアが、800年後の未来に行くための〝あっと驚く、思いもよらない方法〟を提案する――。〝彼女〟の真実を知った時、あなたはきっと涙する。いまだかつてない、恋愛SFミステリー誕生!(幻冬社より引用)


失われた過去と未来の犯罪/小林 泰三

全人類が記憶障害に陥り、10分ほどしか記憶を保てなくなった世界。人々は長期記憶の保持を外部メモリ装置に頼るようになります。うん、壮大なSFですね。


メモリを他の人に挿したらそれは誰なのでしょうか?人間の魂がどこにあるの?記憶が同じだったら生き返ったことになるの?記憶がなくなったらその人は死んだことになるの?色々と考えさせられます。全編とても面白くて興味深い作品です。

女子高生の結城梨乃は、自分の記憶が10分ともたないことに気が付いた。いち早く状況を理解した梨乃は急いでSNSに書き込む―「全ての人間が記憶障害に陥っています。あなたが、人類が生き残るために、以下のことを行ってください」。それから幾年。人類は失った長期記憶を補うため、身体に挿し込む「外部記憶装置」に頼り、生活するようになった。『アリス殺し』の鬼才が贈るブラックSFミステリ、ここに開幕。(KADOKAWAより引用)


人間の顔は食べづらい/白井 智之

自分のクローンは食べてもいいという食人法が制定された世界が舞台…この作者さんの作品は、基本気持ち悪いんですが、ミステリー小説としてすごくきちんとしています。


和志は、違法に自宅の地下でクローンを育てていました。食べる為に…ある日、和志は顧客の元に生首を送りつけた疑いをかけられます。しかしそれは、和志を奈落の底に落とす為の序章に過ぎませんでした…。


あまりにもぶっ飛んだ世界観に翻弄されるばかりで、そこそこ簡単なトリックにも全く気が付きませんでした。怒涛の展開とインパクトが抜群な一冊。

世界的に流行した新型ウイルスは食物連鎖で多様な生物に感染し、爆発的な数の死者をもたらした。ヒトにのみ有効な抗ウイルス薬を開発した人類は、安全な食料の確保のため、人間のクローンを食用に飼育するようになる。食用クローン人間の飼育施設で働く和志は、自宅で自らのクローンを違法に育てていた。ある日、首なしで出荷されたはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が発生する。和志は事件の容疑者とされるが、それは壮大な悪夢のはじまりに過ぎなかった。(角川文庫より引用)


百年法/山田 宗樹

不老不死の技術のある世界で、社会の成長が止まり、その打開策として『百年法』が施行されます。手術を受けてから100年後に死ななければならない法律…100年後、強制死に対する不安が社会、政治、国家を変えていきます。


SF小説という体裁ですが、設定はすごくリアルで理解しやすく、100年生きられるとしたらどんなメリットやデメリットがあるのかなども細かく書かれていてとても面白いです。登場人物が多いので頑張って下巻まで一気に読み終わらせましょう!

原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立していた。そして、西暦2048年。実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、いよいよ間近に迫っていた。経済衰退、少子高齢化、格差社会…国難を迎えるこの国に捧げる、衝撃の問題作。 (KADOKAWAより引用)


ナゼアライブ/川口 愉快

2020年、世界中で爆発的に増加した理由なき自殺は止まるのか?人は何故生きるのかを問う一作。文体はライトですが、主題はすごく重い…読み進めるほど息苦しくなるような展開ですが、最後に壮大なスケールで突きぬけ爽快。


SFとしてだけでなく、主人公とその仲間たちが織り成す青春群像劇としてもかなり楽しめるのですが、不意打ちのように『自殺』という冷や水をあびせられ、一瞬にして現実に引き戻される手法はさすが!

「おれ、死ぬわ」――理由なき自殺が、地球規模で爆発的に増えていく。幼稚園児までが自殺し、百人以上が集団死する異常事態。行方不明の父を持つ記憶障害者・日那多雄と悪友たちは、そんな生と死の狭間で青春を迎える。キミはナゼ生きる? そしてナゼ自殺する? この大量自殺は、いつか止まるのか…。SFホラーと青春群像劇が交錯するファンタジック・ミステリー長編小説! (文芸社より引用)


バイロケーション/石持 浅海

買物の折りに贋札使用疑惑で逮捕された忍。直前に自分そっくりの人間が同じ番号の札を使っていた?姿、形は同じでも自分ではない自分が存在するバイロケーション。忍は愛する夫との生活を守るため、同士が集うバイロケーションをなんとかする『会』に参加するのですが…。


自分の現在の服装や持ち物、感情、記憶など全て同じのもう一人の自分が神出鬼没…なかなか真実が明かされず、モヤモヤとしますが、ページをめくる手が止まらない文章力!ゾクゾクする怖さと結末の悲しさで読後感は最悪ですが最高に面白い一冊です。

画家を志す忍は、ある日スーパーで偽札の使用を疑われる。10分前に「自分」が同じ番号のお札を使い、買物をしたというのだ。混乱する忍は、現れた警察官・加納に連行されてしまう。だが、連れられた場所には「自分」と同じ容姿・同じ行動をとる奇怪な存在に苦悩する人々が集っていた。彼らはその存在を「バイロケーション」と呼んでいた…。ドッペルゲンガーとは異なる新たな二重存在を提示した、新感覚ホラーワールド。第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。(角川ホラー文庫より引用)


ダレカガナカニイル…/東野 圭吾

突然、誰かの意識が自分の中に住み着いてしまったら?警備会社に勤める主人公が突然の左遷で『解放の家』と呼ばれる怪しげな宗教組織の警備をする仕事に就くところから物語は始まります。突然頭の中から自分の事が誰だか解らない声が聴こえるようになるのですが…。


結構な厚さですがスラスラと読めて長さを感じません。『声』の正体が一体誰なのか…最後までわからないのですが、とにかくアッと驚くラストです。宗教の記載がかなりありますので気にする方は注意して下さいね。

警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。だが着任当夜、監視カメラの目の前で道場が出火、教祖が死を遂げる。それ以来、彼の頭で他人の声がしはじめた。“ここはどこ?あなたはだれ?”と訴える声の正体は何なのか?ミステリー、SF、恋愛小説、すべてを融合した奇跡的傑作。(講談社文庫より引用)


オルファクトグラム/垣根 涼介

頭を強打された青年、匂いが色や形に識別される能力が身につきその犬にも勝る嗅覚で連続殺人犯を追い詰めます。これは、設定が斬新ですごく面白い!


匂いが色やイメージとなって目に映る様は、読者は文から想像するわけですが、これが綺麗でとても素敵犯人との駆け引きなど文章にスピード感もあってハラハラ系のミステリー小説が好きな人におすすめです!

手がかりは、犯人が現場に残したかすかな匂い。イヌの嗅覚をもつ片桐稔は、異次元の世界に少しずつ適応しながら犯人に迫るが…。手口が似た連続怪奇殺人事件が起きるなか、失踪したバンド仲間と犯人に意外な接点が!’01年度の「このミステリーがすごい!」第4位に撰ばれた愛と感動の超大作ミステリー。 (講談社文庫より引用)


女王の百年密室/森 博嗣

2113年、技術はかなり進歩していていかにもSF感の漂う作風。舞台は女王が支配する閉鎖された小世界、そのため時代錯誤な文化や王政、宗教が色濃く残っています…。


そこは100年前に作られて以来世界から孤絶したユートピアとなっていて、女王を中心に争いもなく、犯罪もなく、警察もない一見平和な街。そんな街で起こった殺人事件。犯人を捜す外の世界から来たミチルと、隠そうとする女王や王室の人たち。何を隠し、何を守ろうとしているのでしょうか?かなり面白いです!個人的に森博嗣さん作品トップクラス!

2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがて―。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。(新潮文庫より引用)


クラインの壷/岡嶋 二人

発表されたのは平成元年、まだVRなど夢物語の時代に、今のVR技術を更に発展させた技術を見越して見事なSFミステリーが描かれています。


しがない学生がゲーム構成を制作してコンクールに応募するも落選。しかしある会社から買い取りたいというオファーを受け、200万を受け取ります。一年半後会社からゲームテストの為来て欲しいとなりテストをするのですが…。著者の岡嶋さんは読み手の足場を崩してしまうのが本当に得意だと思います。最後、ハッピーエンドと思わせつつも怖っっ!

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。 (講談社文庫より引用)


あとがき

おすすめのSFミステリー小説をご紹介してきました。どれも壮大な世界で思い切り謎解きを楽しめる作品ばかり思います!気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。最後まで読んで頂いてありがとうございました!

おすすめのミステリー小説 50選!