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このミステリーがすごい!2018年版【国内編】ベスト10作品の紹介

このミステリーがすごい!2018年版が発売されましたね。毎年、宝島社から出版されている、国内・海外の今もっとも面白いミステリーが集結した『このミス』。今回は国内編の上位10作品についてご紹介していきたいと思います。

【国内篇】このミステリーがすごい 2018年版ベスト10作品の紹介


それではこのミステリーがすごい!2018年版で発表されたベスト10作品を思う存分堪能してくださいね!表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。それでは第10位から順にご紹介していきたいと思います。

10位 開化鐵道探偵

明治十二年晩夏。鉄道局技手見習の小野寺乙松は、局長・井上勝の命を受け、元八丁堀同心の草壁賢吾を訪れる。「京都‐大津間で鉄道を建設中だが、その逢坂山トンネルの工事現場で不審な事件が続発している。それを調査する探偵として雇いたい」という井上の依頼を伝え、面談の約束を取りつけるためだった。井上の熱意にほだされ、草壁は引き受けることに。逢坂山へ向かった小野寺たちだったが、現場に到着早々、仮開業間もない最寄り駅から京都に向かった乗客が、転落死を遂げたという報告を受ける。死者は工事関係者だった!現場では、鉄道工事関係者と、鉄道開発により失業した運送業者ら鉄道反対派との対立が深まるばかり。そんな中、更に事件が…。( 東京創元社より引用)


第10位『開化鐵道探偵』は、文明開化の時代の本格ミステリ。探偵は元八丁堀で助手は鉄道技手見習い、日本版ホームズとワトソンといった感じです。


一見難しそうな印象をうける本作ですが著者が鉄道会社勤務というだけあって分かりやすく説明してくれるので、かなり読みやすくなっています。犯人を導き出す過程がとても論理的、すごいトリックがあるわけでも、奇抜な展開があるわけでもなく派手さはないのですが、事件の規模に比して真相は闇が深い!明治の文明開化時代の時代背景を味わいながら、まったりと楽しめる作品です。

9位 盤上の向日葵

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とは―!?(中央公論新社より引用)


第9位『盤上の向日葵』は、骨太な将棋ミステリー。名駒という将棋の駒と共に埋められた遺体の遺棄事件を追う刑事と異例の天才棋士の幼少期、2つの時間軸を交互に描きどう交わるのかを楽しむ作品。


将棋に関してほとんど素人の私でも臨場感あふれる対局模様と、最後までどこへ行きつくのかという焦燥感で凄く楽しめましたし、題名の意味の切なさも心に残る作品でした。エンディングはまるで映画の様で味がありましたよ!

8位 かがみの孤城

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 (ポプラ社より引用)


そして8位は、辻村深月さん『かがみの孤城』些細なことで、学校での居場所を無くし、行けなくなってしまった少女こころが主人公。部屋の鏡の中に引き込まれ、出会った同じように学校に行けない少年少女たちと…あっという間に物語の世界に入り込んでしまいます。


最後の100ページくらいからは鳥肌がたちっぱなし。特別でない普通の子をこんなに素敵な物語にする力のある辻村さんはやっぱり凄い!色々な世代の人に読んでもらいたい作品です。

辻村深月さんのおすすめ作品


7位 遠縁の女

『機織る武家』血の繋がらない三人が身を寄せ合う、二十俵二人扶持の武家一家。生活のため、後妻の縫は機織りを再開する。『沼尻新田』新田開発を持ちかけられ当惑する三十二歳当主。実地検分に訪れた現地のクロマツ林で、美しい女に出会う。『遠縁の女』寛政の世、浮世離れした剣の修行に出た武家。五年ぶりに帰国した彼を待っていたのは、女の仕掛ける謎―。(文藝春秋より引用)


第7位の『遠縁の女』、基本的には江戸後期の武士の姿を描いた3つの中編からなるちょっと変わった味わいの時代小説。武家の女性とそれを取り巻く社会がテーマでどの短編にも女性に惑わされたり、やり込められたりする武士が登場します。


その当時を生きた人々の息遣いが聞こえてくるようで、別に物語に大きな起伏があるわけではないのですが、読後には余韻にひたっていること間違い無し!味わい深い作品です。

6位 狩人の悪夢

人気ホラー作家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、右手首のない女性の死体が発見されて…。臨床犯罪学者・火村と、相棒のミステリ作家・アリスが、悪夢のような事件の謎を解き明かす!(KADOKAWAより引用)


第6位『狩人の悪夢 』は、25年も続く安定の火村・アリスシリーズ長編。今回のテーマは悪夢、ベストセラー作家の近くでおこった殺人事件に火村とアリスが挑みます。手首の切り取られた遺体、夜な夜な徘徊する夢遊病者、必ず悪夢を見ると云われている部屋…怪奇ムードの漂う設定、凄惨な事件を扱っているのに読後は柔らかい気持ちになる本。


シリアスな現場でのところどころにある火村とアリスの小ボケにも癒されます。派手さや意外さは少ないですが、安心して読めるミステリー。とはいえ、最後の章で全部明らかになる爽快感は最高ですよ!

5位 いくさの底

戡定後のビルマの村に急拵えの警備隊として配属された賀川少尉一隊。しかし駐屯当日の夜、何者かの手で少尉に迷いのない一刀が振るわれる。敵性住民の存在が疑われるなか、徹底してその死は伏され、幾重にも糊塗されてゆく―。善悪の彼岸を跳び越えた殺人者の告白が読む者の心を掴んで離さない、戦争ミステリの金字塔!( KADOKAWAより引用)


第5位『いくさの底』は、日本人の少尉を殺したという衝撃の告白から幕が上がります。一体誰がなぜ…?舞台設定も何もかもが戦場でなければ成り立たない、まさに戦争ミステリー。


日本軍、村人、支那軍、華僑の間の歪んだ関係は、硬質な文章にも煽られて緊張感たっぷり。戦闘シーンはありませんが、著者がまるで戦争を体験したかのようなリアリティのある描写で表に出て来ない戦争の恐ろしさを感じ物語に引き込まれました。ミステリーとしても物語としてもベスト5入り納得の傑作です。

4位 ミステリークロック

犯人を白日のもとにさらすために――防犯探偵・榎本と犯人たちとの頭脳戦。様々な種類の時計が時を刻む晩餐会。主催者の女流作家の怪死は、「完璧な事故」で終わるはずだった。そう、居あわせた榎本径が、異議をとなえなければ……。表題作ほか、斜め上を行くトリックに彩られた4つの事件。( KADOKAWAより引用)


貴志さんの作品の中で最も本格テイストの溢れる「榎本シリーズ」。防犯コンサルタントの榎本とトンチンカンな推理で場の緊張をゆるくする女弁護士・青砥が密室殺人事件に挑みます。第4位の『ミステリークロック』は、①ゆるやかな自殺②鏡の国の殺人③ミステリークロック④コロッサスの鉤爪の「時間」が鍵となる4編からなる短編作品集。


私にはトリックが難解で読了まで時間がかかってしまいましたが、ぶっとびっぷりを楽しむのもいいと思います。本格ファンには堪らないと思いますが、あくまでも個人的に一般読者にはちょっと敷居が高いなと感じた作品。

3位 機龍警察 狼眼殺手

経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警察庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは―生々しいまでに今という時代を反映する究極の警察小説シリーズ、激闘と悲哀の第5弾。(早川書房より引用)


第3位は、内部の駆け引きや各セクションの足の引っ張り合い、事件の処理の仕方など警察小説として読み応え抜群!『機龍警察 狼眼殺手』です。長編が3作連続ベスト10入りしている機龍警察シリーズの最新作。量子通信網の利権絡みで中国マフィアの大物が謎の凄腕暗殺者・狼眼殺手に暗殺されます。復讐に燃える中国黒社会から日本に放たれる凄腕の武闘派たち…。


シリーズ5作目ともなると、登場人物のバックグラウンドも安定していて、それぞれの人間模様がきちんと深みをもって展開されます。今作では龍機兵戦がないのには驚きましたが代わりに龍機兵の根幹的な部分に関わるお話が…。ということで第1作から順に読むのが一番!本当に面白いシリーズです。

2位 ホワイトラビット

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。(新潮社より引用)


第2位は、伊坂 幸太郎さんの『ホワイトラビット』。白兎事件という籠城事件の関係者たちによる物語。多彩な登場人物、スピード感、「えっ」という場面描写の連続、冒頭から伊坂ワールド全開です。


場面展開や時系列の複雑さも愉快な語り手に導かれるまま読んでいけば違和感なく繋がります。主要人物の殆どが法を犯しているのですが徹底的に悪い人だけ滅びる爽快感も最高!ワクワク・ニマニマの止まらない傑作です。

1位 屍人荘の殺人

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!(東京創元社より引用)


そして第1位は今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』。この状況下での密室殺人は、まさに極限。見取り図があったり登場人物の紹介があったりと期待が膨らむ形で読み始めたら、今までにない形でクローズドサークルが成立。あれを思う存分に使うとは思いもよりませんでした。


世界が一転するような鮮やかなトリックというよりは、複数の謎を1つ1つ丁寧に解き矛盾のない答えを探すというテイストのミステリで、さり気ない伏線の張り方も巧い!流行りにも乗っかっていて緊迫感もあり、めちゃくちゃ楽しかったです!

あとがき

このミステリーがすごい!2018年版【国内編】ベスト10作品をご紹介しました。うーん、どれもベスト10入り納得の傑作揃いでしたね。ちなみに国内11位以降は、

11位 ブルーローズは眠らない
12位 地獄の犬たち
13位 あとな野となれ大和撫子
14位 タフガイ
15位 鮎川哲也探偵小説選
16位 帝都大捜査網
17位 いまさら翼といわれても
18位 マツリカ・マトリョシカ
18位 天井の葦
18位 月の満ち欠け

となっています。気になる作品が見つかれば是非読んでみて下さいね!

おすすめのミステリー小説 50選!


最新刊!キュンキュンニヤニヤの止まらないおすすめ少女漫画


毎日数多く発売されている少女漫画。おすすめの胸キュン漫画を新刊の中からレビュー評価の高い作品、私が個人的に面白いと感じた作品のみピックアップしてご紹介していきたいと思います。気になる作品にが見つかれば是非手に取ってみてくださいね!

おすすめの少女漫画【最新刊】

それでは胸キュンもニヤニヤも切なさも詰まったおすすめの少女漫画を新刊から厳選してご紹介していきたいと思います!もちろん都度更新予定。あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

恋降るカラフル


出典:©︎ 恋降るカラフル

2017年12月8日 9巻発売(完結)

小学生のころ出会った男の子・青人(はると)に恋をした麻白。転校した東京で、彼と全く同じ名前の結城青人と出会うけど、彼は「人違いだ」となぜか麻白に冷たくて・・・。けれど、クールに見えて本当は優しい青人に麻白はどんどん惹かれていって・・・!?迷子になった初恋の行方はどうなるの!?(少コミフラワーコミックスより引用)


舞台が周防大島。小学生の時に、島に遊びに来ていた男の子青人くんに恋をした麻白。4年後、島から都内に転校した麻白の前に現れた青人くん。すぐに彼だと気づきますが青人君は別人のように冷たい…。


まさに王道の少女漫画といった感じで、この漫画を読むといつも「ごちそうさま!」という気持ちになってきます。麻白がとにかくポジティブで素直でいい子なので、恋の成就を願わずにいられません。可愛い絵柄と素直な主人公のストーリーは、この作者さんの持ち味ですよね。


天堂家物語


出典:©︎ 天堂家物語

2017年12月5日 4巻発売

天堂家令息・天堂雅人に嫁いだ伯爵令嬢・鳳城蘭は偽者だった。生きては出られぬという天堂家を恐れる蘭の身代わりを自ら申し出たという娘は「人を助けて死にたい」と言う───。( 花とゆめCOMICSより引用)


天涯孤独な主人公・蘭と怪しい雰囲気を持つ天堂雅人。お家騒動に巻き込まれた蘭の日々を描いたお話。恋仲ではない男女が偽結婚から関係をスタートさせる…、と物語は王道なんですが、その分登場人物のクセがすごい!


蘭は天然で純真で働き者で健気で『強い』そして死ぬことに前向きすぎるトンデモ女の子。冷酷で怖くて目的のためなら何でもしてしまう雅人も彼女にかかるとペースを乱されまくるのでちょっとコミカル。人間の歪んだ執着心が複雑に絡み合っていて独特な世界観を出していますが、それがクセになる面白さがあります!ほぼ全員狂ってる天堂家の人達に対応できるのって主人公くらいな気がしないでもありません。


保健室の影山くん


出典:©︎ 保健室の影山くん

2017年12月5日 1巻発売

「先輩、俺の食糧になってください」日和に告白してきた影山の正体は、吸血鬼!! 食糧管理と称し、淡々とした表情で過保護に付き纏う。翻弄されつつも逃げる日和。一方、影山は吸血のため日和に自分を好きにならせようとするが…!?「ラストゲーム」の天乃忍が描く吸血鬼男子の捕食ラブコメディ★(花とゆめCOMICSより引用)


天野忍さんの新作は、吸血鬼男子×エサ女子の学園ラブコメです。後輩の吸血鬼に餌として気に入られ、付きまとわれる小動物系ヒロイン・日和。吸血鬼の影山くんが餌として見ていた日和にすっかり片思いしちゃいます。そんな二人の攻防が可愛らしい!どんなふうに二人が距離を詰めていくのか、これからの展開が楽しみ!


王子様なんていらない


出典:©︎ 王子様なんていらない

2017年12月1日 2巻発売

東条琴子(とうじょうことこ)は運動も勉強も、さらには容姿も普通のいたって平凡な女子高生。ただ一つ平凡でないのは、彼女には婚約者がいることだった!
しかもお相手の西園伊誓(にしぞのいちか)は、学校一のイケメン王子様!!そんな誰もが羨む境遇にある琴子だが、なぜか必死に婚約のことを周りに隠していて…!?平凡女子×学校の王子様の、ドキLOVE学園ロマンス開幕(ミッシィコミックスより引用)


平凡な女子高生・琴子には学校1のイケメン王子・伊誓という婚約者がいて、それを必死に隠して生活するというラブ学園ロマンス。王道設定ですが、毒がなくほっこり!ドジっ子キャラでかわいい琴子に対して普段はクールな感じの伊誓。幼い頃から彼女の事を想い続けて近くで優しく見守る幼なじみの王子様の好き好きオーラが漂っていていい!


あっくんとカノジョ


出典:©︎ あっくんとカノジョ

2017年11月27日 7巻発売

ツンデレレベルMAXの男子高校生・あっくん。とにかくカノジョののんたんを超愛してるけど、のんたんの前ではいつもツンツン。のんたんは彼のツンデレっぷりも許容しまくるリアル天使。そんな二人の1Pラブコメ♪(MFコミックス ジーンシリーズより引用)


あっくんは、ツンデレのツンが激しすぎてのんちゃんにいつもキツい事ばっかり言ってます。でも裏では「天使」とか「女神」って言ってて彼女を溺愛。盗聴、盗撮でのんちゃんの事は何でも知ってるあっくん。ほぼストーカーなのに、のんちゃんのおかげでそんなあっくんが可愛く見える不思議な漫画。のんたんが幸せそうなので楽しんで読めますよ!


冥土の恋は閻魔次第!


出典:©︎ 冥土の恋は閻魔次第!

2017年11月27日 2巻発売

冥府で働く兎鞠に下された突然の辞令――それは冥府を統べる閻魔の補佐官への異動を命ずるものだった! だけどこの閻魔…ひとクセもふたクセもある人みたいで!? ゆとり系閻魔×新米補佐官が冥界で繰り広げる婚約契約ラブコメディ!!(Gファンタジーコミックスより引用)


遊びに全力で、威厳のかけらもない緩すぎる閻魔大王の千景様。だけど、たまに優しかったり、ドキッとする言葉を発したり…どこまで本気なのか、何を考えてるのかよくわからない謎な雰囲気がたまらなく良い!そんな千景様に振り回されてるヒロイン兎鞠がまた可愛くて仕方ありません。肩の力を抜いて読める楽しいラブコメですよ。



ボクラノキセキ


出典:©︎ ボクラノキセキ

2017年11月25日 17巻発売

前世の戦争により滅んだある国の女王・べロニカの記憶を持つ少年、皆見晴澄。彼はその言動と行動が原因で学校生活に馴染めずにいたが――…。その運命を僕たちは忘れない。久米田夏緒が描く前世を巡る現代ファンタジー!(IDコミックス ZERO-SUMコミックスより引用)


前世の戦争により滅んだある国の女王・べロニカの記憶を持つ男子高校生、皆見晴澄。転生した前世の記憶を初めから持っていた主人公と、様々なきっかけで後から思い出した人たちの前世をめぐる学園+ファンタジー+性別逆転。厨二心を揺さぶられる作品です。


椿町ロンリープラネット


出典:©︎椿町ロンリープラネット

2017年11月24日 9巻発売

大野ふみ、高校2年生。父親の借金返済のため住み込み家政婦をすることに。家主は…目つきも態度も悪い小説家・木曳野暁。新しい町での同居生活一体どうなるの──!?(マーガレットコミックスより引用)


時代小説家と家政婦という地味な組み合わせなのに、これだけスタイリッシュに仕立てるのは、やまもり三香さんの画力のなせる技。個人的に凄く好みの絵です。内容は、もともと貧困気味だったのに、さらに父親が借金を作り遠洋漁業へ…ヒロインは家を追われて住み込みで作家宅の家政婦になるというお話。


これは愛じゃないので、よろしく


出典:©︎ これは愛じゃないので、よろしく

2017年11月24日 5巻発売

映画にでてくるみたいなドラマチックな恋をしたい── 映画好きの泉さら(高1)は、物語みたいなほんとの愛に憧れている。だから好きな人もできたことがないし、現実の恋には興味ない。何でも持ってるイケメン・九条翼が彼女と別れる場面に遭遇したさら。九条の思いやりに、「彼こそが真実の愛を知っている!」と感動するが、実は九条は──!? ちょっとずれててピュアなさらと、ひねくれイケメン九条のラブゲームが開幕です!(マーガレットコミックスより引用)


美しい愛のカタチを夢見る主人公のさら。そんな中お金持ちでイケメンの九条君と親しくなりますが、爽やかなイケメンが実は性格悪いパターン。まんまと乗せられたさらは、意地で九条君を振り向かせようとします。ヒロインが振り回されるパターンはありがちですが、そこから過去の話が出て来てまさかの立場逆転!昔の初恋相手で、その初恋を踏み躙られた相手がさらだと判明し、九条君が逆にさらを惚れさせようとしはじめます。イケメン君の方が逆に…っていう想像していなかった展開にもつれ込んでとても面白いですし、読めば読むほどキュンとしますよ。


僕に花のメランコリー


出典:©︎ 僕に花のメランコリー

2017年11月24日 6巻発売

高校2年の新学期、雨宮花は街で不良少年のケンカに巻き込まれる。乱暴で荒んだ様子の男の子には幼なじみ・弓弦の面影が…。 初恋の相手との予期せぬ再会に花の心は揺れて──。(マーガレットコミックスより引用)


マーガレット連載にしては割と大人めな内容。小さい頃から弓弦の後ろを必死で追いかけていた花。高校生で再会するのですが久々に出会った弓弦は、喧嘩ばかりしていてあの頃とは全然別人に…。闇を抱えた不良イケメン× 純粋で優しい女の子の幼馴染再会と、まあまあベタな設定なのにキュンとします。小森みっこさんの繊細で綺麗なタッチにも惚れ惚れしますね。


アナグラアメリ


出典:©︎アナグラアメリ

2017年11月24日 6巻発売

ボサボサ髪にキツい目つき。「もののけ」と陰口たたかれようがおかまいなし。恋愛なんてするヤツはバカだ! 部屋に閉じこもって独りで映画観るのが幸せ!!な“おひとりさま生活”満喫中の主人公あめり。しかし!! 昔、恋心を踏みにじられた相手・帝斗(=今や学校一のモテ男!)が、本当はずっと自分のことを好きだったと知って、あめりはとんでもない行動に!?(マーガレットコミックスより引用)


アナグラ=インドアで恋愛には興味のない残念女子が学校1のイケメンに好かれるお話。ずっと好きだった幼馴染でイケメンの帝斗に中学2年の時に告白されていたのですが、冗談だと思い込んでいたヒロイン・あめり。でもその告白は本気だったみたいで、自分もあの時ちゃんと向き合っていたらと思い、みんなの前でその時の気持ちを打ち明けます…。恋愛経験豊富な彼と苦手なあめりはお試しで付き合うことに。不器用ながらもちゃんと自分の気持ちを伝えようとするあめり、そして帝斗は一途な想いがどんな形でも届いて嬉しくて仕方ない感じ。2人共本当にかわいい!


ふつうの恋子ちゃん


出典:©︎ ふつうの恋子ちゃん

2017年11月24日 6巻発売

ふつうが一番幸せに決まってる!…と思う。 恋多き母親と、恋無き姉を見て育った主人公・恋子。恋におぼれて辛いのも、恋がなくて可哀そうなのも嫌で、平均的な彼と、平均的な恋を実行している高校生。その「ふつう」な幸せが、学校一のモテ男・剣と関わりだしてから、どんどん崩れていく!?(マーガレットコミックスより引用)


恋多き母親と、恋無き姉を見て育った女子高生・恋子は普通にこだわる女の子。そんな恋子が校内一のイケメン・剣くんとの出会いにより変化していく過程を描いたアップテンポなラブストーリー。「普通」じゃないイケメン、剣くんにときめかないようにしてるのについついときめいちゃう恋子には絶対ニヤニヤしちゃいますよ!


ダメな私に恋してくださいR


出典:©︎ ダメな私に恋してくださいR

2017年11月24日 3巻発売

黒沢と両想いになったミチコの夢はやっぱり結婚!しかし黒沢の作る美味しい料理を食べる毎日のせいで、ミチコは幸せ太りに…。減量のためにウォーキングを始めたが、足を怪我してしまう。ミチコを助けたのは取引先の美容会社社長・南雲。彼はミチコに積極的に近づいて…!?(マーガレットコミックスより引用)


ダメ恋リターンズ。ダメ恋の2人が帰ってきました。ノリもテンションもそのままに、ちょっと甘めな2人の関係。リターンズだからもっとラブラブな展開になるかと思いきや、ここまで来てまた三角関係…気持ち悪い新キャラも登場してどう展開していくのか楽しみです。主任の嫉妬とふたりのラブラブっぷりにニヤニヤしましょう!


ショートケーキケーキ


出典:©︎ ショートケーキケーキ

2017年11月24日 7巻発売

芹沢天、高校1年生、女子。通学はバスで片道2時間。特に不満は、なし。だったけど…。友達の下宿先にこっそり泊まった日。そこに住む男の子の言葉に背中を押され、家を出て下宿をすることに。新しい出会いが呼び起こす、この気持ちはいったい何――?(マーガレットコミックスより引用)


バスで片道2時間の通学で高校に通っていた芹沢天が友人に誘われ学校近くで下宿を決めた事から始まるラブコメ。表情の読めない素直すぎる系女子×初めて恋を知るフェミニスト男子×本にしか興味のない天然男子の一つ屋根の下トライアングルラブ。森下suuさんのシンプルで透き通る感じ、綺麗で大好きです!


宇宙の果ての真ん中の


出典:©︎ 宇宙の果ての真ん中の

2017年11月24日 1巻発売

月島夢(つきしまみらい)。高校1年生。再婚した母が新しい父親を選んで家を出ていったため、ひとり暮らし中。母に捨てられたという思いが強く、高校では人間関係を避けて積極的にぼっちライフを送っていました。そんな高校にはアイドル的人気の男子4人組が。そのひとりがある日突然!?(マーガレットコミックスより引用)


ヒロインの月島夢は、群れるのが大嫌いなぼっち上等女子高生。そんなマイペースぶりに目をつけたイケメンクラスメートの真芝燐は、突然夢を天文部に勧誘します…明るいイケメン男子高校生4人組と、家庭環境が引き金で孤独を愛するようになった女子高生の、ほんわか青春ラブストーリーです。


高嶺の花なら落ちてこい!!


出典:©︎ 高嶺の花なら落ちてこい!!

2017年11月22日 5巻発売

容姿端麗・頭脳明晰、学校の人気者な白石幸太。女子はみんな白石を好きになる…はずだったのに、イケメンで高嶺の花な女子・黒河に出会ったことで、恋に落とす…じゃなく落ちちゃう…!?( ガンガンコミックスONLINEより引用)


学校一女子にモテる白石くんと、美人で高嶺の花だけど親切心がイケメン行動で出てしまうイケメン癖を持つ黒河さんのラブコメ四コマ。そんな癖を治したい黒河さんに協力するたび、ときめかされる白石くんが可愛いです。最初から最後までくすくすニヤニヤできる作品。


なまいきざかり。


出典:©︎ なまいきざかり。

2017年11月20日 11巻発売

バスケ部マネージャーの由希は、キャプテンにひそかな片想い中。ところが、生意気な後輩男子・成瀬に弱みを握られて大ピンチ!強引な成瀬に振り回されるうちに、由希はいつの間にか…?(花とゆめCOMICSより引用)


高校2年生のバスケ部マネージャーの由希はキャプテンにひそかに片想い中。その想いに気付いた生意気な後輩男子・成瀬とのラブストーリー。恋愛不器用な由希の言動が成瀬にはツボに入るようです。共にクールな二人のやり取りが絶妙で読んでいて可愛いのでニヤニヤしちゃいますよ。とりあえず読んでみてほしいおすすめの胸キュン漫画です。


棘にくちづけ


出典:©︎ 棘にくちづけ

2017年11月17日 1巻発売

社長×秘書にして秘密の婚約者!?「俺の子供を産めばいい」小山内桜は大学四年生。家の決めた婚約から逃れたい姉の代わりに、自分が婚約すると約束してしまう。婚約者の名は柊蒼介。彼はなんと、桜の就職先「柊コーポレーション」の社長だった…!?社長と秘書。そしてもうひとつの関係は「婚約者」。突然の口づけで、運命は甘く絡まりだす――。(フラワーコミックスアルファより引用)


イケメン社長と秘書モノ、そして2人はお家事情絡みの婚約者。如月ひいろさんの描く男性はちょっとヘンクツ入ってますが、何を考えてるか解らないけど優しいそのギャップが良い!少しずつ近づいていく2人にキュンキュンできますよ!文句なしに面白いのですが、3話しか収録されていないのでちょっと物足りない感じもありました。


ニセカレ(仮)


出典:©︎ ニセカレ(仮)

2017年11月17日 1巻発売

大ッッ嫌いなオトコのカノジョになりました。ある朝、目覚めると彼氏ができてました――って嘘でしょ!?失恋して以来、仕事一筋の七海(ななみ)。彼氏なんていらないと思っていたのに、大嫌いなイケメン同僚・佐久間(さくま)に、ニセの彼女になるように頼まれ(脅されて?)て!? しかもその理由が「好きになられると困るから」って…そんなのアリ!?( フラワーコミックスアルファより引用)


タイトル通りニセで付き合ってる2人だけどここまできたらもうラブラブカップル同然。いい感じに焦らされて幕引きも良い!これからどうラブ度がヒートアップしていくのか楽しみな作品です。作者は安定の安タケコさん、期待を裏切らないストーリー、絵もすごく綺麗で読みやすいですよ!


まとめ

胸キュン、ニヤニヤの止まらないおすすめの少女漫画を新刊からご紹介してきました。うーん、どの作品も最高!随時更新していきますので気になる新刊があれば是非手に取ってみて下さいね。


間違いなく『胸キュン』できるおすすめ少女漫画 30選


最新版!おすすめの面白すぎる文庫本【随時更新】


【更新情報】2017.12.03作品追加

お手頃な価格で購入できて尚且つ面白いなんてお得過ぎ!今回は、数ある文庫本のなかでも特におすすめの面白すぎる小説をご紹介していきたいと思います。素敵な本を気軽に持ち歩いてお気に入りの場所で読む…至福ですね。文庫化されるのを待っていてそのまま忘れている方も参考にして下さいね!

絶対に読んで欲しい!おすすめの文庫本

表記はタイトル、筆者、あらすじ、書評の順になっています。新しく文庫化された小説の中からおすすめの作品を随時追加して行く予定ですので是非お気に入りの一冊を見つけて下さいね!それではおすすめの文庫本、思う存分堪能してくださいね!

キャロリング/有川浩

クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
( 幻冬舎文庫 より引用)


クリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖―といっても全然ほっこりしないけれども…。クリスマスの日に倒産を迎える子供服会社の大和と、子供服会社と合わせて経営する児童スクールに通う航平の、クリスマスに終わりクリスマスに始まるお話。


虐待や葛藤、色々とシビアなトッピクが取り上げられている作品で、心に傷を負った登場人物が多いのですが、根がいい人ばかりなのが救い。一般的なハッピーエンドとは言えないですが、行くべき場所があるだけで人は救われるんだと感じました。人の繋がりの大切さにも気づかされる素敵な1冊、やっぱり有川さんの作品はどれもやさしくて素敵ですね。

レオナルドの扉/真保裕一

腕利きの時計職人ジャンは突如侵攻してきたフランス軍に幼いころ失踪した父のことを話せと脅される。祖父によると父はレオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートの行方を知るという。仏皇帝ナポレオンは戦争に利用しようとノートを狙っているのだ。謎の修道女に助けられたが彼女にも企みが…。ジャンは知恵と勇気を胸に、隠された数々の仕掛けに挑み、強大な敵に立ち向かう!実在の手稿が題材の手に汗握る歴史冒険小説。(角川文庫より引用)


レオナルドダビンチとミケランジェロの一族、ナポレオンが300年前のレオナルドダビンチが残した発明ノートをめぐり三つどもえの争奪戦を繰り広げる冒険小説。あとがきに「昔のアニメ映画用の脚本」として書いたものをベースにしたとあり、中学生以上なら誰でも面白く読めると思います。


所々に史実が盛り込まれているせいか、もしかしたら本当にこんな出来事があったのかもと楽しく読めましたよ!スリル満点で、ワクワクできる作品です。

海よ、やすらかに/喜多嶋隆

湘南の海岸に打ち上げられた大量の白ギスの屍骸。原因を明らかにするため、藤沢市はハワイから1人の海洋研究員を招聘する。彼女の持つ“魚類保護官”という肩書きに群がるマスコミたち。それにまったく動じない浩美は、調査を開始するものの、嫌がらせの手紙が届いたり、夜中に襲われたりと、執拗な妨害に遭う。真相を追い求めた先に見えてきたものは…。魚の大量死に隠された、謎と陰謀を暴く!著者渾身の海洋ミステリ。(角川文庫より引用)


環境問題をベースにした、本格海洋ミステリー。魚の大量死、自然によるものか、環境汚染であってもそれが故意によるものか、それとも悪意によるものか…。


故郷の海を守るため、ハワイの海洋生物研究所で働く浩美は日本へと戻ってきて行政とは別に独自の切り口から「真相」に迫っていきます。結末は怖く、こんなことが現実の世界でもいつかは起こるかも知れないと感じました。サラリと読みやすいので是非読んでみて下さい。

キャプテンサンダーボルト/伊坂幸太郎・阿部和重

ゴシキヌマの水をよこせ―突如として謎の外国人テロリストに狙われることになった相葉時之は、逃げ込んだ映画館で旧友・井ノ原悠と再会。小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡が始まる。破壊をまき散らしながら追ってくる敵が狙う水の正体は。(文春文庫より引用)


このタイトル、そしてダブルネーム!内容はと言うと軽妙な語り口と大風呂敷は伊坂幸太郎さん、緻密な描写は阿部和重さんといった印象を受けました。


強大な組織に追われ、しかしお金欲しさに逆に追いかけもする二人と一匹。序盤から伊坂さんならではの伏線が張られ、最後まで楽しめるエンターテイメントです。国家の陰謀とか壮大なテーマながら、バカバカしい会話や軽快な掛け合いが絶妙にツボをついていて読んでいて楽しくなります。本当に面白い!そして、ラストはと言うと…最高です。

甦る殺人者/知念実希人

都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった…。止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー!(新潮文庫より引用)


4年前に死んだはずの男が、殺人を繰り返しているのか?現場に残されたDNAを調べた結果、死んだ人間のDNAが検出された。その男の死亡宣告をした鷹央が事件の真相を解明するために奔走するが…。


医師であり小説家である知念実希人さんによる天久鷹央シリーズ長編は、医療的な事件ではなく、猟奇的なシリアルキラーを相手に鷹央の推理が冴え渡ります。正直真相は医療関係者の方じゃないと分からないよねっていうところですが、凄いです!個人的にはシリーズの中で一番ミステリーとしての緊迫感が強くて面白かった作品です。それにしても毎回よくこんなレアな症例を見つけてきて、それに絡めた事件を考えるものです。

鍵の掛かった男/有栖川 有栖

中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生の闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か?他殺なら犯人は…驚愕の悲劇的結末!(幻冬舎文庫より引用)


火村・アリスシリーズの少し前の大阪・中之島を舞台とした長編。中之島の銀星ホテルで亡くなった一人の男の死が自殺なのか他殺なのか、調べてほしいという依頼を受けたアリスがまず地道に頑張って単独調査。徐々に徹底した秘密主義者だった死者の波乱万丈の人生と人間模様が明らかになっていきます…そして満を持して火村が登場して鮮やかに謎解き。


シリーズとしても推理小説としても、普通ではない事件へのアプローチが新鮮!犯人探しのようなものはあまりなくて、被害者と仮定される一人の男を謎といていく様子がとても楽しい!かなりのボリュームですが大満足の一冊です!

罠/西川 三郎

自動車販売会社で働く石田真人は、社内結婚の妻・紗栄子と平穏な日々を送っていた。しかし同じタワーマンションに住む玲子と出会い、人生が狂い始める。社長から支店勤務を命じられ、妻の莫大な借金が発覚。さらに本社の不正疑惑をリークしたと疑われ――。果たして石田の周りで何が起こっているのか?幾重にも張られた”罠”の目的とは。(幻冬舎文庫より引用)


みなとみらいのタワーマンションが舞台。奥底に潜む人間の欲、その欲が連鎖するいくつもの罠…サラリーマンとして平穏な人生を送る主人公とそれを取り巻く女性たち、主人公の哀れさと女性のずるがしこさ、怖さが次々と鮮明に描かれています。とても読みやすいですし、読み始めると間違いなく引き込まれる面白さ、おすすめの一冊です!

サラバ!/西 加奈子

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。 そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。 ( 小学館文庫 より引用)


イランで生まれ、日本帰国後、エジプトで過ごすことになった少年の誕生してから37才までの物語です。相性の悪い母と姉、空気のような父と暮らす中で、周囲を伺い波風をたてないよう無難な立ち位置を探す主人公ですが、あるつまずきをきっかけに自意識と戦わなければならなくなります。頂点からどん底へと物語が反転していく様子は面白くもあるし辛くもあって、同じような事がいろんな家庭や個人でも起きてるんじゃないかなと思います。


淡々と語られる西加奈子さんの作品ですが、生きるパワーに満ち溢れていて、『自分の信じるものを見つけなさい』という強烈なメッセージをうけとりました。登場人物の誰かに感情移入することができれば主人公とともにあたたかな結末に出会えるかもしれませんよ!

螺旋の手術室/知念 実希人

純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが…。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。(新潮文庫より引用)


難解過ぎず、読みやすい医療ミステリ。大嫌いな父が簡単なはずの手術で死んだ…外科医の冴木裕也は、死の謎を独自に調べ始めます。医学部教授をめぐる疑惑、末期癌の母、並行して主人公と妹の確執やその妹と婚約者、その母の話が進んでいきます。


色々な事が絡み合って親子の思いが紐解かれるお話。そして最後には驚きの真相が待っています。プロローグが病院とは無関係だったのでどう繋がってくるのか……さすがでした。

ぬばたまおろち、しらたまおろち/白鷺 あおい

両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。(創元推理文庫より引用)


異類恋愛+全寮制魔法学校。雪女やのっぺらぼうといったお馴染みの妖怪たちが『魔女』を目指して箒で空を飛ぶというカオスで賑やかな世界観。魔女学校の非日常な描写にワクワクできるハリーポッターとRDG(レッドデータガール)を足して2で割ったような雰囲気の現代ファンタジーな物語です。


主人公・綾乃と小さな白蛇アロウの人外恋愛譚から始まるこの物語は、ジェットコースターな展開の中にも様々な伏線を見事に回収しながらハッピーエンドに着地。これはまさに和製ハリポタ!ニヤニヤしながら読みましょう。凄く面白いですよ!おすすめです。

ハケンアニメ!/辻村 深月

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。(マガジンハウス文庫より引用)


辻村さんの『愛』を感じさせる熱い熱いお仕事小説。女性が主役の連作短篇集です。アニメ制作を舞台に、全力投球する監督やプロデューサー、作画家達の活躍が描かれています。


いろいろなトラブルが盛りだくさんなのですが周囲に支えられながら一つ一つ乗り越えて成長していく様子は、読んでいて思わず涙腺が緩みました。誠実に仕事していたら、見ている人はきちんと見てくれてるってお話。読了後、幸福感で満たされるおすすめの一冊です。

辻村深月さんのおすすめ小説 6選!


銀翼のイカロス/池井戸 潤

出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。(文春文庫より引用)


やっぱり半沢直樹シリーズは面白い!お約束パターンにより、前半はとにかくヒールキャラに腹が立つばかり。怒りが沸点に達したところで猛反撃で倍返し全4作の中でもスケールが最も大きくて今回は霞が関も絡んできます。


大手航空会社の企業再生と政治と金。メインの相手は政治屋とそれに付随する弁護士。結構現実を連想させる政党とか政治家もいたりとどんどん大きな相手になっていますが、今回は、とうとう大臣まで論破した半沢にやっぱり最後はスカッと爽やかです。

アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。(幻冬舎文庫より引用)


泥棒や強盗、殺し屋などが全く登場せず、反社会要素のない『普通の人しか出てこない』6編からなる出会いをテーマにした連作短編の恋愛小説で、実際に十分あり得そうな物語。


ボクシングの試合の結果で告白しようかどうか決める人。ズボラな妻に腹を立てて出て行った几帳面な夫、銀行の通帳に記された『オレモワルカッタ』の文字。昔のイジメっ子が広告のプレゼンテーションに来る、復讐の機会到来か?みんなが幸福とまで言えなくても、少なくとも不幸ではなくなり、なんとなく良い感じの人生を送っていく感じが最高。各話の登場人物たちが時空を超えて不思議なくらい繋がっていくところは、伊坂ワールド全開でもちろん圧巻なのですが、まさか伊坂さんの作品でキュンキュンするとは…。

ミュージシャンの斉藤和義さんから歌詞の作成を頼まれた伊坂さんが、『歌詞はできないので小説を』というのがきっかけでできたおすすめの短編集。

満願/米澤穂信

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。(新潮文庫より引用)


あらゆるミステリーの賞を受賞した傑作短編集です。どの作品にも漂う拭い去れない不穏な空気、常に気がかりなことを抱えながら生きている気分にさせられるあの不快な感じは、先へ先へと読ませます。まさにイヤミス。


短篇集は長編に比べると満足感が少なくて苦手という方も多いと思いますが、こちらの『満願』は、そんな心配いりません。無駄の無い濃い作品ばかりで、どの作品も終盤まで読んで『だからかー』と思える作りと『ざわっ』とくる後味の悪さが最高に面白いですよ。

あらゆるミステリーの賞というのは、山本周五郎賞(新潮社)受賞、直木三十五賞(文藝春秋)候補、ミステリが読みたい!(早川書房)1位、このミステリーがすごい!(宝島社)1位、週刊文春ミステリーベスト10(文藝春秋)1位、本屋大賞(NPO法人 本屋大賞実行委員会)7位…凄い。

米澤穂信さんのおすすめ作品


イノセント・デイズ/早見和真

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。(新潮文庫より引用)


死刑判決を受けたひとりの女性の過去を、色々な人の視点から回想していく物語。『読後あまりの衝撃で3日ほど寝込みました』と帯にもあるのですが、 3日は言い過ぎにしても読後の罪悪感・無力感が半端のない1冊。


元カレの妻と子供2人を放火で殺害したとして死刑が求刑された田中幸乃。彼女がどんな人間だったのかが語られてゆき、今回の事件について考えさせられていく展開…犯人のその後及び償いに焦点をあてたとにかく切ない作品です。あらすじでも紹介されている通り『筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた』ミステリー、最初から最後まで引き込まれ続けます。

夏の祈りは/須賀しのぶ

文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。(新潮文庫より引用)


何代にも渡る県立北園高校の夏。甲子園出場を期待されるものの、なかなか達成できない野球部の物語。高校の野球部を舞台にしながら、誰もが共感できる感情が織り込まれています。


5話からなる連作短編集で、各話とも舞台は同じなのですが、登場する世代が10年間隔位で異なります。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの熱い夏が描かれる爽やかな青春小説で、色々な登場人物を通して、共通の悲願に向けて突き進む姿を見ることができて、積み重ねてきた重みの先にある結末にはぐっと来るものがあります。爆笑しながら感動の涙を流せるおすすめの一冊ですよ。

こちらの作品は、偶然にも埼玉県を舞台にした物語なんですよ。埼玉代表 花咲徳栄高校優勝おめでとう!!

天盆/王城夕紀

蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み―少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!(中公文庫より引用)


将棋に似た盤上遊戯『天盆』を制する者が国を動かすという架空の国でのお話。貧しい13人兄弟の末っ子・凡天は10歳ながらも天盆にのめり込んでいき、異様な強さで難敵を倒していきます。ですが権力者に睨まれて少しずつ追い詰められてゆくその家族…。


頂点を目指す天盆を巡る戦いはどんどん熱くなっていって、劣勢を覆し上り詰めてゆく戦いぶりは痛快の一言。凡天一家の家族愛や天盆の白熱する試合ぶりに引き込まれること間違いなしの魅力あるファンタジー小説。もちろん将棋が分からない方でも問題なく楽しめますよ。

こちらの作品の最大の魅力は、勝負の勝ち負けというよりも、勝負を通じて観戦している人達の心の動きを描いているので、自分も一観戦者として熱くなれる事だと思います!

君の膵臓をたべたい/住野よる

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!(双葉文庫より引用)


病を心に秘めながらも天真爛漫に生きる咲良、彼女とは真逆で物静かで捻くれた、人を避けて歩く僕。僕らが必然的に出会った事に気がつき、心の中の彼女の存在の大きさを知った時、彼女はいない…。号泣しすぎて頭が痛くなる恋愛小説です。


余命1年…前向きで明るい桜良のセリフや行動から感じる死への恐怖と覚悟。自分とは正反対の彼と無意識に惹かれ合う恋心。それを知ったとき『君の膵臓を食べたい』のタイトルに込められた思いに気づき感動しすぎ。心に沁みるおすすめの一冊です。

あとがき

文庫化されたばかりのおすすめの小説をご紹介してきました。どの作品もとても面白くて、物語の世界にどっぷり引き込まれる作品ばかり、読み始めると手が止まらなくなるはずですよ!これからも素敵な文庫本を随時追加して行く予定です。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

おすすめのミステリー小説 50選!


華文ミステリー『13・67』は読みごたえ抜群の大傑作!


連作短編の構成に凝らされた緻密な仕掛けにおどろくとともに、香港返還という歴史的事件を俯瞰しながら香港の悲哀を描き出した、『本格ミステリと社会派ミステリの融合』を史上最も体現しているといっても過言ではない小説が、ツイッターなどSNS上で大絶賛され話題となっていますね。


ここまで凄い凄いと言われている短編集ってあまりないような気がします。今回は、ミステリ史にその名を刻むこと間違いなしの大傑作華文ミステリー『13・67』をご紹介していきたいと思います。

作者『陳 浩基』さんについて

『13・67』の作者である『陳 浩基』さんは香港出身で「 島田荘司推理小説賞 」を受賞してデビュー。日本のミステリにも造詣が深く、愛読作家には、横溝正史、京極夏彦、清涼院流水さんを挙げているとのことです。


2015年の台北国際ブックフェア賞など複数の文学賞を受賞し世界12カ国から翻訳オファーを受け、各国で刊行中。台湾では新作の『網内人』も話題となっているそうですよ。

陳浩基(ちん こうき、サイモン・チェン、1975年 - )は香港の推理作家、SF作家、ホラー小説作家。男性。香港や台湾で作品を発表している。台湾推理作家協会の海外会員。(ウィキペディアより引用)


『13・67』の感想

現在(2013年)から1967年へ、1人の名刑事の警察人生を遡りながら、香港社会の変化(アイデンティティ、生活・風景、警察=権力)をたどる逆年代記(リバース・クロノロジー)形式の本格ミステリー。どの作品も結末に意外性があり、犯人との論戦やアクションもスピーディで迫力満点。(文藝春秋より引用)


警察小説と本格ミステリの融合具合が最高な一冊。香港を舞台に「天眼」の異名を持つ刑事クワンが超人的な推理能力を魅せ大活躍、息詰まる展開に興奮しっぱなしでした。


そんな名刑事の功績を逆年代記で描く連作短編。雨傘革命前夜の2013年から始まって、1967年の67暴動へと遡る形式を取り、香港の激動の歴史が描かれていて各時代の香港の雰囲気を間近に感じることができます。


各時代ごとに6つの事件の顛末が書かれているのですが、ひとつひとつのクオリティが1編ずつ本にしてもいいくらいとても高い!そして連作としての仕掛けは、最後の一文で再び第1話を再読する幸せを味合わせてくれます。最後の驚きは、映像ではなく文字だからこそな感動もあります。もう超おすすめの大傑作!もちろん翻訳にも違和感なく読み進められました。続いて各編毎にご紹介していきます。

『13・67』各編について

それではここから各編についてあらすじを含めてそれぞれご紹介していきたいと思います。タイトル横の年号は作中での時代背景です。

※できる限りネタバレのないようにしているつもりですが察しのいい方には微妙なところもあるかもしれませんのでご注意下さい。

1.黒と白のあいだの真実 (2013年)

昏睡した名探偵の脳波を使って謎解きをするという、異色のアイデア。末期ガンに侵され言葉を発することすら出来ない状態の名探偵・クワンは、病室で機械に繋がれています。


機械は画面と音で「Yes」・「No」の意志だけを伝え、この意思表示によって事件を解決しようと言うのです…。あらすじだけでもうワクワクが止まりません。病人に繋がれた機械が放つ音だけで安楽椅子探偵をするという設定も抜群に魅力的、どこに向かうのか見守っていると…二転三転また四転と前代未聞のギミックにはじめからいきなり感情の揺さぶられる衝撃です。

2.任侠のジレンマ (2003年)

そしてここからが実質のメイン、名探偵クワンの独壇場が始まります。正義感の塊であるロー警部、裏社会の黒幕・左漢強が率いる『洪義聯』というマフィアを捕まえたいと考えますが、その作戦に失敗してしまいます。


その矢先、左漢強が運営する芸能事務所所属のアイドル・唐穎が殺害されるシーンを撮影した動画が警察に届きます。ロー警部は、雪辱を遂げるため果敢な作戦を進めるのですが…その裏で動くクワンの本当の狙いとは?


いかにも香港らしいマフィアもの。刑事が巨悪に挑む格好良さはもう最高、前話では寝たきりだったクワンですが、この章では現役時代での凄さを思い知らされました。

3.クワンのいちばん長い日 (1997年)

クワンが警察を定年退職する前の最後の出勤日。部下たちが彼の退職を祝おうとした矢先に半年間鳴りを潜めていた連続硫酸爆弾事件がみたび起こります。さらに交通事故、マンション火災、そして8年前にクワンが捕らえた宿敵の脱走と次々と事件の一報が届きます。


同時並行型と思わせておきながら、クワンの推理でそれらがすべて真犯人の計略であったことが明らかになります。詰め込みすぎな事件を見事な構成力でまとめあげていて行き着く先が全く想像外!伏線がきちんと提示されていたことに後から気付き驚かされました。


ここまで3話は、いかにも本格ミステリらしい大胆なトリックと犯人との知恵比べがたっぷり楽しめます。

4.テミスの天秤 (1989年)

こちらは香港警察内部の対立を描いた、内幕もの。警察は指名手配犯の石本勝を挙げるため、雑居ビルに潜む犯人を監視するところから物語は始まります。万全の張り込み体制にも関わらず石の一味は突如としてビルから逃走を図ります。猪突猛進で知られる刑事は新米のローらとともに突入を決断。大勢の市民を巻き込んだ大惨事に発展してしまった激しい銃撃戦の裏に隠された、2重の犯罪をクワンが暴きます。


前半では、スピーディーな展開とまるで映画を小説化したようなアクション描写を思い切り楽しめます。そして後半はミステリーパート、大胆不敵な細部にわたる仕掛けがとにかく凄い!あまりに狡猾な犯人を更に上回るクワンも頼もしいばかりです。

5.借りた場所に (1977年)

短編が進むごとに社会派の一面、特に香港警察の汚職濃度が増していきます。借金返済のため香港に出稼ぎに来たグラハムら英国人一家。廉政公署で警察の腐敗を暴く彼のもとに、息子を誘拐したという脅迫電話が届きます。


犯人の指示に振り回される中、クワンは善悪の逆転するようなある不可解な行動を取ります…。誘拐犯対警察、緊迫感とスピード感があってコンゲームものとしてもやっぱり傑作!

6.借りた時間 (1967年)

世間では反英暴動が頻発し、香港警察は暴力と収賄で腐りきっていました。貧困にあえぎながらその日暮らしをする私は、隣人が爆弾テロを計画していることを知ります。知人の警官に事情を話すと、彼は一般人の私の知略を見込み、強引に捜査協力を依頼します…。


これまでの短編が三人称だったのに対して、突然本編の語り手は『私』となります。ほかの作品とはまた違った感覚で、こんな作風もできるのかと堪能していたのも束の間、ある人物の驚くべき姿が明かされて物語は幕となります。驚きが最大限の効力を発揮するこのラストにおける破壊力。全体をとおした上での、この終わりに満点以外考えられません。完璧です。


あとがき

古今東西の名作と肩を並べる完成度で今後、語り継がれること間違いなしの大傑作海外ミステリー『13・67』をご紹介してきました。


名探偵の人間離れした活躍を描く名探偵小説であると同時に、犯人の凄すぎる策略を描いた名犯人小説でもあって、さらに歴史小説のような重厚さや本格ミステリの緻密な仕掛けと、そこから描き出される香港の悲哀など様々な余韻で読者を楽しませてくれます。


華文ミステリの歴史的傑作といえる本作、評判を見て少しでも気になってる方は絶対に読む事をおすすめします!!


おすすめのミステリー小説 50選!


ジャンル別おすすめバトル・アクション漫画 白熱したバトル描写が面白い!


今回は、おすすめのバトル・アクション漫画をご紹介していきたいと思います。せっかくなのでジャンル別にご紹介していきたいのですが、いざジャンル分けしようと思うとこれが結構難しい…どれも格闘要素もファンタジー要素も、異界要素だってあるようなないような…ということで私個人の見解でザックリとジャンル決めしていますのでご了承下さい。

はじめに

バトル・アクション漫画といえば『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』、『進撃の巨人』や『DRAGON BALL 』などなどビッグネームが並ぶ激戦ジャンルですね。言ってみればおすすめ作品だらけ。そんな中から今回は、格闘モノ、ガンアクション、SF・ファンタジー・時代モノ、異界モノとジャンル別に是非みなさんに読んで見てほしいおすすめのバトル・アクション漫画をご紹介していきたいと思います。また参考として、作品毎にAmazon、BookLive、楽天ブックスのレビュー評価と総合評価を掲載しておきましたので参考にしてみて下さい。評価の高い作品はやっぱり素直に面白いです!気になる作品が見つかれば是非気軽に手に取ってみてくださいね!

おすすめのバトル・アクション漫画

それではおすすめの作品を厳選してご紹介していきたいと思います!あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。ごゆっくりお楽しみ下さい。

格闘・剣術


まずは格闘・剣術のバトル漫画でのおすすめ作品をご紹介します。拳×拳、単純明快だからこそ熱くて面白い!

刃牙道


出典:©︎ 刃牙道

地上最強の生物である父・範馬勇次郎との史上最大の親子喧嘩を終え、範馬刃牙は今…!? 一方、強き者に焦がれる徳川翁は“神に背く”空前の大実験を執り行う!! シリーズ第四章、ついに開幕!! 今、強さの歴史が変わるッッ!! 少年チャンピオン・コミックスより引用)

Amazon 2.5 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 3.67

まずはおなじみ『刃牙』シリーズの第四章『刃牙道』。もう最強同士が決着してしまってる以上、このくらいファンタジーに傾いた方が面白い!と思える展開。刃牙と言えば、出落ちが基本、軍人、ヤクザ、義兄弟、死刑囚、中国拳法、古代原人ときて今回は日本が誇る最強の“剣豪”宮本武蔵のクローン登場です。


相変わらずな無茶苦茶な展開ですが、どうなるかわからない感じで気になるのも相変わらず。Amazonの評価は2.5ポイントと低めに感じますが、『刃牙愛』からの苦言が多いようなのであまり気にしなくても良いと思います。どれだけ予想外な展開が待ち受けているかを思いきり楽しみましょう。


ケンガンアシュラ


出典:©︎ ケンガンアシュラ

家庭は崩壊、仕事はできない56歳のダメリーマン、山下一夫(ヤマシタカズオ)が会社の会長から突然呼び出された!弱気なおっさん・山下一夫は、日本経済の「裏」を知る――企業が巨額の利益を賭けて、雇った闘技者の殴り合いでビジネスを決める格闘試合の存在。…その名も「拳願仕合(ケンガンジアイ)」!!!!そして一夫に命じられた任務は――自社の闘技者、暴力を体現したような若者・十鬼蛇王馬(トキタオウマ)の世話係!!!果たして、ダメリーマン・山下一夫の運命は…!!??暴力×企業×人間ドラマ。男たちは「なぜ」闘い、拳で「何」をつかむのか?「究極」の格闘エンターテインメントが今、始まるッ!!!!(裏少年サンデーコミックスより引用)

Amazon 3.7 BookLive 4.5 楽天 5.0 総合 4.40

裏サンデーで連載中の格闘モノ。江戸時代から続く裏企業スポーツ・拳願仕合(企業・商人たちが巨額の利益を賭け、雇った闘技者を闘わせる素手格闘仕合)を軸に、個性的な格闘家達の死闘が描かれています。


企業間の争いを秘密裏にステゴロで決めて巨額を動かす。面白い設定に加えてこちらの漫画には魅力のあるキャラクターがたくさん出てきます。1人1人の個性が強くて、というか強すぎて主人公・王馬が霞むレベル。


そしてもう1人の主人公ともいえる冴えないサラリーマンの山下一夫、王馬の世話役となる枯れたおじさんを奮い立たせる爽快感もたまりません!勢いこそがすべてのゴリゴリの格闘漫画、単純明快だからこそ熱いし面白い!魅力的な女性キャラも多いので恋愛方面もちょっと気になるおすすめ漫画ですよ。


高校鉄拳伝タフ


出典:©︎ 高校鉄拳伝タフ

キー坊こと宮沢熹一は見た目はヤンキーでケンカも大好きだが、実は純情でお人好しな高校生。ある日、キー坊は、トラックをたった5分で解体した“阿修羅のように”強い男・黒田光秀と出会う。黒田と戦うため、特訓を始めるキー坊だが…!?(ヤングジャンプ・コミックスより引用)

Amazon 4.0 BookLive 3.0 楽天 -.- 総合 3.50

格闘技漫画の名作、最初の頃は不良同士のケンカばかりで如何にも不良漫画といった感じでしたが、黒田光秀の登場で一気に格闘系に。


主人公の宮沢熹一は、史上最強の実戦的古武術『灘神影流活殺術』継承者の家庭に生まれた高校生。熹一があらゆるスポーツ、武道経験者を相手に戦いを挑みます。殺伐とした命のやりとりも彼の気の良いキャラに救われます。主に日常生活での闘いを描いているので、リアルで感情移入しやすいですよ!


ワンパンマン


出典:©︎ ワンパンマン

一撃必殺! 強くなりすぎて、どんな凶悪な怪人もワンパンチで倒してしまうヒーロー“サイタマ”。平熱系最強ヒーローの伝説開幕!! WEB界のカリスマと超絶絵師タッグが贈る、日常ノックアウトコミック!!(ジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.1 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 4.20

「趣味でヒーローをやっているものだ」まともにヒーローをやるのが馬鹿馬鹿しくなる漫画。いきなり雰囲気が変わりましたが拳で勝負してるから格闘系でいいですよね。


強くなりすぎて、どんな凶悪な怪人もワンパンチで倒してしまうヒーロー『サイタマ』、その無感情さに思わず吹き出してしまいます。ワンパンチでどんな敵も倒す、絶対的に強い男の話。と言う話は結構みんな考えると思いますが、実際に描く人はそう居ませんよね!ONE氏の原作を村田先生のダイナミックな構図、迫力のある絵でしっかり楽しめますよ!


無限の住人


出典:©︎ 無限の住人

父を殺し、母を攫(さら)った剣客集団『逸刀流(いっとうりゅう)』に復讐を誓う少女・浅野 凜(あさのりん)は、「百人斬り」の異名を持ち、己の身体に血仙蟲(けっせんちゅう)という虫を寄生させることで不死の肉体を持った剣士・万次(まんじ)を用心棒として雇い、逸刀流の統主である宿敵・天津影久(あのつかげひさ)を追う旅を始める――。(KCデラックス アフタヌーンより引用)

Amazon 4.5 BookLive 4.0 楽天 -.- 総合 4.25

23年も前の漫画ですが知る人ぞ知る名作。血仙蟲を額に埋め込んだ不死身の卍という男、100人斬りの異名を持ち二刀流プラスいくつもの刀剣を身体に仕込んでいます。でも割とあっさりと斬られます。そして痛そう。格好つけても全部瀕死になって、それでも泥臭く勝利していく姿に魅せられます。


独特の絵や効果音、そして人を斬ったときの派手で絵画的な一枚絵が素晴らしく個性的。全体的にカラッとしたところがないので痛快とは言い難いのですが、この湿った味わいがこの作品の魅力です。


ガンアクション


お次は、結構過激な描写多め、おすすめのガンアクション漫画です。クレイジーな空気を楽しみましょう。

GUNSLINGER GIRL


出典:©︎ GUNSLINGER GIRL

公益法人社会福祉公社――表向きは障害者支援のための首相府主催の組織だが、その実態は瀕死の少女たちに機械の身体を与え、その少女たちに政府に敵対する勢力を秘密裏に排除させる諜報機関だった。一家殺害事件の生き残りの少女・ヘンリエッタは「条件付け」という洗脳処理により、以前の記憶を封印され「義体」となる。そして元軍人のジョゼ・クローチェは、テロリストに家族を殺され、復讐心に捕らわれ社会福祉公社に入り「担当官」となる。義体と担当官、二人はつねに行動を共にし、銃を手にテロリストの戦いに身を投じていく。架空のイタリアを舞台とした、少女と銃、そして周囲の大人たちが織り成す群像劇。(電撃コミックスより引用)

Amazon 3.8 BookLive 4.0 楽天 4.3 総合 4.03

悲惨な境遇に追い込まれた女の子が、命と引き換えに手に入れたのはサイボーグの肉体。身体を改造され精神的に洗脳を行う事によって、一種の兵器として政府に利用されます。まあまあ悪趣味な設定ですよね。


描かれているのは胸のすくような大活劇でも感動を誘うような奇跡の物語でもなく社会の部品として生きる少女の日常ですが、それだけで面白い!あまり健全な精神状態で見るものではないですが、温かい気持ちにはどうしたってなれませんが、おすすめの漫画。


ガン×クローバー


出典:©︎ ガン×クローバー

特別な警護が必要な要人の子弟とその護衛だけが通う特殊な学校・三門高校。三門高校の生徒で傭兵の早間守人は、多重人格症の転校生・奈々世一葉の護衛任務を命じられた。守人は、奈々世を守りきることができるのか?(ドラゴンコミックスエイジより引用)

Amazon 4.3 BookLive 4.0 楽天 -.- 総合 4.15

世界中から付け狙われる少女・一葉を守ることになったのは、冴えないようでいて実は凄腕傭兵の守人。警護の対象となる一葉も七人の人格を持つ危険な多重人格少女。ザックリといえば主人公がヒロインの護衛をしながら学園生活を謳歌している物語です。


多重人格、傭兵、オッドアイ、腕に謎の文字書き始めたり…などの要素をてんこ盛りにした学園ものアクション、ちょっとだけラブコメ要素もありますよ。好きな人には堪らない漫画だと思います。


デストロ246


出典:©︎ デストロ246

青年実業家の透野隆一は南米のマフィアから2人の美少女殺し屋を買い付ける。翠と藍と名付けられた彼女たちは透野の命令で、彼の妻子を殺した人間を狩ることに。だがその道行きで別の殺し屋女子たちと出会い、事態は思わぬ方向へ加速していくのだった…。( サンデーGXコミックスより引用)

Amazon 4.8 BookLive 4.0 楽天 4.4 総合 4.40

殺し屋の女の子がバシバシ人を殺しまくるお話。魅力的なキャラクターがいくつものグループに分かれて火花を散らしてる感じだけでもうワクワクしかありません。


主要なキャラはほぼ女の子、様々な見た目だったり性格だったりしますが、みんな共通して強くて危険!殺伐としたシビアな肉弾や銃撃戦と、クレイジーな空気を楽しむにはもってこいの作品だと思います。万人におすすめできる内容とは言い難いですがエグいのもグロいのも大丈夫という方は是非一度読んでみて下さい!面白いですよー!


時代バトル漫画


人気の高い時代漫画でバトル展開のある作品をご紹介します。歴史に詳しければより楽しめる作品も多くありますよ。

鬼滅の刃


出典:©︎ 鬼滅の刃

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!!(ジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.1 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 4.20

鬼に家族を惨殺され、鬼の血を浴び鬼化した妹・禰豆子を元に戻すために、鬼殺の剣士を目指す炭治郎の物語。ジャンプ連載作品です。


正直、あらすじを読んで、ありきたりかなとか、この絵苦手と思う方もいるかもしれません。でもそんな感じで敬遠してる人はもったいない!シリアス要素もありつつ、独特の世界観やスピード感、物語の進み方やたまにあるシュールなギャグなど、笑いあり涙ありで心臓を掴まれることまちがいありません。是非とも一度は読んで欲しい超おすすめ作品。


ゴールデンカムイ


出典:©︎ゴールデンカムイ

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!(ヤングジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.6 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.53

明治時代の北海道が舞台、日露戦争において「不死身」と呼ばれた杉元佐一。かつての想い人である親友の妻のために、一攫千金を夢見て北海道に来た彼でしたが、アイヌの莫大な金塊が隠されているという話を聞かされます…。


バトルあり、ギャグあり、グルメありととにかく様々な要素をこれでもかと詰め込まれているのに、話はシンプルでテンポが良くとても読みやすい作品。設定もストーリーも説得力を持たせるだけの作者の知識と画力があります。面白くなる要素しかない大人気作品。ただ、結構グロ描写があるのでそこだけは注意が必要です。


ドリフターズ


出典:©︎ ドリフターズ

紀元1600年、天下分け目の関ヶ原……敵陣突破の撤退戦「島津の退き口」「捨てがまり」で敵将の首を狙うは島津豊久!! 生死の狭間で開いた異世界への扉……現在では無い何時か、現実では無い何処かへ、戦国最強のサムライは、新たな戦世界へ招かれる!! (ヤングキングコミックスより引用)

Amazon 4.2 BookLive 4.0 楽天 4.6 総合 4.27

コントの方ではなく漂流者としてのドリフターズをテーマにした漫画。異世界に送られた歴史上の英雄達が、ドリフターズ(漂流者)VSエンズ(廃棄物)として、国取り合戦を始めます。歴史上の人物が戦う系のストーリーもすっかり定着してきましたが、この作品は人選に作者のこだわりが感じられて結構好きです。


活躍した時代の違う歴史上の人物が出会ったり、ゲーム等でお馴染みのファンタジーな亜人種が出てきたりと何とも不思議な世界観ですが、この風呂敷の広がりっぷりが期待を高めます。SFに拒否反応がなくて、歴史に詳しければかなり楽しめる内容だと思いますよ!


ヴィンランド・サガ


出典:©︎ ヴィンランド・サガ

千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!( アフタヌーンKC より引用)

Amazon 4.6 BookLive 4.5 楽天 4.2 総合 4.43

父親を殺され、ヴァイキングの元で修羅の道を生きることになるトルフィン。「修羅」だったトルフィンが、新天地ヴィンランドを目指しながら「人間」へと成長していくお話です。


西暦1000年ごろにスカンジナヴィア半島で暮らしていたヴァイキングを主題としているこの漫画では、住居や衣服などの生活様式も丁寧に描かれていて史実通りとは思いませんが、時代考証がしっかりしているものはやっぱり面白い!世界史ではほとんど出てこない所ですから、前知識無しで楽しめますよ。もちろん戦闘シーンの迫力もものすごいです。


SF・ファンタジー


SFアクション、バトルファンタジーのおすすめ漫画をご紹介します。

SERVAMP


出典:©︎ SERVAMP

高校1年生・城田真昼が道ばたで拾った一匹の可愛い黒猫・クロの正体は、「サーヴァンプ」という下僕の吸血鬼。しかも性格は超ひきこもりニート系。契約によってクロの主人となった真昼は、吸血鬼同士の争いに巻き込まれ戦うはめになるのだが……?(MFコミックス ジーンシリーズより引用)

Amazon 4.4 BookLive 3.5 楽天 -.- 総合 3.95

主人公が拾ったネコが実は吸血鬼で…から始まる吸血鬼と主従関係を結んでバトルをしていく物語。七つの大罪をベースにした個性的な吸血鬼たちの活躍が描かれています。


吸血鬼、主従、契約、鎖、七つの大罪など、女子が好きそうな、ちょっと厨二っぽい設定が盛りだくさん。一定距離離れられないとか、血を飲ませるとか、そういうのも好きだなー。アクションシーンはサラッと流しちゃう描き方なのがちょっと残念ですが、感動もあり、笑いもあり、でとても面白い作品です。


テラフォーマーズ


出典:©︎ テラフォーマーズ

「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」西暦2599年──。火星のテラフォーミングが進行し、その地表は一面の苔とある生物で覆われていた。そして、選ばれし15人の若者達は重要任務の遂行を期待され、有人宇宙船『バグズ2号』に搭乗し、火星へと向かう。かの地で彼らを待つ、想定外の進化を遂げた生物の正体とは…!?(ヤングジャンプコミックスより引用)

Amazon 3.8 BookLive 4.0 楽天 4.6 総合 4.13

火星を人間が住める環境にするため行われたテラフォーミング、火星にストロマトライト(地球上に酸素が増える元となった原始藻類)とGを放った…の500年後のお話。


まさかのGvs人類。次から次に人が惨殺されていきますが、Gのリアルな絵を見るより遥かにマシ。Gだけでなくいろんな虫が出てきますが、やっぱりGが一番気持ち悪い。設定も展開も強烈で面白いんですが虫が苦手な人はご注意下さい。


異界モノ


こちらもジャンルとしてはSFなんですが、その中でも異界を舞台にしたおすすめ作品をご紹介します。

ワールドトリガー


出典:©︎ ワールドトリガー

異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!?(ジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.4 BookLive 4.5 楽天 4.9 総合 4.60

週刊少年ジャンプで連載のSFアクション。異界からの乱入者、しかも人間よりも大きくて能力も上。それに対抗する専門組織…と、物語の基本要素はかなり見慣れたものばかり。そんな中、謎の転校生・遊真の存在が異彩を放つ設定となっています。


どう見ても小さくて可愛い男子中学生なのに、車にぶつかっても怪我もなく車はヘコんでるという…異次元から来るネイバーもしょっぱな簡単に倒してしまいます。正義感の強い中学生だけどできないキャラの修と天真爛漫なスーパーキャラ・遊真の組合せは超魅力的!個人的に頭脳戦が大好きなのでお話の組み立てもトップクラスで大好物です。おすすめですよ!


血界戦線


出典:©︎ 血界戦線

紐育(ニューヨーク)崩壊後、一夜にして構築された都市・ヘルサレムズ・ロット。異界と現世が交わるこの魔都に於いて、世界の均衡を保つ為に暗躍する秘密結社が存在した!!(ジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.2 BookLive 4.5 楽天 4.4 総合 4.37

かつてニューヨークのあった場所に異界と繋がるゲートが開き、異形の生き物や不可思議な現象が起こる世界が舞台。そこで世界の均衡を守るために暗躍する秘密結社ライブラと、特殊能力「神々の義眼」をもつ主人公レオの活躍を描くアクションもの。


絵柄のゴチャゴチャ感が勢いと混沌を現しているようで個人的には好きです。技名を叫んでから殴るというコンセプトも清々しくて逆に興味を惹かれた理由の1つ。個性派揃いのキャラクターと、壮大なストーリーが全10冊の中にぎゅっと詰め込まれているので、内容がとっても濃くなっていますよ。



まとめ

おすすめのバトル・アクション漫画をジャンル別にご紹介してきました。どれも本当に面白い傑作ばかりです!気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

間違いなく面白いおすすめ漫画 50選


時代別おすすめ歴史漫画 傑作15選!深く気軽に楽しめる!


漫画のジャンルの中でも人気の高い歴史漫画。一言で歴史漫画といっても描かれる時代背景によってまるで別モノ。もちろん好みの時代も人によって違います。そこで今回は、舞台となっている時代毎におすすめの漫画を厳選してご紹介していきたいと思います。

はじめに

時代背景は大きく平安・鎌倉時代、戦国時代、江戸時代、明治時代と分けてご紹介しています。また参考として、作品毎にAmazon、BookLive、楽天ブックスのレビュー評価と総合評価を掲載しておきましたので参考にしてみて下さい。評価の高い作品はやっぱり素直に面白いです!気になる作品が見つかれば是非気軽に手に取ってみてくださいね!

おすすめの歴史漫画

それではおすすめの歴史漫画を厳選してご紹介していきたいと思います!あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。ごゆっくりお楽しみ下さい。

平安・鎌倉時代


まずは平安時代・鎌倉時代でのおすすめ漫画をご紹介します。

応天の門


出典:©︎ 応天の門

時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!?(BUNCH COMICSより引用)

Amazon 4.7 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 4.40

平安を舞台にした作品。主人公は架空人物ではなく在原業平と菅原道真という誰しもが授業で習う人物です。道真に関しては進撃の巨人のリヴァイ兵長ぽいですが、個人的には好みです。


内容は、平安を舞台に謎解きをしていく宮中ミステリーなのですが、トリックもわかりやすく細部のネタも歴史好きの心をくすぐる感じでとても楽しい!当時の遊びや恋など教科書でなんとなしに見た光景も出てきて面白いですよ。 歴史物として誰にでもおすすめしたい傑作です。


阿・吽


出典:©︎ 阿・吽

最澄x空海 ふたりの天才の物語が始まる! 日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる日本史上、比類ない天才である、最澄と空海がまさに華麗に、繊細にそして豪快に描かれる人間ドラマ! 平安の世、当時のニッポンを変えた!といっても過言でないこのふたりは、その青年期は人も羨むエリートコースを歩んでいたが・・・(BIG SPIRITS COMICS SPECIALより引用)

Amazon 4.1 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.37

中学校の歴史の授業で必ず覚えさせられるビッグネーム、比叡山・最澄と高野山・空海のお話。とゆうことで心穏やかに厳かに読むのだろうと思っていたら…かなり激しい内容になっています。美しい線で描かれる残酷な人間のすがたが痛くて辛くて、読むのに覚悟と勢いが必要な作品です。


平安初期、権力を持ち腐敗していた仏教を革新した最澄と空海。目指す道は同じだったはずなのに、袂を分かち別々の道を歩む事になる2人。静と動、内と外、理性と狂気、2人の対比・ベクトルの向き方がが面白い!描写には残虐な部分もありますが、嫌悪感を感じさせずむしろ生々しくてリアルに感じさせてくれる処も凄い!細かい文字を読むより、絵に引きずり込まれて体験する漫画です。


ぶっしのぶっしん


出典:©︎ ぶっしのぶっしん

半分人間、半分御仏、時は鎌倉時代。半身を失いし、少年仏師・想。彼には、神仏を喚び、ともに闘う“力”があっ――。東大寺を突如襲う異変を前に、想は己に眠る“力”の解放を迫られる…。時代が、仏師たちが、仏像たちが、いま動き出す!! (ガンガンコミックスONLINEより引用)

Amazon 4.3 BookLive 4.0 楽天 -.- 総合 4.15

舞台は平家滅亡後の鎌倉時代、神仏を召喚して戦う力を持つ、半分仏、半分人間の少年仏師の歴史ファンタジー作品。鎌倉時代の仏師が、仏像に仏を降臨させて魔物と戦わせるという斬新な設定です。


ノリやセリフはライトですが平家物語のあれこれがモチーフになっているので、源平合戦に興味を持っている人ならかなり面白く読めると思います。魔物対仏像ということでファンタジー的にもワクワクの止まらない漫画です。


アンゴルモア


出典:©︎ アンゴルモア

中世ヨーロッパを席巻し、恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍。1274年、彼らは遂に日本にやって来た! 博多への針路に浮かぶ対馬。流人である鎌倉武士・朽井迅三郎は、ここで元軍と対峙する!(カドカワコミックス・エースより引用)

Amazon 4.0 BookLive 4.0 楽天 3.5 総合 3.83

元寇時の対馬を舞台にした歴史漫画。学校の授業では北部九州での攻防戦しか教わることの無い「蒙古襲来」の緒戦ともいえる「対馬の攻防」からスタートします。このマニアックさが超素敵なアンゴルモア。


対馬に島流しにされた罪人、鎌倉武士『迅三郎』が博多を侵略すべく迫る蒙古軍数十万から島を守るため刀を振るいます。圧倒的戦力差を前に劣勢を強いられるも奮闘!去っても去っても矢継ぎ早に迫る危機…このギリギリ感が最高に面白いです。


戦国時代


次は大人気、戦国時代のおすすめ漫画をご紹介していきたいと思います。

レイリ


出典:©︎レイリ

長篠の戦いから4年、黄昏ゆく武田帝国と勃興する織田軍団の血戦のはざまで、数奇な運命を生きる少女の名はレイリ。巨匠渾身の原作を新感覚の鬼才が作品化! 衝撃の本格戦国時代劇、開幕!!( 少年チャンピオン・コミックス・エクストラより引用)

Amazon 3.9 BookLive 4.5 楽天 4.0 総合 4.13

歴史物語として大人気の戦国時代、幼いころに目の前で家族を殺され、心に大きなトラウマを抱えた少女レイリが主人公です。岡部丹波守に運良く救われたレイリは、岡部丹波守のため、胸に秘めた衝動を燃やしながら"殺されるため"に剣を振るい、ひたすらに強さを求めます。


「戦に連れていってください。殺して。殺しまくって。ちゃんと最後死にます」死に場所を戦地に求める歪んだ感情、何の躊躇いもなく人をいたぶる狂暴性。壊れてしまった"死にたがりの少女レイリ"の歪ながらも生きる姿が凄く上手く表現されています。会話の間も展開のあっけなさも表情の恐ろしさも全てが良い!作品に没入してしまいました。もうかなり面白いので是非読んでみて欲しいおすすめ作品です。


雪花の虎


出典:©︎ 雪花の虎

戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信。毘沙門天の化身とされる名将中の名将は、実は、女だった―――時は享禄二年、1529年。越後の春日山城城主・長尾為景の第3子が誕生する。不甲斐ない嫡男・晴景に代わる後継ぎとして期待された赤子はしかし女児だった。失望する為景だったが、すぐに決意を新たにする。「この子を、姫武将として育てる」「名を虎千代とする」と――強い父、やさしい母、穏やかな兄、健気な姉に囲まれ、小さな山城でお転婆に育つ虎千代。その双肩に背負う運命の重さを、未だ知るよしもなく……。(ビッグコミックスより引用)

Amazon 3.7 BookLive 4.0 楽天 4.7 総合 4.13

林泉寺の人物画を見た作者・東村アキコさんの直感を史実に基づき描こうとする野心作。


上杉謙信女性説を元にした漫画、じゃじゃ馬なお姫様がどうなって冷徹な軍神に変わっていくのか、楽しみなところです。脱力ギャグは本作でも健在、全体的に読みやすく、ほんわかとしていて、歴史物は今まであまり手が出せなかったという方でも、すんなり入り込めると思います。これを読んだら"上杉謙信女性説"を信じてしまうかも。


センゴク


出典:©︎ センゴク

時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴクは、落城寸前の稲葉山城にいた。敵は覇王・織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)!! 強大な敵に茫然自失となるが、幼なじみ・侍女のお蝶とのある約束を守るために、織田軍団に囲まれた城から決死の脱出を試みるセンゴク。果たして生き残れることはできるのか!?( ヤンマガKCスペシャルより引用)

Amazon 4.2 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.40

個人的にはぜんぜん知らなかった武将"仙石権兵衛"視点のお話。初めは斉藤家家臣、斉藤家が負けてからは織田信長に拾われ、秀吉の家臣に。しっかりとした戦国時代漫画です。


当時の戦国期の様子、姉川の戦いや三方ヶ原の戦い、比叡山焼き討ちなど、誰もが知っている名場面が「実はこうだったのではないか」という提案とともに展開していてすごく面白い!戦国時代を深く気軽に楽しめるおすすめの一冊。


へうげもの


出典:©︎ へうげもの

群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!( モーニング KCより引用)

Amazon 4.6 BookLive 4.0 楽天 4.5 総合 4.36

いろいろな人間の欲が登場する醜くも痛快な戦国漫画。織田信長に仕えた茶人『古田織部』が主人公で、己の物欲と戦いながら手柄を目指すというお話です。


普通、戦国モノといえばストーリーの軸は合戦ですし、キャラクターにはカッコよさが求められてきましたが、本作でのストーリーの軸は文化、キャラクターは面白さ重視といった感じです。そして擬音、擬態語が面白いのもこの作品の特徴かなと思いますので、そのあたりにも注目しなが読むとより楽しめると思いますよ!作画の特徴上、ちょっと人物の顔の区別が付きにくかったのが残念。


イシュタルの娘~小野於通伝~


出典:©︎ イシュタルの娘

信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。その知られざる生涯を、斬新な解釈で描きます。かずかずの歴史小説に謎の美女として登場する小野於通とは、何者だったのか。(BE LOVE KCより引用)

Amazon 4.8 BookLive 4.0 楽天 4.4 総合 4.40

「はいからさんが通る」の作者さんの作品、戦国時代を武士側ではなく、京の公家社会に属する女性の視点から描いています。


神通力を持つ一族の生まれである小野於通は、一族の中でもとりわけ秀でた力の持ち主。それだけではなく、芸事にも秀でていて、才知と異能を使って戦国時代を乗り切っていきます。戦の血生臭さからはやや縁遠い場所で、公家や当時の教養といった面を軸に、戦国の英雄達を見ていく構成は新鮮で面白いですよ!


江戸時代


この時代のおすすめ作品も意外と多くあります。江戸時代のおすすめ漫画。

天地明察


出典:©︎ 天地明察

幕府の碁打ち、渋川春海(二代目安井算哲)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が多数奉納されているという神社に出かけた春海は、全ての問題を一瞥のみで解いていった若い武士の存在に衝撃を受ける。その武士の名は「関」。春海の退屈な日常はこの日を境に大きく変わることになる……!(アフタヌーンKCより引用)

Amazon 4.8 BookLive 4.0 楽天 4.8 総合 4.53

日本史で「暦を作った」と習って名前だけ知っていた、渋川春海の物語。英数字のない江戸時代、算術に夢中になっている若者が、暦を日本に適用させるお話です。数学がわからなくても楽しめます。


自分の思う道に進みたい気持ちを抑え日々生活する春海の前にどんな難問も一瞥で解答する関さんが現れ、春海の人生は少し動き始めます。顔も知らない相手と言葉も交わさず、ピンポイントな知的活動のみを通して惹かれ合い、その刺激が人ひとりの人生を動かしていく様は最高に面白い!何かが大好きでしょうがない人って、どうしてこう魅力的なんでしょうね!


さくらん


出典:©︎さくらん

男の極楽、女の地獄。ここは遊郭・江戸吉原――。江戸吉原は男と女、女と女がだまし合う色の街。江戸吉原の「玉菊屋」に売られてきた、ふてぶてしくて意地っ張りだけどちょっと健気な少女。彼女が、ほかの遊女たちの生き様や悲劇的な最期を目の当たりにしながら位の高い遊女である花魁へと成長していく。のちに伝説の花魁となる「きよ葉」の型破りな生き方を描く、破天荒花魁ストーリー!(KCデラックス イブニングより引用)

Amazon 4.3 BookLive 4.0 楽天 4.3 総合 4.20

吉原の遊郭で廓のNo.3に君臨する売れっ妓・きよ葉。その幼少期から遊郭で過ごす少女時代を経て、やがて一人前の花魁となるまでを彼女の回想と言う形で描かれています。エグい所も沢山ありましたがそれをも越える絵の華やかさ、妖しさに魅力を感じる作品。


吉原は美化されてるお話が多い中、苦悩や汚い部分を分かりやすく描いてありました。いい感じの狂気と粋と華やかさと高慢さでしたよ。体調不良に伴い未完との事で、いつか第二部も読めることを願っています。


アサギロ


出典:©︎ アサギロ

無垢な少年は、幕末最強の「狼」となる。幕末――浅葱色の羽織を身にまとい京都の街を駆け抜けて、人々から「狼」と恐れられた「新選組」。時はさかのぼり、江戸――のちに沖田総司となる惣次郎12歳は、その「強さ」を持て余しながら少年時代を過ごしていたが、一転…!(ゲッサン少年サンデーコミックスより引用)

Amazon 4.2 BookLive 4.0 楽天 3.7 総合 3.97

幕末を駆け抜けた新撰組。その一番隊組長、沖田総司を中心に描いた漫画。幼少期から始まるので知らないエピソードがいっぱい!幕末の剣術事情を知るにも良い作品です。


沖田は、剣の達人だったのですが、人としてどこか欠落してるようなキャラとして描かれることが多いところ、この沖田少年は、ど天然!他の登場人物たちも個性豊かで魅力的です。幕末云々ではなく剣に絞った展開が、とても引き込まれる作品。


JIN −仁−


出典:©︎JIN −仁−

現代の脳外科医・南方仁は頭部裂傷の緊急手術の執刀中、頭蓋骨内封入奇形胎児を発見、摘出する。手術後、謎の声が“元ヘ戻シテ”と仁に囁き、更に仁は逃走したオペ患と揉み合ううち、何と幕末へワープしてしまう。近代器具なき現代医・仁の医術は幕末に通じるか?(ジャンプ・コミックスデラックスより引用)

Amazon 4.5 BookLive 4.5 楽天 4.7 総合 4.57

現代の脳外科医がタイムスリップ、幕末の江戸で医療技術を駆使して坂本龍馬を救おうというお話。史実をしっかりと踏まえていて、幕末歴史好きならたまらない作品だと思います。


医療ものなので、わからない用語満載なんですが、それでも読者をおいてけぼりにしない面白さがありました。沖田総司始め、幕末の志士たちの姿にはもう涙、涙。全20巻完結済みのおすすめ漫画。


明治時代


この時代を舞台にした作品は少なめですが人気作ばかり!明治時代のおすすめ漫画。

ゴールデンカムイ


出典:©︎ゴールデンカムイ

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!(ヤングジャンプコミックスより引用)

Amazon 4.6 BookLive 4.0 楽天 5.0 総合 4.53

明治時代の北海道が舞台、日露戦争において「不死身」と呼ばれた杉元佐一。かつての想い人である親友の妻のために、一攫千金を夢見て北海道に来た彼でしたが、アイヌの莫大な金塊が隠されているという話を聞かされます…。


バトルあり、ギャグあり、グルメありととにかく様々な要素をこれでもかと詰め込まれているのに、話はシンプルでテンポが良くとても読みやすい作品。設定もストーリーも説得力を持たせるだけの作者の知識と画力があります。面白くなる要素しかない大人気作品。ただ、結構グロ描写があるのでそこだけは注意が必要です。


乙嫁語り


出典:©︎乙嫁語り

中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。 美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!(BEAM COMIXより引用)

Amazon 4.4 BookLive 4.0 楽天 4.7 総合 4.37

最後は少し日本をはなれて19世紀の中央アジアが舞台、現代ではカザフスタン、ウズベキスタンの辺り。姉さん女房で嫁いできたアミルの目からそこでの生活や文化を描いた作品です。


こちらの漫画、とにかく絵がきれいで、絨毯や来ている服、パンにいたるまで1つ1つ驚くほど細かいところまで書かれて凄い!ちょっとした仕草や表情も一人一人とても綺麗で、読んでいて幸せな気分になれる一冊です。


まとめ

おすすめの歴史漫画を時代別にご紹介してきました。時代にかかわらずどれも本当に面白すぎる傑作ばかりです!気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

間違いなく面白いおすすめ漫画 50選


読みやすくて面白い!東野圭吾さんおすすめの15作品!


ミステリーに興味のない方でも著者の名前を御存知ない方は少ないでしょうね。今回は『東野圭吾』さんの魅力を思う存分味わえるおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。

東野圭吾さんプロフィール

まずはプロフィールのご紹介から。

1958年大阪府生まれ。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。 引用: 東野圭吾 | 著者プロフィール | 新潮社


東野圭吾さんのおすすめ小説

  • 表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。

それでは東野圭吾さんの傑作、名作の数々を思う存分堪能してくださいね!

秘密

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。(文春文庫より引用)


男性目線なのか、女性目線で見るのかで大きく感想は変わると思いますが、賛否両論激しく、作者からすればしてやったり感があったと思います。得意のミステリーの要素はほとんどありませんが、その分とても温かで切ない物語。


不運なバスの事故で無傷だった娘の体に、肉体は亡くなった妻の心が宿り夫と暮らす奇妙な数年間が描かれています。よくある入れ替わり物語とは一線を画す深い作品で、構成もストーリーも言葉遣いもシンプルなのに、笑いも涙もあり、それ以上に色々と考えさせられました。ラストシーンでの『秘密』の意味が分かった時の衝撃は、個人的にこれまで読んだ本のなかでも一番かもしれません。

白夜行

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。(集英社文庫より引用)


東野さんの作品の中でも最上位の人気を誇り、200万部以上売れた大長編ミステリー。とある廃墟ビルで男の他殺体が見つかります。それは過酷な運命を背負わされた少年と少女の19年に及ぶ悲劇のはじまり…。


この2人の心情や直接描写はほぼなくて、周囲を取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写されて物語が解き明かされていくスタイル。それでもここまで人物像が浮かび上がるのにはただただ驚きです。そして、800ページ以上の物語を読むのを苦ともさせずに、あの暗い世界にズンズンと読者をのめり込ませる東野さんの巧妙な手法に感服!タイトルもこれしかないと思うほど秀逸ですし、どうみても傑作です。

容疑者Xの献身

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。(文春文庫より引用)


ガリレオシリーズ第3弾、直木賞受賞作。天才・湯川をもって「天才」と称される数学者・石神が計画した、驚嘆すべき完全犯罪とは。


天才によって仕掛けられた驚くべきトリックが、もう一人の天才によって暴かれた時、あの人への想いがこんなにも真剣で、こんなにも重かったのかとその想いの強さに気付かされ胸が締めつけられます。メイントリックひとつが解かれた瞬間に、それまで見てきたものが一変するような鮮やかさも素晴らしい!

悪意

人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。(講談社文庫より引用)


加賀恭一郎シリーズ第4弾『悪意』、このシリーズは巻を重ねるごとに凄まじくレベルアップしている気がします。割と早い段階で犯人のトリックを見破ることができるのですが、そこから加賀が炙り出していく犯人の動機はとてもスリリングで衝撃的です。


人の悪意とは恐ろしく、犯人の淡々としてる様子が終始不気味、そんな中加賀の論理的な推理には理系派の東野圭吾さんならではの爽快感がありますし、次々にひっくり返されるトリックの複雑さには驚かされました。個人的に『白夜行』と同じくらいの衝撃を受けた作品です。

麒麟の翼

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。(講談社文庫より引用)


そしてこちらは加賀恭一郎シリーズ第9弾、人形町界隈が舞台です。胸を刺された男性が、日本橋の欄干にもたれかかるようにして息絶えた。そして同じ日に事故に遭った青年は男性の鞄や財布を所持していた。この青年が犯人なのでしょうか?男性の家族への想い、父と息子の再生のお話です。


どんな小さなことでも見逃さない洞察力と、単純に事実を追うのではなくて、そこに隠された背景や人々の心情を読み解くような事件へのこだわった姿勢!加賀刑事の粘り強さが光る1冊。爽快感がありながらも少し含みを持たせたラストも良かったです。それから『麒麟の翼』は、珍しく加賀シリーズ過去作品と明確にリンクしていて、シリーズに付き合ってきた読者に対するサービス精神も感じられました。

仮面山荘殺人事件

八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。 (講談社文庫より引用)


東野圭吾さん初期の傑作で『クローズドサークル』『どんでん返し』ミステリーでほぼ必ずと言っていいほどおすすめされている一冊ですね。 わりと何を言ってもネタバレになると思うので紹介の仕方が難しいんですが。


シンプルな構成の上に物語が山荘内、300ページ程度で綺麗に収まっていてさくさく読めるのですが、突飛なアイデア抜きで読者を何重にも騙しきり、あげく想像以上の結末に驚かされます。あまりにも鮮やかですっきり爽快の読後感!この本をこれから読める人はある意味幸せだと本気で思える作品です。東野さんの作品の中で、ミステリー初心者の方におすすめするとしたら個人的にはダントツでこの本ですね。

宿命

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。(講談社文庫より引用)


東野圭吾さんの初期ミステリー。命が宿った瞬間から決まっているもの、変えることのできない資質、主要な登場人物である2人の男性が数奇な運命の糸に縛られ翻弄されるまさに『宿命』を描いた作品。この本では、犯人は誰かという謎だけではなくて、別のタイプの意外性を合わせ持たせたいという東野圭吾さんの意図を堪能させて貰いました。


登場人物が多く、章ごとで中心となる登場人物が変わりますし、時間軸やシチュエーションがかなり激しく移り変わるにも関わらず、すごく読みやすい作品です。ラストで明らかになる『宿命』に、そうだったのかとホッとする気持ちとこんな事が起きたら怖いという気持ちで複雑な読後感を楽しめます。

放課後

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。(講談社文庫より引用)


東野圭吾さんのデビュー作で乱歩賞受賞作品です。何者かに命を狙われている某女子高教師が連続殺人事件の謎に挑む物語なんですが、犯人候補全員が怪し過ぎて事件解決まで飽きることなく読めましたよ!


30年以上も前の作品なのに全く古さを感じないですし、トリック、動機、ラストも斬新!動機に関しては賛否ありますが、とにかく今の東野さんにはないハラハラ感が生々しくて大好きな一冊。初々しさもありますが、これがデビュー作とは恐ろしいですね。

むかし僕が死んだ家

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。(講談社文庫より引用)


登場人物は、主人公と幼い頃の記憶を失っている元カノの二人だけ!幼児期の記憶がない元カノの記憶を探るために、2人は幻の家を訪れます。時が止まったような家で見つけたある少年の日記…。


徐々に掘り起こされる彼女の記憶。 たった2日間の山奥の家の中、薄気味悪さを漂わせながらも、謎を発見する毎に推理し真実が明らかになってゆく様に終始ハラハラドキドキできて面白い。登場人物2人と不思議な家一つでここまでのミステリーが出来るんですね!東野作品の隠れた名作だと思います。

分身

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?(集英社文庫より引用)


技術的・医療的操作の問題は現在も手をつけられないタブーの領域、クローンのお話です。想像をはるかに超える複雑なストーリー展開で、鞠子と双葉ふたりの話が同時進行で章ごとで交互に展開します。


もしも自分と全く同じ人間がいたら…。まったく同じ姿かたちをしている北海道の鞠子と東京の双葉。それぞれがひょんなことから同じ時期に自らの不思議な出生に疑問を持ち、調べ上げていきます。クローンと言われると同い年で考えがちなテーマですが、そこにオリジナルとの年齢差を持ってきたところが面白い!そして最後のシーンでは、それまでの重い雰囲気から一転、サッパリしたような、切ないような何とも言えない気分になりました。

殺人の門

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。(角川文庫より引用)


人間の欲深さや愚かさが詰まった作品。 主人公、田島和幸は友人である倉持修に、常にその人生を振り回されてきました。口から生まれてきたように人を騙す倉持修に対して憎しみを抱きながらも、縁を切れない田島。少し順調に動き始めると 何故かいつも倉持が現れ、どうしても幸せになれません。果たして田島は殺人の門を超えられるのでしょうか?


文庫本で600ページを超える長編。暗いし救いようのない内容で、途中で何度もくじけそうになりました。はっきりいって東野圭吾さんの作品で、これほど途中で読むのを止めようと思った本は他にありません。だけど最後まで読めてしまう…そして時が経つと不意にまた読みたくなってしまう。不思議な話です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(角川文庫より引用)


過去と現在を繋ぐ不思議なストーリー。33年前と1日間だけ繋がっているナミヤ雑貨店。強盗に入ったはずの雑貨店でひょんなことから数々の人々の悩み相談に答えることになった若者3人組のお話。


人の役に立たないと思っていた3人が、ナミヤの店主に変わり過去からの悩みを相談する手紙に返答をすることで、自分達も人の役に立つことが出来るのだと気づいていきます。愛にあふれた奇跡は気持ちよく、悩みを相談した人達全てのストーリーに涙しながら読みました。しばらく余韻に浸っていたいと思える最良の読後感!おすすめの一冊です。

手紙

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。(文春文庫より引用)


弟の大学進学の学費のために、兄は強盗殺人に手を染めた。毎月獄中から届く兄からの手紙。弟が幸せになろうとするたびにその手紙が、強盗殺人犯の弟は幸せになれないという事実を突きつけます。たったひとりの肉親が犯した罪により人生を狂わされた青年の物語。


心理描写が秀逸で、心に静かにそして力強く訴えかけてきます。兄からの手紙は無神経で腹立たしいとずっと感じていたはずなのに、最後の手紙を読んだ後は涙が止まりませんでした。

パラレルワールド・ラブストーリー

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。(講談社文庫より引用)


パラレルワールドとは、私たちの現行世界と並行して存在すると考えられているもう一つの世界。タイトルからはファンタジーのような印象を受けますが、実際は本格ミステリーです。


改編された記憶をもつ自分と、忘れられた本物の記憶をもつ自分との、ある意味でのパラレルワールドが描かれていて、親友から紹介された彼女と付き合っている記憶と、親友の彼女なのに好きになってしまい悲しい三角関係になってしまった記憶のどちらが正しいのか、脳科学を交えながら真実を探っていくミステリー。妄想と現実との見境がつかなくなるって想像できてしまい、現実味があるので余計に、登場人物の感情が痛いほど伝わってきました。『変身』や『分身』に並ぶ、科学の発達の危うさ、科学と倫理の境界について考えさせられる作品です。

魔球

9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。(講談社文庫より引用)


東野圭吾さんの作品の中ではあまり有名ではないほうだと思いますがおすすめしたい一冊。高校野球を舞台にした青春推理小説『魔球』は、冒頭の爽やかな野球のシーンからは想像のできない哀しい想いが交錯します。


野球部のエースが見せた魔球の正体とは何か、なぜ彼は殺されたのか…。高校球児の殺人事件、それとは関係のない場所で起きた爆弾の爆破未遂事件、無関係かと思われていた2つの事件が見事に繋がっていきます。そうする他になかったのだろうかと思わずにいられない結末と家族への想いが切なく悲しいお話、初期の名作です。

流星の絆

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。(講談社文庫より引用)


幼い頃に両親を殺害された三兄妹は、児童養護施設を出た後、詐欺師としてお金を貯めながら、犯人を捜して復讐しようとしていた…。ふとした偶然から時効直前に犯人の手がかりを見つけ奮闘する推理小説。


兄妹たちがテンポよく詐欺をやってのける場面から、殺された両親の復讐のために試行錯誤するシリアスな場面まで、畳み掛けるような展開で600頁を感じさせません。ラストは、相応の報いはあるものの、美しい瞬間を見せてくれる粋な締め方。読み進めている時は辛いのに、読後に少し幸せな気分になれる素敵な一冊です。

変身

画家を夢見、この世にかけがえのない存在として恋人を愛していた青年、成瀬純一を不慮の事故が襲った。そして世界初の脳移植手術。彼のなかに他人の脳の一部が生きているのだ。やがて彼の心に違和感が生じ始める。迫りくる自己崩壊の恐怖! (講談社文庫より引用)


強盗事件で頭を撃ち抜かれた脳の一部に移植手術を受けた青年の人格がドナーの脳に乗っ取られていく悲劇を描いた医療サスペンス。


文体や一人称など視覚的にわかりやすい部分も徐々に変化していくので、臨場感があってすごく引き込まれます。さらに変わりゆく主人公の描写はあまりにもなめらかで、たびたび現在のページと冒頭を比べたくなりました。理不尽だらけの物語ですが、最後の1ページまでどう結末を迎えるのかとドキドキしながら読める1冊です。

使命と魂のリミット

「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。(角川文庫より引用)


医療ミステリー、タイトルから受けるなんとなく難しそうなイメージは読み始めればすぐに吹き飛びます。帝都大学病院を舞台にした犯罪と研修医・夕紀の西園教授に対するある疑念が絡み合い進むストーリー展開。


主人公の研修医が抱える葛藤と勤務先の病院で起こる事件の2つが解き明かされる過程がもうお見事。命に関わるストーリーなので、特に後半は緊迫感がすごいです。ラスト数ページでタイトルの意味が分かり、ラスト1行で気持ちよく読み終われましたし、読み終えた後の爽快感は群を抜いてますよ!

夢幻花

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。(PHP文芸文庫より引用)


追い求めると身を滅ぼす夢幻花__黄色い朝顔にまつわる宿命と責任の物語。こちらの作品は、連載で一度書き上げた話を、現在の科学考証に合わせて書き直したとのことです。


通り魔に襲われた夫婦の話と中学生のひと夏の思い出の話、何の関係もなさそうな2編のプロローグ。それが本編で綴られる青年の自殺とその祖父が殺された事件へと繋がっていきます。キーとなるのは絶滅したはずの黄色の朝顔。一見何の関係もなさそうな事件がやっぱり安心の東野圭吾さん!次々と繋がっていきます。


あとがき

東野圭吾さんのおすすめ作品をご紹介してきました。もれなく傑作とよべる作品ばかり!本当に面白くて読後感も最高の作品ばかりです。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

おすすめのミステリー小説 50選!