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おすすめの映画35作品!面白くて心に響く、記憶に残る洋画・邦画を厳選!


面白いのはもちろんのこと心に響いたり記憶に残るような素敵な映画に出逢えていますか?ジャンルを問わず良い映画に出会えると人生観まで変わってしまうことも。今回は年代別に特におすすめしたい良質な映画を洋画・邦画を織り交ぜ厳選してご紹介していきたいと思います。

はじめに


感動、笑い、切なさ、高揚感や緊張感など様々な感情を揺さぶるおすすめの映画を新作・名作から厳選して、あらすじや感想と合わせてご紹介していきます。とにかく面白い映画を探している方、何をレンタルしようか悩んでいる方、間違いなくおすすめできる良作ばかりですので是非参考にしてみて下さいね。

面白くて心に響く!おすすめの映画【洋画・邦画】

  • 掲載の順番はランキング形式ではなく公開年順、また作品は随時追加予定。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。

それでは面白くて心に響く、記憶に残る!おすすめの映画35作品【洋画・邦画】をどうぞごゆっくりお楽しみください。

グレイテスト・ショーマン (2018)


2018年【104分】

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。


実在した人の半生を描いたストーリー展開は明るくて軽快で驚く程シンプル、そしてなんといっても音楽とダンス、鳥肌がたちっぱなしの圧倒的なパフォーマンスで世界に引き込まれます!普通の映画では感じることの出来ない高揚感を楽しめるミュージカル映画。ミュージカルが苦手という方にも是非観て欲しいおすすめの作品です。個人的にも大好きな"This Is Me"をご紹介しておきます。


出典:©︎ The Greatest Showman - This Is Me

スリー・ビルボード (2018)


2018年【116分】

ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。


娘を殺された母親によって出された警察を非難する巨大広告…これを取り巻く人々の怒りや後悔、悲しみ、無関心など様々な負の感情が交錯している作品。ただ、そんな中に見え隠れする人の温かさや許し、愛がすごく綺麗。心理描写がメインとなっていて分かりやすい内容とは言えないのですが、自身を襲う不幸や怒りについて見つめ直すきっかけともなる素敵なおすすめの映画です。



出典:©︎ スリー・ビルボード

gifted (2017)


2017年 【101分】

めいで7歳のメアリー(マッケンナ・グレイス)と片目の猫フレッドと共に、フロリダの小さな町で生活している独り身のフランク(クリス・エヴァンス)。平穏に過ごしていた彼らだったが、メアリーにある天才的な能力があることが判明する。フランクは彼女に普通の子供と同じように育ってほしいと願っていたが、彼の母エブリン(リンゼイ・ダンカン)は二人を引き離してメアリーに英才教育を受けさせようとする。


とても温かくて優しいハートフルなストーリー。母親を亡くした少女メアリーに備わった天才的な才能の育て方で割れる大人。普通に子供らしくいてほしいフランクと才能をのばしたい祖母…どちらの言い分にも愛はあるのですが正反対、かといってドロドロとはしていません。子どもの育て方には色々な考え方があって正解は分かりませんが、とてもほっこりする素敵な作品です。



出典:©︎ gifted

ダンケルク (2017)


2017年【106分】

1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。


戦争のリアルを美しい映像とBGMで緻密に描いたクリストファー・ノーラン節炸裂の大作。第二次大戦ドイツ軍侵攻時、フランスの沿岸地帯ダンケルクからの撤退作戦に翻弄された若者達を陸海空の視点から描く群像劇です。セリフが少なく内容もシンプルなのに、凄まじい緊張感に息が詰まり、気が付くと作品に没入させられていました。



出典:©︎ ダンケルク

キングス・オブ・サマー (2017)


2017年【95分】

高校生のジョー(ニック・ロビンソン)とパトリック(ガブリエル・バッソ)は、親に対する不満から家出を計画する。彼らはちょっと風変りな少年ビアジオ(モイセス・アリアス)と一緒に森に隠れ家を作り、自然の中で生活しようとする。しかし、そこへジョーが恋しているクラスメートの女の子ケリー(エリン・モリアーティ)がやってきたことから、少年たちの友情に暗雲が立ち込め……。


子供扱いしてくる親への不満から友達と家出、劇的なことが起こるわけではないのですが青春が詰まった映画。森の中に秘密基地を建てることを計画した3人の少年たちの自由で瑞々しい時間を音楽と、深い緑と絶妙の光で描写しています。1コマ1コマがすごく印象的で記憶に残る良作です。



出典:©︎ キングス・オブ・サマー

ラ・ラ・ランド (2017)


2017年 【128分】

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。


映像がポップで色彩豊か、夢を追う男女の話がミュージカル調になっているので、目だけではなく耳と心で楽しめる映画。恋心を刺激させられること間違いなしの作品です。夢と現実が交差する切ないラストもとても素敵ですよ!



出典:©︎ ラ・ラ・ランド

タレンタイム〜優しい歌 (2017)


2017年【115分】

マレーシアのとある高校で、毎年恒例の“タレンタイム”という芸能コンテストが開催される。裕福な家庭に育ったムルー(パメラ・チョン)はピアノの弾き語りで参加することに。耳の不自由なマヘシュ(マヘシュ・ジュガル・キショール)は、練習期間中バイクで彼女の送り迎えをすることになり……。


平凡な日常に涙が止まらないのに、笑いがくすっと出てしまう優しい気持ちになれる青春群像劇。多民族国家マレーシアで、国も宗教も異なる4人を巡って、現代の多民族国家での風習や宗教、考え方のすれ違いを、ユーモアたっぷりな物語と、美しい映像や歌で飾る傑作。優しさに満ちたおすすめの映画です。



出典:©︎ タレンタイム〜優しい歌

美女と野獣 (2017)


2017年【130分】

進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。


映像も音楽も世界観も、そしてエマワトソン演じるベルもただただ美しいディズニー映画。ベルと野獣が徐々に仲を深めていく過程がミュージカルに乗せてうまく伝わってきます。アニメ版には無かったシーンや歌もあって、初めて美女と野獣を見る人はもちろん、アニメ版を見た事のある人も凄く楽しめると思います。



出典:©︎ 美女と野獣

散歩する侵略者 (2017)


2017年【129分】

鳴海(長澤まさみ)の夫・真治(松田龍平)が、数日間行方をくらまし、別人のようになって帰ってくる。これまでの態度が一変した夫に疑念を抱く鳴海は、突然真治から「地球を侵略しに来た」と告白され戸惑う。一方、町ではある一家の惨殺事件が起こったのを機に、さまざまな現象が発生し、不穏な空気が漂い始める。

ある日突然、夫の人格が別人に変わってしまったら…。人間から概念を奪ってしまう宇宙からの侵略者とその恋人の物語。概念を奪われた人間は意味不明な行動を取り人間らしさを奪われていきます。これまでの、普通に宇宙人が侵略してくる映画とは違った不思議な面白さがあってすごく魅力的な作品。



出典:©︎ 散歩する侵略者

シング・ストリート (2016)


2016年【106分】

1985年、ダブリン。両親の離婚やいじめで暗い日々を過ごすコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、音楽好きな兄と一緒にロンドンのミュージックビデオを見ることが唯一の楽しみという14歳。ある日、ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)を見掛け瞬く間に恋に落ちた彼は、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは彼女を振り向かせようと、クールなPVを撮るため音楽活動に奔走する。

80年代イギリス、片思いをした女の子に、歌でしか思いを伝えられない不器用で純真な高校生の青春物語。見た目はみんな垢抜けない少年達ですが、いざバンドで歌い出すと格好良く見えてしまうから不思議。キラキラして爽やかなおすすめの映画です。



出典:©︎ シング・ストリート

サウルの息子 (2016)


2016年【107分】

1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所でナチスから特殊部隊“ゾンダーコマンド”に選抜され、次々と到着する同胞たちの死体処理の仕事に就いていた。ある日、ガス室で息子らしき少年を発見した彼は、直後に殺されてしまったその少年の弔いをしようとするが……。


アウシュヴィッツ強制収容所での死体処理や掃除など、大虐殺の裏方を描いた絶望で満ちた世界の映画。基本的に主人公サウルをカメラフレームの中心に据えて撮っていて、ピントがサウルのみに当てられています。この独特な映像の効果に臨場感がありすぎて、自分もゾンダーコマンドになってしまったかのような絶望を感じました。恐がらせようとも感動させようともしていない、考えさせられる映画です。



出典:©︎ サウルの息子

ヒトラーの忘れもの (2016)


2016年【101分】

ナチスドイツが降伏した後の1945年5月、デンマークの海岸にドイツ軍が埋めた地雷を撤去するため、ドイツ兵の捕虜が投入される。まだ幼さの残る10代の少年兵たちを監督するデンマーク軍軍曹ラスムスン(ローランド・ムーラー)は、徹底して彼らをこき使おうとする。だが、少年兵たちは誤爆や撤去作業の失敗で次々と命を落とし……。


ドイツが敗戦し、占領していたデンマークの防衛線に大量に埋められていた地雷をドイツの少年兵だけで構成された部隊に撤去させたという実話。それを監督するデンマーク軍曹の葛藤、苦悩や行動の変化がとても丁寧でリアルに描かれていてラストのかすかな希望、その感動を深くしています。語り継がれていくべき良作。



出典:©︎ ヒトラーの忘れもの

FAKE (2016)


2016年【131分】

2014年、聴覚障害を抱えながら「鬼武者」などのゲーム音楽や「交響曲第1番“HIROSHIMA”」といった作品により「現代のベートーベン」と呼ばれた佐村河内守が、実は耳は聞こえており、作品はゴーストライターの作曲だったと報道される。騒然とする状況で、自宅での撮影に応じた佐村河内は……。


事実とは何か?なにが本当でなにが嘘なのか。ゴーストライター騒動で話題となった、佐村河内守さんの事件後とその真実に迫るドキュメンタリー映画。彼を善人に仕立て上げようとするわけではなく、彼を告発した側の人々を悪人だと主張するわけでもなく、とにかく中立に徹している作品。ものすごく面白いなかで物事を1つだけの視点で見てしまうことの恐怖を感じました。



出典:©︎ FAKE

湯を沸かすほどの熱い愛 (2016)


2016年【125分】

1年前、あるじの一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。


人間の温かさと強さを感じられる愛の詰まった映画。残り2ヶ月しか生きられないとわかってからのお母ちゃん、強くて生き生きとしていてとても綺麗でした。複雑だし悲しいのにすごく前向きで、最初から最後まで泣きっぱなしになるので心して観てくださいね。



出典:©︎ 湯を沸かすほどの熱い愛

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はじまりのうた (2015)


2015年【104分】

ミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダン(マーク・ラファロ)にアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。


ニューヨークを舞台に、お互い落ち込んでいる時に出会った無名のミュージシャンと元プロデューサーがアルバムを作る話。音楽を作りながら、時には友人や家族を巻き込んで、前向きなっていく。ただひたすらに音楽の素晴らしさを感じる事の出来る映画です。曲も凄く良いのできっとサントラも聴きたくなるはず。



出典:©︎ はじまりのうた

セッション (2015)


2015年【107分】

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。


異様な熱気と狂気、手に汗握る鬼教官と若者の音楽スポ根映画。息が詰まるほどの緊張感で、心が和らぐのは演奏シーンのみ。そして見終わった瞬間に、全身に鳥肌がたつほどの感動!厳しさや逆境が人を強くすると信じたくなります。目にも耳にも記憶に残るおすすめの名作。



出典:©︎ セッション

Mommy マミー (2015)


2015年【139分】

ギリギリの生活を送るシングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、15歳のスティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と二人で生活している。彼女は最近矯正施設から退所したばかりの注意欠陥多動性障害の息子の扱いに手を焼いていた。やがて母子は隣の家に住む、今は休職中の高校教師カイラ(スザンヌ・クレマン)と親しくなっていき……。

ADHDの少年とシングルマザー、そして近所に住む吃音症で休職中の女性教師3人の交流を描いた映画。テーマも内容も重たいものなのに、映像と音の美しさで物語は優雅に進んでいるように感じます。観ていると、途中辛くなるのですが最後は心が満たされる素敵な映画。映像の構成も圧巻です。



出典:©︎ Mommy マミー

あん (2015)


2015年【113分】

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。

人生に落胆しているどら焼き屋の店長と店で働きたいと訪ねてきたハンセン病患者の話。人間の生き方や生きる意味に焦点をあてたとても美しいおすすめの映画です。樹木希林さんの演技があまりにも自然すぎて、途中から映画だということを忘れてしまう程です。



出典:©︎ あん

くちびるに歌を (2015)


2015年【132分】

産休を取ることになった親友の音楽教師ハルコ(木村文乃)の代理として、生まれ故郷の五島列島にある中学の臨時教師となった柏木(新垣結衣)。天賦の才能を持つピアニストとして活躍したうわさのある美女だが、その性格はがさつで乗り回す車もボロいトラック。住民たちの注目を浴びる中、彼女はコンクール出場を目標に日々奮闘している合唱部の顧問に。そして部員たちに、課題として15年後の自分に宛てた手紙を書かせる。やがて、部員たちがつづった手紙から、それぞれが抱える苦悩や秘密が浮き上がってくるが……。


美しい風景と学生時代の純粋な心がマッチした五島列島が舞台の青春映画。ストーリーとしてはとてもシンプルでスローテンポなのですが、一人ひとりの思い、苦悩や葛藤がとても丁寧に描かれていて自然と心にくるものがあります。一歩を踏み出す勇気をもらえる素敵な映画。



出典:©︎ くちびるに歌を

ゴーン・ガール (2014)


2014年【149分】

ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。


突然、失踪した妻を捜索する夫。しかしマスメディアは夫が妻を手にかけたのではと、次第に疑いの目を向け始め…。最後まで何が起こるのか分からなくて、安心する隙を与えない展開、実際にありそうな異常性に強烈なインパクトのある作品。シナリオや伏線の回収もすごく凝っていてとても楽しめますよ。



出典:©︎ ゴーン・ガール

オール・ユー・ニード・イズ・キル (2014)


2014年 【113分】

近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。


最初は頼りない主人公が、未知の生命体と戦って死ぬたびに同じ1日を繰り返し、少しずつ学習しながらレベルアップしていく様が爽快なアクション×タイムリープもの。何度も同じシーンをしますがテンポよく進むので飽きることはありません。戦闘シーンも単純に迫力があってとてもおすすめなSF映画です。



出典:©︎ オール・ユー・ニード・イズ・キル

ブルージャスミン (2014)


2014年【98分】

ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。


セレブからの転落、お金で繋がっていたものは全て失い残ったものはくだらないプライドとブランド物の服だけ…。見ていられないほど痛々しい主人公の転落劇を見続けるのは辛いけれど…面白い。落ちぶれた状況ながらセレブらしさを感じさせる女優の演技力も圧巻です。



出典:©︎ ブルージャスミン

ウルフ・オブ・ウォールストリート (2014)


2014年 【179分】

学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。


ウォール街で平凡な庶民が頭を使い成り上がっていく話。主人公はすごく下品な最低男ですが、人を惹きつけ焚きつける言葉遣いは見ていて気持ち良い!なんといってもこれが事実に基づいているというのが衝撃的。落ち着くことなく、最後まで突き抜けていくような作品です。



出典:©︎ ウルフ・オブ・ウォールストリート

アバウト・タイム (2014)


2014年【124分】

自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。

過去に遡れる力を持つ家系に生まれた主人公の日常を追ったヒューマンドラマ。時間の大切さを気付かせてくれて、自分の人生も周りの人も愛おしくなるとても素敵な映画。きっとこれがタイムトラベルの正しい使い方、ただただ幸せな気分で満たされます。



出典:©︎ アバウト・タイム

そこのみにて光輝く (2014)


2014年【120分】

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。


重たくて暗くて観るのに結構な体力をつかう映画。負の連鎖から抜け出そうとする3人の男女が足掻いて足掻いて、やっと光が見えた瞬間にまた連鎖の中に引き摺り込まれていく…。主要メンバーの演技がとにかく凄くて、底辺でもがく辛さや悲哀、それでも捨てられない希望みたいなものがヒシヒシと伝わってきます。暗い場所だからこそ輝けるものを見せてくれる傑作。



出典:©︎ そこのみにて光輝く

ゼロ・グラビティ (2013)


2013年【91分】

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

カメラワークや無音効果などのテクニカルな見せ方で宇宙の壮大さと怖さをリアルに表現した映画。宇宙空間の映像は息を飲む美しさで圧巻!ですがキャストはほぼ2人、ストーリーも単調なので退屈に感じる方も多いかもしれません、自身の疑似体験と感じられればドキドキハラハラ感を楽しめる作品だと思います。



出典:©︎ ゼロ・グラビティ

キャプテン・フィリップス (2013)


2013年【134分】

2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となり……。

大型貨物船が、たった4人の海賊に乗っ取られ…2009年に実際起こった、アメリカ船籍の輸送船がソマリア沖で海賊に襲われた事件をモデルにした映画。輸送船と海賊船の生死をかけた頭脳戦が繰り広げられ最初から最後まで耐えられない程の緊迫感。ラストの展開も凄い!



出典:©︎ キャプテン・フィリップス

そして父になる (2013)


2013年【120分】

申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。


是枝監督作品。子供が病院で取り違えられていた事を知った2組の家族、血の繋がりをとるのか、6年間という育てた時間をとるのか。誰もがなかなか経験しないような出来事をとても自然に描いた映画。親になるということはどういうことなのか?それを丁寧にあたたかく、少しずつ見せてくれます。じんわりと心揺さぶるおすすめの名作です!



出典:©︎ そして父になる

奇跡のリンゴ (2013)


2013年【129分】

1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。


農薬アレルギーの妻の為、絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に奮闘する話。周りから反対されても、罵声を浴びせられても信念を曲げずに挑戦し続ける姿には素直に感動。実話だからこそ努力はいつかきっと報われると思わせてくれる始終泣かされる映画です。



出典:©︎ 奇跡のリンゴ

言の葉の庭 (2013)


2013年【45分】

靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。


梅雨になると観たくなる映画。靴職人を目指す15歳の少年と27歳女性教師、雨の日の新宿御苑で、雨宿りをしていて出会った2人が次第に心を通わせていく物語。透明感のある絵や心地のいい音の美しさ、空気感、世界観どれも美しくて癒される映画。特に雨の描写は本当に美しいですよ!



出典:©︎ 言の葉の庭

レ・ミゼラブル (2012)


2012年【158分】

1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい……。


激動の時代に力一杯生きぬこうとする全員が主人公。どのキャストに注目して観るかで印象の変わるミュージカル映画で、ほぼ全ての台詞が歌になっていて驚きます。圧巻の音楽、俳優たちの演技力と歌唱力、映像美とミュージカルやオペラの苦手な人にも是非観てほしい号泣必至の名作です。



出典:©︎ レ・ミゼラブル

ミッドナイト・イン・パリ (2012)


2012年【94分】

ギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れる。彼はハリウッドで売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいた。ロマンチストのギルは、あこがれの作家ヘミングウェイや画家のピカソらが暮らした1920年代の黄金期のパリに郷愁を抱いており……。


パリを旅行しているかのような感覚を味わえる映画。タイムトラベルでヘミングウェイやピカソなど沢山の芸術家に会える設定と、彼らのイキイキとした姿にワクワクしながら、色彩豊かでとにかく綺麗なパリの街並みと心地のいいBGMを楽しめます。心を落ち着かせたい時におすすめの作品。



出典:©︎ ミッドナイト・イン・パリ

アルゴ (2012)


2012年【120分】

1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。


映画製作を装って、窮地に陥ったアメリカ大使館員達を救出する驚きの実話ベースのサスペンス。大げさなアクションや派手な見栄えが無く素朴な雰囲気なのですが、これがよりリアリティーを感じさせてくれます。ずっとドキドキハラハラしっぱなしの心臓に悪い映画。



出典:©︎ アルゴ

ドラゴン・タトゥーの女 (2012)


2012年【158分】

月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。

記者である主人公とドラゴンタトゥーの女が40年前に起きた富豪令嬢失踪事件の解決に挑む…グロ描写や痛い描写がちらほらありますしストーリーも結構衝撃的なのですが面白い!顔面ピアスに刺青、異常者というレッテルを貼られながらも仕事は完璧にこなす天才ハッカー「ドラゴンタトゥーの女」。凄く可愛いのにあんな雰囲気を醸し出せるルーニー・マーラを堪能しましょう。



出典:©︎ ドラゴン・タトゥーの女

鍵泥棒のメソッド (2012)


2012年【128分】

35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井(堺雅人)は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウ(香川照之)が彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。

役者を目指すも志半ばで挫折した冴えない男と敏腕殺し屋が、銭湯での事故を境に入れ替わるシリアスコメディ映画。緊迫した状況のはずなのに、落ち着いた雰囲気で淡々と話は進み、その中でのしっとりとした笑いが心地いい。ラストも秀逸で最初から最後まで一貫して面白いおすすめの傑作です。



出典:©︎ 鍵泥棒のメソッド

あとがき

面白くて心に響く、記憶に残るおすすめの映画を厳選して年代毎にご紹介してきました。どの作品も自信を持っておすすめできる良作ばかりです。何をレンタルしようか悩んでいる方も、気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。きっと満足できると思います!

絶対に泣けるおすすめの映画!新作から名作まで泣ける映画25選!


みなさん涙活していますか?意識的に泣くという行為はストレス解消に繋がります。効果があるのは、悲しみや感動など情動の涙。とはいえ大人になると泣きたくてもなかなか泣けないものですよね。そこで今回は、おすすめの泣ける映画をご紹介していきたいと思います。ジャンルは恋愛映画、青春もの、ヒューマンドラマからファンタジーまで様々ですがどの作品も涙の止まらない素敵な作品ばかりです。気になる作品があれば是非鑑賞してみてくださいね。

おすすめの泣ける映画

  • 掲載の順番は公開年順にしています(ランキング形式ではありません)。また作品は随時追加予定です。
  • 表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。


心温まるもの、愛おしくなるもの、切なくなってしまうもの…思わず号泣してしまう作品からしっとりと泣ける作品まで幅広くご紹介しています。それではごゆっくりとお楽しみ下さい。

光をくれた人


出典: (C) 光をくれた人

2017年 The Light Between Oceans 133分

オーストラリア西部の孤島ヤヌス・ロックで暮らす、灯台守のトムとその妻イザベル。ふたりは強い絆で結ばれていたが、イザベルは2度の流産に傷ついていた。そんな中、女の子の赤ん坊が乗った謎のボートが流れ着き、自分たちの娘として育てたいというイザベルの懇願にトムは折れてしまう。それから4年、愛らしく育った娘と幸せの絶頂にいた夫婦は、娘の生みの親のハナと偶然出会うことになる。絶望の中を彷徨うハナを見たトムは、正しいことをするべきだと悔い改め始めるが、イザベルには娘のいない人生など耐えられなかった。娘の本当の幸せは、夫婦の愛の行方は? 苦悩の果てに二人が選んだ道とは──?


西オーストラリアの孤島に灯台守として暮らすことになった元軍人のトムと、その島で出会ったイザベル。ある日、手漕ぎボートが漂流し、ボートに生き残っていた赤ん坊を保護、2人の子どもとして育てはじめるのですが徐々に周囲に知れ始め…。


『光をくれた人』は、深い愛のお話。最初は暗くて淡々と進む感じですが、赤ちゃん流れ着く辺りからはなんだか胸が締め付けらて苦しかった…いろんなとこに愛があるから苦しい。心にしっかりと爪痕を残してくれるおすすめの作品です。エンドロールが終わっても涙が止まりませんでした。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス


出典: (C) ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

2017年 Guardians of the Galaxy Vol. 2 136分

“スター・ロード”ことピーター・クイルをリーダーに、凶暴なアライグマのロケット、マッチョな破壊王ドラックス、ツンデレ暗殺者ガモーラなど、たまたま出会ったノリで結成された宇宙の“はみ出し者”チーム、<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>。小遣い稼ぎに請けた仕事をきっかけに、強大な力を持つ“黄金の惑星”の指導者アイーシャ率いる無敵艦隊から総攻撃を受け、彼らの宇宙船ミラノ号は壊滅寸前に…。間一髪、ガーディアンズを救ったのは“ピーターの父親”と名乗る謎の男エゴと、触れただけで相手の感情が分かる能力を持つマンティスだった。仲間からの忠告にも関わらずエゴに魅了されていくピーターの姿を見て、次第にチームの絆に亀裂が…。そこへ“ピーター育ての親”ヨンドゥが率いる宇宙海賊の襲撃や、さらに銀河全体を脅かす恐るべき陰謀が交錯していく。はたして、ピーターの出生に隠された衝撃の真実とは? そして、彼らは絆を取り戻し、銀河を救うことが出来るのか? その運命の鍵を握るのは、チーム一小さくてキュートな、ガーディアンズの最終兵“木”グルートだった…。


銀河を守る落ちこぼれチームが帰ってきた!「家族」がテーマのアメコミヒーロー映画。第5位は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』。他のヒーロー像とはまた違う、悲壮感のないゆるい雰囲気が大好きで、ところどころクスッと笑えるし、泣ける。何も難しいことを考えずに観られる映画です。

ラ・ラ・ランド


出典: (C) ラ・ラ・ランド

2017年 La La Land 128分

夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャンと出会う。彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから二人の心はすれ違い始める…。


『ラ・ラ・ランド』は、ミュージカル映画ですが、ロマンチックな要素も含まれていて感情を揺さぶられる作品。もちろんミュージカルシーンも色々なテイストで作られていてどれも凄く魅力的です。


夢見る男女の恋物語的な懐かしさがあってシンプルなストーリー。音とダンスから伝わる感情や叫びを細やかに伝える俳優たちの演技に注目です。少しネタバレになりますが2人が描いていた夢と現実。それらを讃え合うかのように見つめ合うラストに涙。

ボブという名の猫


出典: (C) ボブという名の猫

2017年 A Street Cat Named Bob 103分

ロンドンでプロのミュージシャンを目指すが夢破れ、家族にも見放されてホームレスとなった青年ジェームズ。人生に目的も目標も持てないまま、薬物治療中で精神的にも不安定な彼の前に突然現れた、一匹の茶トラ猫のボブ。彼らは支え合い、困難を1つ1つ乗り越え、やがて“一人と一匹”の人生は大きく変わっていくことになり……。

『ボブという名の猫』は、ボブと名付けられた猫が薬物中毒の純粋で優しい若者を救うお話です。主人公・ジェームズが持つ自己評価の低さに思い切り共感できてしまう私には、彼の何とかしてまともになろうと努力する姿が心に突き刺さってきます。


最低な人生に舞い降りた1匹の奇跡、猫を飼っている人や飼ったことのある人は、ボブの姿と自分の猫を重ねて見るシーンが必ずあるはず。心が温かく幸せになれる感動の実話です。

LION/ライオン 25年目のただいま


出典: (C) LION/ライオン 25年目のただいま

2017年 Lion 119分

オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ――。成人し、幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。人生を取り戻し未来への一歩踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった〝ただいま″を伝えるため、彼はついに決意する。「家を探し出す――」と。手がかりはおぼろげな記憶と、Google Earth。1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、次第にこれまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく。 大いなる「探し物」の果てに、彼が見つけたものとは――。

『LION/ライオン 25年目のただいま』はまるで物語のような奇跡の実話。個人的に1位とかなり悩んだおすすめの作品です。


25年間迷子だった男がGoogle Earthで故郷を見つけるお話。様々な人々との出会いや予想外の困難を乗り越え離れ離れの家族と奇跡的な再会を果たすストーリーはもう圧巻!涙を流す暇もないくらい見入りました。エンディングが流れる頃、溢れるように泣いた作品です。

チア☆ダン


出典: (C)2017 映画「チア☆ダン」製作委員会
2017年【121分】

高校に入学した友永ひかりは、中学からの同級生の孝介を応援したいという軽い気持ちでチアダンス部に入部する。そんなひかりを待ち受けていたのは、顧問の早乙女薫子によるスパルタ指導。おでこ出しは絶対必須、恋愛は禁止という厳しく部員たちを指導する早乙女は全米大会制覇を目標に掲げていた。早乙女の指導に周りの部員たちが次々と退部していく中、チームメイトである彩乃とともに、チアダンスを続けていく決意をしたひかりは、仲間たち、そして早乙女とともに大きな目標に向かってまい進する。


スポ根×実話×サクセスストーリー。落ちこぼれがチームで優勝を目指す王道作品、広瀬すずさん主演です 。本気で何かをやっている時の悔し涙…大人になるとなかなかありませんよね。中盤から高校時代のくやしさとかうれしさとか思い出し涙がとまりません。最後の団体演技シーンは鳥肌ものです!

君と100回目の恋


出典: (C) 君と100回目の恋
2017年【116分】

誕生日である7月31日に、事故に遭ってしまった大学生の葵海(miwa)。だが、ふと目を覚ますと事故に遭う1週間前の教室にいた。混乱する彼女の前に幼なじみの陸(坂口健太郎)が現われ、時間をさかのぼれる不思議なレコードを使って何度もタイムリープしては、事故から救っていたと告げる。二人とも抱いていた恋心を伝えられずにいたが、この出来事を機に1年前へと戻って恋人同士になって楽しい時間を過ごす。こうして再び7月27日が近づき……。


坂口健太郎さん主演のシンプル感動系。事故で亡くなってしまう幼なじみの女の子を、タイムリープして何度も救おうとする話。こんな風に誰かのことを必死に想いたいし、こんな風に想われたい!そんな映画です。 miwaさんの劇中歌も涙を後押ししてくれる良い演出でした。

君の膵臓を食べたい


出典: (C) 君の膵臓を食べたい
2017年【115分】

高校の同級生・山内桜良(浜辺美波)がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕(北村匠海)は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、桜良が亡くなってから12年後、教え子と会話をしていた際に、桜良と過ごした数か月を思い出す。一方、結婚を控えた桜良の親友・恭子(北川景子)も、桜良との日々を思い返し……。


原作も大好きなんですが、原作よりも映画の方がストーリーに入り込みやすい感じを受けました。当たり前に泣けました!桜良と出会い、振り回されつつ、主人公の言動が少しずつ変化していくところがいい!そして彼女の『生きるとは何か』の答えがとても心に響いて涙がボロボロ、病で苦しむ場面がなかったのも良かったです。メッセージ性が高くて、色々と考えさせられるおすすめの作品です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟


出典: (C) ナミヤ雑貨店の奇蹟
2017年【129分】

2012年、古くからの友人たちと悪事をした敦也(山田涼介)は、かつて悩み相談を請け負っていた「ナミヤ雑貨店」に身を隠す。敦也は廃業しているはずの店の郵便受けからした音に気付き調べてみると、32年前に書かれた悩み相談の手紙があり、さらに郵便受けは1980年につながっていた。三人は困惑しつつも店主に代わり返事を書くと、また手紙が投函され……。


東野圭吾さんの長編小説を映画化した作品。地方の町の雑貨店と児童養護施設を通して繋がった人たちの群像劇で、時空を越えたファンタジー。現在と過去の繋がり方が素敵で、1つの手紙を通して心が通じ合っていく様に感動です!そしてなんといっても西田敏行さんの演技に何度泣かされたことか…。

湯を沸かすほどの熱い愛


出典: (C) 湯を沸かすほどの熱い愛
2016年【125分】

1年前、あるじの一浩(オダギリジョー)が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉(宮沢りえ)と安澄(杉咲花)母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。


これを観て泣くなというほうが無理!時には厳しく、時には優しく。母親の強い愛で娘や父親、周りの人たちも全て包む愛に溢れた映画です。宮沢りえさんの死にたくないよ、生きたいっていうセリフがもう涙なしには見れませんでした。こんな温かい家族理想です。

予告犯


出典: (C) 予告犯
2015年【119分】

インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が繰り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。


愉快犯モノかと思って観たら泣けるやつでした。派遣やニート、外国人など社会的弱者のネットを使った復讐劇が描かれています。最後の最後まで展開が読めず、なぜ?と考えさせられるストーリー構成で本当に面白い作品です。生田斗真さんや戸田恵梨香さんなどキャスト陣もとても豪華ですよ!

あん


出典: (C) あん
2015年【113分】

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。


ほのぼのした話かと思いきや、次第に明らかになる重いテーマ。その昔、不治の病として社会から完全隔離されたハンセン病患者。今は治療法も確立されていますが、それでも今なお残る差別や偏見とそれらとともに自分らしく生きようとする人々の姿が描かれている作品。映像がとてもきれいで、多くを語らないのが超よい !観終わってからもずっと胸が締め付けられる感覚が残りました。それにしても樹木希林さんの魅力はすさまじいですね!

世界から猫が消えたなら


出典: (C) 世界から猫が消えたなら
2015年【103分】

ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。


死という重いテーマながらふんわりと優しい雰囲気で描かれています。1日ひとつづつ世界から何かを消す。その代わりに1日分の命を得る『悪魔』と取引した7日間。ゆっくりと自分を知り、死を受け入れていきます。人が生きてきた道に無駄なもの、無くていいものなんてないって教えてくれる映画。自然体の佐藤健さんを筆頭にキャスティングも素敵!

永遠の0


出典: (C) 永遠の0
2013年【144分】

太平洋戦争末期。勝利を目前にしたアメリカを大混乱に陥れた、たった一機の戦闘機。「悪魔」と呼ばれたそのゼロ戦は米軍最強の空母艦隊による一斉射撃・百万の銃弾をくぐり抜け、包囲網を突破してみせたのだ。その「悪魔」を操るパイロットは、実に意外な人物であった。宮部久蔵。天才的な操縦技術を持ちながら、生還することにのみ執着し、仲間から『臆病者』と罵られた男だった…。


ゼロ戦乗組員の勇敢さを別角度から、過去の出来事として老人達から話を聞くという形式で綴られています。この作品の前後から戦争映画が続々と出て来ましたが、個人的にその中でも一番心に残った作品です。正直戦争の映画は重たいものですがこの映画は『愛』がたくさん溢れていて引き込まれました。ただただ涙の止まらない何度も見たいなと思える良作です。

ツナグ


出典: (C)ツナグ
2012年【129分】

直木賞作家・辻村深月による同名小説を映画化したヒューマンドラマ。大切な人を亡くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」という職業を通じて、他人の人生に深くかかわっていく青年の葛藤と成長を描く。一見するとごく普通の男子高校生・歩美は、祖母アイ子からツナグを引き継ぐ見習いとして、死者との再会を望むさまざまな人と出会っていく。しかし、死者との再会が救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の行為に疑問を抱くようになる。


『死者に会いたい』の願いを1度だけ叶える『ツナグ』個人的には、原作を読みながら想像していた映像がそのまま映画になっている感じをうけました。居なくなってしまうなんて思わなくてとうとう伝えられなかった自分の思い、確かめたかった相手の気持ちなど、どうしても届かない隔たりに橋を架ける『ツナグ』の物語。松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲他、豪華なキャスト陣の丁寧な演技で最初から最後まで泣かせてくれる良作です。

八日目の蝉


出典: (C) 八日目の蝉
2011年【147分】

子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかない希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。さらに数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。


地上に出てくるとたった七日で死んでしまう蝉。でももしも八日目を迎えた蝉がいたら…。他人の子供を誘拐し、自分の子供のように愛情を注ぎ、その両親と誘拐犯と成長した子供の心情が描かれています。誘拐はもちろん犯罪ですが、犯人目線ということもあって見つからないように願ってしまうぐらい感情移入してしまった作品。永作博美さんと小池栄子さんの演技が大好きになった映画です。

ソラニン


出典: (C) ソラニン
2010年【126分】

OL2年目で会社を辞めた芽衣子(宮崎あおい)と、音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田(高良健吾)は不透明な未来に確信が持てず、互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしていた。ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込むが……。


作品全体がゆっくりゆったりとした切ないラブストーリー。バンドっていいな、仲間っていいな。できれば仲間が欠けずにみんなで幸せになってくれたら良かったのですが…最後、宮崎あおいさんがステージで歌うシーンは本当に素敵ですよ!

今度は愛妻家


出典: (C) 今度は愛妻家
2010年【131分】

かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介(豊川悦司)は、健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)に日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。


ぶっきらぼうで奥さんに全然優しくない夫とそんなダメ夫でもかわいいと尽くす健気な妻。失って初めてその大切さがわかって…。序盤はコメディ色が強く、徐々に感動的な演出へと移ります。最初見たときには出演者の会話に違和感を感じていましたが、話が半分ほど進んでからはその会話は愛情とやさしさに溢れたものに聞こえました…。おすすめです!

僕の初恋を君に捧ぐ


出典: (C) 僕の初恋を君に捧ぐ
2009年【122分】

医師の孝仁(仲村トオル)を父に持つ少女・繭(井上真央)は、父の病院で入院生活を送る少年・逞(岡田将生)と出会う。逞に恋心を抱き始めた繭は、逞が重い病気により20歳まで生きられないと知りつつも「大人になったら結婚しよう」と約束。しかし、時が経って自らの余命を自覚した逞は恋心を封印し、繭を遠ざけようとする。


少女漫画原作。胸が苦しくなるほど切ないけど、胸が苦しくなるほどキュンキュンする映画。岡田将生さん、井上真央さんのキャスティングもぴったり、2人でひたすらくっついているシーンも嫌気なく微笑ましく見守れます。エンディングの平井堅さんの曲も映画に合っていて素敵で すよ。

余命1ヶ月の花嫁


出典: (C) 余命1ヶ月の花嫁
2009年【129分】

イベントコンパニオンをしている長島千恵(榮倉奈々)は、2005年の秋、左胸のしこりが乳ガンとの診断を受ける。そのころ、仕事先で出会った赤須太郎(瑛太)から交際を申し込まれ、一緒にガンと闘うという太郎の言葉に動かされて交際をスタートさせる。千恵の体調もいつしか安定し、次第に病気のことも忘れていくのだが……。


タイトルの通り、実話を基にした作品です。彼女の健気さや彼の誠実さ、周りの人間の彼女を愛する気持ちに感動。悲しい映画のイメージが強いですが人のあたたかさに包まれます。千恵の亡くなった病室での瑛太さんの演技には泣かされました…。

イキガミ


出典: (C) イキガミ
2008年【133分】

「国家繁栄維持法」で千人に一人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が奪われる世界で、厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾(松田翔太)は、死亡予告証、通称“逝紙(イキガミ)”を死亡者に配達する仕事をしていた。しかし、死亡する人間の最期の輝きを目の当たりにした彼は、説明しがたい葛藤に苦しみ始める。


現実にはあり得ない設定ですので、なかなか実感は湧きませんが、病気でも寿命でもない余命を告げられた時に気付くことには考えさせられます。救われない世界ですがわずかに救いがあって、だからこそ余計に切なく感じました。山田孝之さんと成海璃子さんの兄妹の話では、温かい兄妹の顛末を見てあまりの感動に号泣、そして最後の最後に劇団ひとりでゾッ。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン


出典: (C) 東京タワー
2007年【142分】

幼いボクを連れてオトンの家を出たオカンは、女手ひとつでボクを育て上げた。やがて美大に通うため上京したボクは、オカンへの罪悪感を感じながらも自堕落な日々を送ってしまう。数年後ようやくイラストやコラムの仕事が軌道に乗り始めた頃、オカンのガンが発覚し……。


リリー・フランキーさんが自身の半生を綴った小説が原作、母親に会いたくなる映画です。オダギリジョーさんと樹木希林さんが最高にいい組み合わせで、どちらの視点から見ても泣けます。ほんわかするし、悲しくなるし、切なくなるし、愛おしくなる名作です。

ただ、君を愛してる


出典: (C) ただ、君を愛してる
2006年【116分】

何も言わずに自分の前から姿を消した静流(宮崎あおい)に会うため、誠人(玉木宏)はクリスマスでにぎわうNYへとやってきた。6年前、誠人は個性的な静流と出会い、静流は一目で彼に恋をした。写真が趣味の誠人と一緒にいたい一心で、静流もカメラを扱い始めるが、誠人は別の女性みゆき(黒木メイサ)に片思いをしていた。


思いが突き動かしたひとつの恋。玉木宏さん演じる誠と宮崎あおいさん演じる静流の恋模様を描いた作品です。人を好きになるという真っ直ぐで純粋な気持ちを思い出させてくれる映画。映像が美しくて素敵な雰囲気をたのしめます。最後の写真には、心奪われました。

星になった少年


出典: (C) 星になった少年
2005年【113分】

学校でいじめにあっていた哲夢(柳楽優弥)だったが、両親が経営する動物プロダクションが購入した仔ゾウのランディと出会い、象使いになりたいと願うようになる。そして哲夢はタイのゾウ訓練センターへ留学するが……。


実話をもとにしたヒューマンドラマ。象に魅入られた主人公が、中学生にしてタイに象使いになるための修行に出ます。周りとぶつかりながらも諦めずに象と気持ちを通わせていく姿に心を打たれます。動物と少年を出したらそりゃ泣けるでしょうけど、想像以上に話が詰まっていて心をもっていかれました。柳楽優弥さんのあどけない感じが良いですし、坂本龍一さんの音楽も最高に素敵です!

天国の本屋~恋火


出典: (C) 天国の本屋~恋火
2004年【111分】

地上で、伝説の“恋する花火”を復活させようと奮闘する香夏子(竹内結子)。天国で、ある女性の未完成の組曲を完成させようとする健太(玉山鉄二)。2人が出会ったとき、愛の奇跡が起きる……。


現実世界で伝説の花火を復活させようと奮闘する女性と天国で未完成の組曲を完成させようとするピアニスト。その二人をつなぐ天国の本屋で短期バイトするピアニストのお話。静かで綺麗で花火がみたくなる穏やかな映画です。劇中で恋人の為に作り上げる曲が素敵すぎる!

いま、会いにゆきます


出典: (C) いま、会いにゆきます
2004年【119分】

秋穂巧(中村獅童)は妻の澪(竹内結子)に先立たれ、1人息子の佑司(武井証)とつつましく暮らしていた。ある雨の日、妻にそっくりの女性が現れるが、彼女は記憶喪失だという。


死んだはずの最愛の妻が雨の降る6週間、もう一度家族に会いにくるお話。全てに透明感があり、感情を揺さぶる映画です。優しい気持ちになりたい時におすすめ!あらすじから察して頂けると思いますが号泣間違いなしです。

あとがき

絶対に泣けるおすすめの泣ける映画を新作、名作からよりすぐってご紹介してきました。どの作品も涙の止まらない素敵な映画ばかりですので気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。

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絶対に読んで欲しい!おすすめの文庫本

表記はタイトル、筆者、あらすじ、書評の順になっています。新しく文庫化された小説の中からおすすめの作品を随時追加して行く予定ですので是非お気に入りの一冊を見つけて下さいね!それではおすすめの文庫本、思う存分堪能してくださいね!

リアルフェイス

美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。いまの妻の顔を前妻の顔に変えろ、ある男を別人にしてほしいなど。さらに、整形美女連続殺人事件の謎が…。予測不能の一気読み医療サスペンス×ミステリー!( 実業之日本社文庫 より引用)


シリアスさと軽妙さが程よくミックスされていて楽しく読める美容外科医ミステリーなんですが、医療ミステリーにありがちな小難しさは一切ありません。主人公は、自分の腕に自信があって、お金次第でどんな手術も引き受ける天才美容外科医のもとで働く麻酔科医。4年前に起きた殺人事件の謎を追ううち、クリニックの過去まで探ることになり…。登場人物たちのやりとりは癖になるほど楽しいですし、少ない残りページからのどんでん返しも爽快!かなりおすすめの一冊です。

人魚の眠る家

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。( 幻冬舎文庫 より引用)


脳死・臓器移植がテーマの重い話ですが展開が面白くてスラスラと読めるのは流石、東野圭吾さん。脳死や臓器移植について、立ち位置の違う登場人物たちがそれぞれどのように受け止め生きていくのかという物語です。色々と考えさせらえる作品ですがラストは美しくまとめられてとても良かったですよ。

dele

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。それが『dele.LIFE』の仕事だ。淡々と依頼をこなす圭司に対し、新入りの祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、謎の写真、隠し金―。依頼人の秘密のデータを覗いてしまった2人は、思わぬ真相や事件に直面してゆく。死にゆく者が依頼に込めた想い。遺された者の胸に残る記憶。生と死、記録と記憶をめぐる、心震わすミステリ。( 角川文庫 より引用)


ドライな所長とすぐに感情移入してしまう祐太郎のコンビで、依頼人の死亡を確認したらPCやスマホからデータを削除するお仕事の話。削除するデータや事情の異なる5つのストーリーが楽しめるます。データ1つで依頼人の人生の見え方がガラッと変わって面白い!

グレイ

情報こそが金を生む時代が、すぐそこに迫る1983年東京。貧乏に苦しむ大学生の波田は、経済評論家北川のシンクタンクで働き始めるが……。悪に染まっていく青年が見た世界とは!( 集英社文庫 より引用)


バブル前後の東京が舞台、苦学生にスポットを当てて、アルバイトを通じて少し怪しい世界に入ってのめり込んでいく様子を描いた作品。そこでの出会いや出来事の中で成長していく姿にワクワクしてきます。好みは分かれそうですが個人的には面白かった!

逢魔が時に会いましょう

民俗学者布目准教授と助手の真矢。座敷わらしを探す旅で、子供が8人いる家族を訪問。いつしか子供が9人になり……。座敷わらし、河童、天狗と怪しいもの探しの笑って泣ける珍道中。( 集英社文庫 より引用)


実在するのかどうかわからない不思議な生き物を追い求める…妖怪オタクな名物教授とアシスタントの金欠女子大生コンビによるもののけ探しのお話。『座敷わらしの右手』『河童沼の水底から』『天狗の来た道』の3話からなる、笑って泣けてゆったりとした気分で楽しめるユーモア短編集です。とても面白いので、できればシリーズ化して欲しい!

家族シアター

真面目な姉を鬱陶しく思う妹。趣味で反発し合う姉と弟。うまく息子と話せない父。娘の考えていることが理解できない母……あなたの家族もこの中に。家族を描く、心温まる全7編。( 講談社文庫 より引用)


家族のあまり上手くいっていない関係が描かれているのですが、ほんのちょっとしたきっかけでほっこりと関係を見直していきます。家族だから憎いけど、家族だから分かるみたいな感じがとても上手くて共感しまくり、どの章も最後には温もりが残ります。心理描写が素晴らしくて、作品の順番も抜群な良作揃いの超おすすめ短編集です。

火星に住むつもりかい?

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる! (光文社文庫より引用)


正義とは何か…立場が違えば正義の形も変わる。ネットやSNSのフェイク情報が蔓延する中で行われる魔女狩り。登場人物全員が悪人に思えてくるような不安を味わいながらも、緊張しながら読み進められる面白さがあります。拷問の描写などが結構キツめですが、最後には伊坂さんらしくスッキリと爽快感をもってまとめられています。

真実の10メートル手前

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める…。太刀洗はなにを考えているのか?滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執―己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、本書のために書き下ろされた「綱渡りの成功例」など。優れた技倆を示す粒揃いの六編。 (創元推理文庫より引用)


クールなフリージャーナリスト・大刀洗万智。第3者の視点で彼女の寡黙な推理の凄さを物語る短編集。警察視点ではないので、証拠が見つかっても手を出さなかったり、終わり方があっけなかったりもしますが、彼女の洞察力によって真実が2回も3回も開いていくのがいい!その結果が残酷で切なかったとしても、それを明らかにしようとする主人公に惹き付けられます。ピリッとビターな感じがたまらない秀作です!

米澤 穂信さんのおすすめ作品


ラプラスの魔女

ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球化学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のため青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な“力”を発揮し始める。( 角川文庫 より引用)


未来を予測できる能力を身につけた少年と少女のお話。テーマは『脳』。序盤に色々な人たちの視点が行き交い徐々に話が見えてくると一気に盛り上がり目が離せなくなりました。人智を越えた力の話なので普通のミステリー小説とは一味違います。また、ラプラスの悪魔という有名な理論を下敷きに書かれていて、少し難しいところもありますがそこはさすがの東野圭吾さん、グイグイ引き込まれて一気に読み終えましたよ!

羊と鋼の森

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。( 文春文庫 より引用)


調律師の男の子の平凡だけど優しい成長物語。ピアノと真摯に向き合う主人公の穏やかながらも情熱溢れる懸命な姿が繊細で豊かな文章で綴られていて吸い込まれます。そしてピアノの音色をこんなにも美しい言葉で表現できるってすごい!静かで深い森にいるようなとても美しい小説でした。おすすめします。

透明カメレオン

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、恭太郎は彼女に心惹かれていく。「僕はこの人が大好きなのだ」。秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。(角川文庫より引用)


声イケメン顔ブサイクなラジオDJが、バー「if」の常連達とついたある嘘を発端に謎多き女性の企てた事件に巻き込まれていくお話。 中盤あたりまでは軽快な描写で、時折吹き出してしまう程なのに後半から一気に圧倒されラストには涙…。ドタバタのネタ振りが凄かったので、どんでん返しも気持ち良かったですよ!

Killers/堂場瞬一

2014年、渋谷。東京五輪にむけ再開発が進む中、古いアパートで老人の他殺体が発見された。老人の額には“十字の傷”が付けられていた。新聞記者の河東怜司、捜査一課の生沢薫は、その傷痕より1961年から続く連続殺人事件を思い出す。この老人は何者なのか?半世紀にわたる殺人者の系譜と追う者たち。(講談社文庫より引用)


渋谷で起こった殺人事件。被害者の老人は、戦後に起こった連続殺人事件の容疑者と目されていた男だったー。渋谷周辺で起こる殺人事件を犯人側視線と刑事視線で交互に語られ、約50年に渡る殺人者と警察の攻防がリアル過ぎる街の描写とともに描かれています。殺人者に共感はできないものの50年間逃げきったストーリーが面白くて一気読み。ラストはかなりゾクッとしました…。

がん消滅の罠/岩木一麻

呼吸器内科の夏目医師は生命保険会社勤務の友人からある指摘を受ける。夏目が余命半年の宣告をした肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金を受け取った後も生存、病巣も消え去っているという。同様の保険金支払いが続けて起きており、今回で四例目。不審に感じた夏目は同僚の羽島と調査を始める。連続する奇妙ながん消失の謎。がん治療の世界で何が起こっているのだろうか―。( 宝島社文庫 より引用)


第15回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。専門用語が次々と出てくるわりには読みやすい医療ミステリーです。生前給付金を受け取るとがんが消滅した…。余命半年とされた4人のがんが消えた謎をがんセンター医師の夏目が追います。


医療ミステリーのトリック方法なんて検討もつきませんでしたが、緻密すぎる医療現場や、がん細胞の描写でがん治療の現状も知ることができてとても考えさせられました。ただ、登場人物の特徴が薄いのと、医学を基にした推理が進んで行く過程に中弛み感があって少し残念な気もしましたが、ラストは見事なドンデン返しで読み応えのある作品でした。

物語のおわり/湊かなえ

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。( 朝日文庫 より引用)


本当に湊かなえさんの作品?と思うくらい、イヤミスの女王らしからぬ読後感の爽やかな優しいお話。8編からなる連作短編集です。


物語の舞台は北海道、『空の彼方』という名もなき少女による書きかけの小説が次々と心にぽっかりと穴を持つ人達に渡り、読み手じわりじわりと好影響を波及させていきます。そして、最後に手にするのは‥という素敵な奇跡の物語。イヤなことを昇華させたときに人は前を向いて進めると気づかせてくれる作品です。こんなタイプの湊さんの作品も好きだなと思わせてもらえました。

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キャロリング/有川浩

クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
( 幻冬舎文庫 より引用)


クリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖―といっても全然ほっこりしないけれども…。クリスマスの日に倒産を迎える子供服会社の大和と、子供服会社と合わせて経営する児童スクールに通う航平の、クリスマスに終わりクリスマスに始まるお話。


虐待や葛藤、色々とシビアなトッピクが取り上げられている作品で、心に傷を負った登場人物が多いのですが、根がいい人ばかりなのが救い。一般的なハッピーエンドとは言えないですが、行くべき場所があるだけで人は救われるんだと感じました。人の繋がりの大切さにも気づかされる素敵な1冊、やっぱり有川さんの作品はどれもやさしくて素敵ですね。

レオナルドの扉/真保裕一

腕利きの時計職人ジャンは突如侵攻してきたフランス軍に幼いころ失踪した父のことを話せと脅される。祖父によると父はレオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートの行方を知るという。仏皇帝ナポレオンは戦争に利用しようとノートを狙っているのだ。謎の修道女に助けられたが彼女にも企みが…。ジャンは知恵と勇気を胸に、隠された数々の仕掛けに挑み、強大な敵に立ち向かう!実在の手稿が題材の手に汗握る歴史冒険小説。(角川文庫より引用)


レオナルドダビンチとミケランジェロの一族、ナポレオンが300年前のレオナルドダビンチが残した発明ノートをめぐり三つどもえの争奪戦を繰り広げる冒険小説。あとがきに「昔のアニメ映画用の脚本」として書いたものをベースにしたとあり、中学生以上なら誰でも面白く読めると思います。


所々に史実が盛り込まれているせいか、もしかしたら本当にこんな出来事があったのかもと楽しく読めましたよ!スリル満点で、ワクワクできる作品です。

海よ、やすらかに/喜多嶋隆

湘南の海岸に打ち上げられた大量の白ギスの屍骸。原因を明らかにするため、藤沢市はハワイから1人の海洋研究員を招聘する。彼女の持つ“魚類保護官”という肩書きに群がるマスコミたち。それにまったく動じない浩美は、調査を開始するものの、嫌がらせの手紙が届いたり、夜中に襲われたりと、執拗な妨害に遭う。真相を追い求めた先に見えてきたものは…。魚の大量死に隠された、謎と陰謀を暴く!著者渾身の海洋ミステリ。(角川文庫より引用)


環境問題をベースにした、本格海洋ミステリー。魚の大量死、自然によるものか、環境汚染であってもそれが故意によるものか、それとも悪意によるものか…。


故郷の海を守るため、ハワイの海洋生物研究所で働く浩美は日本へと戻ってきて行政とは別に独自の切り口から「真相」に迫っていきます。結末は怖く、こんなことが現実の世界でもいつかは起こるかも知れないと感じました。サラリと読みやすいので是非読んでみて下さい。

キャプテンサンダーボルト/伊坂幸太郎・阿部和重

ゴシキヌマの水をよこせ―突如として謎の外国人テロリストに狙われることになった相葉時之は、逃げ込んだ映画館で旧友・井ノ原悠と再会。小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡が始まる。破壊をまき散らしながら追ってくる敵が狙う水の正体は。(文春文庫より引用)


このタイトル、そしてダブルネーム!内容はと言うと軽妙な語り口と大風呂敷は伊坂幸太郎さん、緻密な描写は阿部和重さんといった印象を受けました。


強大な組織に追われ、しかしお金欲しさに逆に追いかけもする二人と一匹。序盤から伊坂さんならではの伏線が張られ、最後まで楽しめるエンターテイメントです。国家の陰謀とか壮大なテーマながら、バカバカしい会話や軽快な掛け合いが絶妙にツボをついていて読んでいて楽しくなります。本当に面白い!そして、ラストはと言うと…最高です。

甦る殺人者/知念実希人

都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった…。止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー!(新潮文庫より引用)


4年前に死んだはずの男が、殺人を繰り返しているのか?現場に残されたDNAを調べた結果、死んだ人間のDNAが検出された。その男の死亡宣告をした鷹央が事件の真相を解明するために奔走するが…。


医師であり小説家である知念実希人さんによる天久鷹央シリーズ長編は、医療的な事件ではなく、猟奇的なシリアルキラーを相手に鷹央の推理が冴え渡ります。正直真相は医療関係者の方じゃないと分からないよねっていうところですが、凄いです!個人的にはシリーズの中で一番ミステリーとしての緊迫感が強くて面白かった作品です。それにしても毎回よくこんなレアな症例を見つけてきて、それに絡めた事件を考えるものです。

鍵の掛かった男/有栖川 有栖

中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生の闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か?他殺なら犯人は…驚愕の悲劇的結末!(幻冬舎文庫より引用)


火村・アリスシリーズの少し前の大阪・中之島を舞台とした長編。中之島の銀星ホテルで亡くなった一人の男の死が自殺なのか他殺なのか、調べてほしいという依頼を受けたアリスがまず地道に頑張って単独調査。徐々に徹底した秘密主義者だった死者の波乱万丈の人生と人間模様が明らかになっていきます…そして満を持して火村が登場して鮮やかに謎解き。


シリーズとしても推理小説としても、普通ではない事件へのアプローチが新鮮!犯人探しのようなものはあまりなくて、被害者と仮定される一人の男を謎といていく様子がとても楽しい!かなりのボリュームですが大満足の一冊です!

罠/西川 三郎

自動車販売会社で働く石田真人は、社内結婚の妻・紗栄子と平穏な日々を送っていた。しかし同じタワーマンションに住む玲子と出会い、人生が狂い始める。社長から支店勤務を命じられ、妻の莫大な借金が発覚。さらに本社の不正疑惑をリークしたと疑われ――。果たして石田の周りで何が起こっているのか?幾重にも張られた”罠”の目的とは。(幻冬舎文庫より引用)


みなとみらいのタワーマンションが舞台。奥底に潜む人間の欲、その欲が連鎖するいくつもの罠…サラリーマンとして平穏な人生を送る主人公とそれを取り巻く女性たち、主人公の哀れさと女性のずるがしこさ、怖さが次々と鮮明に描かれています。とても読みやすいですし、読み始めると間違いなく引き込まれる面白さ、おすすめの一冊です!

サラバ!/西 加奈子

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。 そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。 ( 小学館文庫 より引用)


イランで生まれ、日本帰国後、エジプトで過ごすことになった少年の誕生してから37才までの物語です。相性の悪い母と姉、空気のような父と暮らす中で、周囲を伺い波風をたてないよう無難な立ち位置を探す主人公ですが、あるつまずきをきっかけに自意識と戦わなければならなくなります。頂点からどん底へと物語が反転していく様子は面白くもあるし辛くもあって、同じような事がいろんな家庭や個人でも起きてるんじゃないかなと思います。


淡々と語られる西加奈子さんの作品ですが、生きるパワーに満ち溢れていて、『自分の信じるものを見つけなさい』という強烈なメッセージをうけとりました。登場人物の誰かに感情移入することができれば主人公とともにあたたかな結末に出会えるかもしれませんよ!

螺旋の手術室/知念 実希人

純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが…。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。(新潮文庫より引用)


難解過ぎず、読みやすい医療ミステリ。大嫌いな父が簡単なはずの手術で死んだ…外科医の冴木裕也は、死の謎を独自に調べ始めます。医学部教授をめぐる疑惑、末期癌の母、並行して主人公と妹の確執やその妹と婚約者、その母の話が進んでいきます。


色々な事が絡み合って親子の思いが紐解かれるお話。そして最後には驚きの真相が待っています。プロローグが病院とは無関係だったのでどう繋がってくるのか……さすがでした。

ぬばたまおろち、しらたまおろち/白鷺 あおい

両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。(創元推理文庫より引用)


異類恋愛+全寮制魔法学校。雪女やのっぺらぼうといったお馴染みの妖怪たちが『魔女』を目指して箒で空を飛ぶというカオスで賑やかな世界観。魔女学校の非日常な描写にワクワクできるハリーポッターとRDG(レッドデータガール)を足して2で割ったような雰囲気の現代ファンタジーな物語です。


主人公・綾乃と小さな白蛇アロウの人外恋愛譚から始まるこの物語は、ジェットコースターな展開の中にも様々な伏線を見事に回収しながらハッピーエンドに着地。これはまさに和製ハリポタ!ニヤニヤしながら読みましょう。凄く面白いですよ!おすすめです。

ハケンアニメ!/辻村 深月

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。(マガジンハウス文庫より引用)


辻村さんの『愛』を感じさせる熱い熱いお仕事小説。女性が主役の連作短篇集です。アニメ制作を舞台に、全力投球する監督やプロデューサー、作画家達の活躍が描かれています。


いろいろなトラブルが盛りだくさんなのですが周囲に支えられながら一つ一つ乗り越えて成長していく様子は、読んでいて思わず涙腺が緩みました。誠実に仕事していたら、見ている人はきちんと見てくれてるってお話。読了後、幸福感で満たされるおすすめの一冊です。

辻村深月さんのおすすめ小説 6選!


銀翼のイカロス/池井戸 潤

出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。(文春文庫より引用)


やっぱり半沢直樹シリーズは面白い!お約束パターンにより、前半はとにかくヒールキャラに腹が立つばかり。怒りが沸点に達したところで猛反撃で倍返し全4作の中でもスケールが最も大きくて今回は霞が関も絡んできます。


大手航空会社の企業再生と政治と金。メインの相手は政治屋とそれに付随する弁護士。結構現実を連想させる政党とか政治家もいたりとどんどん大きな相手になっていますが、今回は、とうとう大臣まで論破した半沢にやっぱり最後はスカッと爽やかです。

アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。(幻冬舎文庫より引用)


泥棒や強盗、殺し屋などが全く登場せず、反社会要素のない『普通の人しか出てこない』6編からなる出会いをテーマにした連作短編の恋愛小説で、実際に十分あり得そうな物語。


ボクシングの試合の結果で告白しようかどうか決める人。ズボラな妻に腹を立てて出て行った几帳面な夫、銀行の通帳に記された『オレモワルカッタ』の文字。昔のイジメっ子が広告のプレゼンテーションに来る、復讐の機会到来か?みんなが幸福とまで言えなくても、少なくとも不幸ではなくなり、なんとなく良い感じの人生を送っていく感じが最高。各話の登場人物たちが時空を超えて不思議なくらい繋がっていくところは、伊坂ワールド全開でもちろん圧巻なのですが、まさか伊坂さんの作品でキュンキュンするとは…。

ミュージシャンの斉藤和義さんから歌詞の作成を頼まれた伊坂さんが、『歌詞はできないので小説を』というのがきっかけでできたおすすめの短編集。

満願/米澤穂信

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。(新潮文庫より引用)


あらゆるミステリーの賞を受賞した傑作短編集です。どの作品にも漂う拭い去れない不穏な空気、常に気がかりなことを抱えながら生きている気分にさせられるあの不快な感じは、先へ先へと読ませます。まさにイヤミス。


短篇集は長編に比べると満足感が少なくて苦手という方も多いと思いますが、こちらの『満願』は、そんな心配いりません。無駄の無い濃い作品ばかりで、どの作品も終盤まで読んで『だからかー』と思える作りと『ざわっ』とくる後味の悪さが最高に面白いですよ。

あらゆるミステリーの賞というのは、山本周五郎賞(新潮社)受賞、直木三十五賞(文藝春秋)候補、ミステリが読みたい!(早川書房)1位、このミステリーがすごい!(宝島社)1位、週刊文春ミステリーベスト10(文藝春秋)1位、本屋大賞(NPO法人 本屋大賞実行委員会)7位…凄い。

米澤穂信さんのおすすめ作品


イノセント・デイズ/早見和真

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。(新潮文庫より引用)


死刑判決を受けたひとりの女性の過去を、色々な人の視点から回想していく物語。『読後あまりの衝撃で3日ほど寝込みました』と帯にもあるのですが、 3日は言い過ぎにしても読後の罪悪感・無力感が半端のない1冊。


元カレの妻と子供2人を放火で殺害したとして死刑が求刑された田中幸乃。彼女がどんな人間だったのかが語られてゆき、今回の事件について考えさせられていく展開…犯人のその後及び償いに焦点をあてたとにかく切ない作品です。あらすじでも紹介されている通り『筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた』ミステリー、最初から最後まで引き込まれ続けます。

夏の祈りは/須賀しのぶ

文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。(新潮文庫より引用)


何代にも渡る県立北園高校の夏。甲子園出場を期待されるものの、なかなか達成できない野球部の物語。高校の野球部を舞台にしながら、誰もが共感できる感情が織り込まれています。


5話からなる連作短編集で、各話とも舞台は同じなのですが、登場する世代が10年間隔位で異なります。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの熱い夏が描かれる爽やかな青春小説で、色々な登場人物を通して、共通の悲願に向けて突き進む姿を見ることができて、積み重ねてきた重みの先にある結末にはぐっと来るものがあります。爆笑しながら感動の涙を流せるおすすめの一冊ですよ。

こちらの作品は、偶然にも埼玉県を舞台にした物語なんですよ。埼玉代表 花咲徳栄高校優勝おめでとう!!

天盆/王城夕紀

蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み―少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!(中公文庫より引用)


将棋に似た盤上遊戯『天盆』を制する者が国を動かすという架空の国でのお話。貧しい13人兄弟の末っ子・凡天は10歳ながらも天盆にのめり込んでいき、異様な強さで難敵を倒していきます。ですが権力者に睨まれて少しずつ追い詰められてゆくその家族…。


頂点を目指す天盆を巡る戦いはどんどん熱くなっていって、劣勢を覆し上り詰めてゆく戦いぶりは痛快の一言。凡天一家の家族愛や天盆の白熱する試合ぶりに引き込まれること間違いなしの魅力あるファンタジー小説。もちろん将棋が分からない方でも問題なく楽しめますよ。

こちらの作品の最大の魅力は、勝負の勝ち負けというよりも、勝負を通じて観戦している人達の心の動きを描いているので、自分も一観戦者として熱くなれる事だと思います!

君の膵臓をたべたい/住野よる

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!(双葉文庫より引用)


病を心に秘めながらも天真爛漫に生きる咲良、彼女とは真逆で物静かで捻くれた、人を避けて歩く僕。僕らが必然的に出会った事に気がつき、心の中の彼女の存在の大きさを知った時、彼女はいない…。号泣しすぎて頭が痛くなる恋愛小説です。


余命1年…前向きで明るい桜良のセリフや行動から感じる死への恐怖と覚悟。自分とは正反対の彼と無意識に惹かれ合う恋心。それを知ったとき『君の膵臓を食べたい』のタイトルに込められた思いに気づき感動しすぎ。心に沁みるおすすめの一冊です。

あとがき

文庫化されたばかりのおすすめの小説をご紹介してきました。どの作品もとても面白くて、物語の世界にどっぷり引き込まれる作品ばかり、読み始めると手が止まらなくなるはずですよ!これからも素敵な文庫本を随時追加して行く予定です。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

おすすめのミステリー小説 50選!

時代別おすすめ歴史漫画 傑作15選!深く気軽に楽しめる!


漫画のジャンルの中でも人気の高い歴史漫画。一言で歴史漫画といっても描かれる時代背景によってまるで別モノ。もちろん好みの時代も人によって違います。そこで今回は、舞台となっている時代毎におすすめの漫画を厳選してご紹介していきたいと思います。

はじめに

時代背景は大きく平安・鎌倉時代、戦国時代、江戸時代、明治時代と分けてご紹介しています。また参考として、作品毎にAmazon、BookLive、楽天ブックスのレビュー評価と総合評価を掲載しておきましたので参考にしてみて下さい。評価の高い作品はやっぱり素直に面白いです!気になる作品が見つかれば是非気軽に手に取ってみてくださいね!

おすすめの歴史漫画

それではおすすめの歴史漫画を厳選してご紹介していきたいと思います!あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。ごゆっくりお楽しみ下さい。

平安・鎌倉時代


まずは平安時代・鎌倉時代でのおすすめ漫画をご紹介します。

応天の門


出典:©︎ 応天の門

時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!?(BUNCH COMICSより引用)

Amazon 4.7 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 4.40

平安を舞台にした作品。主人公は架空人物ではなく在原業平と菅原道真という誰しもが授業で習う人物です。道真に関しては進撃の巨人のリヴァイ兵長ぽいですが、個人的には好みです。


内容は、平安を舞台に謎解きをしていく宮中ミステリーなのですが、トリックもわかりやすく細部のネタも歴史好きの心をくすぐる感じでとても楽しい!当時の遊びや恋など教科書でなんとなしに見た光景も出てきて面白いですよ。 歴史物として誰にでもおすすめしたい傑作です。


阿・吽


出典:©︎ 阿・吽

最澄x空海 ふたりの天才の物語が始まる! 日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる日本史上、比類ない天才である、最澄と空海がまさに華麗に、繊細にそして豪快に描かれる人間ドラマ! 平安の世、当時のニッポンを変えた!といっても過言でないこのふたりは、その青年期は人も羨むエリートコースを歩んでいたが・・・(BIG SPIRITS COMICS SPECIALより引用)

Amazon 4.1 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.37

中学校の歴史の授業で必ず覚えさせられるビッグネーム、比叡山・最澄と高野山・空海のお話。とゆうことで心穏やかに厳かに読むのだろうと思っていたら…かなり激しい内容になっています。美しい線で描かれる残酷な人間のすがたが痛くて辛くて、読むのに覚悟と勢いが必要な作品です。


平安初期、権力を持ち腐敗していた仏教を革新した最澄と空海。目指す道は同じだったはずなのに、袂を分かち別々の道を歩む事になる2人。静と動、内と外、理性と狂気、2人の対比・ベクトルの向き方がが面白い!描写には残虐な部分もありますが、嫌悪感を感じさせずむしろ生々しくてリアルに感じさせてくれる処も凄い!細かい文字を読むより、絵に引きずり込まれて体験する漫画です。


ぶっしのぶっしん


出典:©︎ ぶっしのぶっしん

半分人間、半分御仏、時は鎌倉時代。半身を失いし、少年仏師・想。彼には、神仏を喚び、ともに闘う“力”があっ――。東大寺を突如襲う異変を前に、想は己に眠る“力”の解放を迫られる…。時代が、仏師たちが、仏像たちが、いま動き出す!! (ガンガンコミックスONLINEより引用)

Amazon 4.3 BookLive 4.0 楽天 -.- 総合 4.15

舞台は平家滅亡後の鎌倉時代、神仏を召喚して戦う力を持つ、半分仏、半分人間の少年仏師の歴史ファンタジー作品。鎌倉時代の仏師が、仏像に仏を降臨させて魔物と戦わせるという斬新な設定です。


ノリやセリフはライトですが平家物語のあれこれがモチーフになっているので、源平合戦に興味を持っている人ならかなり面白く読めると思います。魔物対仏像ということでファンタジー的にもワクワクの止まらない漫画です。


アンゴルモア


出典:©︎ アンゴルモア

中世ヨーロッパを席巻し、恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍。1274年、彼らは遂に日本にやって来た! 博多への針路に浮かぶ対馬。流人である鎌倉武士・朽井迅三郎は、ここで元軍と対峙する!(カドカワコミックス・エースより引用)

Amazon 4.0 BookLive 4.0 楽天 3.5 総合 3.83

元寇時の対馬を舞台にした歴史漫画。学校の授業では北部九州での攻防戦しか教わることの無い「蒙古襲来」の緒戦ともいえる「対馬の攻防」からスタートします。このマニアックさが超素敵なアンゴルモア。


対馬に島流しにされた罪人、鎌倉武士『迅三郎』が博多を侵略すべく迫る蒙古軍数十万から島を守るため刀を振るいます。圧倒的戦力差を前に劣勢を強いられるも奮闘!去っても去っても矢継ぎ早に迫る危機…このギリギリ感が最高に面白いです。


戦国時代


次は大人気、戦国時代のおすすめ漫画をご紹介していきたいと思います。

レイリ


出典:©︎レイリ

長篠の戦いから4年、黄昏ゆく武田帝国と勃興する織田軍団の血戦のはざまで、数奇な運命を生きる少女の名はレイリ。巨匠渾身の原作を新感覚の鬼才が作品化! 衝撃の本格戦国時代劇、開幕!!( 少年チャンピオン・コミックス・エクストラより引用)

Amazon 3.9 BookLive 4.5 楽天 4.0 総合 4.13

歴史物語として大人気の戦国時代、幼いころに目の前で家族を殺され、心に大きなトラウマを抱えた少女レイリが主人公です。岡部丹波守に運良く救われたレイリは、岡部丹波守のため、胸に秘めた衝動を燃やしながら"殺されるため"に剣を振るい、ひたすらに強さを求めます。


「戦に連れていってください。殺して。殺しまくって。ちゃんと最後死にます」死に場所を戦地に求める歪んだ感情、何の躊躇いもなく人をいたぶる狂暴性。壊れてしまった"死にたがりの少女レイリ"の歪ながらも生きる姿が凄く上手く表現されています。会話の間も展開のあっけなさも表情の恐ろしさも全てが良い!作品に没入してしまいました。もうかなり面白いので是非読んでみて欲しいおすすめ作品です。


雪花の虎


出典:©︎ 雪花の虎

戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信。毘沙門天の化身とされる名将中の名将は、実は、女だった―――時は享禄二年、1529年。越後の春日山城城主・長尾為景の第3子が誕生する。不甲斐ない嫡男・晴景に代わる後継ぎとして期待された赤子はしかし女児だった。失望する為景だったが、すぐに決意を新たにする。「この子を、姫武将として育てる」「名を虎千代とする」と――強い父、やさしい母、穏やかな兄、健気な姉に囲まれ、小さな山城でお転婆に育つ虎千代。その双肩に背負う運命の重さを、未だ知るよしもなく……。(ビッグコミックスより引用)

Amazon 3.7 BookLive 4.0 楽天 4.7 総合 4.13

林泉寺の人物画を見た作者・東村アキコさんの直感を史実に基づき描こうとする野心作。


上杉謙信女性説を元にした漫画、じゃじゃ馬なお姫様がどうなって冷徹な軍神に変わっていくのか、楽しみなところです。脱力ギャグは本作でも健在、全体的に読みやすく、ほんわかとしていて、歴史物は今まであまり手が出せなかったという方でも、すんなり入り込めると思います。これを読んだら"上杉謙信女性説"を信じてしまうかも。


センゴク


出典:©︎ センゴク

時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴクは、落城寸前の稲葉山城にいた。敵は覇王・織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)!! 強大な敵に茫然自失となるが、幼なじみ・侍女のお蝶とのある約束を守るために、織田軍団に囲まれた城から決死の脱出を試みるセンゴク。果たして生き残れることはできるのか!?( ヤンマガKCスペシャルより引用)

Amazon 4.2 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.40

個人的にはぜんぜん知らなかった武将"仙石権兵衛"視点のお話。初めは斉藤家家臣、斉藤家が負けてからは織田信長に拾われ、秀吉の家臣に。しっかりとした戦国時代漫画です。


当時の戦国期の様子、姉川の戦いや三方ヶ原の戦い、比叡山焼き討ちなど、誰もが知っている名場面が「実はこうだったのではないか」という提案とともに展開していてすごく面白い!戦国時代を深く気軽に楽しめるおすすめの一冊。


へうげもの


出典:©︎ へうげもの

群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!( モーニング KCより引用)

Amazon 4.6 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 4.36

いろいろな人間の欲が登場する醜くも痛快な戦国漫画。織田信長に仕えた茶人『古田織部』が主人公で、己の物欲と戦いながら手柄を目指すというお話です。


普通、戦国モノといえばストーリーの軸は合戦ですし、キャラクターにはカッコよさが求められてきましたが、本作でのストーリーの軸は文化、キャラクターは面白さ重視といった感じです。そして擬音、擬態語が面白いのもこの作品の特徴かなと思いますので、そのあたりにも注目しなが読むとより楽しめると思いますよ!作画の特徴上、ちょっと人物の顔の区別が付きにくかったのが残念。


イシュタルの娘~小野於通伝~


出典:©︎ イシュタルの娘

信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。その知られざる生涯を、斬新な解釈で描きます。かずかずの歴史小説に謎の美女として登場する小野於通とは、何者だったのか。(BE LOVE KCより引用)

Amazon 4.8 BookLive 4.0 楽天 4.4 総合 4.40

「はいからさんが通る」の作者さんの作品、戦国時代を武士側ではなく、京の公家社会に属する女性の視点から描いています。


神通力を持つ一族の生まれである小野於通は、一族の中でもとりわけ秀でた力の持ち主。それだけではなく、芸事にも秀でていて、才知と異能を使って戦国時代を乗り切っていきます。戦の血生臭さからはやや縁遠い場所で、公家や当時の教養といった面を軸に、戦国の英雄達を見ていく構成は新鮮で面白いですよ!


江戸時代


この時代のおすすめ作品も意外と多くあります。江戸時代のおすすめ漫画。

いちげき


出典:©︎ いちげき

時は幕末………大政奉還後、江戸幕府との武力決着を望む薩摩藩は幕府を挑発すべく、江戸にたむろする浪士たちをかき集めて「御用盗」なる武装集団を結成、「攘夷のための資金提供」を名目に夜な夜な江戸の商家を襲わせていた。そのころ、江戸近郊の村々から百姓たちを集めた「選抜試験」が行われ各村から力自慢で有名な猛者たちが終結していた。選抜試験を仕切る侍たちの狙いは? 選抜試験後に待っているものは?(リイド社より引用)

Amazon 4.4 BookLive 4.5 楽天 5.0 総合 4.63

大政奉還後の江戸が舞台、西郷率いる薩摩藩の、江戸での狼藉ぶりを諌めるために、勝海舟が屈強な農民を集め急造した『一撃必殺部隊』の物語。生き残ればサムライになれる、農民はサムライに勝てるのか?胡散臭い政治と権力闘争も描かれてものすごく面白い歴史漫画です。

天地明察


出典:©︎ 天地明察

幕府の碁打ち、渋川春海(二代目安井算哲)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が多数奉納されているという神社に出かけた春海は、全ての問題を一瞥のみで解いていった若い武士の存在に衝撃を受ける。その武士の名は「関」。春海の退屈な日常はこの日を境に大きく変わることになる……!(アフタヌーンKCより引用)

Amazon 4.8 BookLive 4.0 楽天 4.8 総合 4.53

日本史で「暦を作った」と習って名前だけ知っていた、渋川春海の物語。英数字のない江戸時代、算術に夢中になっている若者が、暦を日本に適用させるお話です。数学がわからなくても楽しめます。


自分の思う道に進みたい気持ちを抑え日々生活する春海の前にどんな難問も一瞥で解答する関さんが現れ、春海の人生は少し動き始めます。顔も知らない相手と言葉も交わさず、ピンポイントな知的活動のみを通して惹かれ合い、その刺激が人ひとりの人生を動かしていく様は最高に面白い!何かが大好きでしょうがない人って、どうしてこう魅力的なんでしょうね!


さくらん


出典:©︎さくらん

男の極楽、女の地獄。ここは遊郭・江戸吉原――。江戸吉原は男と女、女と女がだまし合う色の街。江戸吉原の「玉菊屋」に売られてきた、ふてぶてしくて意地っ張りだけどちょっと健気な少女。彼女が、ほかの遊女たちの生き様や悲劇的な最期を目の当たりにしながら位の高い遊女である花魁へと成長していく。のちに伝説の花魁となる「きよ葉」の型破りな生き方を描く、破天荒花魁ストーリー!(KCデラックス イブニングより引用)

Amazon 4.3 BookLive 4.0 楽天 4.3 総合 4.20

吉原の遊郭で廓のNo.3に君臨する売れっ妓・きよ葉。その幼少期から遊郭で過ごす少女時代を経て、やがて一人前の花魁となるまでを彼女の回想と言う形で描かれています。エグい所も沢山ありましたがそれをも越える絵の華やかさ、妖しさに魅力を感じる作品。


吉原は美化されてるお話が多い中、苦悩や汚い部分を分かりやすく描いてありました。いい感じの狂気と粋と華やかさと高慢さでしたよ。体調不良に伴い未完との事で、いつか第二部も読めることを願っています。


アサギロ


出典:©︎ アサギロ

無垢な少年は、幕末最強の「狼」となる。幕末――浅葱色の羽織を身にまとい京都の街を駆け抜けて、人々から「狼」と恐れられた「新選組」。時はさかのぼり、江戸――のちに沖田総司となる惣次郎12歳は、その「強さ」を持て余しながら少年時代を過ごしていたが、一転…!(ゲッサン少年サンデーコミックスより引用)

Amazon 4.2 BookLive 4.0 楽天 3.7 総合 3.97

幕末を駆け抜けた新撰組。その一番隊組長、沖田総司を中心に描いた漫画。幼少期から始まるので知らないエピソードがいっぱい!幕末の剣術事情を知るにも良い作品です。


沖田は、剣の達人だったのですが、人としてどこか欠落してるようなキャラとして描かれることが多いところ、この沖田少年は、ど天然!他の登場人物たちも個性豊かで魅力的です。幕末云々ではなく剣に絞った展開が、とても引き込まれる作品。


JIN −仁−


出典:©︎JIN −仁−

現代の脳外科医・南方仁は頭部裂傷の緊急手術の執刀中、頭蓋骨内封入奇形胎児を発見、摘出する。手術後、謎の声が“元ヘ戻シテ”と仁に囁き、更に仁は逃走したオペ患と揉み合ううち、何と幕末へワープしてしまう。近代器具なき現代医・仁の医術は幕末に通じるか?(ジャンプ・コミックスデラックスより引用)

Amazon 4.5 BookLive 4.5 楽天 4.7 総合 4.57

現代の脳外科医がタイムスリップ、幕末の江戸で医療技術を駆使して坂本龍馬を救おうというお話。史実をしっかりと踏まえていて、幕末歴史好きならたまらない作品だと思います。


医療ものなので、わからない用語満載なんですが、それでも読者をおいてけぼりにしない面白さがありました。沖田総司始め、幕末の志士たちの姿にはもう涙、涙。全20巻完結済みのおすすめ漫画。


明治時代


この時代を舞台にした作品は少なめですが人気作ばかり!明治時代のおすすめ漫画。

ゴールデンカムイ


出典:©︎ゴールデンカムイ

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!(ヤングジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.6 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.53

明治時代の北海道が舞台、日露戦争において「不死身」と呼ばれた杉元佐一。かつての想い人である親友の妻のために、一攫千金を夢見て北海道に来た彼でしたが、アイヌの莫大な金塊が隠されているという話を聞かされます…。


バトルあり、ギャグあり、グルメありととにかく様々な要素をこれでもかと詰め込まれているのに、話はシンプルでテンポが良くとても読みやすい作品。設定もストーリーも説得力を持たせるだけの作者の知識と画力があります。面白くなる要素しかない大人気作品。ただ、結構グロ描写があるのでそこだけは注意が必要です。


乙嫁語り


出典:©︎乙嫁語り

中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。 美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!(BEAM COMIXより引用)

Amazon 4.4 BookLive 4.0 楽天 4.7 総合 4.37

最後は少し日本をはなれて19世紀の中央アジアが舞台、現代ではカザフスタン、ウズベキスタンの辺り。姉さん女房で嫁いできたアミルの目からそこでの生活や文化を描いた作品です。


こちらの漫画、とにかく絵がきれいで、絨毯や来ている服、パンにいたるまで1つ1つ驚くほど細かいところまで書かれて凄い!ちょっとした仕草や表情も一人一人とても綺麗で、読んでいて幸せな気分になれる一冊です。


まとめ

おすすめの歴史漫画を時代別にご紹介してきました。時代にかかわらずどれも本当に面白すぎる傑作ばかりです!気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

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臨場感や追い詰められる緊張感で心臓の鼓動が早くなる!そんな恐怖を楽しめるのがパニックホラー。多少のグロ描写が含まれる作品が多いものの、このドキドキ感は癖になるはず。今回はおすすめのパニックホラー漫画をご紹介していきたいと思います。

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屍町アンデッド


出典:©︎ 屍町アンデッド

先生は、地獄の底まで堕ちてでも生き延びる覚悟です。 圧倒的に巨大な黒い箱が存在する街、鹿羽市鹿羽町。 ある日高校教師・葛城柘榴の担任するクラスで突如生徒が生徒を喰らい始め、学校は大パニックに陥るが…⁉ そして教師・葛城には裏の顔が…⁉ (Amazonより引用)


兄が妹の為に屍体を倒しまくるバイオレンスパニックホラーもの。妹への愛情が全てに勝っている主人公が割と強くて、容赦なく無表情で屍体を狩る姿はなかなか爽快で面白い。ちなみに屍体とはゾンビ的な存在、ということでグロ要素強めの作品です。

呪街


出典:©︎ 呪街

ただそう願うだけで、人を殺傷せしめる力、呪力。超能力とも違う、人間を害するためだけの呪力は生まれながらに、あるいは突然なんの脈絡もなく発症する。呪力を発症した人間は、社会に致命的な害を与えるので、行政の方針で地図にない街・月ノ見村、通称「呪街」へ集められる。そこでは呪力者同士の戦いが繰り広げられ、今日も新しい呪力者が訪れる。(Amazonより引用)


人を呪い殺せる呪力という力が存在して、それ以外は普通の世界。そんな力をもった人間を集めた街での権力抗争で、呪いをぶつけ合うという一瞬で終わる戦い方で、対峙する相手との緊張感がとてもよく伝わってきます。作画のバランスが不安定な気もしますが、これがさらに恐怖心を煽って良い感じですよ。


終末の天気


出典:©︎ 終末の天気

「要らない人間が多すぎる」――そう思ったことのある人に捧ぐ、とある破滅の物語。25歳。金なし、職なし、彼女なし。メロメロメロディーズというアニメにメロメロの黒川。その下り坂人生の中で<相手に指を向け、「BAN」と発することで、その人間を消せる能力>を得たことによりはじまるカタストロフィサスペンス。(Amazonより引用)


無気力フリーターが、夢の中でフードを被った謎の人物と出会い、自分が要らないと思った人間を消せる能力を授かったことで混乱と破滅を描く物語。彼は復讐や気に入らない人物にその力を使うのですが、最後はフードの男が再び現れ話は思いもよらない展開に…。


オンライン The Comic


出典:©︎ オンライン The Comic

恐怖値レベル100の死亡遊戯。どこにでもいるごく普通のOL・八城舞、22歳。ある日、彼女の家の郵便ポストに1台の
ゲーム機が届いた。本人の意志に関係なく強制的に参加させられたゲーム「ナイトメア」──、それは大切な人の命と自分自身の肉体をかけた命がけのゲームだった!! (Amazonより引用)


普通のOLの家に突然携帯ゲーム機が届いて、命をかけた全世界感染型のデスゲームに強制参加させられる話。読み進めていくうちに段々と一緒にゲームをしている感覚になってきて、臨場感にドキドキしながら楽しめますよ。


渋谷金魚


出典:©︎ 渋谷金魚

【注意】この金魚、人を喰います。 平凡で、冴えない毎日を過ごす少年・月夜田初。その予定調和な日常は突如として終わりを告げる…。大都市・渋谷に大量発生した〝人喰い金魚〟! 大きい〝金魚〟も小さい〝金魚〟も、人を喰って、喰って、喰いまくる!! ハチ公も、スクランブル交差点も、センター街も。渋谷に襲い来る未曾有の大パニック!! 覚悟を決めろ。絶望に挑め。史上最悪の生存競争が始まる!!!(Amazonより引用)


突如渋谷に空中を泳ぐ人食い金魚が現れる理不尽系のパニックホラー。色々な人にスポットを当てて、どう生き抜こうとするのかが描かれています。焦点の合っていない瞳…これを読んでしまうと多分金魚に嫌悪感が湧いてくるので注意。


ジンメン


出典:©︎ ジンメン

転校で七年ぶりに故郷へ戻ってきた動物好きの主人公・神宮マサト。幼馴染みの女子高生・ヒトミをデートに誘い、訪れた動物園で二人は人間の顔が付いた動物に突如襲われてしまう・・・逃げ惑うマサトとヒトミ。しかし、それは彼らが思いがけない世界に放り出される序章に過ぎなかったーーーー!! (Amazonより引用)


顔が人間っぽくなった動物たち「ジンメン」が人間を殺しまくるパニックホラー。ジンメンの形相は、生理的な部分に訴えかけるような恐怖があります。個人的に話が進むごとに面白さが増している気がします!


モンキーピーク


出典:©︎ モンキーピーク

社員の結束を高める為の、登山レクリエーション。 雄大な自然を感じる爽やかな山は、夜と共に惨劇の舞台と化す! 藤ヶ谷製薬36名が体験した、未体験の悪意とは・・・! ? 凍牌の志名坂高次が初の原作を手がけ、俊英・粂田晃宏が入魂の筆致で迫る。 戦慄と衝撃の山岳パニックホラー開幕! !(Amazonより引用)


製薬会社のレクリエーションで登山に訪れた一行に、突然襲いかかる得体の知れない猿。裏切りあり、グロありの山岳パニックホラー。同僚たちはバタバタと猿の餌食になっていきます。理不尽すぎる状況にもう心臓がバクバク!



リバーシブルマン


出典:©︎ リバーシブルマン

“ウラガエリ"と呼ばれる変死体が首都圏各地で見つかる。それは皮膚がまるでウラガエったかのような死体であった。怪事件に巷ではまことしやかな都市伝説が流れる。ある者は伝染病だと決め付け、ある者はマフィアの臓器売買だとつぶやく。その真相を知るのは、ひとりの女子高生だった。(Amazonより引用)


とんでもなくグロい描写でインパクトのあるウラガエリ現象が描かれていますし、内容も重めなので調子の悪い時は読まない方がいいかもしれません。でも、この発想は凄いと思います。一般受けは絶対しなさそうな作品。


インセクツ


出典:©︎ インセクツ

製薬会社・テルバイド化学が開発した「ペレナドウイルス」。有用なタンパク質を生み出すためのウイルスであったはずが、被験体となった昆虫の巨大化、凶暴化という予期せぬ結果を招いてしまった。緊急事態として閉鎖された街の中で住民たちは…!?(バーズコミックスより引用)


こちらはタイトルからお察しの通り昆虫パニックもの。昆虫が巨大化するというのはそれだけで生理的な嫌悪感があって面白い。絵柄は好き嫌いあると思いますが、ものすごくきちんと設定が作られていて引き込まれます。昆虫が苦手な人にこそおすすめしたい作品。


ハカイジュウ


出典:©︎ ハカイジュウ

東京・立川。鷹代陽はバスケに打ち込む普通の高校生。その日も順調な一日を送るはずだった……。昼下がり、市内を襲った突然の大地震。崩壊した学校の中で陽は目撃する。同級生たちの死体の山。そして、ソレらに喰らいつく未知なる怪生物を……。圧倒的画力が紡ぎ出す、完膚なきまでの衝撃!!超絶都市型モンスターパニック!!(少年チャンピオン・コミックスより引用)


突如として現れたモンスターに惨殺され、わけもわからず逃げ惑う高校生達。最初は局所的なところから、世界規模の恐怖になっていく広がり方が面白い!凄惨な死に方をするシーンがかなり多いので、苦手な方は卒倒するかもしれませんが迫力のある作画で作品の中に引きずり込まれます。


まとめ

おすすめのパニックホラー漫画をご紹介してきました。迫り来る恐怖を主人公達と一緒になって味わえる良作ばかりです。気になる作品があれば是非手に取ってハラハラ、ドキドキをしっかりと味わって下さいね。

おすすめの入れ替わり漫画・TS漫画 厳選10作品!


「らんま1/2」や「転校生」、最近では映画「君の名は。」など、男女の入れ替わりものや女性化、TS(性転換)ものジャンルは根強い人気を誇っています。今回はそんな男女の入れ替わり漫画のなかでもおすすめの作品を厳選してご紹介していきたいと思います。

おすすめの入れ替わり漫画・TS漫画 厳選10作品

他人と体が入れ替わってしまう「人格入れ替わり作品」と性別が変化する「女体化・TS作品」からおすすめ作品を厳選してご紹介していきたいと思います。あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

①山田くんと7人の魔女


出典:©︎ 山田くんと7人の魔女

朱雀高校一の問題児・山田は今日も先生に怒られて超不機嫌。そのうえ、優等生の白石うららと一緒に階段から落っこちて、死んだ! と思ったら白石と体が入れ替わっていた!! 相性サイアクな2人が、学校中を駆け回る!! すべてはキスからはじまった!!( 講談社コミックス より引用)


学内一の問題児と優等生女子のキスによる精神入れ替わり漫画。主人公が女の子とキスばっかりしていますがそれ程エロさはなくて読みやすい。愛すべきキャラクターばかりで笑えるところも、和むところもたくさんあって面白いですよ。全28巻完結済み


②桃色男女ちぇん★


出典:©︎ 桃色男女ちぇん★

カラダが入れ替わってしまったオタクの夕日(♂)とギャルのサラ(♀)まったく正反対の2人だけど、カラダが入れ替わった方がしっくりきて・・・!!抱腹絶倒・・・!!だけど心にしみる奇跡のラブコメ!(裏少年サンデーコミックスより引用)


オタク男子とギャルの中身が入れ替わってしまう話。入れ替わってお互い好き勝手に振る舞い始めたらそれぞれの魅力倍増しています。入れ替わったからこそわかる相手の良さや気持ちで2人の関係は…。


③ボクガール


出典:©︎ ボクガール

『男らしくありたい!』そう願う瑞樹は、美少女に見間違えられてしまう程の女顔。男子高校生に告白される男子高校生として悩める日々を過ごす彼が、運命の悪戯により、男の子として一番大切なアレを失くしてしまい、さあタイヘン…!! 異常恋愛警報! 全方位系TSF物語がスタートです!!( ヤングジャンプコミックス より引用)


女の子のように小柄で細身で容姿も整っている中性的な男子高校生が神様の暇つぶしのため女の子に性転換されてしまう話。転換直後のあれやこれや問題のお約束も余すことなく網羅されています。その上できちんと三角関係ラブコメに落とし込んでいるTSFラブコメの入門書。


④ぼくは麻理のなか


出典:©︎ ぼくは麻理のなか

家の中でひたすら暇をつぶすひきこもりの青年。彼の唯一の楽しみは、毎日コンビニで見かける天使のような女子高生のあとをつけることだった。そして今日も、いつものようにあとをつけていたはずが――。( アクションコミックス より引用)


大学デビューに失敗し引きこもって自堕落な生活を送る小森。そんな彼の唯一の癒しは、夜のコンビニで会う理想的な女の子。堪らず彼女の後を付けた夜、気が付けば彼女の部屋で、彼女の身体で朝を迎えていた…。入れ替わりモノと思わせておいて、何かが違う不思議な読後感。ただの妄想では終わらない生々しいリアリティは、女の子になりたいという作者の思いから生まれた作品だと知って納得できました。


⑤あめのちはれ


出典:©︎ あめのちはれ

名門・雨谷学園の入学式は、珍しく春の嵐に見舞われた。激しい春雷が落ちた時、新入生の葉月、冬馬、悠介、淳太、円の身体に異変が起きる。なんと、全員が女子の身体に変化していたのだ――!! (B’s LOG Comicsより引用)


入学早々、ある事件をきっかけに雨が降ると女子になってしまう体質になった男子高校生5人の物語。突然の変化に戸惑う心理描写が絶妙で良い!仲間がいるおかげで深刻にならずに可愛いらしい雰囲気です。序盤、主役級登場人数の見分けがつきにくいのですが、後半には個性がはっきりして混乱は避けられます。


⑥大木先生と小鮫さん


出典:©︎ 大木先生と小鮫さん

生徒になめられっぱなしの新米教師・大木と学校一の問題児な女子高生・小鮫。決して交じり合わないはずのふたりだったが、ある日突然、体が入れ替わっちゃって…? ベストセラー作家が放つ異色のラブコメディ! ( ヤングジャンプコミックス より引用)


頼りない新米教師と問題児女子高生・小鮫さんの入れ替わりラブコメ。小鮫さんが先生になった時はカッコいいし、小鮫さんも先生が中にいる時は良い子になって…良い感じでオーソドックスなおすすめの入れ替わりストーリー。全2巻完結済みなので読みやすいですよ。


⑦思春期ビターチェンジ


出典:©︎ 思春期ビターチェンジ

小学4年生のある日、突然、お互いの身体が男⇔女入れ替わってしまったユウタとユイ。元の姿に戻れないまま数年過ぎて、二人は異性の姿で中学へと進学して・・・? (ポラリスCOMICSより引用)


男女入れ替わりによって心と違う性別に戸惑いながらも生きる結構ビターな少年と少女の物語。思春期の時期に入れ替わった状態を長期間続ける難しさが描かれていて、相手から預かった身体を大切にしようとしている様子はいじらしくて切なくなります。


⑧オレが腐女子でアイツが百合オタで


出典:©︎ オレが腐女子でアイツが百合オタで

百合をこよなく愛するオタク男子・吉田(よしだ)と、 BLが大好物の腐女子の美少女・保科(ほしな)。 漫研に出没する幽霊・漫子さんの呪いによって、 ふたりは身体が入れ替わってしまった…!? 趣味も性格も対極なオタク男女が巻き起こす ハイテンション入れ替わりコメディ!(MFコミックスより引用)


百合を愛するオタク男子と、BLが大好物の腐女子・保科。全く価値観の違う2人が入れ替わっているのが面白い。着替えはどうするかとか、身体を見られたくないなどの普通なら必ずぶつかる壁は何もないのに、百合オタと腐女子の壁は思っていたよりも高いみたいです。


⑨WHITE NOTE PAD


出典:©︎ WHITE NOTE PAD

1年前、体と人格が入れ替わった男女。小田薪葉菜(おだまきはな、女子高生・17)と木根正吾(きねしょうご、自動車工・38)は、ある日突然、体と人格が入れ替わってしまった。別人の体のままで1年が過ぎ、偶然2人は再会する。少女の体になった男は容姿を磨き美しい読者モデルに、中年男の体になった少女は記憶喪失扱いで定職を失っていた。再会した“自分”はあまりにも違う“自分”になっていて――。(フィールコミックスFCswingより引用)


ある日突然、人格が入れ替わった38歳のおじさんと、17歳の女子高生。他人の人生を生きなければならなくなった2人の話で面白いのですが、どちらもとても順調とはいえない悲惨な状況(特におじさんに入れ替わってしまった、女子高生はキツそう…)に怖さがじわじわと来るシリアスな作品です。



⑩鏡の前で会いましょう


出典:©︎ 鏡の前で会いましょう

美人になったら幸せになれると思ってた――。「可愛い」とは正反対、不動明王似の〈明子〉。それでもそれなりに楽しく生きていた。親友で美人な〈まなちゃん〉としこたま飲んだ翌朝、目が覚めるとビックリすることが起こっていて――! アラサー女子の美醜をめぐる、鮮烈ストーリー!( BE LOVE KC より引用)


不動明王似で気持ちのいい性格の女性と、女の子らしくて可愛いけど自信のない女性が入れ替わってお互い客観的に眺める機会を得ます。あっさりとした絵柄で読みやすいのですが内容は結構重いテーマでグサっと刺さります。


⑪バランスポリシー


出典:©︎ バランスポリシー

女が生まれなくなった世界。国家は女性化政策を始める。真臣の親友・健二は女性に改造されてしまい…!?親友にドキドキ?なTSラブストーリー!( 少年画報社 より引用)


女性人口が激減した社会で適正のある男性が心以外は全て女性にされることを義務付けられた世界。そんな世界での、元男の子とその友人の何ともやるせない日常を描いたおすすめのTS漫画。心理描写がとても丁寧でどこかノスタルジックな雰囲気が漂っています。


まとめ

おすすめの入れ替わり漫画・TS漫画をサクサク読めて笑えるコメディタッチのものから、結構シリアスな作品まで幅広くご紹介してきました。どの作品も大満足の面白さ!気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

おすすめの小説 35作!面白い小説だけを人気作・話題作中心にご紹介。

おすすめの面白い小説を人気作・話題作を中心にざっくりジャンル別にご紹介していきたいと思います。ジャンルとしてはミステリー小説、青春・恋愛小説、ファンタジー小説、家族・日常小説、その他あくまでもざっくりと分けています。どれも人気作品なだけによく目にしている作品が多くあると思いますが簡単な感想を添えていますので、まだ読んでいない作品で気になる小説があれば是非読んでみて下さい。

おすすめの面白い小説 厳選35作品

それではおすすめの面白い小説 2018年版をご紹介していきたいと思います。ごゆっくりとお楽しみくださいね。

罪人が祈るとき

自殺を決意した少年と、息子を自殺で亡くした父親──。同じ空を見上げたとき、ふたりはなにを祈るのだろうか。涙なくしては読めない感動のラスト! 衝撃のデビュー作『ジャッジメント』に続く、初の長編ミステリー。( 双葉社 より引用)


とても重いテーマの1冊。いじめによる自殺で息子と妻をなくした父親。時が経ち、更正の意志もなくターゲットを見つけていじめを続ける少年達。彼らにより同じ境遇に陥る子の前に親身に話を聞いてくれるピエロが現われます…。壮絶ないじめの描写が辛くて何度も挫折しそうになりましたが、読み進めるうちに父親の心が切なくて悲しくて、そしてピエロのペニーの優しさに涙がとまりませんでした。色々と考えさせられる素敵な作品です。

屍人荘の殺人

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!(東京創元社より引用)


この状況下での密室殺人は、まさに極限。見取り図があったり登場人物の紹介があったりと期待が膨らむ形で読み始めたら、今までにない形でクローズドサークルが成立。あれを思う存分に使うとは思いもよりませんでした。世界が一転するような鮮やかなトリックというよりは、複数の謎を1つ1つ丁寧に解き矛盾のない答えを探すというテイストのミステリで、さり気ない伏線の張り方も巧い!緊迫感もあってめちゃくちゃ面白かったです!

このミステリーがすごい!2018年版【国内編】ベスト10作品


未来

「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。 送り主は未来の自分だという……。( 双葉社 より引用)


絶望的な状況にある2人の少女が、未来からの自分の手紙に救われる話。どんなファンタジー作品かと思っていたら、さすがの湊かなえワールド。ラストにつながる人間関係はもう絶品でした。もちろんイヤミスなんですが、2人に幸せになって欲しいという気持ちにさせられるいつもとは少し違った読後感でした。

湊かなえさんのおすすめ作品


かがみの孤城

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 (ポプラ社より引用)


個人的に大好きな作家、辻村深月さんの『かがみの孤城』は、些細なことで、学校での居場所を無くし、行けなくなってしまった少女こころが主人公。部屋の鏡の中に引き込まれ出会った、同じように学校に行けない少年少女たちと…あっという間に物語の世界に入り込んでしまいます。


最後の100ページくらいからは鳥肌がたちっぱなし。特別でない普通の子をこんなに素敵な物語にする力のある辻村さんはやっぱり凄い!色々な世代の人に読んでもらいたいおすすめの作品です。

辻村深月さんのおすすめ作品


希望が死んだ夜に

14歳の女子中学生が、同級生を殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたけれど、動機は語らない。果たして真相は…。メフィスト賞作家が描く、社会派青春ミステリ。( 文藝春秋 より引用)


14歳の2人の少女。一人の少女が遺体で発見され、もう一人は「私が殺しました」と主張します。しかし動機については口を閉ざす…2人に何があったのか?貧困によって希望を失った少女たちの物語。メッセージ性の強い貧困問題を取り扱った作品で、ミステリーとしての真相にも驚かされました。

13・67

現在(2013年)から1967年へ、1人の名刑事の警察人生を遡りながら、香港社会の変化(アイデンティティ、生活・風景、警察=権力)をたどる逆年代記(リバース・クロノロジー)形式の本格ミステリー。どの作品も結末に意外性があり、犯人との論戦やアクションもスピーディで迫力満点。本格ミステリーとしても傑作だが、雨傘革命(14年)を経た今、67年の左派勢力(中国側)による反英暴動から中国返還など、香港社会の節目ごとに物語を配する構成により、市民と権力のあいだで揺れ動く香港警察のアイデェンティティを問う社会派ミステリーとしても読み応え十分。 (文藝春秋より引用)


大傑作との呼び声も高い全6編からなる本格ミステリ連作短編集『13・67』。香港の警察官クワンを主人公にして、2013年を舞台にしたストーリーから徐々に遡って行き最後は1967年と歴史をさかのぼる形で書かれています。上質な本格ミステリとしても、変わり行く香港社会を描いた小説としても、主人公の数奇な一生を辿る物語としても、とにかく面白い!あらゆるミステリージャンルの垣根を越えた傑作『13・67』についてはこちらで詳しくご紹介しています。

おすすめ!『13・67』は読みごたえ抜群の大傑作!


わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体になる世界。家畜ゾンビが施設で管理され、野良ゾンビが徘徊する日常のなか、とある細胞活性化研究者が、密室の中で突然ゾンビ化してしまう。彼はいつ死んだのか?どうやってゾンビになったのか?生者と死者の境目はどこだったのか?騒然とする現場にあらわれたのは、謎の探偵・八つ頭瑠璃。彼女とともに、物語は衝撃の真相が待ち受けるラストへと加速していく。世界もキャラクターもトリックも真相も予測不可!極上のゾンビ×ミステリー、開幕。(一迅社より引用)


ゾンビ×密室ミステリ。グロテスクな描写もありますがコミカルな文章に中和されていて読みやすい!死ねばゾンビになる世界で密室殺人事件が発生という異色の展開、トリックや伏線などもさらに異色で驚きの連続でした。作中の描写は全然爽やかじゃないんですがとても後味の良い作品です。

ホワイトラビット

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。(新潮社より引用)


白兎事件という籠城事件の関係者たちによる物語。多彩な登場人物、スピード感、「えっ」という場面描写の連続、冒頭から伊坂ワールド全開です。場面展開や時系列の複雑さも愉快な語り手に導かれるまま読んでいけば違和感なく繋がります。主要人物の殆どが法を犯しているのですが徹底的に悪い人だけ滅びる爽快感も最高!ワクワク・ニマニマの止まらない傑作。

Y駅発深夜バス

運行しているはずのない深夜バスに乗った男は、摩訶不思議な光景に遭遇した―奇妙な謎とその鮮やかな解決を描く表題作、女子中学生の淡い恋と不安の日々が意外な展開を辿る「猫矢来」、“読者への挑戦”を付したストレートな犯人当て「ミッシング・リング」、怪奇小説と謎解きを融合させた圧巻の一編「九人病」、アリバイ・トリックを用意して殺人を実行したミステリ作家の涙ぐましい奮闘劇「特急富士」。(東京創元社より引用)


怪奇系、読者への挑戦状、学園もの、倒叙もの、アリバイものなど幅広いジャンルの短編集ですが、本格ミステリー的なしっかりとした推理が土台にある作品が揃っています。短編なのに何段階にもオチがあって、最後の一言まで気がぬけませんでした。個人的には表題作『Y駅発深夜バス』と『九人病』の怪奇系2作が特にお気に入りです。

盤上の向日葵

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とは―!?(中央公論新社より引用)


『盤上の向日葵』は、骨太な将棋ミステリー。名駒という将棋の駒と共に埋められた遺体の遺棄事件を追う刑事と異例の天才棋士の幼少期、2つの時間軸を交互に描きどう交わるのかを楽しむ作品。将棋に関してほとんど素人の私でも臨場感あふれる対局模様と、最後までどこへ行きつくのかという焦燥感で凄く楽しめましたし、題名の意味の切なさも心に残る作品でした。エンディングはまるで映画の様で味がありましたよ!

名探偵は嘘をつかない

「ただいまより、本邦初の探偵弾劾裁判を開廷する!」彼が本当に嘘をついていないのか、それは死者を含めた関係者の証言によって、あきらかにされる!名探偵・阿久津透。その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった――。(光文社より引用)


筆者デビュー作の本格ミステリ。警察の下部組織に探偵機関があって探偵は世間から人格者として尊敬されています。ただこの話に登場する探偵はお世辞にも人格者とは言えず弾劾裁判が行われようとしていて…。神様、転生などといったファンタジーな要素も入ってくるのに読みやすいですし、展開が読めなくてワクワク!終盤でたった1つの事実に気付きさえすれば謎が解けていくという流れがもう最高です。

崩れる脳を抱きしめて

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく。実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く――。彼女はなぜ死んだのか? 幻だったのか? ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜山手を彷徨う。そして、明かされる衝撃の真実!?( 実業之日本社 より引用)


父親に捨てられ借金を背負い、金の亡者となった研修医の主人公と、脳腫瘍で余命短い資産家の患者との物語。心に傷を持つ2人がお互いの傷を癒す謎解きをして距離を縮めていくのですが…。前半は、心理的な描写の多い恋愛小説、後半からは隠された謎を追うミステリーといった感じでとても楽しめました。謎を解いていきながら心も温かくなる素敵な作品です。

【関連記事】

さざなみのよる

小国ナスミ、享年43。その死は湖に落ちた雫の波紋のように家族や友人、知人へと広がり――命のまばゆさを描く感動と祝福の物語!( 河出書房新社 より引用)


主人公ナスミの死が家族や友人たちの視点から描かれた連作短編集で、人との繋がり、生きることの意味を考えさせられるおすすめの小説。ナスミの深い優しさからくるさばさばとした言葉と、それを受けとめる人のピュアな気持ちがひたすら胸を打ちます。とても幸せな読後感。

蜜蜂と遠雷

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。(幻冬舎より引用)


国際的なピアノコンクールに挑む若きピアニスト達のお話。出演者の成長や心の動きがとにかく丁寧に描かれていて、本から音が聴こえてくる、色が浮かび上がってくる、光や闇、匂いや風や温度すらも感じる。こういった数々の感想が全て本当だったので驚きました。頭の中で壮大な音楽を感じることの出来る傑作です。

羊と鋼の森

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。
(文藝春秋より引用)


ひとりの青年が調律師を目指し、成長しながら今後の指針をみつけていくお話。丁寧で優しい文体なので、読み始めてすぐに物語への期待が高まります。ピアノ、そして調律、その2つだけがある世界を描き、静けさ漂う森の中にいるような感覚になりました。ものすごく盛り上がる訳ではないですが、しっとりと、でもしっかりと心に残る物語です。「蜜蜂と遠雷」とセットで読めば、より楽しめるかもしれません。

海の見える理髪店

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。( 集英社 より引用)


第155回直木賞受賞作、ささいなことで意地をはったりするのが『日常』だけど、ちょっと違う角度から見るだけで、優しくなれるって気付かせてくれる6編からなる短編集。全てが家族に関係する話でどの話も切なさの中に温かさを感じる直木賞受賞作に相応しい珠玉の逸品。感動する本を読みたい人にはおすすめですよ!いい話だったなあ。

ののはな通信

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。不器用にはじまった、密やかな恋。けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。( KADOKAWA より引用)


ののと、はなの2人の間で交わされた全編書簡形式の小説。多感な高校時代から40代までの20年間にわたって交わされる2人の激しい愛と友情を綴った物語です。手紙から浮かび上がる2人の姿は、危なっかしく感じたり、時には可愛らしかったりと目が離せませんでした。2人の結末がどうなるのかが気になって、一気読み間違いなしの傑作です。

旅猫リポート

野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。(講談社文庫より引用)


5年暮らした愛猫・ナナの新しい飼い主を探す、サトルとナナの旅のお話です。動物は人の心が分かると言いますが、本当にナナみたいな感じなのかもしれません…猫視点なのでコミカルだけど内容に重みがあって、あたたかい絆に溢れた物語。私の中で、有川浩さんの作品では『阪急電車』が最高だと思っていましたがそれを超える作品かも。

ふたご

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて――。彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。異彩の少年に導かれた少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。(文藝春秋より引用)


SEKAI NO OWARIのSaoriさんによる話題の初小説『ふたご』は、大好きな彼との、友達以上恋人未満の関係を綴ったお話。テレビで多くを語らない印象の彼女の中に溢れる言葉…読み終わりに幸せな気持ちになれる楽い本です。


自分だけを見つめて欲しいという恋心と手の届かない方へと行ってしまいそうな彼の気持ちに心が揺れながら、お互いに成長していく青春小説。一生懸命さとか初々しさみたいなものが伝わってきます。誰もが事実だろうと思うほどリアルな物語を書くということは、とてつもない勇気やエネルギーが必要だったと思います。魂を削って書き上げたということが痛いほど伝わってくる一冊。

青空と逃げる

深夜の電話が、母と息子の日常を奪い去った。疑心、恐怖、そして怒り。壊れてしまった家族が、たどり着く場所は―。母の覚悟と、息子の決意。( 中央公論新社 より引用)


こちらも辻村深月さんの作品で、母子の逃避行の物語。様々な町を舞台にたくさんの人たちの優しさに触れ、母子ともに成長して行く姿はとても良かったです。同時に逃避行の原因となった出来事の真相も少しずつ明らかにされていきます。逃げる動機があまり強く感じられなかった点は少し残念ながら、読了後の爽快感はさすが辻村さん。

毎年、記憶を失う彼女の救いかた

私は1年しか生きられない。毎年、私の記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えた私の前に現れた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったら僕の勝ち」。事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき―。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。( 講談社タイガより引用)


メフィスト賞受賞作。両親の事故後、1年しか記憶を維持できない尾崎千鳥。彼女の前に現れた見知らぬ男に賭けを持ちかけられます。デートを重ねていく中で2人の想いが寄せては離れてを繰り返しつつ、次第に男の正体と真意も明らかになっていくのですが…終盤に想像していた形が一気に引っくり返されて予想出来なかったラストには思い切り泣かされました。主人公たちの気持ちがひしひしと伝わってくる素直で飾り気のない文章もとても良かったです。

幸福のパズル

倉沢みちるは葉山で生まれ育った純粋でひたむきな女の子。高3の夏、老舗ホテルの御曹司の蓮見優斗と恋に落ちるが、花火大会の夜、行き違いから悲しい別れを迎える。5年後、再会した二人は急速に惹かれ合う。好きな人と過ごし、好きな小説を書き、人生で初めて幸せに身を委ねたみちるだったが、それは束の間の“幸福”だった…。何度も引き裂かれながら愛し合う二人が“青い鳥”を探す現代の純愛小説。( 講談社 より引用)


老舗ホテルの御曹司・優斗と人気作家になったみちるとの恋物語。次々に降りかかる不幸な出来事やありえない展開は、少女漫画のようでもありましたが、みちるの純粋さと一生懸命なところに惹かれ応援しながら読みました。章ごとに違う人物の一人称視点で描かれる形式なので誰かしらの登場人物に思わず感情移入して読み進められますよ。

百貨の魔法

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける―。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!(ポプラ社より引用)


村山早紀さんの書く話は暖かい気持ちになるからやっぱり好き。戦後多くを失った人々が力を合わせて復興した奇跡の建物には魔法や奇跡の力が備わり、多くの人々に笑顔を与えてくれます。星野百貨店で起こる素敵な魔法の数々に、日々の生活でやさぐれた私の心も癒やされました。本当に素敵な物語です。

猫だまりの日々

仕事を失った青年の願いを叶えるべく、彼を訪ねてきた猫。かつて飼っていた猫に会えるという噂のある、ちょっと不思議なホテル。猫飼い放題の町で出会った彼と彼女の恋。猫が集まる縁結びの神社で起きた、恋と友情にまつわる出来事。死後に猫となり、妻に飼われることになった男―。人気作家が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。全五編を収録。( オレンジ文庫 より引用)


猫好きさんには表紙からたまらない、5人の作家さんによる猫と人を結ぶファンタジーな物語5編。ちょっと切なさの混じった優しさとぬくもりが胸に残る話が揃っていました。個人的には椹野道流さんの、突然勤務先の倒産を知らされた1日の話『ハケン飯友』が好みでしたが、どの作品もそれぞれの作家さんの個性が出ていてとても面白い一冊です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(角川文庫より引用)


ナミヤ雑貨店のポストに悩み事を書いた手紙を入れておくと翌日、返事が返ってくる…。ポストを通じて、過去と現在がつながる素敵なファンタジー。雑貨店の悩み相談と養護施設にまつわるパズルのピースが時空を超えて結びついていく様子は爽快!読書初心者さんにもおすすめしたいとても読みやすい感動作です。

ウズタマ

周作(28歳)は、シングルマザーの紫織との結婚を控えたある日、唯一の肉親である父親から、謎の通帳を渡される。“誰か”が自分のために振込を続けてくれていたことはわかったが全く心当たりがない。唯一の真相を知る父は、脳梗塞で昏睡状態に。そうなって初めて、父の過去や自分の過去も詳しく知らないことに気づく。その“誰か”を探し始めた周作は、25年前のある傷害致死事件に行く着くのだが…。(小学館より引用)


28歳の結婚を控えた青年が主人公。そして唯一の肉親である父との別れが迫り自分のルーツにつながるものを手繰り寄せていくお話。ミステリーが隠し味となっている、幸せとはなにかを問う家族小説です。不穏な始まりと重たい内容、少しずつ明らかになる隠されていた出来事と、合間に語られる過去の生活。すごく優しくて素敵な読後感でした。読み終えた後で表紙を見ると再び温かい気持ちになれますよ。

ツバキ文具店

ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。( 幻冬舎より引用)


鎌倉を舞台に古い文具店を営みながら人の手紙を代筆する代書屋を営む鳩子さんと、代書の依頼に来た人や個性的なご近所の方々との交流が柔らかく描かれています。実際の肉筆の手紙が挿し絵のように挿入されていて、受け取った人はどんな気持ちになるだろうと想像せずにはいられませんでした。読後とても優しい気持ちになれる一冊。続編となる『キラキラ共和国』もおすすめですよ。

マカン・マラン

ある町に元超エリートのイケメン、そして今はドラァグクイーンのシャールが営むお店がある。様々な悩みを持つ客に、シャールが饗する料理とは?(中央公論新社より引用)


社会のはざまで疲れた人たちが、様々な理由で立ち寄る隠れ家夜食カフェ『マカンマラン』。ここを訪れる常連客達は亭主であるシャールさんの温かいご飯と温かい言葉で抱える悩みや不安をそっとほぐしてもらいます。温かな料理の数々は読み手のこちらも温かな気持ちにさせてくれますよ。どれも特別な話ではないのに、心に染み入るように優しい気持ちになれる一冊。

リップヴァンウィンクルの花嫁

声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが…。岩井俊二が描く現代の嘘と希望と愛の物語。(文藝春秋より引用)


家庭も仕事もなにもかも失った主人公・皆川七海が、嘘に翻弄されながらひとつの愛を見つけるお話で、現代のSNS事情が見事に描かれています。何かを強く訴えかけるでもなく静かに心に寄り添ってくる感じがすごく心地の良い一冊で、決してハッピーエンドではないのかもしれませんが、読了後には幸福感が残りました。

おらおらでひとりいぐも

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!( 河出書房新社 より引用)


第158回芥川賞受賞作品。75歳になろうとする夫に先立たれた老婆の1人語り、全て東北弁で書かれています。愛する夫の死、そして孤独、震えるような悲しみを背負いながら段々と自由になって行く心情が描かれていて、軽くもあり重くもあり、微笑ましかったり、落ち込むように下がったり。静かに泣ける一冊です。

さよなら、田中さん

田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るくたくましいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで生きている。この母娘を中心とした日常の事件を時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で鮮やかに描ききる。( 小学館 より引用)


ユーモアに溢れていて、なお切なく温かい話題作『さよなら、田中さん』は、なんと作者が小学4年生と6年生時の作品を改稿したもの。出版時でもまだ14才の著者、すごい…。おちゃめな小学6年生の花ちゃんとお母さんの、貧乏だけれど力強さとお互いへの思い遣りに溢れる5編の連作短編で、言葉の使い方、心理描写の巧みさ、物語の展開の仕方など、どれをとっても巧いとしか言いようがありません。

ベイビー、グッドモーニング

寿命を三日ほど延長させて頂きました―入院中の僕の前に現れた“死神”を名乗る少女。なんでも死神には、リサイクルのため、濁った魂を集めるノルマがあり、その達成のため勝手に寿命を延ばしたというのだが…。綺麗に死にたいと言う嘘つきな少年、物語の中で自殺した小説家、世界を「良い人」で埋め尽くす計画を立てた青年、誇り高き老道化師。死が迫った濁った魂たちは、少女と出会い、何を選択したのか。優しくて切ない四つの物語。(角川文庫より引用)


ユニクロのTシャツとミニスカートで現れる現実味のない死神の少女と死にゆく人たちの物語が4編。死神に出会った人はやっぱり死んでしまうのですが、逆に『生』が際立つ物語でもあります。自分の運命に向き合ったそれぞれの人生がとても温かかったです。沢山の場面で涙腺が緩むおすすめの感動作品ですよ。

騙し絵の牙

大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!(KADOKAWAより引用)


大泉洋さんを当て書きという話題性もあって読んだ社会派長編小説。大手出版社で雑誌編集長を務める速水。上司から自身の雑誌の廃刊を匂わされたことをきっかけに、組織の思惑に翻弄されながらも懸命に抗う物語です。出版業界の内情を通して「小説」にこだわり続けるひとりの男の生き様が描かれています。そして思わぬどんでん返し。最後には速水がなぜそこまで「小説」にこだわるのかが明かされますよ。

本のエンドロール

彼らは走り続ける。機械は動き続ける。電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われようとも、この世に本がある限り。印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付に載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。( 講談社 より引用)


読書離れが進んで廃れゆく行く印刷会社の若手営業マン視点での、本作りに携わる様々な人々の物語。本の売れない時代でも本を愛し熱意を持って仕事に向き合っていく姿が印象的。仕事に取り組む姿勢や営業スキルなど、大切なことも詰まっています。本が好きな方には是非読んで欲しいおすすめの作品です。

コンビニ人間

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。( 文藝春秋より引用)


友人、家族から奇異な存在として見られコンビニ以外の仕事に適合せず、コンビニ店員として働く為に生まれてきた古倉恵子。恵子の世の中との関わり方や捉え方はとても奇妙なんですが、納得できない訳でもないですし、そんな人がいてもいいとも思いました。 この本を読んでいると『普通』とは何なのか、何が正しくて、何が間違っているのか?よく分からなくなってきます。個人的に面白かったというよりも心をザワつかせられた感じの作品。

消えない月

出版社に勤務する松原とマッサージ師のさくら、二人は、付き合いはじめ、やがて別れる。それで終わりのはずだった。婚約までした男と女の関係は、はじめから狂っていたのかもしれない。加害者と被害者、ふたつの視点から「ストーカー」に斬り込んだ、残酷にして無垢な衝撃作!!(新潮社より引用)


全て自分の都合の良いように解釈する勘違い男と、まわりに心配や迷惑をかけてはいけないと強く出れない女性。ストーカーの被害者と加害者、それぞれの視点から描かれた物語。ストーカーものと知っていて読み始めたのですが、想像以上でもうホラーの域、なのに著者の文章力が高くスラスラと読み進めてしまいました。そしてこの作家さんにしては驚きのラスト…。読み応えたっぷりですが読了後は本当に疲れます。笑

星の子

主人公・林ちひろは中学3年生。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。( 朝日新聞出版 より引用)


宗教にはまる親と、その子供のお話。信仰を推進するわけでもなく、否定するわけでもなく、ただ淡々と一人の人間が宗教と共に生きていく様子が描かれていてお見事でした。決して暗いだけの話ではなく家族の愛も伝わってくる、不穏さと優しさが混在した不思議な感触の作品でした。

あとがき

おすすめの面白い小説をご紹介しました。人気作品や話題作品は少し乗り遅れてしまうと読まず嫌いなんてこともありがちですが、やっぱり凄く面白い!少しでも気になる作品が見つかれば是非読んでみて下さいね!絶対満足出来ると思いますよ。

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