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東野圭吾おすすめの15作品!読みやすくて最高に面白い!


ミステリーに興味のない方でも著者の名前を御存知ない方は少ないでしょうね。今回は『東野圭吾』さんの魅力を思う存分味わえるおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。

東野圭吾さんプロフィール

まずはプロフィールのご紹介から。

1958年大阪府生まれ。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。 引用: 東野圭吾 | 著者プロフィール | 新潮社


東野圭吾さんのおすすめ小説

表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。

それでは東野圭吾さんの傑作、名作の数々を思う存分堪能してくださいね!

秘密

あらすじ

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。(文春文庫より引用)

みどころ

男性目線なのか、女性目線で見るのかで大きく感想は変わると思いますが、賛否両論激しく、作者からすればしてやったり感があったと思います。得意のミステリーの要素はほとんどありませんが、その分とても温かで切ない物語。


不運なバスの事故で無傷だった娘の体に、亡くなった妻の心が宿り夫と暮らす奇妙な数年間が描かれています。よくある入れ替わり物語とは一線を画す深い作品で、構成もストーリーも言葉遣いもシンプルなのに、笑いも涙もあり、それ以上に色々と考えさせられました。ラストシーンでの『秘密』の意味が分かった時の衝撃は、個人的にこれまで読んだ本のなかでも一番かもしれません。

白夜行

あらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。(集英社文庫より引用)

みどころ

東野さんの作品の中でも最上位の人気を誇り、200万部以上売れた大長編ミステリー。とある廃墟ビルで男の他殺体が見つかります。それは過酷な運命を背負わされた少年と少女の19年に及ぶ悲劇のはじまり…。


この2人の心情や直接描写はほぼなくて、周囲を取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写されて物語が解き明かされていくスタイル。それでもここまで人物像が浮かび上がるのにはただただ驚きです。そして、800ページ以上の物語を読むのを苦ともさせずに、あの暗い世界にズンズンと読者をのめり込ませる東野さんの巧妙な手法に感服!タイトルもこれしかないと思うほど秀逸ですし、どうみても傑作です。

容疑者Xの献身

あらすじ

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。(文春文庫より引用)

みどころ

ガリレオシリーズ第3弾、直木賞受賞作。天才・湯川をもって「天才」と称される数学者・石神が計画した、驚嘆すべき完全犯罪とは。


天才によって仕掛けられた驚くべきトリックが、もう一人の天才によって暴かれた時、あの人への想いがこんなにも真剣で、こんなにも重かったのかとその想いの強さに気付かされ胸が締めつけられます。メイントリックひとつが解かれた瞬間に、それまで見てきたものが一変するような鮮やかさも素晴らしい!

悪意

あらすじ

人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。(講談社文庫より引用)

みどころ

加賀恭一郎シリーズ第4弾『悪意』、このシリーズは巻を重ねるごとに凄まじくレベルアップしている気がします。割と早い段階で犯人のトリックを見破ることができるのですが、そこから加賀が炙り出していく犯人の動機はとてもスリリングで衝撃的です。


人の悪意とは恐ろしく、犯人の淡々としてる様子が終始不気味、そんな中加賀の論理的な推理には理系派の東野圭吾さんならではの爽快感がありますし、次々にひっくり返されるトリックの複雑さには驚かされました。個人的に『白夜行』と同じくらいの衝撃を受けた作品です。

麒麟の翼

あらすじ

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。(講談社文庫より引用)

みどころ

そしてこちらは加賀恭一郎シリーズ第9弾、人形町界隈が舞台です。胸を刺された男性が、日本橋の欄干にもたれかかるようにして息絶えた。そして同じ日に事故に遭った青年は男性の鞄や財布を所持していた。この青年が犯人なのでしょうか?男性の家族への想い、父と息子の再生のお話です。


どんな小さなことでも見逃さない洞察力と、単純に事実を追うのではなくて、そこに隠された背景や人々の心情を読み解くような事件へのこだわった姿勢!加賀刑事の粘り強さが光る1冊。爽快感がありながらも少し含みを持たせたラストも良かったです。それから『麒麟の翼』は、珍しく加賀シリーズ過去作品と明確にリンクしていて、シリーズに付き合ってきた読者に対するサービス精神も感じられました。

仮面山荘殺人事件

あらすじ

八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。 (講談社文庫より引用)

みどころ

東野圭吾さん初期の傑作で『クローズドサークル』『どんでん返し』ミステリーでほぼ必ずと言っていいほどおすすめされている一冊ですね。 わりと何を言ってもネタバレになると思うので紹介の仕方が難しいんですが。


シンプルな構成の上に物語が山荘内、300ページ程度で綺麗に収まっていてさくさく読めるのですが、突飛なアイデア抜きで読者を何重にも騙しきり、あげく想像以上の結末に驚かされます。あまりにも鮮やかですっきり爽快の読後感!この本をこれから読める人はある意味幸せだと本気で思える作品です。東野さんの作品の中で、ミステリー初心者の方におすすめするとしたら個人的にはダントツでこの本ですね。

宿命

あらすじ

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。(講談社文庫より引用)

みどころ

東野圭吾さんの初期ミステリー。命が宿った瞬間から決まっているもの、変えることのできない資質、主要な登場人物である2人の男性が数奇な運命の糸に縛られ翻弄されるまさに『宿命』を描いた作品。この本では、犯人は誰かという謎だけではなくて、別のタイプの意外性を合わせ持たせたいという東野圭吾さんの意図を堪能させて貰いました。


登場人物が多く、章ごとで中心となる登場人物が変わりますし、時間軸やシチュエーションがかなり激しく移り変わるにも関わらず、すごく読みやすい作品です。ラストで明らかになる『宿命』に、そうだったのかとホッとする気持ちとこんな事が起きたら怖いという気持ちで複雑な読後感を楽しめます。

放課後

あらすじ

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、アーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。(講談社文庫より引用)

みどころ

東野圭吾さんのデビュー作で乱歩賞受賞作品です。何者かに命を狙われている某女子高教師が連続殺人事件の謎に挑む物語なんですが、犯人候補全員が怪し過ぎて事件解決まで飽きることなく読めましたよ!


30年以上も前の作品なのに全く古さを感じないですし、トリック、動機、ラストも斬新!動機に関しては賛否ありますが、とにかく今の東野さんにはないハラハラ感が生々しくて大好きな一冊。初々しさもありますが、これがデビュー作とは恐ろしいですね。

むかし僕が死んだ家

あらすじ

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。(講談社文庫より引用)

みどころ

登場人物は、主人公と幼い頃の記憶を失っている元カノの二人だけ!幼児期の記憶がない元カノの記憶を探るために、2人は幻の家を訪れます。時が止まったような家で見つけたある少年の日記…。


徐々に掘り起こされる彼女の記憶。 たった2日間の山奥の家の中、薄気味悪さを漂わせながらも、謎を発見する毎に推理し真実が明らかになってゆく様に終始ハラハラドキドキできて面白い。登場人物2人と不思議な家一つでここまでのミステリーが出来るんですね!東野作品の隠れた名作だと思います。

分身

あらすじ

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?(集英社文庫より引用)

みどころ

技術的・医療的操作の問題は現在も手をつけられないタブーの領域、クローンのお話です。想像をはるかに超える複雑なストーリー展開で、鞠子と双葉ふたりの話が同時進行で章ごとで交互に展開します。


もしも自分と全く同じ人間がいたら…。まったく同じ姿かたちをしている北海道の鞠子と東京の双葉。それぞれがひょんなことから同じ時期に自らの不思議な出生に疑問を持ち、調べ上げていきます。クローンと言われると同い年で考えがちなテーマですが、そこにオリジナルとの年齢差を持ってきたところが面白い!そして最後のシーンでは、それまでの重い雰囲気から一転、サッパリしたような、切ないような何とも言えない気分になりました。

殺人の門

あらすじ

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。(角川文庫より引用)

みどころ

人間の欲深さや愚かさが詰まった作品。 主人公、田島和幸は友人である倉持修に、常にその人生を振り回されてきました。口から生まれてきたように人を騙す倉持修に対して憎しみを抱きながらも、縁を切れない田島。少し順調に動き始めると 何故かいつも倉持が現れ、どうしても幸せになれません。果たして田島は殺人の門を超えられるのでしょうか?


文庫本で600ページを超える長編。暗いし救いようのない内容で、途中で何度もくじけそうになりました。はっきりいって東野圭吾さんの作品で、これほど途中で読むのを止めようと思った本は他にありません。だけど最後まで読めてしまう…そして時が経つと不意にまた読みたくなってしまう。不思議な話です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

あらすじ

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(角川文庫より引用)

みどころ

過去と現在を繋ぐ不思議なストーリー。33年前と1日間だけ繋がっているナミヤ雑貨店。強盗に入ったはずの雑貨店でひょんなことから数々の人々の悩み相談に答えることになった若者3人組のお話。


人の役に立たないと思っていた3人が、ナミヤの店主に変わり過去からの悩みを相談する手紙に返答をすることで、自分達も人の役に立つことが出来るのだと気づいていきます。愛にあふれた奇跡は気持ちよく、悩みを相談した人達全てのストーリーに涙しながら読みました。しばらく余韻に浸っていたいと思える最良の読後感!おすすめの一冊です。

【関連記事】

手紙

あらすじ

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。(文春文庫より引用)

みどころ

弟の大学進学の学費のために、兄は強盗殺人に手を染めた。毎月獄中から届く兄からの手紙。弟が幸せになろうとするたびにその手紙が、強盗殺人犯の弟は幸せになれないという事実を突きつけます。たったひとりの肉親が犯した罪により人生を狂わされた青年の物語。


心理描写が秀逸で、心に静かにそして力強く訴えかけてきます。兄からの手紙は無神経で腹立たしいとずっと感じていたはずなのに、最後の手紙を読んだ後は涙が止まりませんでした。

パラレルワールド・ラブストーリー

あらすじ

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。(講談社文庫より引用)

みどころ

パラレルワールドとは、私たちの現行世界と並行して存在すると考えられているもう一つの世界。タイトルからはファンタジーのような印象を受けますが、実際は本格ミステリーです。


改編された記憶をもつ自分と、忘れられた本物の記憶をもつ自分との、ある意味でのパラレルワールドが描かれていて、親友から紹介された彼女と付き合っている記憶と、親友の彼女なのに好きになってしまい悲しい三角関係になってしまった記憶のどちらが正しいのか、脳科学を交えながら真実を探っていくミステリー。妄想と現実との見境がつかなくなるって想像できてしまい、現実味があるので余計に、登場人物の感情が痛いほど伝わってきました。『変身』や『分身』に並ぶ、科学の発達の危うさ、科学と倫理の境界について考えさせられる作品です。

魔球

あらすじ

9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。(講談社文庫より引用)

みどころ

東野圭吾さんの作品の中ではあまり有名ではないほうだと思いますがおすすめしたい一冊。高校野球を舞台にした青春推理小説『魔球』は、冒頭の爽やかな野球のシーンからは想像のできない哀しい想いが交錯します。


野球部のエースが見せた魔球の正体とは何か、なぜ彼は殺されたのか…。高校球児の殺人事件、それとは関係のない場所で起きた爆弾の爆破未遂事件、無関係かと思われていた2つの事件が見事に繋がっていきます。そうする他になかったのだろうかと思わずにいられない結末と家族への想いが切なく悲しいお話、初期の名作です。

流星の絆

あらすじ

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。(講談社文庫より引用)

みどころ

幼い頃に両親を殺害された三兄妹は、児童養護施設を出た後、詐欺師としてお金を貯めながら、犯人を捜して復讐しようとしていた…。ふとした偶然から時効直前に犯人の手がかりを見つけ奮闘する推理小説。


兄妹たちがテンポよく詐欺をやってのける場面から、殺された両親の復讐のために試行錯誤するシリアスな場面まで、畳み掛けるような展開で600頁を感じさせません。ラストは、相応の報いはあるものの、美しい瞬間を見せてくれる粋な締め方。読み進めている時は辛いのに、読後に少し幸せな気分になれる素敵な一冊です。

変身

あらすじ

画家を夢見、この世にかけがえのない存在として恋人を愛していた青年、成瀬純一を不慮の事故が襲った。そして世界初の脳移植手術。彼のなかに他人の脳の一部が生きているのだ。やがて彼の心に違和感が生じ始める。迫りくる自己崩壊の恐怖! (講談社文庫より引用)

みどころ

強盗事件で頭を撃ち抜かれた脳の一部に移植手術を受けた青年の人格がドナーの脳に乗っ取られていく悲劇を描いた医療サスペンス。


文体や一人称など視覚的にわかりやすい部分も徐々に変化していくので、臨場感があってすごく引き込まれます。さらに変わりゆく主人公の描写はあまりにもなめらかで、たびたび現在のページと冒頭を比べたくなりました。理不尽だらけの物語ですが、最後の1ページまでどう結末を迎えるのかとドキドキしながら読める1冊です。

使命と魂のリミット

あらすじ

「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。(角川文庫より引用)

みどころ

医療ミステリー、タイトルから受けるなんとなく難しそうなイメージは読み始めればすぐに吹き飛びます。帝都大学病院を舞台にした犯罪と研修医・夕紀の西園教授に対するある疑念が絡み合い進むストーリー展開。


主人公の研修医が抱える葛藤と勤務先の病院で起こる事件の2つが解き明かされる過程がもうお見事。命に関わるストーリーなので、特に後半は緊迫感がすごいです。ラスト数ページでタイトルの意味が分かり、ラスト1行で気持ちよく読み終われましたし、読み終えた後の爽快感は群を抜いてますよ!

夢幻花

あらすじ

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。(PHP文芸文庫より引用)

みどころ

追い求めると身を滅ぼす夢幻花__黄色い朝顔にまつわる宿命と責任の物語。こちらの作品は、連載で一度書き上げた話を、現在の科学考証に合わせて書き直したとのことです。


通り魔に襲われた夫婦の話と中学生のひと夏の思い出の話、何の関係もなさそうな2編のプロローグ。それが本編で綴られる青年の自殺とその祖父が殺された事件へと繋がっていきます。キーとなるのは絶滅したはずの黄色の朝顔。一見何の関係もなさそうな事件がやっぱり安心の東野圭吾さん!次々と繋がっていきます。

あとがき

東野圭吾さんのおすすめ作品をご紹介してきました。もれなく傑作とよべる作品ばかり!本当に面白くて読後感も最高の作品ばかりです。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。


おすすめの映画35作品!面白くて心に響く、記憶に残る洋画・邦画を厳選!

面白いのはもちろんのこと心に響いたり記憶に残るような素敵な映画に出逢えていますか?ジャンルを問わず良い映画に出会えると人生観まで変わってしまうことも。今回は年代別に特におすすめしたい良質な映画を洋画・邦画を織り交ぜ厳選してご紹介していきたいと思います。

はじめに



感動、笑い、切なさ、高揚感や緊張感など様々な感情を揺さぶるおすすめの映画を新作・名作から厳選して、あらすじや感想と合わせてご紹介していきます。


とにかく面白い映画を探している方、何をレンタルしようか悩んでいる方、間違いなくおすすめできる良作ばかりですので是非参考にしてみて下さいね。

面白くて心に響く!おすすめの映画【洋画・邦画】

掲載の順番はランキング形式ではなく公開年順、また作品は随時追加予定。

表記はタイトル・公開年・上映時間・あらすじ・感想の順です。

それでは面白くて心に響く、記憶に残る!おすすめの映画35作品【洋画・邦画】をどうぞごゆっくりお楽しみください。

しあわせの絵の具


出典:©︎ しあわせの絵の具/2018年/116分

あらすじ

カナダ東部の田舎町で叔母と暮らし、絵を描くことが生きがいのモード(サリー・ホーキンス)は、魚の行商をしているエベレット(イーサン・ホーク)の家で住み込みの家政婦として働き始める。


幼少期にリウマチを患い身内に冷たくされてきたモードと、養護施設で育ったエベレットは互いを認め合い、やがて夫婦になる。ある日、モードの絵の才能を見いだす女性が現われ……。

みどころ

カナダで有名な女性画家、モード・ルイス夫妻の実話をもとにした映画。不器用な愛にまっすぐな愛…表現の仕方こそ違いますがとても素敵な2人の物語です。


人の温もりを知らない2人が、度々衝突しながらも徐々に心を開き、愛情がじんわり深まっていく様子にはもの凄く癒されます。夫が少しずつモードに歩み寄っていく姿には思わずニヤニヤ、目はじんわりと熱くなるはず。強くおすすめしたい良質なラブストーリー!

グレイテスト・ショーマン


出典:©︎ The Greatest Showman/2018年/104分

あらすじ

P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。


イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。

みどころ

実在した人の半生を描いたストーリー展開は明るくて軽快で驚く程シンプルなのでとても分かりやすくなっています。そしてなんといっても音楽とダンス、鳥肌がたちっぱなしの圧倒的なパフォーマンスであっという間に世界に引き込まれます!


普通の映画では感じることの出来ない高揚感を楽しめるミュージカル映画。ミュージカルが苦手という方にも是非観て欲しいおすすめの作品です。個人的にも大好きで何度も観返してしまいました。

ドリス・ヴァン・ノッテン


出典:©︎ ドリス・ヴァン・ノッテン/ 2018年/93分

あらすじ

世界的ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの2015春夏レディースコレクションから、2016 / 2017秋冬メンズコレクションに密着。


ショーの舞台裏からアトリエなど創作の現場だけでなく、妥協のない創作活動を支えるベルギー・アントワープ近郊の邸宅にも初めて潜入し、菜園で育てた採れたての野菜を調理するドリスの素顔も映し出される。

みどころ

孤高のファッションデザイナーとも呼ばれるドリス・ヴァン・ノッテンの生活を覗くことのできる作品。


優しい完璧主義者な彼の生活は細部まで美しくてみずみずしい。作りだす事への姿勢がとても勉強になりますし、映像に写る全てが芸術的で見惚れます。創作意欲をかきたててくれる素敵な映画。


5パーセントの奇跡


出典:©︎ 5パーセントの奇跡/ 2018年/130分

あらすじ

ドイツ人の母とスリランカ人の父を持つサリヤの夢は、一流のホテルマンになることだった。だがある日、先天性の病が原因の網膜剥離と診断され、手術後の彼の視力は、それまでの5パーセントしかなかった。


それでもサリヤは夢を諦めずに必死で勉学に励み、ミュンヘンにある5つ星ホテルで研修生になるが、視力のことは隠しており……。

みどころ

心温まるドイツの実話に基づく映画。95%の視覚を先天性の病気で失ってしまったサリー。五ツ星ホテルで働くという夢を実現させる為、目が見えない事を隠して一流ホテルでの研修に参加します。しかし、完璧かに思えた偽装計画に徐々にほころびが出始めて…。


何度も壁にぶつかりながらも優しい仲間達に支えられながら、諦めず人一倍の努力を続ける主人公の姿は素敵すぎます!設定の割に悲壮感もなくて、最後まで笑いながら楽しめて元気を貰えますよ。


パディントン 2


出典:©︎ 5パーセントの奇跡/2018年/104分

あらすじ

ブラウン家の一員として、幸せに生活しているクマのパディントン。もうすぐ100歳になるルーシーおばさんへの誕生日プレゼントを探していた彼は、骨董品屋ですてきな絵本を見つける。


絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始めるが、洗剤を頭からかぶるなど失敗しては騒動を起こす。そんな中、絵本が盗まれ、一家と共に絵本の行方を追うパディントンだが。

みどころ

イギリスのハートフルコメディ映画『パディントン 2』。どじっ子ですが、ロンドン中の人から愛される熊のパディントン。おばさんの誕生日に一冊の飛び出す絵本をプレゼントしようと仕事をしてお金を貯めていたのですが、絵本を盗まれる事件が発生して…。


可愛いすぎるパディントンと可愛いすぎるストーリーに気持ちがほっこり満たされます。1作目を観ていなくても全然問題なし、しっかり楽しめますよ!かなりオススメしたい映画です。


デトロイト


出典:©︎ デトロイト/ 2018年/142分

あらすじ

1967年の夏、アメリカ・ミシガン州デトロイトで大規模な暴動が発生し、街が騒乱状態となる。2日目の夜、州兵集結地の付近で銃声が鳴り響いたという通報が入る。


デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元警備隊は、捜査のためにアルジェ・モーテルの別館に入る。数人の警官が、モーテルの宿泊客相手に捜査手順を無視した尋問を開始。自白を強要された宿泊客たちは…。

みどころ

計り知れない恐怖や、理不尽で埋め尽くされていて緊張感が物凄い作品。1967年に発生したデトロイト暴動で、白人警官による殺人事件をまるで現場に居合わせた様なリアルなタッチで描いた衝撃的な社会派映画。


独特のカメラワークやリアリティ溢れる演出、演技が凄すぎて目が離せませんでした。それにしてもこんな出来事が事実だと思うと本当にゾッとします…。


スリー・ビルボード


出典:©︎ スリー・ビルボード/2018年/116分

あらすじ

ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。

みどころ

娘を殺された母親によって出された警察を非難する巨大広告…これを取り巻く人々の怒りや後悔、悲しみ、無関心など様々な負の感情が交錯している作品。


ただ、そんな中に見え隠れする人の温かさや許し、愛がすごく綺麗。心理描写がメインとなっていて分かりやすい内容とは言えないのですが、自身を襲う不幸や怒りについて見つめ直すきっかけともなる素敵なおすすめの映画です。

gifted


出典:©︎ gifted/2017年/101分

あらすじ

めいで7歳のメアリーと片目の猫フレッドと共に、フロリダの小さな町で生活している独り身のフランク。平穏に過ごしていた彼らだったが、メアリーにある天才的な能力があることが判明する。


フランクは彼女に普通の子供と同じように育ってほしいと願っていたが、彼の母エブリン(リンゼイ・ダンカン)は二人を引き離してメアリーに英才教育を受けさせようとする。

みどころ

とても温かくて優しいハートフルなストーリー。母親を亡くした少女メアリーに備わった天才的な才能の育て方で割れる大人。普通に子供らしくいてほしいフランクと才能をのばしたい祖母…どちらの言い分にも愛はあるのですが正反対、かといってドロドロとはしていません。


子どもの育て方には色々な考え方があって正解は分かりませんが、とてもほっこりする素敵な作品です。

ダンケルク


出典:©︎ ダンケルク/2017年/106分

あらすじ

1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。


一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。

みどころ

戦争のリアルを美しい映像とBGMで緻密に描いたクリストファー・ノーラン節炸裂の大作。


第二次大戦ドイツ軍侵攻時、フランスの沿岸地帯ダンケルクからの撤退作戦に翻弄された若者達を陸海空の視点から描く群像劇です。セリフが少なく内容もシンプルなのに、凄まじい緊張感に息が詰まり、気が付くと作品に没入させられていました。

キングス・オブ・サマー


出典:©︎ キングス・オブ・サマー/2017年/95分

あらすじ

高校生のジョーとパトリックは、親に対する不満から家出を計画する。彼らはちょっと風変りな少年ビアジオと一緒に森に隠れ家を作り、自然の中で生活しようとする。


しかし、そこへジョーが恋しているクラスメートの女の子ケリー(エリン・モリアーティ)がやってきたことから、少年たちの友情に暗雲が立ち込め……。

みどころ

子供扱いしてくる親への不満から友達と家出、劇的なことが起こるわけではないのですが青春が詰まった映画。


森の中に秘密基地を建てることを計画した3人の少年たちの自由で瑞々しい時間を音楽と、深い緑と絶妙の光で描写しています。1コマ1コマがすごく印象的で記憶に残る良作です。

ラ・ラ・ランド


出典:©︎ ラ・ラ・ランド /2017年/128分

あらすじ

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。


そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

みどころ

映像がポップで色彩豊か、夢を追う男女の話がミュージカル調になっているので、目だけではなく耳と心で楽しめる映画。恋心を刺激させられること間違いなしの作品です。夢と現実が交差する切ないラストもとても素敵ですよ!

タレンタイム〜優しい歌


出典:©︎ タレンタイム〜優しい歌 /2017年/115分

あらすじ

マレーシアのとある高校で、毎年恒例の“タレンタイム”という芸能コンテストが開催される。裕福な家庭に育ったムルー(パメラ・チョン)はピアノの弾き語りで参加することに。耳の不自由なマヘシュ(マヘシュ・ジュガル・キショール)は、練習期間中バイクで彼女の送り迎えをすることになり……。

みどころ

平凡な日常に涙が止まらないのに、笑いがくすっと出てしまう優しい気持ちになれる青春群像劇。


多民族国家マレーシアで、国も宗教も異なる4人を巡って、現代の多民族国家での風習や宗教、考え方のすれ違いを、ユーモアたっぷりな物語と、美しい映像や歌で飾る傑作。優しさに満ちたおすすめの映画です。

美女と野獣


出典:©︎ タレンタイム〜優しい歌 / 2017年/130分

あらすじ

進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。

みどころ

映像も音楽も世界観も、そしてエマワトソン演じるベルもただただ美しいディズニー映画。


ベルと野獣が徐々に仲を深めていく過程がミュージカルに乗せてうまく伝わってきます。アニメ版には無かったシーンや歌もあって、初めて美女と野獣を見る人はもちろん、アニメ版を見た事のある人も凄く楽しめると思います。

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散歩する侵略者


出典:©︎ 散歩する侵略者/2017年/129分

あらすじ

鳴海の夫・真治が、数日間行方をくらまし、別人のようになって帰ってくる。これまでの態度が一変した夫に疑念を抱く鳴海は、突然真治から「地球を侵略しに来た」と告白され戸惑う。一方、町ではある一家の惨殺事件が起こったのを機に、さまざまな現象が発生し、不穏な空気が漂い始める。

みどころ

ある日突然、夫の人格が別人に変わってしまったら…。人間から概念を奪ってしまう宇宙からの侵略者とその恋人の物語。概念を奪われた人間は意味不明な行動を取り人間らしさを奪われていきます。これまでの、普通に宇宙人が侵略してくる映画とは違った不思議な面白さがあってすごく魅力的な作品。

シング・ストリート


出典:©︎ シング・ストリート/2016年/106分

あらすじ

1985年、ダブリン。両親の離婚やいじめで暗い日々を過ごすコナーは、音楽好きな兄と一緒にロンドンのミュージックビデオを見ることが唯一の楽しみという14歳。ある日、ラフィナを見掛け瞬く間に恋に落ちた彼は、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは彼女を振り向かせようと、クールなPVを撮るため音楽活動に奔走する。

みどころ

80年代イギリス、片思いをした女の子に、歌でしか思いを伝えられない不器用で純真な高校生の青春物語。見た目はみんな垢抜けない少年達ですが、いざバンドで歌い出すと格好良く見えてしまうから不思議。キラキラして爽やかなおすすめの映画です。

サウルの息子


出典:©︎ サウルの息子/2016年/107分

あらすじ

1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所でナチスから特殊部隊“ゾンダーコマンド”に選抜され、次々と到着する同胞たちの死体処理の仕事に就いていた。ある日、ガス室で息子らしき少年を発見した彼は、直後に殺されてしまったその少年の弔いをしようとするが……。

みどころ

アウシュヴィッツ強制収容所での死体処理や掃除など、大虐殺の裏方を描いた絶望で満ちた世界の映画。


基本的に主人公サウルをカメラフレームの中心に据えて撮っていて、ピントがサウルのみに当てられています。この独特な映像の効果に臨場感がありすぎて、自分もゾンダーコマンドになってしまったかのような絶望を感じました。恐がらせようとも感動させようともしていない、考えさせられる映画です。

ヒトラーの忘れもの


出典:©︎ ヒトラーの忘れもの/2016年/101分

あらすじ

ナチスドイツが降伏した後の1945年5月、デンマークの海岸にドイツ軍が埋めた地雷を撤去するため、ドイツ兵の捕虜が投入される。まだ幼さの残る10代の少年兵たちを監督するデンマーク軍軍曹ラスムスン(ローランド・ムーラー)は、徹底して彼らをこき使おうとする。だが、少年兵たちは誤爆や撤去作業の失敗で次々と命を落とし……。

みどころ

ドイツが敗戦し、占領していたデンマークの防衛線に大量に埋められていた地雷をドイツの少年兵だけで構成された部隊に撤去させたという実話。


それを監督するデンマーク軍曹の葛藤、苦悩や行動の変化がとても丁寧でリアルに描かれていてラストのかすかな希望、その感動を深くしています。語り継がれていくべき良作。

FAKE


出典:©︎ FAKE/2016年/131分

あらすじ

2014年、聴覚障害を抱えながら「鬼武者」などのゲーム音楽や「交響曲第1番“HIROSHIMA”」といった作品により「現代のベートーベン」と呼ばれた佐村河内守が、実は耳は聞こえており、作品はゴーストライターの作曲だったと報道される。騒然とする状況で、自宅での撮影に応じた佐村河内は……。

みどころ

事実とは何か?なにが本当でなにが嘘なのか。ゴーストライター騒動で話題となった、佐村河内守さんの事件後とその真実に迫るドキュメンタリー映画。


彼を善人に仕立て上げようとするわけではなく、彼を告発した側の人々を悪人だと主張するわけでもなく、とにかく中立に徹している作品。ものすごく面白いなかで物事を1つだけの視点で見てしまうことの恐怖を感じました。

湯を沸かすほどの熱い愛


出典:©︎ 湯を沸かすほどの熱い愛/2016年/125分

あらすじ

1年前、あるじの一浩が家を出て行って以来銭湯・幸の湯は閉まったままだったが、双葉と安澄母娘は二人で頑張ってきた。だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れ、精密検査の結果末期ガンを告知される。気丈な彼女は残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。

みどころ

人間の温かさと強さを感じられる愛の詰まった映画。残り2ヶ月しか生きられないとわかってからのお母ちゃん、強くて生き生きとしていてとても綺麗でした。複雑だし悲しいのにすごく前向きで、最初から最後まで泣きっぱなしになるので心して観てくださいね。

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はじまりのうた


出典:©︎ はじまりのうた/2015年/104分

あらすじ

ミュージシャンの恋人デイヴと共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。


部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダンにアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。

みどころ

ニューヨークを舞台に、お互い落ち込んでいる時に出会った無名のミュージシャンと元プロデューサーがアルバムを作る話。


音楽を作りながら、時には友人や家族を巻き込んで、前向きなっていく。ただひたすらに音楽の素晴らしさを感じる事の出来る映画です。曲も凄く良いのできっとサントラも聴きたくなるはず。

セッション


出典:©︎ セッション/2015年/107分

あらすじ

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャーだった。


ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。

みどころ

異様な熱気と狂気、手に汗握る鬼教官と若者の音楽スポ根映画。息が詰まるほどの緊張感で、心が和らぐのは演奏シーンのみ。そして見終わった瞬間に、全身に鳥肌がたつほどの感動!厳しさや逆境が人を強くすると信じたくなります。目にも耳にも記憶に残るおすすめの名作。

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Mommy マミー


出典:©︎ Mommy/2015年/139分

あらすじ

ギリギリの生活を送るシングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、15歳のスティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と二人で生活している。


彼女は最近矯正施設から退所したばかりの注意欠陥多動性障害の息子の扱いに手を焼いていた。やがて母子は隣の家に住む、今は休職中の高校教師カイラと親しくなっていき。

みどころ

ADHDの少年とシングルマザー、そして近所に住む吃音症で休職中の女性教師3人の交流を描いた映画。


テーマも内容も重たいものなのに、映像と音の美しさで物語は優雅に進んでいるように感じます。観ていると、途中辛くなるのですが最後は心が満たされる素敵な映画。映像の構成も圧巻です。

あん


出典:©︎ あん/2015年/113分

あらすじ

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。


徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。

みどころ

人生に落胆しているどら焼き屋の店長と店で働きたいと訪ねてきたハンセン病患者の話。人間の生き方や生きる意味に焦点をあてたとても美しいおすすめの映画です。樹木希林さんの演技があまりにも自然すぎて、途中から映画だということを忘れてしまう程です。

くちびるに歌を


出典:©︎ くちびるに歌を/2015年/132分

あらすじ

産休を取ることになった親友の音楽教師ハルコ(木村文乃)の代理として、生まれ故郷の五島列島にある中学の臨時教師となった柏木(新垣結衣)。天賦の才能を持つピアニストとして活躍したうわさのある美女だが、その性格はがさつで乗り回す車もボロいトラック。


住民たちの注目を浴びる中、彼女はコンクール出場を目標に日々奮闘している合唱部の顧問に。そして部員たちに、課題として15年後の自分に宛てた手紙を書かせる。やがて、部員たちがつづった手紙から、それぞれが抱える苦悩や秘密が浮き上がってくるが……。

みどころ

美しい風景と学生時代の純粋な心がマッチした五島列島が舞台の青春映画。ストーリーとしてはとてもシンプルでスローテンポ、一人ひとりの思い、苦悩や葛藤がとても丁寧に描かれていて自然と心にくるものがあります。一歩を踏み出す勇気をもらえる素敵な映画。

ゴーン・ガール


出典:©︎ ゴーン・ガール/2014年/149分

あらすじ

ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。


警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け…。

みどころ

突然、失踪した妻を捜索する夫。しかしマスメディアは夫が妻を手にかけたのではと、次第に疑いの目を向け始め…。最後まで何が起こるのか分からなくて、安心する隙を与えない展開、実際にありそうな異常性に強烈なインパクトのある作品。シナリオや伏線の回収もすごく凝っていてとても楽しめますよ。

オール・ユー・ニード・イズ・キル


出典:©︎ オール・ユー・ニード・イズ・キル /2014年/113分

あらすじ

近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。


しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。

みどころ

最初は頼りない主人公が、未知の生命体と戦って死ぬたびに同じ1日を繰り返し、少しずつ学習しながらレベルアップしていく様が爽快なアクション×タイムリープもの。何度も同じシーンをしますがテンポよく進むので飽きることはありません。戦闘シーンも単純に迫力があってとてもおすすめなSF映画です。

ブルージャスミン


出典:©︎ ブルージャスミン /2014年/98分

あらすじ

ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。


過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。

みどころ

セレブからの転落、お金で繋がっていたものは全て失い残ったものはくだらないプライドとブランド物の服だけ…。見ていられないほど痛々しい主人公の転落劇を見続けるのは辛いけれど…面白い。落ちぶれた状況ながらセレブらしさを感じさせる女優の演技力も圧巻です。

ウルフ・オブ・ウォールストリート


出典:©︎ ウルフ・オブ・ウォールストリート/2014年/179分

あらすじ

学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。


そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。

みどころ

ウォール街で平凡な庶民が頭を使い成り上がっていく話。主人公はすごく下品な最低男ですが、人を惹きつけ焚きつける言葉遣いは見ていて気持ち良い!なんといってもこれが事実に基づいているというのが衝撃的。落ち着くことなく、最後まで突き抜けていくような作品です。

アバウト・タイム


出典:©︎ アバウト・タイム/2014年/124分

あらすじ

自分に自信がなく恋人のいないティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日に、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを告げられる。


恋人を得るため張り切ってタイムトラベルを繰り返すティムは、やがて魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったということになってしまい……。

みどころ

過去に遡れる力を持つ家系に生まれた主人公の日常を追ったヒューマンドラマ。時間の大切さを気付かせてくれて、自分の人生も周りの人も愛おしくなるとても素敵な映画。きっとこれがタイムトラベルの正しい使い方、ただただ幸せな気分で満たされます。

そこのみにて光輝く


出典:©︎ そこのみにて光輝く/2014年/120分

あらすじ

仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。


拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り…。

みどころ

重たくて暗くて観るのに結構な体力をつかう映画。負の連鎖から抜け出そうとする3人の男女が足掻いて足掻いて、やっと光が見えた瞬間にまた連鎖の中に引き摺り込まれていく…。


主要メンバーの演技がとにかく凄くて、底辺でもがく辛さや悲哀、それでも捨てられない希望みたいなものがヒシヒシと伝わってきます。暗い場所だからこそ輝けるものを見せてくれる傑作。

ゼロ・グラビティ


出典:©︎ ゼロ・グラビティ/2013年/91分

あらすじ

地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。


すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。

みどころ

カメラワークや無音効果などのテクニカルな見せ方で宇宙の壮大さと怖さをリアルに表現した映画。宇宙空間の映像は息を飲む美しさで圧巻!


ですがキャストはほぼ2人、ストーリーも単調なので退屈に感じる方も多いかもしれません、自身の疑似体験と感じられればドキドキハラハラ感を楽しめる作品だと思います。

キャプテン・フィリップス


出典:©︎ キャプテン・フィリップス/2013年/134分

あらすじ

2009年4月、ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マークス・アラバマ号を海賊が襲撃。武器を所持していた4人の海賊に、武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまう。船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、20人の乗組員を自由にしてもらう代わりに自らが海賊の人質となり……。

みどころ

大型貨物船が、たった4人の海賊に乗っ取られ…2009年に実際起こった、アメリカ船籍の輸送船がソマリア沖で海賊に襲われた事件をモデルにした映画。輸送船と海賊船の生死をかけた頭脳戦が繰り広げられ最初から最後まで耐えられない程の緊迫感。ラストの展開も凄い!

そして父になる


出典:©︎ そして父になる/2013年/120分

あらすじ

申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多(福山雅治)。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩し……。

みどころ

是枝監督作品。子供が病院で取り違えられていた事を知った2組の家族、血の繋がりをとるのか、6年間という育てた時間をとるのか。


誰もがなかなか経験しないような出来事をとても自然に描いた映画。親になるということはどういうことなのか?それを丁寧にあたたかく、少しずつ見せてくれます。じんわりと心揺さぶるおすすめの名作です!

奇跡のリンゴ


出典:©︎ 奇跡のリンゴ/2013年/129分

あらすじ

1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。


だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。

みどころ

農薬アレルギーの妻の為、絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に奮闘する話。周りから反対されても、罵声を浴びせられても信念を曲げずに挑戦し続ける姿には素直に感動。実話だからこそ努力はいつかきっと報われると思わせてくれる始終泣かされる映画です。

言の葉の庭


出典:©︎ 言の葉の庭/2013年/45分

あらすじ

靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。


タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。

みどころ

梅雨になると観たくなる映画。靴職人を目指す15歳の少年と27歳女性教師、雨の日の新宿御苑で、雨宿りをしていて出会った2人が次第に心を通わせていく物語。透明感のある絵や心地のいい音の美しさ、空気感、世界観どれも美しくて癒される映画。特に雨の描写は本当に美しいですよ!

レ・ミゼラブル


出典:©︎ レ・ミゼラブル/2012年/158分

あらすじ

1815年、ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合い、幼い娘の面倒を見ると約束。


そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい…。

みどころ

激動の時代に力一杯生きぬこうとする全員が主人公。どのキャストに注目して観るかで印象の変わるミュージカル映画で、ほぼ全ての台詞が歌になっていて驚きます。圧巻の音楽、俳優たちの演技力と歌唱力、映像美とミュージカルやオペラの苦手な人にも是非観てほしい号泣必至の名作です。

ミッドナイト・イン・パリ


出典:©︎ ミッドナイト・イン・パリ/2012年/94分

あらすじ

ギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れる。


彼はハリウッドで売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいた。ロマンチストのギルは、あこがれの作家ヘミングウェイや画家のピカソらが暮らした1920年代の黄金期のパリに郷愁を抱いており……。

みどころ

パリを旅行しているかのような感覚を味わえる映画。タイムトラベルでヘミングウェイやピカソなど沢山の芸術家に会える設定と、彼らのイキイキとした姿にワクワクしながら、色彩豊かでとにかく綺麗なパリの街並みと心地のいいBGMを楽しめます。心を落ち着かせたい時におすすめの作品。

アルゴ


出典:©︎ アルゴ/2012年/120分

あらすじ

1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。


パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデスは、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。

みどころ

映画製作を装って、窮地に陥ったアメリカ大使館員達を救出する驚きの実話ベースのサスペンス。大げさなアクションや派手な見栄えが無く素朴な雰囲気なのですが、これがよりリアリティーを感じさせてくれます。ずっとドキドキハラハラしっぱなしの心臓に悪い映画。

ドラゴン・タトゥーの女


出典:©︎ ドラゴン・タトゥーの女/2012年/158分

あらすじ

月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。


連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。

みどころ

記者である主人公とドラゴンタトゥーの女が40年前に起きた富豪令嬢失踪事件の解決に挑む…グロ描写や痛い描写がちらほらありますしストーリーも結構衝撃的なのですが面白い!


顔面ピアスに刺青、異常者というレッテルを貼られながらも仕事は完璧にこなす天才ハッカー「ドラゴンタトゥーの女」。凄く可愛いのにあんな雰囲気を醸し出せるルーニー・マーラを堪能しましょう。

鍵泥棒のメソッド


出典:©︎ 鍵泥棒のメソッド/2012年/128分

あらすじ

35歳にして定職もなく、売れない役者稼業にもほとほと嫌気がさした桜井は自殺にまで失敗してしまう。その後、出掛けた銭湯で見るからに勝ち組男のコンドウが彼の目の前でひっくり返り、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。桜井は衝動的に彼の荷物をくすねてコンドウに成り済ましたのだが、実はコンドウの職業は殺し屋で……。

みどころ

役者を目指すも志半ばで挫折した冴えない男と敏腕殺し屋が、銭湯での事故を境に入れ替わるシリアスコメディ映画。緊迫した状況のはずなのに、落ち着いた雰囲気で淡々と話は進み、その中でのしっとりとした笑いが心地いい。ラストも秀逸で最初から最後まで一貫して面白いおすすめの傑作です。

あとがき

面白くて心に響く、記憶に残るおすすめの映画を厳選して年代毎にご紹介してきました。どの作品も自信を持っておすすめできる良作ばかりです。何をレンタルしようか悩んでいる方も、気になる作品が見つかれば是非一度鑑賞してみて下さいね。きっと満足できると思います!

このミステリーがすごい!2019年版【国内編】ベスト10作品の紹介

このミステリーがすごい!2019年版が発売されましたね。毎年、宝島社から出版されている、国内・海外の今もっとも面白いミステリーを読書のプロが選んだ年末恒例『このミス』。今年はどんな作品がランクインしているのでしょうか?


それから、今年はこのミス創刊30周年ということで、歴代1位作品の中から『キング・オブ・キングス』を選定したランキングブックも付いてますよ!それでは早速、2019年版このミス 国内編の上位10作品についてご紹介していきたいと思います。

このミステリーがすごい 2019年版ベスト10作品の紹介


それではこのミステリーがすごい!2019年版で発表されたベスト10作品をご紹介していきます。表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。2018年版の作品についてはこちら。

10位 火のないところに煙は

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。( 新潮社 より引用)


第10位は、芦沢 央さんの短編怪談集『火のないところに煙は』です。テレビ等で取り上げられて話題にもなっていましたよね。


書き出しは実話に感じてしまう程のリアリティ。……え?これ怖すぎません?ゾクゾクとする怪談としての恐怖が常につきまといますが、ミステリーとしてのワクワク感もあるのでグングン読み進めてしまいます。そして連作らしい最終話はお見事の一言。とても綺麗なラストですが恐怖はそのまんま残るという斬新な読後感でした。

10位 グラスバードは還らない

隠れる場所がないガラス張りの迷宮で、連続殺人犯はどこへ消えたのか?犯人と凶器が消えた不可能犯罪の謎に、マリアと漣が挑む!( 東京創元社 より引用)


同率の第10位、市川 憂人さんによる『グラスバードは還らない』は、ジェリーフィッシュは凍らない、ブルーローズは眠らないに続く『らない』シリーズの3作目ですね。


緊迫感ある爆破されたビルからの脱出劇、そしてすべての壁が透明で隠れる場所のない閉鎖空間での連続殺人。この同時平行で描かれるシチュエーションにハラハラ・ワクワクしながら引き込まれていきました。今作のトリックには賛否ありそうな気もしますがこのシリーズはやっぱり面白い!

9位 凍てつく太陽


第9位は、葉真中 顕さんの『凍てつく太陽』。まずはあらすじから。

昭和二十年―終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わることになるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されてゆく。陰謀渦巻く北の大地で、八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うできるのか―。( 東京創元社より引用)


終戦間際と時代背景は重ため。舞台は北海道室蘭、そして主人公は特高警察官。


こちらの作品、序盤こそ確かに重苦しい空気がながれていますが、その先は予想外の展開の連続で500ページ以上もあるのにスラスラと読む手が止まりませんでした。民族を超えたふれあいに胸が熱くなりつつ、ラストはいくつかのどんでん返しも決まって、読み終わってみればスッキリ大満足の一冊でした。個人的にはもう少し上位を予想していたんですけどね。納得のランクインです!

8位 東京輪舞

かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は、公安へと異動し、時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになる。ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃…。それらの事件には、警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合っていた――。(小学館より引用)


そして8位の『東京輪舞』は、昭和・平成に実際に起きた事件をモチーフに、事件の裏側を公安警察官の視点から描いた連作短編集。


歴史的な重大事件を実名を挙げて題材にしているので、まるでノンフィクションかのような感覚。事件をリアルタイムでみている読者なら、より興味深く読めると思います。いつもの月村さんらしいスカッとする感じこそなかったのですが、史実とフィクションが交錯する面白さに大満足でした。

7位 雪の階

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。調査を頼まれた新米カメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り、東北本線に乗り込んだ―。( 中央公論新社 より引用)


第7位は、奥泉 光さんの『雪の階』。慣れてくると癖になる、かなり独特な文体での大長編ミステリーです。


二・二六事件前夜に起きた無理心中の謎解きを中心にストーリーは進んでいきますが、当時の上流階級の生活ぶりや、千代子とその恋人のコミカルなやり取り、魅力的な登場人物たちなど読みどころがたくさん!時代背景をよく知らない方でもしっかり満足できると思いますよ。

6位 碆霊の如き祀るもの

刀城言耶が祖父江偲らとやって来たのは海と断崖に閉ざされた犢幽村。そこで次々と起こる不可解な殺人事件は、村に伝わる「怪談」をなぞるかのような様相だった。刀城言耶は「怪談」の解釈の奥にある事件の真相に迫るのだが……(原書房より引用)


第6位は、三津田 信三さんの6年ぶりとなる刀城言耶シリーズ『碆霊の如き祀るもの 』こちらもホラー仕立てのミステリーです。


舞台は4つの不気味な怪談が残る村。閉ざされた村で、その怪談を連想させるような連続殺人事件が起こります。クオリティの高いホラー部分と、主人公が仮説の推理を組み立てては壊しを繰り返し、畳み掛けるように真相に迫っていくのがこのシリーズの見どころ。ミステリーとホラーの融合はなかなか癖になりますよ。

5位 宝島

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり―同じ夢に向かった。( KADOKAWAより引用)


第5位『宝島』は、戦後沖縄の話。幼なじみの3人を中心に、沖縄が日本に返還されるまでのそれぞれが語られます。


全てのページから沖縄の人々の痛みが生々しく感じられるとてつもなく重い話なのですが、魅力的な登場人物たちの熱量に引き込まれ、さらに、やさしくユーモラスな語り口で綴られているのでとても読みやすい!心に刺さる傑作です。

4位 沈黙のパレード

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。( 文藝春秋 より引用)


第4位は、東野 圭吾さんの『沈黙のパレード』ガリレオシリーズの最新作ですね。今作もさすが東野圭吾さんだと思える仕上がりでした。


歌手を目指していた少女が失踪→3年後に遺体で発見されます。犯人と思われる男は、何もしゃべらず証拠不十分となり釈放されて…。真相は徐々に明かされていくのですが、これでもか、これでもかと期待を裏切らないどんでん返しの連続…いやー面白かったなぁ。それから、これまで不思議な現象の解明にしか興味のなかった湯川先生のキャラにも変化が…必読です!

3位 錆びた滑車

女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。( 文藝春秋 より引用)


第3位は、不運な女探偵・葉村シリーズの最新刊『錆びた滑車』。トラブル引き寄せ体質の葉村。不運にも次から次へと巻き込まれていく厄介ごとを、嫌々ながらも辛抱強く片付けていくとても面白い作品。


シリーズを通していつも怪我ばかりしている主人公ですが、最後には全ての謎を気持ち良く解き明かしてくれますよ。 彼女にはこれからも体がもつかぎり頑張ってもらいたいです!

2位 ベルリンは晴れているか

1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり――ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。( 筑摩書房 より引用)


第2位は、深緑 野分さんの『ベルリンは晴れているか』。第二次世界大戦直後のドイツが舞台。少女・アウグステが恩人の死を伝える為、その甥の行方を探すたった2日間の話です。


当時のベルリンの様子や空気感がとてつもなく丁寧に描かれていて、まるで自分がそこにいるような臨場感。重厚な内容の物語なんですがミステリー仕立てになっているのもあり読みやすい作品。翻訳モノなのかな?と錯覚させる文体も良いですね。

1位 それまでの明日

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。沢崎が調べると女将は去年亡くなっていた。顔立ちの似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は女将なのか、それとも妹か? しかし当の依頼人が忽然と姿を消し、沢崎はいつしか金融絡みの事件の渦中に。( 早川書房 より引用)


そして堂々の第1位は原 りょうさん14年ぶりの新作『それまでの明日』。先日の「ミステリが読みたい!」でも1位でしたのでファンの方には嬉しい結果となりましたね。


シリーズものですが単独でもしっかり楽しめるハードボイルドな探偵小説。携帯を持たず、タバコを吸いながらかっこ良過ぎる会話で捜査する探偵。今の時代から見ると違和感もありますが、これが読み進めていくうち病みつきに。ドキドキハラハラ感は少なめですが、癖のある登場人物達による独特な雰囲気を楽しめる作品です。

あとがき

このミステリーがすごい!2019年版【国内編】のベスト10作品をご紹介しました。国内12位以降は、

12位 漂砂の塔 大沢在昌
13位 スケルトン・キー 道尾秀介
14位 インド倶楽部の謎 有栖川有栖
15位 ネクスト・ギグ 鵜林伸也
15位 アリバイ崩し承ります 大山誠一郎
15位 叙述トリック短編集 似鳥鶏
18位 蒼き山嶺 馳星周
19位 探偵AIのリアル・ディープラーニング 早坂吝
19位 破滅の王 上田早夕里

となっていましたよ。今回は、謎解きそのものより、ミステリーをスパイスとして物語を楽しむタイプの作品が多くラインナップされている気がしました。とはいえやっぱり面白い作品ばかり!気になる作品が見つかれば是非読んでみて下さいね。

おすすめの異世界漫画 ワクワクのとまらない厳選30作品!


今や大人気となっている異世界転生系漫画。膨大な数の作品が日々登場していますね。そんな中から個人的におすすめの異世界漫画・ゲーム世界ものコミックを人気作、新作から面白い作品を厳選してご紹介していきます。随時追加・更新もしていく予定ですので是非お気に入りの1冊を見つけて下さい。

おすすめの異世界転生・異世界漫画

それではここからおすすめの異世界転生系漫画を人気作、新作から厳選してご紹介していきたいと思います!あらすじと簡単なレビューも記載していますので参考にして頂ければ幸いです。どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

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迷宮ブラックカンパニー


出典:©︎ 迷宮ブラックカンパニー

異世界×ブラック企業!! ダンジョンで生き残れ、社畜戦士。 働きたくない…その思いから努力を重ね、ネオニートとなった男・二ノ宮キンジ。 そんな彼が何の因果か異世界に転移、辿り着いたのは“迷宮が職場"のブラック企業だった。 雀の涙の低賃金、長大な労働時間、悲惨な労働環境――生き残る為に死ぬほど働く、社畜的ダンジョンファンタジー! (『迷宮ブラックカンパニー』あらすじ:BLADE COMICSより引用)


現世で努力して悠々自適のネオニート生活を手に入れたばかりなのに異世界転移してしまった主人公。そこでの職場は『ブラック企業』さらに借金を抱えた状態…と最近の異世界にみる甘い幻想を打ち壊すような世界観。


さらにこの主人公、非力で現代の知識を生かしたチートみたいな能力もありません。ただ、図太くて悪知恵が働くので困難が降りかかるたびに機転の効いたワクワクするような方法で解決していきます。決して爽快感みたいなものはありませんがこのワクワク感と調子に乗りすぎて失敗するスタイルは癖になりますよ。


くま クマ 熊 ベアー


出典:©︎ くま クマ 熊 ベアー

現実(こっち)で引きこもり、異世界(あっち)で冒険者!? ゲーム廃人少女・ユナ(15歳)。株で稼いだ資金をもとに、ひとりでタワマンに絶賛引きこもり中。ある日、ゲームにアクセスすると全身クマだらけのチート装備をプレゼントされる。 「…とはいえ、絶対着たくない」そう思ったユナだけど、全身クマ装備のまま、異世界(?)に入り込んでしまって…!? (『くま クマ 熊 ベアー』あらすじ:PASH!COMICSより引用)


ネトゲ廃人女子が最強クマ着ぐるみで異世界に殴り込む物語。無邪気な子供たちには優しいけれど、自分に敵対する大人たちには痛い目に遭わせることに対してためらいがなくてもう鬼畜…クマ強い。可愛くて綺麗な絵面で緩和されていますが確実に俺TUEE、バトルシーンの迫力も最高ですよ!


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たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語


出典:©︎ たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語

無自覚チートの無意識無双!!! 村人誰もが反対する中、軍人になる夢を捨てきれず王都へと旅立った少年ロイド。 しかし、村一番弱い男と言われる彼を含め、村人は誰一人として知らなかった。 自分たちの村が「ラストダンジョン手前の人外魔境」だったなんて!!  これは無自覚に無敵な少年の勇気と出会いの物語――。(『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』あらすじ:ガンガンコミックスONLINEより引用)


村人が反対する中、軍人になる夢を捨てきれず王都へと旅立った村で一番弱いと言われる少年ロイド。田舎の(世界最強の)村人全員が無自覚最強なので、ロイドが自分は弱いと思い込んでるという設定ですでに面白い!


旅先では、ロイドだけが自身の圧倒的な強さに気づいていない状態でストーリーが展開していくので周りがドタバタ、ワタワタする様子をニヤニヤ楽しめます。


レジェンド


出典:©︎ レジェンド

事故死したはずの高校生・レイの前に姿を現した異世界の魔術師・ゼパイル。その後継者に選ばれたレイは、強力な魔力と伝説級のアイテム、そして相棒の魔獣セトとともに、異世界エルジィンで第二の生を歩み始める!(『レジェンド』あらすじ:ドラゴンコミックスエイジより引用)


スカッとできる最強物を求めている方におすすめしたいのがこの漫画。なろうで大人気の神無月さんの作品をコミカライズしたものです。いきなり世界最強クラスのチートで転生した主人公とその相棒のグリフォンが楽しく快適に冒険者をやっています。初期パラメーターが充分高いのですが、まだまだ強くなるポテンシャルもあってこの先の展開も楽しみ!


望まぬ不死の冒険者


出典:©︎ 望まぬ不死の冒険者

最高位の神銀級冒険者を目指して十年。いまだ銅級冒険者のレントは、いつものように単独で《水月の迷宮》に潜り、鍛錬と日銭稼ぎをするつもり――だった。だが、初心者向けの迷宮にいるはずもない《龍》と遭遇。圧倒的な力の前に為す術なく喰われてしまう。そして、死んだはずのレントは“目覚めた”――『骨人(スケルトン)』の姿で。途方にくれたレントだったが魔物の持つ『存在進化』を用い人間を目指すことを決意。迷宮でひとり魔物へと挑み始める! (『望まぬ不死の冒険者』あらすじ:ガルドコミックスより引用)


万年銅級の冒険者が、龍に喰われて命を落としスケルトンに転生してしまいます。なんとか進化をして街を歩いても怪しまれない見た目になり、再び最強の冒険者を目指す為、腕力や魔法力にたよらない冒険をしていく物語。あまりチートな性能はないのですが、生前に強さよりも信頼感や人間関係を重視していたという設定が今後の展開に繋がりそうで楽しみな作品。


復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる


出典:©︎ 復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる

精霊と魔法の王道異世界ファンタジー! ワガママ幼馴染に巻き込まれ、異世界に召喚された瑠璃。 召喚された先では、幼馴染のあさひが巫女姫さま!? 一緒に召喚されてきた元同級生たちより、邪魔者の瑠璃を一人森に放り出されてしまうことに……。( 『復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる 』あらすじ:フロース コミックより引用)


同級生に巻き込まれるかたちで異世界に召喚されその上邪魔者扱いにされた主人公。精霊に好かれて国をも滅ぼせる程のチートな力を手に入れます。タイトルの通り同級生たちに復讐を誓うのですが泣かせて土下座させてやるという程度なので、意外とほのぼのしていてそのギャップが面白い。


そんな主人公が、何の因果か猫に変身する腕輪を嵌めて竜王さまと出逢い…。ニヤニヤしながら楽しめます。


聖女の魔力は万能です


出典:©︎ 聖女の魔力は万能です

どこにでもいる、ちょっと仕事中毒な20代OL・セイは、残業終わりに異世界召喚された。 …でも、急に喚びだした挙げ句、まさかの放置プレイ!? 暇を持て余した彼女が新たなライフワークに見つけたものは……。(『聖女の魔力は万能です 』あらすじ:フロースミックスより引用)


いきなり異世界召喚されたものの、一緒に召喚された若くて可愛いほうだけを連れていってしまう王子様。疲労感漂わせる喪女OLは、お城に放置されてしまい…という話。


過剰な干渉を受けない主人公が、イケメンに囲まれてのびのびと異世界生活を楽しみながら、徐々に信頼と理解者を増やしていく展開が楽しい!あっさりめの恋愛要素もいい感じです。


魔法使いの婚約者


出典:©︎ 魔法使いの婚約者

現世で事故に巻き込まれ、剣と魔法の世界に転生してしまった私。 転生により特殊な能力も強力な魔法も手に入れることはなかった私だが、 新しい世界で黒髪の絶世の美少年・エギエディルズと出会い――。(『魔法使いの婚約者 』あらすじ:フロースコミックより引用)


貴族の姫として転生した先は剣と魔法の世界。特殊能力は備わらず、強みは前世のアラサー女性の記憶と知識のみ。その記憶のおかげで魔王討伐に行く最強魔法使いの婚約者に…派手さはないのですがとても面白い!控えめなヒロインと最強魔法使いのすれ違いにときめきながら楽しみましょう。


異世界魔法は遅れてる!


出典:©︎ 異世界魔法は遅れてる!

現代に生きる魔術師・八鍵水明は、突如現れた魔法陣によって友人とともに異世界へ転移してしまう。だけど勇者として呼び出されたのは友人で、自分はそれに巻き込まれただけ!? 水明は魔王討伐の旅に同行することを断り、ありとあらゆる現代魔術を駆使しながら、帰る方法を探しはじめる――。(『異世界魔法は遅れてる! 』あらすじ:ガルドコミックより引用)


召喚された友人に巻き込まれただけなのに、実は主人公の方もチートだったという話。無双ポジションのキャラが2人いて、目立たない方の視点で話が進むのは読んでいて新鮮。力を隠し、周りから見下されここぞという時に俺TUEEE!魔法の演出や戦闘シーンもしっかりと描かれていて面白いです!


駆除人


出典:©︎ 駆除人

害虫、害獣のお悩みお聞かせください。異世界で"駆除"承ります――! 清掃員兼害虫駆除業者のナオキは、不慮の事故で死亡後、転生して異世界に来ていた。生前の知識を活かし駆除の仕事をしていたら、大量駆除のせいかアッという間に成長し――!? ツナギを着た転生者の異世界漫遊記!(『駆除人』あらすじ:角川コミックス・エースより引用)


タイトルの通り主人公の職業は駆除人。戦闘ではなく手に入れた材料を使って知識と経験を活かしモンスターの駆除をしていくという設定。マイペースな主人公がまとめて数百匹単位で根こそぎモンスターを駆除、どんどんレベルが上がっていく様子は爽快。それでも相変わらず自分の仕事に没頭する性格は斬新です。


神達に拾われた男


出典:©︎ 神達に拾われた男

スライムたちと第二の人生を謳歌するやさしく幸せな異世界転生。日本の中年サラリーマン竹林竜馬は、死後、三柱の神に協力を求められ、子どもの姿で異世界へ転生!森で一人、のんびり暮らし始めた竜馬は、魔法でテイムしたスライムたちの研究にのめり込んで行き…。(『神達に拾われた男』あらすじ:ガンガンコミックスUP!より引用)


不遇な前世の埋め合わせに好きなように生きて欲しいという神達の願いの元、スライム達に囲まれて幸せな第二の人生。パートナーのスライム達が様々な進化を遂げて…いろんな事をしていきます!原作の穏やかな雰囲気が、表情ゆたかなキャラクターと、綺麗な背景でコミカライズされていてとても心地良く読めるおすすめ作です。


ナイツ&マジック


出典:©︎ ナイツ&マジック

「異世界転生」×「メカヲタ」!? 本格ロボットファンタジー起動!! 敏腕プログラマーの青年が転生したのは、剣と魔法と「巨大人型兵器」が存在する異世界――しかも青年は重度の「メカヲタク」で!? そして始まる――ロボット操縦者『騎操士』目指す、狂喜乱舞&猪突猛進な本格ロボットファンタジー!! (『ナイツ&マジック』あらすじ:ヤングガンガンコミックスより引用)


ロボオタのプログラマーが魔法と巨大ロボットのある世界に転生して、自分だけのロボを手に入れるために活動する話。見た目が可愛いのに中身は男前な主人公、ロボットに乗っている時の主人公からは狂気さえ感じますが、好きなことに対する熱意や楽しさに共感できて、ワクワクしながら楽しめますよ。


超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!


出典:©︎ 超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

日本には、政治や経済などの各分野で卓越した能力を発揮し、世界に名を轟かせる七人の超人高校生たちがいる。ある日、飛行機事故に巻き込まれた彼らが目を覚ますと、そこは魔法や獣人が存在する異世界だった。突然の事態に七人は混乱―――するどころか、地球へ戻るために異世界でやりたい放題!?「気楽に行こう。我々が本気を出すと、この世界を壊してしまうからね。」地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる異世界革命物語、堂々開幕───!! (『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』あらすじ:ヤングガンガンコミックスより引用)


「気楽に行こう。我々が本気を出すと、この世界を壊してしまうからね」…タイトルのとおり、超人的な高校生7人が異世界にいって好き放題する話。あまりにも気持ち良く進む無双展開の数々は、読んでいて清々しいばかりです。7人の高校生達それぞれに見せ場がしっかりとあるのも良い!


没落予定なので、鍛冶職人を目指す


出典:©︎ 没落予定なので、鍛冶職人を目指す

没落(予定)貴族の逆転コメディ! 待望のコミカライズ化!! 現代日本からゲーム『幻想学園』の嫌われモブ貴族に転生した、主人公のクルリ・ヘラン。しかし、将来は悪役令嬢と結婚するも没落する未来が待っていて……!? 没落ルート回避の物語、堂々開幕――!! (『没落予定なので、鍛冶職人を目指す』あらすじ:ドラゴンコミックスエイジより引用)


ゆるゆるな逆転コメディ。没落予定な貴族の少年が、没落しないように領地で頑張ったり没落した時のために手に職つけたりと、色々と手を尽くしていく話。といっても、冒頭でいきなり鍛冶職人の免許皆伝を貰ってしまっているのでわりとチートで安心感のある日常が描かれています。


賢者の弟子を名乗る賢者


出典:©︎ 賢者の弟子を名乗る賢者

とあるオンラインゲームの九賢者の一人、召喚士ダンブルフこと咲森鑑はある日ゲームが現実となった世界へ飛ばされてしまう。しかも老練な賢者の姿ではなく可憐な少女の姿で。築き上げた賢者の威厳を守るためにも賢者の弟子「ミラ」と名乗ることになる。 (『賢者の弟子を名乗る賢者』あらすじ:ライドコミックスより引用)


老賢者キャラでプレイをしていた主人公が、たまたま少女に容姿を変えていたときにVRMMO世界に取り込まれて…。外見は美少女、口調はおじいちゃん、中身は青年と少し混乱しますが可愛い!従者たちも主人公に対して可愛がるように接しているのは読んでいて楽しいです。ほんわかとした面白さのある作品。


宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する


出典:©︎ 宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する

宝くじで40億当たった!会社辞めて異世界で本気のボランティアと恋! 大金持ったら異世界へ!? 宝くじが当たった俺、会社を辞めて田舎の屋敷にしばらくこもる予定だったんですよねー。そしたらなんと、屋敷の通路を抜けたらどうやら異世界だった模様です。困ってる人を日本円で助けちゃおうか冒険譚――!!!!! 素朴な村人たちとの異世界スローライフ! (『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』あらすじ:MFCより引用)


こちらは、異世界と自由に行き来ができるタイプ。現実世界で宝くじの高額当選。幸運の絶頂にある状況なのに、敢えて文化レベルの低い異世界のとある村で、現代の知識とお金の力を使って貢献する物語。スローライフ好きな方におすすめです。


村人ですが何か?


出典:©︎ 村人ですが何か?

村人だけど、勇者だって救ってみせる! ぶっちぎり最強譚――誕生!!! (『村人ですが何か?』あらすじ:ドラゴンコミックスエイジより引用)


転生後の世界、幼なじみが勇者になって主人公はなんと村人。地味なスキルでどんなに努力してもステータスの上がらないはずの「村人」が、知恵を使ってどのようにして強くなっていくのかをワクワクしながら楽しめる作品です。


転生したらスライムだった件


出典:©︎ 転生したらスライムだった件

通り魔に刺されて死んだと思ったら、異世界でスライムに転生しちゃってた!?相手の能力を奪う「捕食者」と世界の理を知る「大賢者」、2つのユニークスキルを武器に、スライムの大冒険が今始まる! (『転生したらスライムだった件』あらすじ: シリウスKCより引用)


すくすくと無敵スライムへと進化していく過程がめちゃくちゃ面白い『転生したらスライムだった件』。異世界を現代社会の知恵で無双する、未開の村を文明化する、様々な生物非生物を取り込んでスキルを増やしていくなどなどワクワクする展開で楽しすぎます!今のところ異世界モノの中で個人的に一番好きな作品です。


とあるおっさんのVRMMO活動記


出典:©︎ とあるおっさんのVRMMO活動記

冒険に興じるもよし、独自の料理や武器を作るもよし、超自由度を誇るVRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」。この世界で38歳、独身の会社員・田中大地が選んだのは不遇スキルを極める地味プレイ。最初は苦労していたが上達と共に不遇スキルが驚異の力を発揮して…! 冴えないおっさんのほのぼの生産系VRMMOファンタジー待望のコミカライズ!!(『とあるおっさんのVRMMO活動記』あらすじ: アルファポリスCOMICS より引用)


ソロプレイのために前情報からハズレスキルをあえて選び、のんびり世界を楽しむはずだったおっさんゲーマーが、様々な苦労を切り抜けていくお話。こちらも個人的に大好きなゲーム世界もの漫画。戦闘やクエストのようにシステム側で用意した部分だけでなく、想像と発想でオリジナルな楽しみ方を見つけて楽しむこの雰囲気は最高です!かなりおすすめ。


聖者無双


出典:©︎ 聖者無双

銃弾に倒れた一人のサラリーマン。気付けば聖属性魔法の才能を授かり、ルシエル・15歳・治癒士として異世界に転生した。新たな世界で生き残ることを目標にまずは身体を鍛えることを決意し、厳しい訓練をひたすら受けるのだった。(『聖者無双』あらすじ: シリウスKCより引用)


なろうコン大賞「金賞」作品のコミカライズ。サラリーマンからの転生ということでお礼言いまくりの謝りまくり…社畜気質がいかに異世界で役に立つのかと、 日本人特有の非差別体質の貴重さが読み取れて楽しめます。世界が変わっても、目の前の状況に必死に対応力をつけて対応し、起こりうる状況を想定していかないといけないことを痛感できるおすすめの作品です!


金色の文字使い


出典:©︎ 金色の文字使い

食事と読書を愛する“ぼっち”高校生の丘村日色が、クラスのリア充四人と異世界に飛ばされた! ≪勇者≫の称号にリア充たちがはしゃぐなか、確認された日色の称号は≪巻き込まれた者≫…ってどういうことー!?(『金色の文字使い』あらすじ: ドラゴンコミックスエイジ より引用)


勇者として召喚された4人に巻き込まれて召喚された文字魔法の使える少年の一人旅。一人で試行錯誤しながらやってる辺りが好き。最初から無敵状態ではなく適度に強くなる主人公に、それに合わせて周りに増える仲間、敵もパワーバランスが程よくてパワーインフレを起こし易い異世界バトル物と違って飽きがきませんよ。


Re:Monster


出典:©︎ Re:Monster

前世で不運な死を遂げ、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。しかし、喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、あっという間にゴブリン・コミュニティのトップに君臨!弱肉強食の異世界で、有能な部下や仲間達とともに繰り広げられる (『Re:Monster 』あらすじ: アルファポリスCOMICSより引用)


最弱種族ゴブリンからの下剋上ストーリー、とにかくゴブリン尽くしの漫画です。こちらの作品が他の転生ものと異なるのは前世の世界観もSF設定で既にチートなところ。そんな転生前の能力が残っていたためそれを生かしてゴブリンなのに着実にステップアップしていく姿には爽快感があるものの、ちょっと過剰なところもあるので好き嫌いが分かれそう。主人公無双系が好きな人におすすめです。


異世界居酒屋「のぶ」


出典:©︎ 異世界居酒屋「のぶ」

古都アイテーリアの裏路地に繋がった、居酒屋「のぶ」。異世界の住民達は、馴染みのない異国風料理のあまりの美味さに次々と虜になっていくのだが…!?異世界グルメファンタジー開幕!(『異世界居酒屋 のぶ』あらすじ: 角川コミックス・エースより引用)


現代の日本食を異世界の住民達に振る舞って驚いたり感動したりする様子を楽しむ漫画。料理が美味しそうなのはもちろんのこと、食べる人の反応が凄く良い。店を出る頃にはみんな笑顔になってるのにほっこり癒されますよ!


無職転生~異世界行ったら本気だす


出典:©︎ 無職転生

34歳無職童貞のニートは無一文で家を追い出され、自分の人生が完全に詰んでいたと気付く。己を後悔していた矢先、彼はトラックに轢かれ呆気なく死んでしまう。しかし、ついで目覚めれば、そこはなんと剣と魔法の異世界! ルーデウスと名付けられた赤ん坊として生まれ変わった彼は、「今度こそ本気で生きて行くんだ……!」と後悔しない人生を送ると決意する。前世の知識を活かし、魔術の才能を開花させた彼の新たな人生とは!? 前世の知能を活かしたルーデウスは瞬く間に魔術の才能を開花させ、小さな女の子の家庭教師をつけてもらうことに。さらにはエメラルドグリーンの髪を持つ美しいクォーターエルフとの出会い。彼の新たな人生が動き始める。(『無職転生~異世界行ったら本気だす』あらすじ: MFコミックス より引用)


主人公の転生前が引きこもりデブニート34才、それが可愛い系男の子として転生。前世の記憶があるので、見た目は子供でも中身はおっさんだったりします。純真な顔してゲスな事考えているのが面白い!題名通り異世界に行ってから本気出して生活している感じが好きです。絵も丁寧でかわいいしバトルも魔法も迫力あって見ごたえあります。

とんでもスキルで異世界放浪メシ


出典:©︎ とんでもスキルで異世界放浪メシ

『勇者召喚』に巻き込まれ、異世界に転移してしまったサラリーマン・向田剛志。異世界の王様の話に胡散臭さを感じた向田は、早々に国外脱出を決意し一人旅に出ることに。旅で頼れるのは、召喚時に唯一得られたスキル【ネットスーパー】。それは、異世界にいながら現代日本のスーパーの商品を取り寄せられるという便利スキルだった! しかし、隣国への旅の途中、護衛に振舞った「猪肉の生姜焼き」の良い匂いが、とんでもないヤツを引き寄せてしまい――!?(『とんでもスキルで異世界放浪メシ』あらすじ: ガルドコミックス より引用)


まったり系異世界召喚もの。大きな展開はそんなにないですが、ゆるっと読めるのが良かった。能力無しの主人公がネットスーパーの能力と知恵で生きていくというお話で、他の異世界モノと差別出来ていて新鮮。これからどんな現実世界のものと異世界のものの食コラボがなされていくのか楽しみ!

盾の勇者の成り上がり


出典:©︎ 盾の勇者の成り上がり

勇者として異世界に召喚された尚文は、冒険三日目にして仲間に裏切られ、すべてを失ってしまう…。他者を信じることのできなくなった尚文の前に、一人の少女が現れるのだが…!?(『盾の勇者の成り上がり』あらすじ: コミックフラッパーより引用)


異世界に四聖である楯の勇者として召還されるのですが、楯はハズレと言われ、裏切られ、犯罪者扱いされ、保障なども最低限、なのに周りからは嘲笑され罵倒され、邪魔ばかりされ…ここまで底辺から上がっていく話だとは。


そんな中でも周りに負けず自分の意思を貫いて戦っていくような物語なのでもちろん面白いのですが、ほとんど全てのキャラにイライラするので、そういうのが苦手な人は読まないほうがいいような気がします。

オーバーロード


出典:©︎オーバーロード

オンラインゲーム「ユグドラシル」サービス終了の夜、名残を惜しむためログインしていた主人公は異世界に飛ばされてしまう。見た目は骸骨!?最強で魔法使い!?おまけに悪役――!?カリスマ世界征服物語、開幕。(『オーバーロード』あらすじ: 角川コミックス・エースより引用)


その日終わると覚悟していたオンラインゲーム「ユグドラシル」の世界に飛ばされた主人公が、驚きつつもとりあえず色々やってみるとこから、元の世界に戻れないのなら腹を括って世界征服してみるか!となるお話。


主人公は徐々に強くなっていくのではなく、既に世界を圧倒できるほどの実力者。絶対的な強さもありますが、カッコ良くしなければいけないという主人公の努力がチラチラ見られて面白いですよ。

デスマーチからはじまる異世界狂想曲


出典:©︎ デスマーチからはじまる異世界狂想曲

デスマーチ真っ只中のプログラマー、”サトゥー”こと鈴木。仮眠を取っていたはずの彼は、気がつけば見たこともない異世界に放り出され、そして目の前には蜥蜴人の大軍? 夢か現実か、ここにサトゥーの旅が始まる!(『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』あらすじ: ドラゴンコミックスエイジ より引用)


自分が作っていたVRMMORPGの世界に入り込んでしまい、そこでチート的な強さと装備を得て、異世界で頑張るお話。転生した直後にカンストレベルのスキルをゲットするので苦もなく話が進みます。モンスターや街並み・背景・小道具・食べ物などがしっかりと描き込まれていて原作の異世界観光旅行記ノリが増幅された感じで良いコミカライズ。

異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています


出典:©︎ 異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています

ある日突然、異世界トリップしてしまった神崎美鈴、22歳。着いた先は、王子や騎士、魔獣までいるファンタジー世界。ステイタス画面は見えるし、魔法も使えるしで、なんだかRPGっぽい!? オタクとして培ったゲームの知識を駆使して、魔法世界にちゃっかり順応したら、いつの間にか「黒の癒し手」って呼ばれるようになっちゃって…!?(『異世界で黒の癒し手って呼ばれています』あらすじ: Regina COMICSより引用)


異世界に無理矢理トリップさせられたゲームオタク女子がゲーム知識を武器に、異世界を駆け抜けるストーリー。主人公は、かなりのチート設定ですが、等身大の女の子なので好感が持てます。


戦闘もシリアスもありますが基本は、ほのぼのスローライフ。翼犬のノエルもモフモフ成分をプラスしてくれてとても癒されますよ。


ダィテス領攻防記


出典:©︎ ダィテス領攻防記

「ダィテス領」公爵令嬢ミリアーナ。彼女は前世の現代日本で腐女子人生を謳歌していた。だけど、この世界の暮らしはかなり不便。そのうえ、BL本もないなんて! 快適な生活と萌えを求め、領地の文明を大改革! そこへ婿として、廃嫡された「元王太子」マティサがやって来て……!?(『ダィテス領攻防記』あらすじ: Regina COMICSより引用)


異世界に転生した腐女子なヒロインと婿養子の物語。ヒロインは作品を作るために培ってきた前世の記憶を元に、文化レベルの低い異世界で事業を起こして領地を豊かにしたり、軍を動かしたり…かと思えば、地位と能力で熱心にBL布教に励んだり。ストーリーはかなり面白いのですがBL表現があるので好き嫌いが分かれそうな作品。


本好きの下剋上


出典:©︎ 本好きの下剋上

幼い頃から本が大好きな、ある女子大生が事故に巻き込まれ、見知らぬ世界で生まれ変わった。 貧しい兵士の家に、病気がちな5歳の女の子、マインとして…。おまけに、その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存在しない。いくら読みたても高価で手に入らない。マインは決意する。ないなら、作ってしまえばいいじゃない! 目指すは図書館司書。本に囲まれて生きるため、本を作ることから始めよう! 本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー。(『本好きの下剋上』あらすじ: TOブックスより引用)


本が大好きな女子大生が身近に本のない異世界に飛ばされる話で、タイトル通りの本格『本』作りファンタジー。本どころか文字さえ見当たらない世界で、自分の快適さを確保しようと周りを巻き込み一から本を作る為に奮闘するヒロイン。活字好きの方なら共感できる部分も多くかなり満足できる作品だと思います。


ポーション頼みで生き延びます!


出典:©︎ ポーション頼みで生き延びます!

長瀬香は、世界のゆがみを調整する管理者の失敗により、肉体を失ってしまう。しかも、元の世界に戻すことばできず、より文明の遅れた世界へと転生することしかできないらしい。そんなところに放り出されてはたまらないと香が要求したのは『私が思った通りの効果のある薬品を、自由に生み出す能力』さらにアイテムボックスと言語理解能力と少し若返った身体を手に入れた15歳の少女カオル、生み出した薬品―ポーションを使って安定した生活を目指します! (『ポーション頼みで生き延びます!』あらすじ:シリウスKCより引用)


転生した先では、ポーションを作成できる能力に加えて現代知識もあるので事実上無敵状態。平和に安定した暮らしをしたい主人公の想いに反して、その能力に周りが騒ぎ始めてしまい住む場所を転々とせざるを得ません。それでも強く生きていこうとするしたたかな主人公のスタンスに惹かれます。


老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます


出典:©︎ 老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

山野ミツハは18歳でありながら中学生に見られてしまう童顔小柄な少女。高校卒業を目前にして両親と頼れる兄を一度に失い、いきなり天涯孤独の身になってしまう。ショックで大学受験にも失敗して途方に暮れていたミツハは、たまたま謎の存在から「世界間転移」という能力を与えられる。そこから彼女が思いついた将来設計は、世間一般の常識の斜め上をいっていた──!!(『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』あらすじ: シリウスKCより引用)


家族を失い受験に失敗した主人公が、自堕落な生活を送る事を目的に、日本に売っている物を異世界の雑貨屋で割高で売って、異世界の金貨を現代で金として換金するという、わかりやすくて楽しい異世界交易物語です。異世界転移ものですがいい感じに現実的で面白い!


スライム倒して300年知らないうちにレベルMAXになってました


出典:©︎ スライム倒して300年知らないうちにレベルMAXになってました

スローライフ300年。いつの間にか世界最強になってました!? 相沢梓、女、独身、社畜。仕事のためだけに生きた人生を終え、不老不死の魔女に転生して、スローライフを300年続けてたら、レベル99になってました。世界最強の噂を聞きつけ、やってくる冒険者やドラゴンetc。私のスローライフはどうなるの!? (『スライム倒して300年知らないうちにレベルMAXになってました』あらすじ: ガンガンコミックスONLINE より引用)


スライム倒して300年という響きの通り、最強ですがゆるくてまったりなスローライフもの。まずドラゴン娘やスライムの精霊などでてくるキャラがどれも可愛い!バトルも割とありますが、終始ゆるふわな雰囲気なのでストレスなく読めます。数ある異世界転生漫画の中でも「スローライフ」という言葉が一番合う作品だと思ってます。ゆるゆるしていて読み心地の良い作品ですよ。


蜘蛛ですが、なにか?


出典:©︎ 蜘蛛ですが、なにか?

女子高生だった私が目覚めると…何故か異世界で「蜘蛛」に転生していた! 種族底辺の蜘蛛として迷い込んだ先は毒ガエル・大蛇・果ては龍も跋扈する最悪ダンジョン!?メンタル最強女子が生き抜く迷宮生存戦略!!(『蜘蛛ですが、なにか?』あらすじ: 角川コミックス・エースより引用)


こちらも個人的にかなり好きな『蜘蛛ですが、なにか?』。蜘蛛に転生してしまった女子高生のサバイバル物語で、最弱クラスの魔物というハンデを知恵を振り絞って乗り越え懸命に生き抜く姿が描かれています。獲物を捕食しながら少しずつ蜘蛛子さんが強くなってく感じが面白い!昆虫とかハ虫類系きらいな人は多分無理です。


まとめ

おすすめの異世界転生漫画 を人気作品、新作から厳選して30作品ご紹介してきました。どの作品も面白すぎる素敵な作品ばかり!気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

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おすすめのSF・ファンタジー漫画



まずはSF・ファンタジー漫画からおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。

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① ドラゴン、家を買う。


出典:©︎ ドラゴン、家を買う。

臆病者すぎて一族から勘当された、か弱きドラゴンの子・レティ。勇敢さとは無縁の彼は、安心安全な“家”があれば生きていけると考える。エルフやドワーフ、ゴブリンなど多様な種族が生きる広大な世界で、夢のマイホーム計画は成就するのだろうか―(『ドラゴン、家を買う。』あらすじ:BLADE COMICSより引用)


相当可愛いドラゴンの話。


見た目はいかついドラゴンそのものですがステータス最弱で空も飛べない、その上臆病な主人公のレティ。平和で安心安全な生活に憧れるレティはマイホームが欲しいと願い、知り合った建築士兼、不動産屋兼、魔王のエルフと理想の家を探す旅をすることに。


ゴブリンやドワーフ、ハンターや勇者パーティーに狙われながら、レティは安住の地を見つけることが出来るのでしょうか?



② ロマンスの騎士


出典:©︎ ロマンスの騎士

おっさん騎士がヘタレ中学生に転生!?頑固なおっさん騎士・ジャックが、前世の記憶をもったまま中学生・木葉野巡(こはの・じゅん)に生まれ変わちゃった!生死を懸けた「決闘」がルーツの競技・フェンシングの出会い、目指すは自身を殺した仇との再戦!しかし憎き運命の相手は戦意を失くしていて…?現代のドン・キホーテが新地平を切り開く、スポーツ英雄譚!(『ロマンスの騎士』あらすじ: 裏少年サンデーコミックスより引用)


なーんにもやる気のない中学生。


突然、転生前のフランス重騎士だった記憶を思い出して、自分の仇とフェンシングで再戦に臨む物語。記憶を甦らせてからはフェンシングを題材としたスポーツ漫画が名誉にまつわる物語へと一気に方向転換!作品の世界に一瞬で引き込ませる魅力のある漫画です。



③ 空挺ドラゴンズ


出典:©︎ 空挺ドラゴンズ

龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。でも、失敗したらもちろんお陀仏。空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!(『空挺ドラゴンズ』あらすじ: アフタヌーンKC より引用)


飛行船に乗って竜を捕まえて売ったり、食べたりしながら生計を立てる乗組員たちの話。この設定だけでもかなりワクワクしますよね。


竜の形状が一般的にイメージする容姿とは異なるのでちょっと驚きながらも、独特な絵のタッチとストーリーがマッチしていてとっても臨場感に溢れています。どこか『風の谷のナウシカ』を感じるようなファンタジーが個人的にもとても良かったですよ。



④ Dr.STONE


出典:©︎ Dr.STONE

一瞬にして世界中すべての人間が石と化す、謎の現象に巻き込まれた高校生の大樹。数千年後──。目覚めた大樹とその友・千空はゼロから文明を作ることを決意する!! 空前絶後のSFサバイバル冒険譚、開幕!!(『Dr.STONE』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


知識欲が思い切り刺激されるワクワク度の高いSFサバイバル漫画。


舞台は世界中の人間が石化して3700年経った世界。奇跡的に石化から解かれた、チートな肉体に真っ直ぐなハートを持つ大樹は、ずば抜けて明晰な頭脳を持つ同じ高校の友人・千空との再会を果たします。この2人を中心とした少年達が科学を武器に文明復興に向けて動き出す物語。絵柄も設定もかなり好み、おすすめです!



⑤ グレイプニル


出典:©︎ グレイプニル

「どうして僕は、こんな姿に変身してしまうのか――?」繋がった二人なら分け合える――痛みも、恐れも、快感も、罪も。 着ぐるみに変身してしまう修一と、偶然その秘密を知った後輩の少女クレア。隠していた秘密を知られた修一は、危険で過激なクレアに振り回されっぱなし……。だが、彼らはすでに決して離れられない運命に巻き込まれていた…!! (『グレイプニル』あらすじ: ヤンマガKCスペシャル より引用)


なぜか着ぐるみに変身してしまう主人公。その上、中にヒロインが入るとか…かなり斬新でちょっとエロくてな、面白い設定の漫画。


バケモノの着ぐるみに変身する修一と、その秘密を知ったヒロイン・クレアの非日常ラブコメとなっていて、血生臭い描写も多くてストーリーも結構シリアス。ですが主人公たちが初々しくて可愛いのでとても読みやすい!



⑥ デビルズライン


出典:©︎ デビルズライン

都会の喧騒の裏で連続発生する吸血殺人。ある日、恋愛に疎い大学院生・平つかさは、自分にじっと向けられた男の視線に気づく――。愛と欲望、暴力と献身が交錯するダークファンタジー!(『デビルズライン』あらすじ: モーニングKCより引用)


吸血鬼と人間が共存する世界が舞台というダークファンタジーに恋愛テイストが織り交ざったストーリー。


吸血鬼と人間のハーフ・安斎が吸血衝動と戦いながらも普通の女子大生との恋愛感情を育てていきます。こちらも血生臭さがありますが、2人のもどかしい恋愛に萌えながらスラスラと読めますよ。


⑦ 約束のネバーランド


出典:©︎ 約束のネバーランド

母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?(『約束のネバーランド』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


表紙やキャラクターの可愛さからは想像し難いかなりのダークなファンタジー。このストーリーが『少年ジャンプ』に掲載されていることに驚くほどです。


ストーリーとしては、孤児院で幸せに暮らしていた子供達が、自分達が食用に飼育されている事実を知り、37人全員での脱走を試みるというもの。無謀にも思える計画に知能明晰な主人公達が挑みます。どんでん返しが多くて凄く先が気になる展開に子供から大人までゾクゾクしながら楽しめますよ。


⑧ 将国のアルタイル


出典:©︎ 将国のアルタイル

犬鷲使いの少年将軍、乱世に挑む!二大国家を揺るがすエキゾティック英雄譚!――かねてより対抗してきたトルキエ将国とバルトライン帝国。ある夜、帝国の大臣が暗殺され、2つの国は一触即発状態に!開戦を望む将軍たちの中、マフムートは暗殺の裏に潜む事実に気付く!!国を守り、人を信じ、動乱を平和に導くため、若き少年将軍マフムートの戦いが、今、ここに始まる!!(『将国のアルタイル』あらすじ: アクションコミックスより引用)


犬鷲使いの若い将軍さんが主人公。


2国間の戦争を舞台にした本格的な戦略モノのファンタジーとなっていて、様々な陰謀や思惑が絡み合ってとても壮大なスケールの物語に絶対ワクワクします!丁寧で細部まで描き込まれた絵柄もとっても素敵ですよ。


⑨ 宝石の国


出典:©︎ 宝石の国

今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。(『宝石の国』あらすじ: アフタヌーンKCより引用)


アニメがかなりの評判だった『宝石の国』は、人の姿を取った宝石達の残酷で優しい物語。


独特のタッチで描かれるダイナミックで繊細な戦闘シーンは圧巻。おちゃめな宝石も多くて可愛いし面白いんですが、この独特すぎる世界観は読む人を選びそう。煌びやかな宝石達が主役なだけにカラーで読めたら最高だろうなー。


⑩ ノラガミ


出典:©︎ ノラガミ

神さまを拾いました。――いたいけな女子中学生が道ばたで出会った、住所不定無職・自称[神]なジャージのひと。ガサツで気分屋でヘタレ、ろくに祈願もきいてくれないが、一つだけ能があった。此岸と彼岸とその狭間――世の有象無象すべてを、ぶった斬ること!!(『ノラガミ』あらすじ: 講談社コミックプラスより引用)


いつかお社を持ちたい無名の神様。


布教活動と称してトイレにちまちまと連絡先を書いたり、依頼料が5円だったりと普段は割といい加減にも見える神様・夜トですが、戦うときは一変してカッコよくてそのギャップが最高な漫画。


毘沙門天や貧乏神、菅原道真公など様々な神様が登場するので神話や神様の出てくる話が好きな方にはかなりおすすめしたい作品です。


⑪ BIRDMEN


出典:©︎ BIRDMEN

「一人の方が気楽だ」変わらない日常に不満をもらす日々を送る、中学生の烏丸英司。ある日、学校中で広まる「鳥男」の噂が、彼の“変わらなかったはず”の日常を大きく変えていくことに…!?(『BIRDMEN』あらすじ: 少年サンデーコミックス より引用)


ひねくれ者が日常から非日常へ…。


鬱屈とした日々を送る中学生が、事故を境に鳥男になってしまいます。この説明だとなんだかギャグ漫画っぽいですが、ストーリーはシリアス。とはいえ読みやすい絵柄とテンポのいいネームでサクサクと楽しめます。巻を重ねるたびにどんどん味わい深くなる傑作だと思います。


⑫ ノー・ガンズ・ライフ


出典:©︎ ノー・ガンズ・ライフ

オレの名は乾十三。あの大戦を経て、「拡張者」と呼ばれる身体機能拡張処理を施した者達が溢れるこの街で、オレは拡張者達に関する問題を「処理」する稼業を生業にしている――。頭が銃の拡張者・十三の事務所を訪れた男。誘拐犯として警備局に追われるその男からさらった子供の保護を依頼された十三は? 硝煙が漂い銃口が語るSFハードボイルド開幕!!(『ノー・ガンズ・ライフ』あらすじ: ヤングジャンプコミックス より引用)


頭が銃ですがカッコいい。


体を機械化する人間(身体拡張)が増え目立たなくなる中、頭を銃にした男・十三は「暴走した拡張者」を始末する処理屋を営みます。読めばすぐに伝わってくる無骨な世界観と、ハードボイルドでカッコいいけどお茶目なところもある十三の組み合わせが最高なSF漫画。

おすすめのバトル・アクション漫画

続いて大人気ジャンルのバトル・アクション・格闘もの。こちらのジャンルは特に激戦区、ドラゴンボールからONE PIECE、進撃の巨人まで名作が目白押し!そんな中から2018年おすすめしたい作品をご紹介します。


① 1000円ヒーロー


出典:©︎ 1000円ヒーロー

1000円チャージで、1秒ヒーロー!日朝 千(ひあさ せん)は、妹・ほのかと暮らす、ごく普通の高校二年生。ただ、彼には、ひとつの秘密があった!それは、唯一&最強の「レート1000ヒーロー」だということ…!強い奴ほど金が無い!?“金で変身”するヒーロー活劇(アクション)、開幕!(『1000円ヒーロー 』あらすじ: 少年サンデーコミックスより引用)


変身用ベルトにお金を投入することでヒーローに変身できる世界。


変身するためにお金がかかるというヒーローアクション漫画。変身する時に金欠の主人公だけは、なぜか大金をはたかないといけなくて、バトルの都度葛藤するという設定が面白い!登場するヒーローや怪人達も個性豊かで楽しくとにかくおすすめしたいのですが絵柄が結構荒刷りなのでそこだけは好みが分かれそう。



② バイオレンスアクション


出典:©︎ バイオレンスアクション

暴力団抗争の行き違いから、組に家族を殺された拷問専門の[医者]。[医者]は復讐を誓い、組潰しを「殺し屋派遣業」に依頼する。派遣されたのは[簿記専門学校生]の[女子]。彼女こそ指名NO.1の凄腕ヒットガール。名前は――[ケイ]。暴力と金と欲が渦巻く裏社会に咲く最強ゆるふわ殺し屋ガール・ケイ。とにかくヤバい!! 会いたい殺し屋NO.1!!THE バイオレンスアクション!!!(『バイオレンスアクション 』あらすじ: ビッグコミックススペシャルより引用)


可愛いゆるふわ系女子がドンパチしているのを何も考えずに楽しむ漫画。


ご指名を受けると感情も無く淡々と人殺しを遂行…タイトル通り「殺し」に特化しているのでキャラが銃弾を避けたり、殴ったりとよく動きます。殺伐としていても、ヒロインがほぼ無双なので安心して読めますし、なんだかもの凄くクセになります。殺し屋設定に抵抗さえなければ是非読んで見てほしい作品。



③ ORIGIN


出典:©︎ ORIGIN

西暦2048年、東京・豊洲――。半グレ集団「上海組」は、黄金よりも高価だという先端材料が巨大企業・AEEの倉庫に保管してあるという情報を手に入れる。その情報を持ち込んだのは、無口で風変わりな欣太(ゴンタ)という若い男。そして上海組が欣太の案内で倉庫に侵入した時、血まみれの惨劇の幕が上がった! 若い男の正体は? そして闇に棲む「人間ではないもの」とは一体何なのか? 全てが謎のまま、戦いが始まる!(『ORIGIN』あらすじ: ヤンマガKCスペシャル より引用)


主人公はプロトタイプの人型ロボット。


人間社会に身を潜めながら、人間を殺すロボットを破壊することを目的としています。ストーリーも勿論面白いのですがなんといっても圧倒的な画力で描かれるクオリティの高いアクションに手に汗を握りながら楽しめます。



④ ブラッククローバー

出典:©︎ ブラッククローバー

魔法がすべての、とある世界──。生まれながらに魔法が使えない少年アスタは、己の力を証明するため、そして友との約束を果たすために、魔道士の頂点“魔法帝"を目指す! (『ブラッククローバー』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


逆境設定がなかなか面白い。


魔法が何よりも強い力を持っている世界で魔法力がゼロの落ちこぼれ主人公が魔法帝になるために頑張る話。主人公・アスタが授かったのは反魔法の力と持ち前の身体能力のみ…この逆境をどう乗り越えていくのでしょうか!?



⑤ All You Need Is Kill

出典:©︎ All You Need Is Kill

人類は今、かつてない戦争をしている。敵は「ギタイ」と呼ばれる化物。ジャパンの南方、コトイウシ島で繰り返される戦闘。初年兵であるキリヤ・ケイジと戦場の牝犬と呼ばれるリタ・ヴラタスキは、まだ見ぬ明日を求める戦いに身を投じていく――。(『All You Need Is Kill 』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


これは絶対に読んで欲しい傑作。


ハリウッド映画にもなった原作作品を漫画化したもので、謎の生命体『ギタイ』と人類との闘いが描かれています。死ぬとその前日から同じ1日をループする現象に陥った初年兵・ケイジを主人公として話は進み、死んでループすることで、どんどんと経験を積み強くなっていくのですが…。


強さと引き換えに、仲間との時間を共有出来ない孤独感や何度も何度も死ぬ事に心が荒んでいきます。そんな中、戦女神(ヴァルキリー)と呼ばれる女兵士・リタとの出会いで状況は…。絵も綺麗ですし迫力もあるしで、めちゃくちゃ面白いおすすめ作品です。



⑥ うえきの法則

出典:©︎ うえきの法則

森あいは、同じクラスの植木耕介に疑問を抱いていた。テストの時、彼が消しゴムカスを集めて握ると、手から小さな木が生えてきたのだ。あいは植木の後を付け、彼の行動を見続ける。そしてわかったのは、植木が“掌で覆える物を木に変える”という能力を持っているという事だった。そしてその能力を与えたのは、なんと担任の小林先生らしい。その理由は…!?(『うえきの法則』あらすじ: 少年サンデーコミックスより引用)


自分でゴミと認識した物を木に変える能力をもつ植木が主人公。この能力ってどうなの??


神様によって10の才を与えられ、能力で人間を傷付けるとその才が一つ減るという仕組みのバトル漫画。ゴミを木に変える力という能力ってどうみてもハズレ能力のように思えるのですが、応用によってこんなにも魅力的に映るのかと驚かされます。それから植木の目が死にすぎてて可愛いので目が死んでる人好きにもおすすめです。



⑦ 血界戦線

出典:©︎ 血界戦線

紐育(ニューヨーク)崩壊後、一夜にして構築された都市・ヘルサレムズ・ロット。異界と現世が交わるこの魔都に於いて、世界の均衡を保つ為に暗躍する秘密結社が存在した!!(『血界戦線』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


ストーリーが奇抜で理解するのがなかなか難しいのですが、わかりやすく言えば、平凡でおとなしくて性格のよさそうな主人公が超人たちに求められてメンバーになるという設定。


ニューヨーク崩壊後、一夜にして構築された魔都ヘルサレムズ・ロット。異界と現世が交わるその地で暗躍する秘密結社ライブラと、一人の少年が邂逅するところから物語の始まる痛快アクション。←難しそうでしょ?この作品、戦闘シーンの迫力が凄いですよ!



⑧ キングダム


出典:©︎ キングダム

時は紀元前――。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!!(『キングダム』あらすじ: モーニングKCより引用)


50巻以上出ている現在もドンドン面白くなるばかりの大傑作。


史実を元にしてるのでストーリーが安定していますし、そこからのフィクション肉付けがとても楽しい。戦闘シーンでの荒々しさはもちろん、心の葛藤や細かい心理描写も目や手と言った一つ一つにしっかりと表現されていてキャラの個性や魅力を思い切り感じられます!1話目で惹き付けられた方は、まずそのままこの物語の虜になると思いますので心して読み始めて下さいね。



⑨ ザ・ファブル


出典:©︎ ザ・ファブル

“寓話”と呼ばれし、風変わりな“殺しの天才”が、この町の片隅にひっそりと棲んでいる──。殺しのプロとして“一般人”になりきれ!野蛮で、滑稽な、大阪DAYS。(『ザ・ファブル』あらすじ: ヤンマガKCスペシャルより引用)


人を殺しちゃいけない天才殺し屋。


天才殺し屋ファブルとその助手兼運転手は、ボスから1年間の休業を命じられ、大阪で殺し厳禁の一般人生活を送ることに。チンピラやヤクザにからまれても殺さずにやり過ごさなければなりません…。ダークな世界観の中で登場人物の台詞の掛け合いが漫才のようで、そのギャップが癖になります。全体的にゆるさが漂う不思議な面白さ。


⑩ 不死の猟犬


出典:©︎ 不死の猟犬

その世界では、人間は死なない。撃たれても刺されても数秒後にはケロリと生き返る。かつて「死ぬ」生き物だった人間たちは今、死の恐怖から解き放たれて暮らしていた。ところがある時を境に異変が起きる。RDSという病にかかった者は、生き返る事ができなくなってしまうのだ。なぜ突然? 自然淘汰か? 何者かの陰謀か? RDSで最愛の妹を失った男・剣崎は謎を追い、そしてひとりの少女と出遭う……!(『不死の猟犬』あらすじ: ビームコミックス より引用)


人間が死なない世界、死ぬ方が異常。


そんな生き返れない人間『ベクター』を守る逃がし屋と警察との戦い。この設定だけでも充分面白いのですが、話が進むごとに加わっていく要素がたくさんあってまた面白い。グロ描写や、主人公がセーラー服を着てることに違和感を覚えない方にはかなりおすすめです。


⑪ 鬼滅の刃


出典:©︎ 鬼滅の刃

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!(『鬼滅の刃』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


弱者が圧倒的な強者に挑むとてもジャンプらしい漫画。


鬼に家族を惨殺され、鬼の血を浴び鬼化した妹を元に戻すために、鬼殺の剣士を目指す主人公・炭治郎の物語。妹を元に戻したいという一心で強くなろうとする炭治郎。全体的には暗いテーマですがちょいちょいシュールな笑いと妹の可愛さをねじ込んでくるのが良いですね。


⑫ 青春×機関銃


出典:©︎ 青春×機関銃

正義を貫く武闘派高校生、立花蛍。女ったらしのおバカホスト、松岡正宗。ド変態エロマンガ家、雪村透。一見相容れないこの3人の共通点、それは…大の大人が玩具の銃を手に戦う遊び、サバイバルゲームだった! ダメな大人と子供が本気で遊び倒す青春ガンアクション、ついにスタート!!(『青春×機関銃』あらすじ: Gファンタジーコミックス より引用)


個性満載なチーム同士でサバゲーをする漫画。


男装女子高生がサバイバルゲームの世界へ引き込まれ、次第にその魅力に取り憑かれていく…ホストのオールラウンダー、エロ作家のスナイパー、そしてアタッカーの主人公。戦闘シーンにも迫力があるし、サバゲーの楽しさが伝わってきて少しやってみたいと思うくらいに面白いです!


⑬ SERVAMP-サーヴァンプ-


出典:©︎ SERVAMP-サーヴァンプ-

高校1年生・城田真昼が道ばたで拾った一匹の可愛い黒猫・クロの正体は、「サーヴァンプ」という下僕の吸血鬼。しかも性格は超ひきこもりニート系。契約によってクロの主人となった真昼は、吸血鬼同士の争いに巻き込まれ戦うはめになるのだが……? コミカルでハートフルな、吸血鬼×主従契約バトルファンタジー!!(『サーヴァンプ』あらすじ: コミックジーンより引用)


厨二心をくすぐる王道バトル漫画。


七つの大罪をベースにした個性的な吸血鬼たちの活躍を描く『サーヴァンプ』は、主人公が拾ったネコが実は吸血鬼で…から始まる話です。沢山のサブキャラが出てくるんですが、どれも個性豊かでどれもカッコイイ!バトルあり笑いもありでとても満足できる作品です。


⑭ キリングバイツ


出典:©︎ キリングバイツ

冴えない青年・野本は、謎の少女・瞳と出会い、とある廃棄場へと連れてこられる。行き場のないモノが集められたそこでは、人の頭脳と獣の力を併せ持つ「獣人」達による、凄惨な賭け試合が行われていた――。ぶつかり合う牙と牙、剥き出された野性、渦巻く欲望と狂気。その戦いの名は「牙闘(キリングバイツ)」――!!(『キリングバイツ』あらすじ: ヒーローズコミックスより引用)


『キリングバイツ』は、獣人という化学的に作られた人達が戦うお話。人気ゴキブリ漫画『テラフォーマーズ』でもチョイ役で出てたラーテルの女子高生が主人公です。変身して闘い途中に動物の説明が入るというこの作者さんらしいやり方も楽しく雑学を覚えられるから結構好き。 結構グロい描写もあるので注意。


⑮ ダーリン・イン・ザ・フランキス


出典:©︎ ダーリン・イン・ザ・フランキス

謎の生命体「叫竜」と戦うため「FRANXX(フランクス)」と呼ばれるロボットを操るコドモたち。操縦者(パラサイト)候補の少年ヒロは落第してしまうが、失意の彼の前にツノの生えた少女が現れて!?(『ダーリン・イン・ザ・フランキス』あらすじ: ジャンプコミックスプラスより引用)


所々のエロ要素が物語の深みを増しているという奇跡の作品。


都市を襲う叫竜という謎の敵に、男女ペアで操縦するフランクスというロボットで戦う話。叫竜の血を引き、3回以上一緒に乗ると死んでしまう為に「パートナー殺し」と呼ばれる少女と何故か3回以上一緒に乗っても死ななかった落ちこぼれのヒロ…セクシャルなロボットものとして話題のアニメをあの 矢吹健太郎 さんがコミカライズした作品です。

おすすめのギャグ漫画・日常系漫画


こちらも大人気ジャンルのギャグ・コメディ、そして日常系漫画からおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。


① ダンベル何キロ持てる?


出典:©︎ ダンベル何キロ持てる?

女子高生の筋トレ&ダイエットコメディー! 「ひびき…お前、また太った?」 ”食べること”が大好きな女子高生。紗倉ひびきは友人の一言をきっかけにダイエットを始めようと決意する!!運動を一人では続けられない彼女が入会したのはスポーツジム!! そのジムで同級生でお嬢様の
奏流院朱美と出会うのだが…!! 理想のカラダを手に入れるため、彼女のトレーニングが始まる――!! (『ダンベル何キロ持てる? 』あらすじ: 少年サンデーコミックスより引用)


友人に太ったことを指摘された女子高生が超有名なジムで筋トレを始めるコメディ。痩せられないギャルや筋肉フェチのお嬢さまなど可愛い女の子×筋トレという特殊なテーマですが、筋トレの知識はかなりガチというギャップが面白い!筋肉フェチには堪らないはず。



② しったかブリリア


出典:©︎ しったかブリリア

「イキれ…そなたは美しい」。大学2年の白浪理助は、知ったかぶりで大学内の人望を集めている。彼の前に、新入生・濱崎みなとみらいが現れる。機転を利かせて彼女の信頼を得、頼りになる先輩という地位を手に入れた理助だが、さらに高校時代に失恋相手、加古川姫姫が現れ……? なぜか知ったかぶりしてしまう男女の恋と笑いのバイオレンスギャグ!(『しったかブリリア 』あらすじ: アフタヌーンKC より引用)


「出来るって言い切らなきゃそもそも人間は始まらないんだよ!」並ならぬ知ったかぶりとそれに裏打ちされた努力で肩書を誇張する大学生・白浪理助と理助が恋した後輩・濱崎みなとみらいのマウンティングの取り合いが凄く面白い!このやり取りずっと見ていたくなります。



③ 間違った子を魔法少女にしてしまった


出典:©︎ 間違った子を魔法少女にしてしまった

人類の敵・アタスンモから世界を守る、魔法少女の力を授かった女子高生の真風羽華代。しかし可憐な容姿と類まれな資質を持ち合わせる彼女は、実はいちばん魔法少女にしてはいけない子で――!? 全ての魔法少女ファンに捧ぐ、異端にして最先端の魔法少女物語、開幕!(『間違った子を魔法少女にしてしまった』あらすじ: BUNCH COMICS より引用)


少女に魔法を授けたつもりが少女はすでに魔物以上の力を持っていて…気に入らないやつは殴るし、敵も殴る。そして仲間のミュも殴る物理的な魔法少女の話。どっちが正義なのかと考えさせるような構成が面白い。テンションも高くて勢いにハマります。



④ ぼくの輪廻


出典:©︎ ぼくの輪廻

前世でうっかり僧侶になり、「一生童貞」を誓ってしまった乃木篤朗!
輪廻、それは運命を繰り返すことなのか?現世でも、漫画家という絶望的童貞クラスタに産まれてしまった乃木は、少年GUMPで新連載を開始する!ところが、アシスタントにやってきたのが、巨乳の女・花撫!机に胸を乗せ、キシキシ胸を揺らして作業するカノジョの姿に乃木は衝撃を受ける!「DTを誇らしく思っていたが、僕はバカだった。本物を知らなければ、本物の絵など描けない…!!」漫画への崇高な思いから胸を触ることを決意する乃木!そこへ、やはり前世からの因縁のゲイ、アキラまで参戦し...?DTと巨乳とゲイが一つ屋根の下、DTは〆切までに漫画を描くことはできるのか!(『ぼくの輪廻』あらすじ: フラワーコミックスより引用)


僧侶の生まれ変わりの漫画家が主人公。その時代に三角関係にあったゲイ僧侶や巨乳女も生まれ変わって前世と同じく三角関係に…全体的にギャグ要素満載でどこがターゲットだかわかりませんが、めちゃくちゃ振り切ったギャグでかなり面白いおすすめの作品です!



⑤ 勇者が死んだ


出典:©︎ 勇者が死んだ

平凡な農夫の少年トウカは、ある日突然、世界の英雄である勇者を殺してしまう!!!しかも、その現場を勇者の仲間である少女に見られていた!!勇者を死なせた男になったトウカの運命は…!!?落とし穴からはじまる、村人と美少女たちの冒険ファンタジー!!(『勇者が死んだ』あらすじ: 裏少年サンデーコミックス より引用)


RPG風ギャグマンガ『勇者が死んだ』…いや、ほんとに死んだ!いきなりのギャグ展開、死んだ勇者の体に乗り移り、半ば強制的に冒険をするはめになってしまった罠好きで不審な村人だった主人公。はっきりいってクズな主人公ですが、たまにキメてくれます。深夜のテンションみたいなおすすめのギャグ作品。



⑥ 魔王の秘書


出典:©︎ 魔王の秘書

ついに眠りから目覚めた魔王。世界征服のため人間を捕らえて研究することに。
ところがやって来たのはとんでもなくデキる「秘書」だった…!想像を絶する有能ぶりでテキパキと仕事をこなす彼女のせいで……人類マッハでヤバい!!(『魔王の秘書』あらすじ: アース・スターコミックスより引用)


続けてRPG風。魔王の秘書となった人間が、世界征服のために組織改革を試みるギャグ漫画。有能すぎる秘書によってブラック企業がどんどん健全に。魔物の通勤ラッシュとか福利厚生とか、深刻な世界征服離れとか…魔王より冷酷に迅速に世界から人間を根絶やしにする気満々な秘書。かなり面白いですよ!



⑦ 監獄学園


出典:©︎ 監獄学園

女子1000人:男子5人!! その学園は男(ヤロウ)共にとって天国か地獄か。誰も見たことがない牢獄高校(ハイスクール)コメディ始業!! 伝統ある全寮制の女子高・私立八光(はちみつ)学園。このお嬢様学校が本年度から男子を入学させることとなった。しかし入ってきた男子はたったの5人。そのうちの一人、清志(キヨシ)は女だらけの環境に胸躍らせていた。その先に驚愕の未来が待っているとは知らずに……。(『監獄学園』あらすじ: ヤンマガKCスペシャルより引用)


女子高だった学園が男女共学となり、数少ない男子生徒たちが愛と欲望の日々を送るつもりが、いきなり不祥事を引き起こして監獄に入れさせられることに…気分転換にちょうど良いくだらなさと読みやすさ。下ネタ連発の漫画なのでその手のが苦手な人は注意!



⑧ Back Street Girls


出典:©︎ Back Street Girls

人間やめますか?それともアイドルやりますか?極道3人組がまさかのアイドルデビュー! しかも売れちゃったよ、オイ!! 鬼より怖い組長の全面プロデュースのもと、路地裏美少女アイドル「ゴクドルズ」としてデビューした極道の元おっさん3人。ファンの前に出ればアイドルになりきって見せる。今話題の仁義なきアイドル・ギャグ。日本のアイドルはここまで来た――!?(『Back Street Girls』あらすじ: ヤンマガKCスペシャルより引用)


命捨てるかアイドルになるかで迫られた極道三人が海外で整形&性転換して路地裏アイドルとして大ブレイク!弟分が自分達のガチファンになったり、アイドルになったキッカケを作った仇の男が握手会に来たり…任侠魂を忘れられないけどアイドル稼業にもやり甲斐も見出してしまう葛藤が面白すぎます。



⑨ ヒナまつり


出典:©︎ ヒナまつり

芦川組の若手ホープ・新田の部屋に落ちてきた奇妙な楕円形の物体。それが全ての始まりだった!物体のなかに居たのは、無表情な少女・ヒナ。強力な念動力で新田を脅し、ヒナは新田家に住みつくことに。かくしてヤクザとサイキック少女の危険な共同生活が始まった!(『ヒナまつり』あらすじ: ビームコミックスより引用)


独特な雰囲気のシュールなギャグ漫画。ヤクザの若手、新田の元に突如現れた超能力少女ヒナ。超能力で新田は脅され、ヒナとの共同生活を始めることになってしまいます。割りとよくあるパターンの様な設定なのにこの唯一無二な感じは何だろう…わけがわからなすぎて、かなり笑えました。



⑩ まったく最近の探偵ときたら


出典:©︎ まったく最近の探偵ときたら

世間を騒がす難事件を即解決!その名は名探偵・名雲桂一郎!! だったのは10年以上も昔の話……。名雲はいまや、ただの渋いおっさんになってしまった……。時代に取り残され、スマホすら扱えない彼のもとに、若さあふれる女子高生・真白が助手希望で押しかけてきて――!?(『まったく最近の探偵ときたら』あらすじ: KADOKAWAより引用)


『まったく最近の探偵ときたら』とくれば、『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』のような推理モノを想像してしまいますが、実際には時代遅れの元名探偵名雲と女子高生・真白の2人が繰り出す探偵日常ギャグもの。テンポの良いギャグとゆるい展開がじわじわとくる、顔芸好きにもおすすめな一冊です。



⑪ トリマニア


出典:©︎ トリマニア

トリマニア共和国──。世界で唯一、背中に翼を持つ人々が住まう国。そんな謎めいた国に留学を決めた少女・あかり。彼女はトリマニア共和国で何と出会い、何を見つけるのか?(『トリマニア』あらすじ: ガンガンONLINEより引用)


『トリマニア』は、大笑いはしないけれどもくすくす笑ってしまう系の脱力系ギャグ漫画。ヤケになって鳥人間の住む「トリマニア」へ留学を決めたあかりとトリマニアで知り合った男女たちが繰り広げるお話。性格を鳥に当てはめたキャラクター達が辛口で淡々と本質を突いてきます。ストーリー四コマの形式で、1ページで4コマの横長構成は結構読みやすいですよ。


⑫ ブスに花束を


出典:©︎ ブスに花束を

田端花はネガティブ思考のボッチ喪女JK。早朝の教室でヒロイン気取りで浮かれていたところを、クラス一のイケメン・陽介に目撃されてしまい…!? この恋、きっとあなたも応援したくなる!自虐系喪女コメディ!(『ブスに花束を』あらすじ: KADOKAWAより引用)


ブスが、イケメンと仲良くなって徐々に暗い世界から明るい世界に出てゆく…『ブスに花束を』は、キチンとブスなヒロイン田端の自虐満載ギャグ漫画、自虐真っ最中にツッコミが入るのが面白い。魅力的なヒロインに加えヒーロー上野くんの爽やかさに圧倒、ライバルにも嫌みがなくてとても楽しく読めますよ。


⑬ のぼる小寺さん


出典:©︎ のぼる小寺さん

ボルダリング部に所属する小寺さん。クールなのかと思ったら、だれにでも礼儀正しく、部活には一生懸命。クラスで孤立している人とも仲が良く、部活には誰よりも先に来て、備品の掃除をしているような、心優しい普通の女の子。一体この子はなんなんだ……? 彼女の、ミステリアスでささやかな日常をそっと覗き見る、新感覚日常コメディ!(『のぼる小寺さん』あらすじ: アフタヌーンコミックス より引用)


ここから日常系漫画をご紹介。ボルダリングに打ち込む不思議女子・小寺さんとその周辺の人々を描いた物語。淡々とボルダリングに取り組み続ける小寺さん。そこから周りが変化していくつくりは面白い。緩急が無くてひたすらゆるゆるなおすすめの日常マンガです。


⑭ ガヴリールドロップアウト


出典:©︎ ガヴリールドロップアウト

天使学校首席の天使が地球にやってきた! ……が、地球に馴染みすぎて学校サボりまくりのネトゲ三昧、自堕落生活。駄天使と化したガヴリールが贈るスクールコメディ!(『ガヴリールドロップアウト』あらすじ: KADOKAWAより引用)


2017年冬アニメとなった人気作『ガヴリールドロップアウト』は、悪魔のような天使ガヴリールと天使のような悪魔ヴィーネ、この2人を軸に人間界にやってきた色々な天使や悪魔たちを描くコメディ漫画。ゆるさとキャラのテンションが丁度いい作風、頭を空っぽにして楽しみましょう。


⑮ テンジュの国


出典:©︎ テンジュの国

十八世紀、チベット。山間のとある村に住む13歳の医者見習いの少年、カン・シバ。ある日、薬草採取から帰宅すると、家には嫁ぎ先に向かう花嫁とその一行が滞在していた。花嫁の名前は、モシ・ラティ。彼女は、異国からはるばるやってきたカン・シバの花嫁だった…! 心優しい少年と不思議な花嫁が織りなす、チベットの日常が満載の、ほのぼの物語。(『テンジュの国』あらすじ: 週刊少年マガジンコミックス より引用)


なんという可愛い2人!薬草や美味しい食べ物満載の、チベットの日常がのんびりと描かれています。その中に可愛い夫婦未満の2人がとても初々しくてほのぼの。 絵柄はあっさりめなんですが、衣装や装飾品が丁寧に書き込まれていて読みごたえもたっぷりな良作です。


⑯ だんしんち


出典:©︎ だんしんち

立川にあるボロアパートで一人暮らしをする大学2年生・壇野心志、通称「だんしん」の部屋は友人達の溜り場になっていた。3C男子(童貞・コミュ症・貯金ゼロ)のだんしんを筆頭に、天然マイナスイオン系男子・ぐーぐー、ドSなサブカルクソメガネ・シャンピが集う部屋には、ゆるっと楽しい時間が流れていく…。(『だんしんち』あらすじ: KADOKAWAより引用)


大学生3人がだんしんのアパートに集まり日常をワイワイと過ごすゆるっと緩い話。こうやってわちゃわちゃとできる時間や間柄って貴重だなあと感じながら、笑いありときどき涙ありでとても面白く読める日常コメディ。


⑰ ゆるキャン△


出典:©︎ ゆるキャン△

富士山が見える湖畔でキャンプをする女の子、リン。自転車に乗り富士山を見にきた女の子、なでしこ。二人でカップラーメンを食べて見た景色は…。読めばキャンプに行きたくなる。行かなくても行った気分になる。そんな新感覚キャンプマンガの登場です!(『ゆるキャン△』あらすじ: まんがタイムきららフォワードより引用)


女の子たちのゆるい日常という定番ジャンルにキャンプというアウトドアな題材て参戦した『ゆるキャン△ 』。女の子たちのやりとりのゆるさを包み込むような山の空気感が際立っていて、最高の雰囲気。随所にアウトドア用品の解説がされていてキャンプをした事のない初心者でも楽しく読めて勉強になる一冊。

おすすめのスポーツ漫画


数多くの名作を産み出しているスポーツ漫画・部活から面白くて熱くなれるおすすめの作品をご紹介したいと思います。


① 灼熱カバディ


出典:©︎ 灼熱カバディ

カバディはネタじゃない…熱いスポーツだ!スポーツ嫌いの元サッカー有名選手・宵越竜哉(高1)のもとに、ある日『カバディ部』が勧誘に! 「カバディなんてネタだろ(笑)」と内心バカにしつつ練習を見に行くと、そこではまるで格闘技のような激しい競技が行われていて……!!! (『灼熱カバディ』あらすじ:裏少年サンデーコミックスより引用)


スポーツ嫌いで有名な元サッカー選手の主人公・宵越の元にやってきた勧誘は「カバディ部」。仲間の大切さや協力の楽しさをしってカバディに没頭していく過程がじっくりと描かれています。スポーツ嫌いなのに、それ以上に負けず嫌いな宵越の性格が良い!もの凄い迫力で熱量も灼熱の良作です。



② ハイキュー


出典:©︎ ハイキュー

おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?(『ハイキュー』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


身体能力はあるのにチームメイトがいなくて経験を積むことができなかった日向と、才能抜群なのにチームメイトとうまく関係を築くことができなかった景山。 中学ではネットを挟んで敵同士だった2人が同じ高校で再会して少しずつ変わっていくおすすめの熱い漫画。スピード感や迫力あるシーンの表現が抜群で鳥肌間違いなしです。



③ 弱虫ペダル


出典:©︎ 弱虫ペダル

ママチャリで激坂を登り、秋葉原通い、往復90km!!アニメにゲーム、ガシャポンフィギュアを愛する高校生・小野田坂道、驚異の激コギ!! ワクワクの本格高校自転車ロードレース巨編!!(『弱虫ペダル』あらすじ: 少年チャンピオン・コミックス より引用)


アニメにゲームやフィギュアを愛するオタク高校生×自転車ロードレースの組み合わせが面白い大人気スポーツ漫画。最初は普通のオタク高校生に見えた主人公が、実は凄いのだと暴かれていくたびにゾクゾク!巻数は多いですが読み始めるとページを捲る手が絶対止まらなくなる傑作です。



④ ダンス・ダンス・ダンスール


出典:©︎ ダンス・ダンス・ダンスール

主人公・村尾潤平は中学二年生。幼い頃にバレエに魅了されるも、父の死をきっかけに「男らしくならねば」とその道を諦める。バレエへの未練を隠しながら格闘技・ジークンドーを習い、クラスの人気者となった潤平だが、彼の前に、ある日転校生の美少女・五代都が現れる。母親がバレエスタジオを経営する都に、バレエへの興味を見抜かれ、一緒にやろうよと誘われるが――!?(『ダンス・ダンス・ダンスール』あらすじ: ビッグコミックスより引用)


幼い頃、あるバレエダンサーの踊りに圧倒された主人公は、バレエの虜になるのですが、男らしさに拘りやめてしまいます。しかしどうしても想いを断ち切れず…。物語の展開が各章ごとにゴールに向かって一気に盛り上がっていくのがたまらなく面白い!読んでいて心地よいリズムに包まれる良作です。



⑤ GIANT KILLING


出典:©︎ GIANT KILLING

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる!達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる!『U-31』原作者と俊英がタッグを組んだ、これがフットボール漫画の新スタンダード!!(『GIANT KILLING』あらすじ: モーニングKCより引用)


元選手だった破天荒な主人公が、低迷していたチームを監督として建て直していく珍しい設定のサッカー漫画。単なる破天荒ではなく、観察眼や幾多の作戦を有する策士。熱血ではない、でも心は熱い監督がとてもいい味出しています!すごくワクワクするおすすめの漫画です。



⑥ ボールルームへようこそ


出典:©︎ ボールルームへようこそ

俊英が贈るダンススポーツ青春譚、開幕! その一歩(ステップ)で僕は変わる――。平凡な中学生、富士田多々良(ふじた・たたら)は将来の夢も特に無く、無為な日々を過ごしていた。そんなある日、謎のヘルメット男に出会った多々良は訳もわからず連れ去られてしまう。男が向かった先は……何と社交ダンスの教室だった。ダンスの世界に一歩を踏み出した多々良の日常が、みるみる変わり始める――!! 剥き出しの才能が描く“ボーイ・ミーツ・ダンス”!! 踊り手の魂が交錯する舞踏室(ボールルーム)で繰り広げられる、激アツ! ダンスストーリーに酔いしれろ!!(『ボールルームへようこそ』あらすじ: 講談社コミックス月刊マガジンより引用)


競技ダンスのお話。社交ダンスという題材は変わっていますが、ベタなスポ根漫画…もちろん面白いベタです。まず、弱気な主人公・多々良が、人の動きの模倣と集中力を武器に変わってく様子がすごく面白い!主人公が急激に成長していく漫画ってやっぱり良いなあ。そして、ダンスシーンの熱量と疾走感が凄すぎます。社交ダンスを全く知らなくてもその美しさがグングン伝わってきます。



⑦ アオアシ


出典:©︎ アオアシ

愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」のユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、ここから急速に回り始める!!(『アオアシ』あらすじ: ビッグコミックス より引用)


物語は、ユースのセレクションという過酷な選抜環境からスタート。それまで直感でサッカーをしていた主人公がユースで技術や戦略を学んでプロを目指します。多少のチートはありますが地道な努力の積み重ねや成長して行く姿がしっかりと描かれていて思わず応援したくなるおすすめの良作です。


⑧ ダイヤのA


出典:©︎ ダイヤのA

中学全国大会を目標としていた沢村栄純(さわむら・えいじゅん)。最後の大会は自らの暴投で敗退してしまう。仲間とともに高校でリベンジを誓うなか、名門、青道高校野球部からスカウトが来る。見学に訪れた沢村は、いきなりエリート校の洗礼を受けることに!名キャッチャーの呼び声高い御幸一也(みゆき・かずや)との出会いが沢村の高校野球への情熱を目覚めさせる!!(『ダイヤのA』あらすじ: 講談社コミックスより引用)


中学最後の試合に投げた本能の一球を見込まれ、王者青道高校にスカウトされる主人公。最初は渋るものの、そこでの練習で天才捕手の御幸先輩に出会うことで入学を決意します。主人公は、熱くて真っ直ぐで仲間思い、青春スポーツ漫画として素直に感動できる傑作です。



⑨ 少年ラケット


出典:©︎少年ラケット

記憶を失った少年・イチロー、そのイチローと2年前に再戦の約束をし、行方を追い続けたヨルゲン…。2人の少年の運命の再会をキッカケに、止まっていた“時間”が動き始める!! 世界最速の球技・卓球に青春を懸けた少年少女の物語が今、始まる!!(『少年ラケット』あらすじ: 少年チャンピオンコミックスより引用)


卓球経験者なのに記憶喪失で、だけど技術は体で覚えている主人公。彼との再戦を目標にしていた友人の登場によって記憶の一部、卓球の楽しさが甦っていきます。かわいらしい絵柄ながら爽やかで熱い戦いが描かれています。全13巻で完結済みです。

おすすめの部活・サークル漫画

青春を燃やすスポ根物語、部活やサークル活動の様子を描いた漫画もやっぱり熱くて面白いですよ!


① ブルーピリオド


出典:©︎ ブルーピリオド

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!(『ブルーピリオド』あらすじ: アフタヌーンKCより引用)


器用貧乏で特に打ち込めるものが無かった八虎が絵に出会い熱中していく異色の現代美術+受験モノ。未体験の感覚に触れて視野の広がる楽しさ、描けない悔しさなど美術を巡る様々な感情が存分に描かれていてとにかく熱くなれます!絵なのに!もの凄く面白いおすすめ作品。


② この音とまれ!


出典:©︎ この音とまれ!

先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?(『この音とまれ!』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)

琴を題材にした王道青春部活モノ、廃部寸前の箏曲部の話です。先輩が卒業し気弱な部長一人となってしまった箏曲部に不良少年と琴の名門の跡取り娘の新入部員がやってきます。青春、恋愛、成長と盛りだくさんなのにひとつに綺麗にまとまっていて次が気になって仕方のないストーリー展開。音の表現力がすごい!


③ 映像研には手を出すな!


出典:©︎ 映像研には手を出すな!

アニメ制作×女子高生、青春冒険譚! アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す! (『映像研には手を出すな!』あらすじ: ビッグコミックス より引用)


誰もが心に抱いていた空想を現実に描き起こしたおすすめの一冊。好きなものを形する喜びと楽しさに溢れていて、ワクワク感が凄い!秘密基地とか荒廃世界などを妄想するのが好きな人なら心に突き刺さる作品だと思います。

おすすめのホラー・サスペンス漫画


お次はホラー漫画、ミステリー・サスペンス漫画からおすすめ漫画をご紹介。グロ描写などの苦手な方は気をつけてゾクゾクを楽しんでください!完結済みのおすすめホラー漫画はこちらでご紹介しています。



① オキテネムル


出典:©︎ オキテネムル

突如、現れた謎の寄生生物。寄生した人間を奇妙でおぞましい姿に変化させ異常な行動をとらせるという…。一方、高校生・カナタの通う学校では商店街で目撃されたという“人喰いキリン男”のウワサが広まっていた。それは、想像を絶する惨劇の始まりだった。謎の核心となる“オキテネムル”とは?カナタは奇妙な戦いに身を投じることになる……!(『オキテネムル』あらすじ: 漫画アクションより引用)


謎の寄生虫に取り付かれると頭がキリンを始め色んな動物の頭と入れ替わって人間を襲う。主人公・カナタは感染者のしるしを見る能力「オキテネムル」を持っていて、外部情報調査局のシキ達と手を組み、その力を使って感染を食い止めようとします…グロいシーン多めですが、人の頭が異形に変するインパクトや主人公の不思議な力の描写で畳み掛ける様に読ませます。オススメです。



② 双亡亭壊すべし


出典:©︎ 双亡亭壊すべし

震撼のスペクタクル・モダン・ホラー!大正時代より、東京・沼半井町に傲然とそびえ立つ奇怪な屋敷、名を「双亡亭」。立ち入った先で闇と出会ってしまったら、もはや己は己でなくなるだろう。遺恨を辿る者達はその門戸へと導かれ、集い、挑む。おぞましき屋敷を破壊する為に…!! (『双亡亭壊すべし』あらすじ: 少年サンデーコミックス より引用)


幽霊屋敷双亡亭は、国を挙げて壊そうと重機を使っても自衛隊が動員されても壊れることはなく、ここに入った者は二度と出られなかった…。タイトル通り双亡亭を壊そうとする話で、不気味さに引き込まれます。濃くて熱量のある絵も作品の雰囲気とすごく合っていますよ。



③ カラダ探し


出典:©︎ カラダ探し

友人の遥から「私のカラダを探して」と依頼された明日香たち。それは、学校に伝わる“赤い人”の怪談を予感させるものだった――。早くすべてのカラダを見つけなければ、永遠に同じ日が繰り返され、何度も“赤い人”に殺されると言うが…。(『カラダ探し』あらすじ: ヤンマガKCスペシャルより引用)


赤い人に八つ裂きにされ校舎隠された生徒の体パーツを探さなければならないホラー。バラバラになったカラダのパーツを探し求め、何が何やらわからないまま夜の校舎を彷徨う6人。恐怖と焦燥で少しずつチームワークが崩壊していく様子を描くのがすごく上手くて怖いのに面白いおすすめの漫画。



④ りんたとさじ

出典:©︎ りんたとさじ

眼鏡が印象的な青年“りんた”と、明るく情熱的な女の子“さじ”。恋人同士のはずなのに、ふたりはなぜか微妙な関係。それは彼らの行くところ、予想を裏切る恐怖と不条理が待ち受けているから…。繊細で緻密な独特のタッチと、ユニークなキャラクターが新鮮な著者の初コミックス。リアルな現実と、悪夢のような非現実が交錯し読者を奇妙な世界へといざなう、予想を裏切る面白さの異色青春ホラー連作シリーズ。(『りんたとさじ』あらすじ:ソノラマコミックスより引用)


筆者初作品らしく、絵は拙いところもあるのですが、逆にそれがゾクゾクさせる一冊。1話完結形式のホラー漫画で、気味の悪い、じんわりとした得体の知れない恐怖を扱ったストーリーです。出だしはコメディタッチなのですが、自然な流れでがらりと空気が変わってはっとします。関西地方の大学生カップル、メガネ美青年『リン太』と『さじ』の日常に起こる奇妙な出来事が描かれているのですが、背筋がゾっとする怖さ!ホラー好きの評価も高いかなりおすすめの一冊ですよ。




⑤ サユリ 完全版

出典:©︎サユリ 完全版

「僕の家族が、死んでゆく……」伝説的ホラーコミック「サユリ」に描き下ろしエピソードを加えた完全版!(『サユリ』あらすじ: バーズコミックス スペシャルより引用)


こちらの作品、最後にお婆ちゃんの壮絶な復讐劇となるのがただのホラー漫画と違う所。強いお婆ちゃんってのが魅力的で、お陰で読後感がスッキリ爽やか。念願のマイホームを買い、幸せの絶頂を迎えるはずだった家族が、その家に住み着く霊のせいでバラバラに壊されます。ボケていたお婆ちゃんが正気になって、霊に同じ思いを体験させるために前住んでいた家族を探し、そして…。理不尽なことをしてくる霊が憎いってなる面白さのあるお話。



⑥ ミスミソウ

出典:©︎ミスミソウ

廃校が決まっている田舎の学校に転校した春花。最後の卒業生となるクラスで春花を待っていたのは、鬱屈した環境の中、静かに狂い始めたクラスメイトによる陰惨なイジメだった――。(『ミスミソウ』あらすじ: ぶんか社コミックスより引用)


もう一冊、押切蓮介さんの作品をご紹介。『ミスミソウ』表紙の美しさに対して内容のエグさが際立つひたすら暗い漫画です。東京から過疎地に引っ越してきた春花が廃校直前の中学校で壮絶なイジメに耐える中、加害生徒による自宅への放火殺人により両親を亡くします。それを機に、春花の加害生徒たちへの冷酷な復讐劇が始まって…。それぞれのどうしようもないくらいの絶望がじりじりと伝わってきて読むのが辛い一冊。まあ、面白いんですが人に勧めると引かれそうと思いながらのご紹介でした。




⑦ 渋谷金魚


出典:©︎ 渋谷金魚

平凡で、冴えない毎日を過ごす少年・月夜田初。その予定調和な日常は突如として終わりを告げる…。大都市・渋谷に大量発生した“人喰い金魚”!大きい“金魚”も小さい“金魚”も、人を喰って、喰って、喰いまくる!! ハチ公も、スクランブル交差点も、センター街も。渋谷に襲い来る未曾有の大パニック!!(『渋谷金魚』あらすじ: ガンガンコミックスJOKER より引用)


理不尽系パニックホラー『渋谷金魚』、どデカい金魚の群れが突然襲ってくるというトンデモ設定。なんの捻りもなく渋谷に人喰い金魚が現れるお話。色々な人にスポットを当てて、どう生き抜こうとするかが描かれています。この作品を読むと結構金魚に嫌悪感が…。


⑧ 喰猟教室


出典:©︎ 喰猟教室

ある夜、浦谷翔は奇妙な生き物が人を喰うところを目撃してしまう。化け物に気づかれ、喰われると思った瞬間、気を失ってしまった。翌朝、目を覚ますと自分の部屋にいた翔は、夢なのか現実なのか半信半疑のまま学校へ向かった。すると教室の黒板に「このクラスには人を喰う化け物がいる」という貼り紙があり――。一人、また一人とクラスメイトが消えてゆく、ホラーサスペンス堂々開幕!(『喰猟教室 』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


学園パニックホラー漫画『喰猟教室』。高校生の主人公は公園で人を喰らう怪人を目撃します。翌日、クラスメイトが一人ずつ惨殺されていく。ゾンビが殺しているのか、それともクラスの中に別に犯人がいるのか…恐怖がクラスメート達の中に増殖していきます。綺麗な絵でかなりグロいので注意。


⑨ 怪物事変


出典:©︎ 怪物事変

田舎の静かな村で、家畜が次々と変死するという奇妙な事件が起きておりました。事件解決の為に東京から呼ばれた「隠神」という派手な格好の男。調査の途中で男は、村に住む「泥田坊」と呼ばれる不思議な雰囲気の少年と出会うのでございます。数奇なる怪物物語、これより始まり始まり──。(『怪物事変』あらすじ: ジャンプコミックスより引用)


屍鬼と人間から生まれた感情も痛みもわからない半妖の夏羽が主人公。出だしはシリアスですが、段々とライトな感じになる妖怪退治もの。といっても事件自体はほのぼの系ではないのに何かほのぼのするのはキャラがいいから。グロや蟲描写なんかが苦手でなければとても読みやすくて面白い作品です。


⑩ 虚構推理


出典:©︎ 虚構推理

怪異になってしまった一人の少女と、怪異にさえ恐れられる一人の男が出会った時、生まれるものは――!? “推理”、“妖怪”、“都市伝説”、“恋”……予測不可能な物語が幕を開ける!!(『虚構推理』あらすじ: 講談社コミックス より引用)


怪異の知恵の神として妖怪たちに慕われる女子高生と、妖怪たちから恐れられる青年のラブコメ風味なホラー漫画。超常の力を持つ2人が妖怪や幽霊を相手に推理を繰り広げます。バトルも見応えがあって面白いですよ!


⑪ 応天の門


出典:©︎ 応天の門

時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!?(『応天の門』あらすじ: BUNCH COMICSより引用)


知識と才はあるのですが世間知らずの学生、菅原道真と女好きで軽薄な在原業平の2人が都で起きる不可思議な事件を解決していく話。平安という特殊な時代設定に依った謎解きと解決の仕方が新鮮です。陰陽師シリーズが好きな人、ミステリー・サスペンスものが好きな人なら絶対気にいると思います。


⑫ 死役所


出典:©︎ 死役所

お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“助けたこと、後悔してるんです。…こんなことを考えてる、自分が嫌で…”命を棄ててまで、守りたいものはありますか?(『死役所』あらすじ: BUNCH COMICS より引用)


死んだ人たちが成仏をするために手続きをする死役所。一話一話が短めでサクサクと読めるのにこの何とも言えない後読感。人の死には様々な背景があって、社会問題も風刺されているので色々と考えさせられる漫画です。

ヒューマンドラマ・お料理漫画


最後は色々と考えさせられることの多いジャンル、ヒューマンドラマ漫画からおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。


① The Mark of Watzel


出典:©︎ The Mark of Watzel

TVドラマ『怪傑ワッツェル』で人気を博した俳優ジェイソンも、今や詐欺まがいのしがないセールスマン。そんなジェイソンのもとに「病で寿命を宣告された娘・エリンを騙してほしい」との依頼が。『怪傑ワッツェル』が大好きなエリンを前に、ジェイソンは再びヒーローになれるのか…。(『The Mark of Watzel 』あらすじ: ヤングジャンプコミックスより引用)


テーマは、冴えない人が誰かにとってのヒーロー。落ちぶれた元俳優、臆病な父親、いつも笑顔だけど自信のない心理療法士。三人の素敵なおじさんたちと病と闘う少女のとても優しい物語。難病の少女はもちろん、大人達もそれぞれの立場で必死に戦っていて後半は涙。一巻完結ですがかなりの完成度の高さ!おすすめです。




② 七つ屋志のぶの宝石匣



出典:©︎ 七つ屋志のぶの宝石匣

東京下町の老舗・質屋を舞台に、宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶ(しのぶ)とイケメン宝石外商・顕(あき)が織りなす、キラッキラの人間ドラマ。(『七つ屋志のぶの宝石匣』あらすじ: KC KISS より引用)


質流れ品となった名家の青年・顕定とその婚約者・志のぶ。『七つ屋志のぶの宝石匣』は、のだめカンタービレを彷彿とさせる会話のテンポそのままに、宝石商と質屋が舞台の話。志のぶには天賦の宝石鑑定眼力があり、金銭的な価値があるかだけではなく、その石にまつわる気のようなものまで感じ取ることができます。宝石の知識と質屋でのあれやこれや、そしてちらちらと見え隠れする謎にぐんぐん引き込まれます。




③ 幸色のワンルーム


出典:©︎ 幸色のワンルーム

その日、少女は誘拐された。しかし、それは少女にとって一縷の希望にかけた生活の始まりだった。少女は誘拐犯に結婚を誓い、誘拐犯は少女にたくさんの“幸せ”を捧ぐ。被害者と誘拐犯の関係なのに―――どうしてこんなに温かいの?(『幸色のワンルーム』あらすじ: ガンガンコミックス より引用)


お兄さんと幸誘、拐犯と被害者の関係なのに衝撃的なほどの切なさと温かさを含んだ作品。嘘で塗り固められた不安定な関係の中にも虚構かもしれない幸せがあって、お兄さんから与えられる幸せで少しずつ麻痺していた幸が変わっていく…読んでいて心がヒリヒリしっぱなし。




④ 悪舌のモルフォ


出典:©︎ 悪舌のモルフォ

毒舌<美少年>×元<美少年>小説家、歪んだ2人が奏でる望春哀歌。スランプで何も手のつかない小説家の久月(くづき)。失意の底にいる彼の前に現れたのは、少女と見まがう美貌の持ち主・芦川帝(あしかわみかど)。帝は久月に対し、3つの契約を持ちかける。こうして2人の奇妙な主従関係が始まるのだが――。これは、その小説家が描いた毒舌美少年との、1つの約束の物語。(『悪舌のモルフォ』あらすじ: シリウスKC より引用)


とにかく美少年をいかに文学的な表現を用いて妖艶に描くかというフェチズムに特化した作品。主人公の一つ一つのセリフは、人生で挫折を経験した事のある人であれば何かと心にグサグサと突き刺さるものがあると思います。美少年×文学が好きな方にはかなりおすすめの漫画ですよ。




⑤ Under the Rose


出典:©︎ Under the Rose

19世紀英国。没落貴族である侯爵家の娘・グレースは愛人のロウランド伯爵宅で謎の死を遂げた。彼女の息子ライナスとロレンスは実父のロウランド伯爵に引き取られるが、ライナスは母の死にロウランド家の人々が関わっていると疑念を抱く。真相を究明しようとするライナスの孤独な闘いが始まった――。(『Under the Rose』あらすじ: バーズコミックスデラックス より引用)


祖父の侯爵家から、父のロウランド伯爵家へ、息子として引き取られたライナスと弟ロレンス。ライナスは父の家で亡くなった母の死の真相を探る…というお話。全体を流れる暗くて退廃的な雰囲気、重い、辛い、幸せ感がない、なのに続きが気になる濃厚な作品。…できれば相関図が欲しいです。


⑥ 乙嫁語り


出典:©︎ 乙嫁語り

美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!(『乙嫁語り』あらすじ: BEAM COMIX より引用)


19世紀の中央アジアが舞台、姉さん女房で嫁いできたアミルの目から、そこでの生活や文化を描いたおすすめの傑作。緻密な絵で表現される縫い物や表情、雄大な景色などただの癒し漫画ではありません。あまり行くことのない国の異文化に触れられてとても興味深く楽しめますよ。


⑦ マグメル深海水族館


出典:©︎ マグメル深海水族館

マグメル深海水族館は、東京湾の水深200メートルにある世界唯一の水族館。ここでは、深海に潜む生き物たちを身近に観察することができる。清掃員のアルバイトとして働くことになった天城航太郎は、深海生物が大好きで、少し引っ込み思案な青年。ある日、館長の大瀬崎湊人に出会ったことで、彼の人生に変化が訪れる――。深い海の底で生きる深海生物たちの魅力とひとりの青年の成長を描く、心あたたまる物語が始まる。(『マグメル深海水族館』あらすじ: BUNCH COMICS より引用)


水深200メートル、電車一本で行ける世界初の深海水族館にあこがれて清掃員になった航太郎。深海生物とも周りの人達とも触れ合いが増えて…。丁寧に描かれる深海の生物とそれに関わる人々をゆっくりとしたテンポで描いてものすごく癒されます。深海好きさんには是非とも読んで欲しいニッチな趣味の漫画。


⑧ きのう何食べた?


出典:©︎ きのう何食べた?

鮭とごぼうの炊き込みごはん、いわしの梅煮、たけのことがんもとこんにゃくの煮物、栗ごはん、トマトとツナのぶっかけそうめん、鶏肉のオーブン焼き、ナスとトマトと豚肉のピリ辛中華風煮込み、いちごジャムetc.……(『きのう何食べた?』あらすじ: モーニング KCより引用)


短編連作形式で進む『きのう何食べた?』は、ゲイカップルのお話。そして、お料理漫画でもあるという、ちょっと異色な組み合わせ。2人を取り巻く日常の一コマの後にシロさんの夕ご飯調理描写で締める構成。もう出てくる料理美味しそうなのばっかりでレシピ本としても使えます!料理、性、家族、など色々と考えさせられる1冊です。


⑨ 舞妓さんちのまかないさん


出典:©︎ 舞妓さんちのまかないさん

ここは京都のど真ん中にある花街。舞妓さんたちが深夜、お仕事を終えたあと帰ってきて、共同生活を送っているのは、「屋形」と呼ばれるおうちです。とある屋形で「まかないさん」として舞妓さんたちに毎日の食事を作っているのは、なんと弱冠16歳の少女・キヨ。彼女がまかないさんになったのには、ある意外な理由があって――。華やかな花街の舞台裏、普通の日のごはんを通して、温かな人間模様が描かれます。(『舞妓さんちのまかないさん』あらすじ: 少年サンデーコミックススペシャルより引用)


舞妓になるために京都へ来たはいいものの才能が無く、地元青森に戻ろうとしたときにまかないの仕事を任されるー。不思議なまったり、ゆったりした料理系漫画『舞妓さんちのまかないさん』。派手さはなくでてくる料理もごく普通のものが多いのですが、ほっこりとした雰囲気が素敵すぎます。

まとめ

【2018年版】おすすめ漫画 50作品!面白い漫画を厳選してジャンル別に人気作、新作から厳選して50作品ご紹介してきました。気になる作品があれば是非手に取ってみて下さいね。

おすすめの小説 35作!面白い小説だけを人気作・話題作中心にご紹介。

おすすめの面白い小説を人気作・話題作を中心にざっくりジャンル別にご紹介していきたいと思います。ジャンルとしてはミステリー小説、青春・恋愛小説、ファンタジー小説、家族・日常小説、その他あくまでもざっくりと分けています。どれも人気作品なだけによく目にしている作品が多くあると思いますが簡単な感想を添えていますので、まだ読んでいない作品で気になる小説があれば是非読んでみて下さい。

おすすめの面白い小説

それではおすすめの面白い小説 2018年版をご紹介していきたいと思います。ごゆっくりとお楽しみくださいね。

ありえないほどうるさいオルゴール店

北の町の小さなオルゴール店では、風変わりな主人が、“お客さんの心に流れる音楽"をオルゴールに仕立ててくれます。耳の聞こえない少年。音楽の夢をあきらめたバンド少女。不仲だった父の法事で帰郷した男性。長年連れ添った妻が倒れ、途方に暮れる老人。彼らの心には、どんな音楽が流れているのでしょうかーー。 ( 幻冬舎 より引用)


読後の心地良い余韻を楽しみたいならこの本がおすすめ。北の港町にある小さなオルゴール店。そに来たお客さんの物語を集めた心温まる短編集です。そこは心の中に流れる曲を聞きとりオルゴールとして差し出してくれる不思議なお店。この設定だけでもすでにほっこりしますよね?そのオルゴールの音色は、手にした人達の未来への一歩へと繋がって…という話。ゆったりと優しい気持ちになりながら読み進めて迎える最後の2編では、全てがつながってさらにほっこり!

星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

郊外の桜野町にある桜風堂書店を託され、昔の仲間たちとともに『四月の魚』をヒット作に導いた月原一整。しかし地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出される。そのオーナーが持ちかけた意外な提案とは。そして一整がその誠実な仕事によって築き上げてきた人と人とのつながりが新たな展開を呼び、そして桜野町に住む桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡を巻き起こす。 (PHP研究所より引用)


癒しの本をもう一冊。‪ 『桜風堂ものがたり』の続編で本を愛する人々の奇跡の物語。山間の小さな書店を受け継いだ主人公が苦労しながらも様々な人達の助けを受けて大きなイベントを企画していきます。そしてイベント当日におこる奇跡とは…。主人公の誠実な人柄が呼び寄せる人たちもまた良い人ばかり!ストレスを全く感じさせず読めてとても癒されますよ。

風神の手

彼/彼女らの人生は重なり、つながる。隠された“因果律”の鍵を握るのは、一体誰なのか―章を追うごとに出来事の“意味”が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化した長編小説。 (朝日新聞出版より引用)


川沿いにある狭い地域での3世代にわたる連作短編集。ある事故が登場人物達の運命を変え、思わぬ影響を及ぼして行きます。ほんの些細なことがある人に影響を与え、またその人が誰かに影響を与えて…最初のきっかけは何てことのない出来事ですがバタフライエフェクト的に繋がる繋がる!それぞれの話でそれぞれの味わいがあって面白いですし、全てが繋がって集束して行く様はお見事です。読後は暖かで幸せな気持ちに包まれますよ!

さざなみのよる

小国ナスミ、享年43。その死は湖に落ちた雫の波紋のように家族や友人、知人へと広がり――命のまばゆさを描く感動と祝福の物語!( 河出書房新社 より引用)


主人公ナスミの死が家族や友人たちの視点から描かれた連作短編集で、人との繋がり、生きることの意味を考えさせられるおすすめの小説。ナスミの深い優しさからくるさばさばとした言葉と、それを受けとめる人のピュアな気持ちがひたすら胸を打ちます。とても幸せな読後感。

蜜蜂と遠雷

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。(幻冬舎より引用)


国際的なピアノコンクールに挑む若きピアニスト達のお話。出演者の成長や心の動きがとにかく丁寧に描かれています。この作品のレビューでよく見かける『本から音が聴こえてくる、色が浮かび上がってくる、光や闇、匂いや風や温度すらも感じる』などの感想…全て本当でした。頭の中で壮大な音楽を感じることの出来る傑作ですよ!

羊と鋼の森

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。
(文藝春秋より引用)


ひとりの青年が調律師を目指し、成長しながら今後の指針をみつけていくお話。丁寧で優しい文体なので、読み始めてすぐに物語への期待が高まります。ピアノ、そして調律、その2つだけがある世界を描き、静けさの漂う森の中にいるような感覚になりました。ものすごく盛り上がる訳ではないのですが、しっとりと、でもしっかりと心に残る物語です。「蜜蜂と遠雷」とセットで読めば、より楽しめるかもしれません。

海の見える理髪店

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。( 集英社 より引用)


第155回直木賞受賞作、ささいなことで意地をはったりするのが『日常』だけど、ちょっと違う角度から見るだけで、優しくなれるって気付かせてくれる6編からなる短編集。全てが家族に関係する話でどの話も切なさの中に温かさを感じる直木賞受賞作に相応しい珠玉の逸品。感動する本を読みたい人にはおすすめですよ!いい話だったなあ。

ののはな通信

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。不器用にはじまった、密やかな恋。けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。( KADOKAWA より引用)


ののと、はなの2人の間で交わされた全編書簡形式の小説。多感な高校時代から40代までの20年間にわたって交わされる2人の激しい愛と友情を綴った物語です。手紙から浮かび上がる2人の姿は、危なっかしく感じたり、時には可愛らしかったりと目が離せませんでした。2人の結末がどうなるのかが気になって、一気読み間違いなしの傑作です。

旅猫リポート

野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。(講談社文庫より引用)


5年暮らした愛猫・ナナの新しい飼い主を探す、サトルとナナの旅のお話です。動物は人の心が分かると言いますが、本当にナナみたいな感じなのかもしれません…猫視点なのでコミカルだけど内容に重みがあって、あたたかい絆に溢れた物語。私の中で、有川浩さんの作品では『阪急電車』が最高だと思っていましたがそれを超える作品かも。

ふたご

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて――。彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。異彩の少年に導かれた少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。(文藝春秋より引用)


SEKAI NO OWARIのSaoriさんによる話題の初小説『ふたご』は、大好きな彼との、友達以上恋人未満の関係を綴ったお話。テレビで多くを語らない印象の彼女の中に溢れる言葉…読み終わりに幸せな気持ちになれる楽い本です。


自分だけを見つめて欲しいという恋心と手の届かない方へと行ってしまいそうな彼の気持ちに心が揺れながら、お互いに成長していく青春小説。一生懸命さとか初々しさみたいなものが伝わってきます。誰もが事実だろうと思うほどリアルな物語を書くということは、とてつもない勇気やエネルギーが必要だったと思います。魂を削って書き上げたということが痛いほど伝わってくる一冊。

青空と逃げる

深夜の電話が、母と息子の日常を奪い去った。疑心、恐怖、そして怒り。壊れてしまった家族が、たどり着く場所は―。母の覚悟と、息子の決意。( 中央公論新社 より引用)


こちらも辻村深月さんの作品で、母子の逃避行の物語。様々な町を舞台にたくさんの人たちの優しさに触れ、母子ともに成長して行く姿はとても良かったです。同時に逃避行の原因となった出来事の真相も少しずつ明らかにされていきます。逃げる動機があまり強く感じられなかった点は少し残念ながら、読了後の爽快感はさすが辻村さん。

毎年、記憶を失う彼女の救いかた

私は1年しか生きられない。毎年、私の記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えた私の前に現れた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。「1ヵ月デートして、僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったら僕の勝ち」。事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき―。この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。( 講談社タイガより引用)


メフィスト賞受賞作。両親の事故後、1年しか記憶を維持できない尾崎千鳥。彼女の前に現れた見知らぬ男に賭けを持ちかけられます。デートを重ねていく中で2人の想いが寄せては離れてを繰り返しつつ、次第に男の正体と真意も明らかになっていくのですが…終盤に想像していた形が一気に引っくり返されて予想出来なかったラストには思い切り泣かされました。主人公たちの気持ちがひしひしと伝わってくる素直で飾り気のない文章もとても良かったです。

幸福のパズル

倉沢みちるは葉山で生まれ育った純粋でひたむきな女の子。高3の夏、老舗ホテルの御曹司の蓮見優斗と恋に落ちるが、花火大会の夜、行き違いから悲しい別れを迎える。5年後、再会した二人は急速に惹かれ合う。好きな人と過ごし、好きな小説を書き、人生で初めて幸せに身を委ねたみちるだったが、それは束の間の“幸福”だった…。何度も引き裂かれながら愛し合う二人が“青い鳥”を探す現代の純愛小説。( 講談社 より引用)


老舗ホテルの御曹司・優斗と人気作家になったみちるとの恋物語。次々に降りかかる不幸な出来事やありえない展開は、少女漫画のようでもありましたが、みちるの純粋さと一生懸命なところに惹かれ応援しながら読みました。章ごとに違う人物の一人称視点で描かれる形式なので誰かしらの登場人物に思わず感情移入して読み進められますよ。

百貨の魔法

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける―。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!(ポプラ社より引用)


村山早紀さんの書く話は暖かい気持ちになるからやっぱり好き。戦後多くを失った人々が力を合わせて復興した奇跡の建物には魔法や奇跡の力が備わり、多くの人々に笑顔を与えてくれます。星野百貨店で起こる素敵な魔法の数々に、日々の生活でやさぐれた私の心も癒やされました。本当に素敵な物語です。

猫だまりの日々

仕事を失った青年の願いを叶えるべく、彼を訪ねてきた猫。かつて飼っていた猫に会えるという噂のある、ちょっと不思議なホテル。猫飼い放題の町で出会った彼と彼女の恋。猫が集まる縁結びの神社で起きた、恋と友情にまつわる出来事。死後に猫となり、妻に飼われることになった男―。人気作家が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。全五編を収録。( オレンジ文庫 より引用)


猫好きさんには表紙からたまらない、5人の作家さんによる猫と人を結ぶファンタジーな物語5編。ちょっと切なさの混じった優しさとぬくもりが胸に残る話が揃っていました。個人的には椹野道流さんの、突然勤務先の倒産を知らされた1日の話『ハケン飯友』が好みでしたが、どの作品もそれぞれの作家さんの個性が出ていてとても面白い一冊です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(角川文庫より引用)


ナミヤ雑貨店のポストに悩み事を書いた手紙を入れておくと翌日、返事が返ってくる…。ポストを通じて、過去と現在がつながる素敵なファンタジー。雑貨店の悩み相談と養護施設にまつわるパズルのピースが時空を超えて結びついていく様子は爽快!読書初心者さんにもおすすめしたいとても読みやすい感動作です。

ウズタマ

周作(28歳)は、シングルマザーの紫織との結婚を控えたある日、唯一の肉親である父親から、謎の通帳を渡される。“誰か”が自分のために振込を続けてくれていたことはわかったが全く心当たりがない。唯一の真相を知る父は、脳梗塞で昏睡状態に。そうなって初めて、父の過去や自分の過去も詳しく知らないことに気づく。その“誰か”を探し始めた周作は、25年前のある傷害致死事件に行く着くのだが…。(小学館より引用)


28歳の結婚を控えた青年が主人公。そして唯一の肉親である父との別れが迫り自分のルーツにつながるものを手繰り寄せていくお話。ミステリーが隠し味となっている、幸せとはなにかを問う家族小説です。不穏な始まりと重たい内容、少しずつ明らかになる隠されていた出来事と、合間に語られる過去の生活。すごく優しくて素敵な読後感でした。読み終えた後で表紙を見ると再び温かい気持ちになれますよ。

ツバキ文具店

ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。( 幻冬舎より引用)


鎌倉を舞台に古い文具店を営みながら人の手紙を代筆する代書屋を営む鳩子さんと、代書の依頼に来た人や個性的なご近所の方々との交流が柔らかく描かれています。実際の肉筆の手紙が挿し絵のように挿入されていて、受け取った人はどんな気持ちになるだろうと想像せずにはいられませんでした。読後とても優しい気持ちになれる一冊。続編となる『キラキラ共和国』もおすすめですよ。

マカン・マラン

ある町に元超エリートのイケメン、そして今はドラァグクイーンのシャールが営むお店がある。様々な悩みを持つ客に、シャールが饗する料理とは?(中央公論新社より引用)


社会のはざまで疲れた人たちが、様々な理由で立ち寄る隠れ家夜食カフェ『マカンマラン』。ここを訪れる常連客達は亭主であるシャールさんの温かいご飯と温かい言葉で抱える悩みや不安をそっとほぐしてもらいます。温かな料理の数々は読み手のこちらも温かな気持ちにさせてくれますよ。どれも特別な話ではないのに、心に染み入るように優しい気持ちになれる一冊。

リップヴァンウィンクルの花嫁

声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが…。岩井俊二が描く現代の嘘と希望と愛の物語。(文藝春秋より引用)


家庭も仕事もなにもかも失った主人公・皆川七海が、嘘に翻弄されながらひとつの愛を見つけるお話で、現代のSNS事情が見事に描かれています。何かを強く訴えかけるでもなく静かに心に寄り添ってくる感じがすごく心地の良い一冊で、決してハッピーエンドではないのかもしれませんが、読了後には幸福感が残りました。

おらおらでひとりいぐも

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!( 河出書房新社 より引用)


第158回芥川賞受賞作品。75歳になろうとする夫に先立たれた老婆の1人語り、全て東北弁で書かれています。愛する夫の死、そして孤独、震えるような悲しみを背負いながら段々と自由になって行く心情が描かれていて、軽くもあり重くもあり、微笑ましかったり、落ち込むように下がったり。静かに泣ける一冊です。

さよなら、田中さん

田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るくたくましいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで生きている。この母娘を中心とした日常の事件を時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で鮮やかに描ききる。( 小学館 より引用)


ユーモアに溢れていて、なお切なく温かい話題作『さよなら、田中さん』は、なんと作者が小学4年生と6年生時の作品を改稿したもの。出版時でもまだ14才の著者、すごい…。おちゃめな小学6年生の花ちゃんとお母さんの、貧乏だけれど力強さとお互いへの思い遣りに溢れる5編の連作短編で、言葉の使い方、心理描写の巧みさ、物語の展開の仕方など、どれをとっても巧いとしか言いようがありません。

ベイビー、グッドモーニング

寿命を三日ほど延長させて頂きました―入院中の僕の前に現れた“死神”を名乗る少女。なんでも死神には、リサイクルのため、濁った魂を集めるノルマがあり、その達成のため勝手に寿命を延ばしたというのだが…。綺麗に死にたいと言う嘘つきな少年、物語の中で自殺した小説家、世界を「良い人」で埋め尽くす計画を立てた青年、誇り高き老道化師。死が迫った濁った魂たちは、少女と出会い、何を選択したのか。優しくて切ない四つの物語。(角川文庫より引用)


ユニクロのTシャツとミニスカートで現れる現実味のない死神の少女と死にゆく人たちの物語が4編。死神に出会った人はやっぱり死んでしまうのですが、逆に『生』が際立つ物語でもあります。自分の運命に向き合ったそれぞれの人生がとても温かかったです。沢山の場面で涙腺が緩むおすすめの感動作品ですよ。

騙し絵の牙

大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!(KADOKAWAより引用)


大泉洋さんを当て書きという話題性もあって読んだ社会派長編小説。大手出版社で雑誌編集長を務める速水。上司から自身の雑誌の廃刊を匂わされたことをきっかけに、組織の思惑に翻弄されながらも懸命に抗う物語です。出版業界の内情を通して「小説」にこだわり続けるひとりの男の生き様が描かれています。そして思わぬどんでん返し。最後には速水がなぜそこまで「小説」にこだわるのかが明かされますよ。

本のエンドロール

彼らは走り続ける。機械は動き続ける。電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われようとも、この世に本がある限り。印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付に載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。( 講談社 より引用)


読書離れが進んで廃れゆく行く印刷会社の若手営業マン視点での、本作りに携わる様々な人々の物語。本の売れない時代でも本を愛し熱意を持って仕事に向き合っていく姿が印象的。仕事に取り組む姿勢や営業スキルなど、大切なことも詰まっています。本が好きな方には是非読んで欲しいおすすめの作品です。

コンビニ人間

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。( 文藝春秋より引用)


友人、家族から奇異な存在として見られコンビニ以外の仕事に適合せず、コンビニ店員として働く為に生まれてきた古倉恵子。恵子の世の中との関わり方や捉え方はとても奇妙なんですが、納得できない訳でもないですし、そんな人がいてもいいとも思いました。 この本を読んでいると『普通』とは何なのか、何が正しくて、何が間違っているのか?よく分からなくなってきます。個人的に面白かったというよりも心をザワつかせられた感じの作品。

消えない月

出版社に勤務する松原とマッサージ師のさくら、二人は、付き合いはじめ、やがて別れる。それで終わりのはずだった。婚約までした男と女の関係は、はじめから狂っていたのかもしれない。加害者と被害者、ふたつの視点から「ストーカー」に斬り込んだ、残酷にして無垢な衝撃作!!(新潮社より引用)


全て自分の都合の良いように解釈する勘違い男と、まわりに心配や迷惑をかけてはいけないと強く出れない女性。ストーカーの被害者と加害者、それぞれの視点から描かれた物語。ストーカーものと知っていて読み始めたのですが、想像以上でもうホラーの域、なのに著者の文章力が高くスラスラと読み進めてしまいました。そしてこの作家さんにしては驚きのラスト…。読み応えたっぷりですが読了後は本当に疲れます。笑

星の子

主人公・林ちひろは中学3年生。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。( 朝日新聞出版 より引用)


宗教にはまる親と、その子供のお話。信仰を推進するわけでもなく、否定するわけでもなく、ただ淡々と一人の人間が宗教と共に生きていく様子が描かれていてお見事でした。決して暗いだけの話ではなく家族の愛も伝わってくる、不穏さと優しさが混在した不思議な感触の作品でした。

罪人が祈るとき

自殺を決意した少年と、息子を自殺で亡くした父親──。同じ空を見上げたとき、ふたりはなにを祈るのだろうか。涙なくしては読めない感動のラスト! 衝撃のデビュー作『ジャッジメント』に続く、初の長編ミステリー。( 双葉社 より引用)


とても重いテーマの1冊。いじめによる自殺で息子と妻をなくした父親。時が経ち、更正の意志もなくターゲットを見つけていじめを続ける少年達。彼らにより同じ境遇に陥る子の前に親身に話を聞いてくれるピエロが現われます…。壮絶ないじめの描写が辛くて何度も挫折しそうになりましたが、読み進めるうちに父親の心が切なくて悲しくて、そしてピエロのペニーの優しさに涙がとまりませんでした。色々と考えさせられる素敵な作品です。

屍人荘の殺人

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!(東京創元社より引用)


この状況下での密室殺人は、まさに極限。見取り図があったり登場人物の紹介があったりと期待が膨らむ形で読み始めたら、今までにない形でクローズドサークルが成立。あれを思う存分に使うとは思いもよりませんでした。世界が一転するような鮮やかなトリックというよりは、複数の謎を1つ1つ丁寧に解き矛盾のない答えを探すというテイストのミステリで、さり気ない伏線の張り方も巧い!緊迫感もあってめちゃくちゃ面白かったです!

このミステリーがすごい!2018年版【国内編】ベスト10作品


未来

「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。 送り主は未来の自分だという……。( 双葉社 より引用)


絶望的な状況にある2人の少女が、未来からの自分の手紙に救われる話。どんなファンタジー作品かと思っていたら、さすがの湊かなえワールド。ラストにつながる人間関係はもう絶品でした。もちろんイヤミスなんですが、2人に幸せになって欲しいという気持ちにさせられるいつもとは少し違った読後感でした。

湊かなえさんのおすすめ作品


かがみの孤城

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 (ポプラ社より引用)


個人的に大好きな作家、辻村深月さんの『かがみの孤城』は、些細なことで、学校での居場所を無くし、行けなくなってしまった少女こころが主人公。部屋の鏡の中に引き込まれ出会った、同じように学校に行けない少年少女たちと…あっという間に物語の世界に入り込んでしまいます。


最後の100ページくらいからは鳥肌がたちっぱなし。特別でない普通の子をこんなに素敵な物語にする力のある辻村さんはやっぱり凄い!色々な世代の人に読んでもらいたいおすすめの作品です。

辻村深月さんのおすすめ作品


希望が死んだ夜に

14歳の女子中学生が、同級生を殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたけれど、動機は語らない。果たして真相は…。メフィスト賞作家が描く、社会派青春ミステリ。( 文藝春秋 より引用)


14歳の2人の少女。一人の少女が遺体で発見され、もう一人は「私が殺しました」と主張します。しかし動機については口を閉ざす…2人に何があったのか?貧困によって希望を失った少女たちの物語。メッセージ性の強い貧困問題を取り扱った作品で、ミステリーとしての真相にも驚かされました。

13・67

現在(2013年)から1967年へ、1人の名刑事の警察人生を遡りながら、香港社会の変化(アイデンティティ、生活・風景、警察=権力)をたどる逆年代記(リバース・クロノロジー)形式の本格ミステリー。どの作品も結末に意外性があり、犯人との論戦やアクションもスピーディで迫力満点。本格ミステリーとしても傑作だが、雨傘革命(14年)を経た今、67年の左派勢力(中国側)による反英暴動から中国返還など、香港社会の節目ごとに物語を配する構成により、市民と権力のあいだで揺れ動く香港警察のアイデェンティティを問う社会派ミステリーとしても読み応え十分。 (文藝春秋より引用)


大傑作との呼び声も高い全6編からなる本格ミステリ連作短編集『13・67』。香港の警察官クワンを主人公にして、2013年を舞台にしたストーリーから徐々に遡って行き最後は1967年と歴史をさかのぼる形で書かれています。上質な本格ミステリとしても、変わり行く香港社会を描いた小説としても、主人公の数奇な一生を辿る物語としても、とにかく面白い!あらゆるミステリージャンルの垣根を越えた傑作『13・67』についてはこちらで詳しくご紹介しています。

おすすめ!『13・67』は読みごたえ抜群の大傑作!


わざわざゾンビを殺す人間なんていない。

全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体になる世界。家畜ゾンビが施設で管理され、野良ゾンビが徘徊する日常のなか、とある細胞活性化研究者が、密室の中で突然ゾンビ化してしまう。彼はいつ死んだのか?どうやってゾンビになったのか?生者と死者の境目はどこだったのか?騒然とする現場にあらわれたのは、謎の探偵・八つ頭瑠璃。彼女とともに、物語は衝撃の真相が待ち受けるラストへと加速していく。世界もキャラクターもトリックも真相も予測不可!極上のゾンビ×ミステリー、開幕。(一迅社より引用)


ゾンビ×密室ミステリ。グロテスクな描写もありますがコミカルな文章に中和されていて読みやすい!死ねばゾンビになる世界で密室殺人事件が発生という異色の展開、トリックや伏線などもさらに異色で驚きの連続でした。作中の描写は全然爽やかじゃないんですがとても後味の良い作品です。

ホワイトラビット

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです! 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。(新潮社より引用)


白兎事件という籠城事件の関係者たちによる物語。多彩な登場人物、スピード感、「えっ」という場面描写の連続、冒頭から伊坂ワールド全開です。場面展開や時系列の複雑さも愉快な語り手に導かれるまま読んでいけば違和感なく繋がります。主要人物の殆どが法を犯しているのですが徹底的に悪い人だけ滅びる爽快感も最高!ワクワク・ニマニマの止まらない傑作。

Y駅発深夜バス

運行しているはずのない深夜バスに乗った男は、摩訶不思議な光景に遭遇した―奇妙な謎とその鮮やかな解決を描く表題作、女子中学生の淡い恋と不安の日々が意外な展開を辿る「猫矢来」、“読者への挑戦”を付したストレートな犯人当て「ミッシング・リング」、怪奇小説と謎解きを融合させた圧巻の一編「九人病」、アリバイ・トリックを用意して殺人を実行したミステリ作家の涙ぐましい奮闘劇「特急富士」。(東京創元社より引用)


怪奇系、読者への挑戦状、学園もの、倒叙もの、アリバイものなど幅広いジャンルの短編集ですが、本格ミステリー的なしっかりとした推理が土台にある作品が揃っています。短編なのに何段階にもオチがあって、最後の一言まで気がぬけませんでした。個人的には表題作『Y駅発深夜バス』と『九人病』の怪奇系2作が特にお気に入りです。

盤上の向日葵

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とは―!?(中央公論新社より引用)


『盤上の向日葵』は、骨太な将棋ミステリー。名駒という将棋の駒と共に埋められた遺体の遺棄事件を追う刑事と異例の天才棋士の幼少期、2つの時間軸を交互に描きどう交わるのかを楽しむ作品。将棋に関してほとんど素人の私でも臨場感あふれる対局模様と、最後までどこへ行きつくのかという焦燥感で凄く楽しめましたし、題名の意味の切なさも心に残る作品でした。エンディングはまるで映画の様で味がありましたよ!

名探偵は嘘をつかない

「ただいまより、本邦初の探偵弾劾裁判を開廷する!」彼が本当に嘘をついていないのか、それは死者を含めた関係者の証言によって、あきらかにされる!名探偵・阿久津透。その性格、傲岸不遜にして冷酷非情。妥協を許さず、徹底的に犯人を追い詰める。しかし、重大な疑惑が持ちあがった。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった――。(光文社より引用)


筆者デビュー作の本格ミステリ。警察の下部組織に探偵機関があって探偵は世間から人格者として尊敬されています。ただこの話に登場する探偵はお世辞にも人格者とは言えず弾劾裁判が行われようとしていて…。神様、転生などといったファンタジーな要素も入ってくるのに読みやすいですし、展開が読めなくてワクワク!終盤でたった1つの事実に気付きさえすれば謎が解けていくという流れがもう最高です。

崩れる脳を抱きしめて

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会う。外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく。実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く――。彼女はなぜ死んだのか? 幻だったのか? ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜山手を彷徨う。そして、明かされる衝撃の真実!?( 実業之日本社 より引用)


父親に捨てられ借金を背負い、金の亡者となった研修医の主人公と、脳腫瘍で余命短い資産家の患者との物語。心に傷を持つ2人がお互いの傷を癒す謎解きをして距離を縮めていくのですが…。前半は、心理的な描写の多い恋愛小説、後半からは隠された謎を追うミステリーといった感じでとても楽しめました。謎を解いていきながら心も温かくなる素敵な作品です。

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あとがき

おすすめの面白い小説をご紹介しました。人気作品や話題作品は少し乗り遅れてしまうと読まず嫌いなんてこともありがちですが、やっぱり凄く面白い!少しでも気になる作品が見つかれば是非読んでみて下さいね!絶対満足出来ると思いますよ。

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最新版!おすすめの面白すぎる文庫本【随時更新】


【更新情報】2018.10.13作品追加

お手頃な価格で購入できて尚且つ面白いなんてお得過ぎ!今回は、数ある文庫本のなかでも特におすすめの面白すぎる小説をご紹介していきたいと思います。素敵な本を気軽に持ち歩いてお気に入りの場所で読む…至福ですね。文庫化されるのを待っていてそのまま忘れている方も参考にして下さいね!

絶対に読んで欲しい!おすすめの文庫本

表記はタイトル、筆者、あらすじ、書評の順になっています。新しく文庫化された小説の中からおすすめの作品を随時追加して行く予定ですので是非お気に入りの一冊を見つけて下さいね!それではおすすめの文庫本、思う存分堪能してくださいね!

アンと青春

アンちゃんがデパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めて八ヶ月。販売の仕事には慣れてきたけど、和菓子についてはまだまだ知らないことばかりだ。でも、だからこそ学べることもたくさんある。みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。( 光文社文庫 より引用)


「和菓子のアン」シリーズ2作目で、和菓子にまつわる人の死なないミステリー。主人公は、デパ地下の和菓子屋でバイトをする、食べる事が大好きなアンちゃん。そんなアンちゃんが男の子に振り回されるまさに青春が描かれています。甘酸っぱさに加えて心がほんわかとする素敵な読後感。そして和菓子の魅力にハマる一冊です。

武士道ジェネレーション

あれから六年、大学を卒業した早苗は結婚。香織は、道場で指導しながら変わらぬ日々を過ごすが、玄明先生が倒れ、桐谷道場に後継者問題が―。剣道女子を描く傑作エンタメ!( 文春文庫 より引用)


武士道シリーズ完結作。これまでの作品を読んでいる方にとってはとても楽しい余韻を味わえますし、初めての方でもきっと最初から読みたくなる気持ちの良い一冊。今作では剣道に青春をかけてきた女子2人が大学生から社会人に。ある日、道場の存続にも関わる大事件が起こります…。大学卒業後、少し大人になった2人の友情と「武士道」とは何かがしっかりと描かれていますよ。

きのうの影踏み

小学生のころにはやった嫌いな人を消せるおまじない、電車の中であの女の子に出会ってから次々と奇妙な現象が始まり…、虫だと思って殺したら虫ではなかった!?幼い息子が繰り返し口にする謎のことば「だまだまマーク」って?横断歩道で事故が続くのはそこにいる女の子の霊が原因?日常に忍び寄る少しの違和感や背筋の凍る恐怖譚から、温かさが残る救済の物語まで、著者の“怖くて好きなもの”を詰め込んだ多彩な魂の怪異集。( 角川文庫 より引用)


可愛らしい装丁に反して日常の中に恐怖が蔓延っているような気味の悪さを感じ、確実に背筋がゾワっとするホラー13編が収められた短編集。1話ごとに雰囲気が全く違い、中にはやけにリアリティのある辻村深月さんの体験談のような話もありました。とにかく恐いのに、とても読みやすくてページをめくる手が止まりませんでしたよ。

ポイズンドーター・ホーリーマザー

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き…。(「ポイズンドーター」)母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。( 光文社文庫 より引用)


毒親に苦しめられる主人公たち。子供から見れば悪い親でも実際の親の思いはこんなにも違うもの?ひとつの事柄でもこまで捉え方が違うものかと感じました。嫉妬と視野の狭さから引き起こされる6つの悲惨な物語は、嫌な感じの話のオンパレード、さすが湊かなえさん!本当に恐ろしくて面白い短編集です。

ツバキ文具店

鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙…。身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていく。大切な人への想い、「ツバキ文具店」があなたに代わってお届けします。( 幻冬舎文庫 より引用)


依頼者の希望を丁寧に聴いて文章にし、使用する紙や筆記具、ペンの色や切手までを吟味して手紙を書き上げる『代書屋』を営む鳩子さんのほっこりとした日常が描かれています。淡々と綴られているのに、穏やかでとても心地良く感じる素敵な一冊。鎌倉という舞台も堪らなくいい感じです。

水曜日の凱歌

昭和20年8月15日水曜日。戦争が終わったその日は、女たちの戦いが幕を開けた日。世界のすべてが反転してしまった日―。14歳の鈴子は、進駐軍相手の特殊慰安施設で通訳として働くことになった母とともに各地を転々とする。苦しみながら春を売る女たち。したたかに女の生を生き直す母。変わり果てた姿で再会するお友だち。多感な少女が見つめる、もうひとつの戦後を描いた感動の長編小説。( 新潮文庫 より引用)


終戦直後からの1年間、それまで強制的に叩き込まれてきた価値観が一瞬でガラリと変わった時代。14歳の少女の多感な目を通して描かれる、生活の為になりふりかまわず生き抜く母の姿。敗戦の現実と女性の強さやしたたかさ、そして切なさが胸に迫る良作です。

サイレント・ブレス

大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への“左遷"を命じられた37歳の水戸倫子。そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる“謎"を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、大きな決断を下す。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか?( 幻冬舎文庫 より引用)


終末期医療について深く考える機会を与えてくれて、温かみもある良作。大学病院から在宅医療専門クリニックへの異動となり、最初は屈辱さえ感じていた主人公・倫子。彼女が在宅医として寄り添い看取ったいくつもの命を通して成長していく姿を描いた短編集で、それぞれにミステリー要素が含まれています。とても読みやすいのにズシリとくる、そして読み進めていく程に心が穏やかになっていく感覚が新鮮なおすすめの医療ミステリー。

あの家に暮らす四人の女

ここは女たちの地上の楽園?! シングルだけど、〝一人〟じゃない。女たちの本音と夢があふれ出す、阿佐ヶ谷の古びた洋館・牧田家。家の平和を守る老人、「開かずの間」の秘密、ストーカー男の闖入など、今日も牧田家の暮らしは豊かでかしましい。( 中公文庫 より引用)


ある古い家で暮らす母と娘とその友達2人、この4人の女性のありふれた日常が淡々と描かれた作品。日常の中で小さなトラブルは起こるのですが、お互い支え合って良いバランスでいる4人の関係性が、くすっと笑えるポイントを散りばめながら軽妙な文章で描かれています。気負わずに読めてほのぼのとした読後感を味わえる一冊です。

ユートピア

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。( 集英社文庫 より引用)


自然豊かな海辺の町、鼻崎町に暮らす3人の女性の物語。湊かなえさんの作品ながら、ラストの衝撃をあまり感じることはなく、なんとなく希望の感じられるような雰囲気。といっても狭いコミュニティでの女性達の妬みや僻みなど、負の感情の描き方はいかにも湊さん!とても読み応えがあります。全体的に暗い作品ですが、先が読みたくてたまらないと思えてしまうのはさすがです。

リアルフェイス

美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。いまの妻の顔を前妻の顔に変えろ、ある男を別人にしてほしいなど。さらに、整形美女連続殺人事件の謎が…。予測不能の一気読み医療サスペンス×ミステリー!( 実業之日本社文庫 より引用)


シリアスさと軽妙さが程よくミックスされていて楽しく読める美容外科医ミステリーなんですが、医療ミステリーにありがちな小難しさは一切ありません。主人公は、自分の腕に自信があって、お金次第でどんな手術も引き受ける天才美容外科医のもとで働く麻酔科医。4年前に起きた殺人事件の謎を追ううち、クリニックの過去まで探ることになり…。登場人物たちのやりとりは癖になるほど楽しいですし、少ない残りページからのどんでん返しも爽快!かなりおすすめの一冊です。

人魚の眠る家

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。( 幻冬舎文庫 より引用)


脳死・臓器移植がテーマの重い話ですが展開が面白くてスラスラと読めるのは流石、東野圭吾さん。脳死や臓器移植について、立ち位置の違う登場人物たちがそれぞれどのように受け止め生きていくのかという物語です。色々と考えさせらえる作品ですがラストは美しくまとめられてとても良かったですよ。

dele

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。それが『dele.LIFE』の仕事だ。淡々と依頼をこなす圭司に対し、新入りの祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、謎の写真、隠し金―。依頼人の秘密のデータを覗いてしまった2人は、思わぬ真相や事件に直面してゆく。死にゆく者が依頼に込めた想い。遺された者の胸に残る記憶。生と死、記録と記憶をめぐる、心震わすミステリ。( 角川文庫 より引用)


ドライな所長とすぐに感情移入してしまう祐太郎のコンビで、依頼人の死亡を確認したらPCやスマホからデータを削除するお仕事の話。削除するデータや事情の異なる5つのストーリーが楽しめるます。データ1つで依頼人の人生の見え方がガラッと変わって面白い!

グレイ

情報こそが金を生む時代が、すぐそこに迫る1983年東京。貧乏に苦しむ大学生の波田は、経済評論家北川のシンクタンクで働き始めるが……。悪に染まっていく青年が見た世界とは!( 集英社文庫 より引用)


バブル前後の東京が舞台、苦学生にスポットを当てて、アルバイトを通じて少し怪しい世界に入ってのめり込んでいく様子を描いた作品。そこでの出会いや出来事の中で成長していく姿にワクワクしてきます。好みは分かれそうですが個人的には面白かった!

逢魔が時に会いましょう

民俗学者布目准教授と助手の真矢。座敷わらしを探す旅で、子供が8人いる家族を訪問。いつしか子供が9人になり……。座敷わらし、河童、天狗と怪しいもの探しの笑って泣ける珍道中。( 集英社文庫 より引用)


実在するのかどうかわからない不思議な生き物を追い求める…妖怪オタクな名物教授とアシスタントの金欠女子大生コンビによるもののけ探しのお話。『座敷わらしの右手』『河童沼の水底から』『天狗の来た道』の3話からなる、笑って泣けてゆったりとした気分で楽しめるユーモア短編集です。とても面白いので、できればシリーズ化して欲しい!

家族シアター

真面目な姉を鬱陶しく思う妹。趣味で反発し合う姉と弟。うまく息子と話せない父。娘の考えていることが理解できない母……あなたの家族もこの中に。家族を描く、心温まる全7編。( 講談社文庫 より引用)


家族のあまり上手くいっていない関係が描かれているのですが、ほんのちょっとしたきっかけでほっこりと関係を見直していきます。家族だから憎いけど、家族だから分かるみたいな感じがとても上手くて共感しまくり、どの章も最後には温もりが残ります。心理描写が素晴らしくて、作品の順番も抜群な良作揃いの超おすすめ短編集です。

火星に住むつもりかい?

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる! (光文社文庫より引用)


正義とは何か…立場が違えば正義の形も変わる。ネットやSNSのフェイク情報が蔓延する中で行われる魔女狩り。登場人物全員が悪人に思えてくるような不安を味わいながらも、緊張しながら読み進められる面白さがあります。拷問の描写などが結構キツめですが、最後には伊坂さんらしくスッキリと爽快感をもってまとめられています。

真実の10メートル手前

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める…。太刀洗はなにを考えているのか?滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執―己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、本書のために書き下ろされた「綱渡りの成功例」など。優れた技倆を示す粒揃いの六編。 (創元推理文庫より引用)


クールなフリージャーナリスト・大刀洗万智。第3者の視点で彼女の寡黙な推理の凄さを物語る短編集。警察視点ではないので、証拠が見つかっても手を出さなかったり、終わり方があっけなかったりもしますが、彼女の洞察力によって真実が2回も3回も開いていくのがいい!その結果が残酷で切なかったとしても、それを明らかにしようとする主人公に惹き付けられます。ピリッとビターな感じがたまらない秀作です!

米澤 穂信さんのおすすめ作品


ラプラスの魔女

ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球化学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のため青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な“力”を発揮し始める。( 角川文庫 より引用)


未来を予測できる能力を身につけた少年と少女のお話。テーマは『脳』。序盤に色々な人たちの視点が行き交い徐々に話が見えてくると一気に盛り上がり目が離せなくなりました。人智を越えた力の話なので普通のミステリー小説とは一味違います。また、ラプラスの悪魔という有名な理論を下敷きに書かれていて、少し難しいところもありますがそこはさすがの東野圭吾さん、グイグイ引き込まれて一気に読み終えましたよ!

羊と鋼の森

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。( 文春文庫 より引用)


調律師の男の子の平凡だけど優しい成長物語。ピアノと真摯に向き合う主人公の穏やかながらも情熱溢れる懸命な姿が繊細で豊かな文章で綴られていて吸い込まれます。そしてピアノの音色をこんなにも美しい言葉で表現できるってすごい!静かで深い森にいるようなとても美しい小説でした。おすすめします。

透明カメレオン

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、恭太郎は彼女に心惹かれていく。「僕はこの人が大好きなのだ」。秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。(角川文庫より引用)


声イケメン顔ブサイクなラジオDJが、バー「if」の常連達とついたある嘘を発端に謎多き女性の企てた事件に巻き込まれていくお話。 中盤あたりまでは軽快な描写で、時折吹き出してしまう程なのに後半から一気に圧倒されラストには涙…。ドタバタのネタ振りが凄かったので、どんでん返しも気持ち良かったですよ!

Killers/堂場瞬一

2014年、渋谷。東京五輪にむけ再開発が進む中、古いアパートで老人の他殺体が発見された。老人の額には“十字の傷”が付けられていた。新聞記者の河東怜司、捜査一課の生沢薫は、その傷痕より1961年から続く連続殺人事件を思い出す。この老人は何者なのか?半世紀にわたる殺人者の系譜と追う者たち。(講談社文庫より引用)


渋谷で起こった殺人事件。被害者の老人は、戦後に起こった連続殺人事件の容疑者と目されていた男だったー。渋谷周辺で起こる殺人事件を犯人側視線と刑事視線で交互に語られ、約50年に渡る殺人者と警察の攻防がリアル過ぎる街の描写とともに描かれています。殺人者に共感はできないものの50年間逃げきったストーリーが面白くて一気読み。ラストはかなりゾクッとしました…。

がん消滅の罠/岩木一麻

呼吸器内科の夏目医師は生命保険会社勤務の友人からある指摘を受ける。夏目が余命半年の宣告をした肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金を受け取った後も生存、病巣も消え去っているという。同様の保険金支払いが続けて起きており、今回で四例目。不審に感じた夏目は同僚の羽島と調査を始める。連続する奇妙ながん消失の謎。がん治療の世界で何が起こっているのだろうか―。( 宝島社文庫 より引用)


第15回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。専門用語が次々と出てくるわりには読みやすい医療ミステリーです。生前給付金を受け取るとがんが消滅した…。余命半年とされた4人のがんが消えた謎をがんセンター医師の夏目が追います。


医療ミステリーのトリック方法なんて検討もつきませんでしたが、緻密すぎる医療現場や、がん細胞の描写でがん治療の現状も知ることができてとても考えさせられました。ただ、登場人物の特徴が薄いのと、医学を基にした推理が進んで行く過程に中弛み感があって少し残念な気もしましたが、ラストは見事なドンデン返しで読み応えのある作品でした。

物語のおわり/湊かなえ

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。( 朝日文庫 より引用)


本当に湊かなえさんの作品?と思うくらい、イヤミスの女王らしからぬ読後感の爽やかな優しいお話。8編からなる連作短編集です。


物語の舞台は北海道、『空の彼方』という名もなき少女による書きかけの小説が次々と心にぽっかりと穴を持つ人達に渡り、読み手じわりじわりと好影響を波及させていきます。そして、最後に手にするのは‥という素敵な奇跡の物語。イヤなことを昇華させたときに人は前を向いて進めると気づかせてくれる作品です。こんなタイプの湊さんの作品も好きだなと思わせてもらえました。

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キャロリング/有川浩

クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。
( 幻冬舎文庫 より引用)


クリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖―といっても全然ほっこりしないけれども…。クリスマスの日に倒産を迎える子供服会社の大和と、子供服会社と合わせて経営する児童スクールに通う航平の、クリスマスに終わりクリスマスに始まるお話。


虐待や葛藤、色々とシビアなトッピクが取り上げられている作品で、心に傷を負った登場人物が多いのですが、根がいい人ばかりなのが救い。一般的なハッピーエンドとは言えないですが、行くべき場所があるだけで人は救われるんだと感じました。人の繋がりの大切さにも気づかされる素敵な1冊、やっぱり有川さんの作品はどれもやさしくて素敵ですね。

レオナルドの扉/真保裕一

腕利きの時計職人ジャンは突如侵攻してきたフランス軍に幼いころ失踪した父のことを話せと脅される。祖父によると父はレオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートの行方を知るという。仏皇帝ナポレオンは戦争に利用しようとノートを狙っているのだ。謎の修道女に助けられたが彼女にも企みが…。ジャンは知恵と勇気を胸に、隠された数々の仕掛けに挑み、強大な敵に立ち向かう!実在の手稿が題材の手に汗握る歴史冒険小説。(角川文庫より引用)


レオナルドダビンチとミケランジェロの一族、ナポレオンが300年前のレオナルドダビンチが残した発明ノートをめぐり三つどもえの争奪戦を繰り広げる冒険小説。あとがきに「昔のアニメ映画用の脚本」として書いたものをベースにしたとあり、中学生以上なら誰でも面白く読めると思います。


所々に史実が盛り込まれているせいか、もしかしたら本当にこんな出来事があったのかもと楽しく読めましたよ!スリル満点で、ワクワクできる作品です。

海よ、やすらかに/喜多嶋隆

湘南の海岸に打ち上げられた大量の白ギスの屍骸。原因を明らかにするため、藤沢市はハワイから1人の海洋研究員を招聘する。彼女の持つ“魚類保護官”という肩書きに群がるマスコミたち。それにまったく動じない浩美は、調査を開始するものの、嫌がらせの手紙が届いたり、夜中に襲われたりと、執拗な妨害に遭う。真相を追い求めた先に見えてきたものは…。魚の大量死に隠された、謎と陰謀を暴く!著者渾身の海洋ミステリ。(角川文庫より引用)


環境問題をベースにした、本格海洋ミステリー。魚の大量死、自然によるものか、環境汚染であってもそれが故意によるものか、それとも悪意によるものか…。


故郷の海を守るため、ハワイの海洋生物研究所で働く浩美は日本へと戻ってきて行政とは別に独自の切り口から「真相」に迫っていきます。結末は怖く、こんなことが現実の世界でもいつかは起こるかも知れないと感じました。サラリと読みやすいので是非読んでみて下さい。

キャプテンサンダーボルト/伊坂幸太郎・阿部和重

ゴシキヌマの水をよこせ―突如として謎の外国人テロリストに狙われることになった相葉時之は、逃げ込んだ映画館で旧友・井ノ原悠と再会。小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡が始まる。破壊をまき散らしながら追ってくる敵が狙う水の正体は。(文春文庫より引用)


このタイトル、そしてダブルネーム!内容はと言うと軽妙な語り口と大風呂敷は伊坂幸太郎さん、緻密な描写は阿部和重さんといった印象を受けました。


強大な組織に追われ、しかしお金欲しさに逆に追いかけもする二人と一匹。序盤から伊坂さんならではの伏線が張られ、最後まで楽しめるエンターテイメントです。国家の陰謀とか壮大なテーマながら、バカバカしい会話や軽快な掛け合いが絶妙にツボをついていて読んでいて楽しくなります。本当に面白い!そして、ラストはと言うと…最高です。

甦る殺人者/知念実希人

都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった…。止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー!(新潮文庫より引用)


4年前に死んだはずの男が、殺人を繰り返しているのか?現場に残されたDNAを調べた結果、死んだ人間のDNAが検出された。その男の死亡宣告をした鷹央が事件の真相を解明するために奔走するが…。


医師であり小説家である知念実希人さんによる天久鷹央シリーズ長編は、医療的な事件ではなく、猟奇的なシリアルキラーを相手に鷹央の推理が冴え渡ります。正直真相は医療関係者の方じゃないと分からないよねっていうところですが、凄いです!個人的にはシリーズの中で一番ミステリーとしての緊迫感が強くて面白かった作品です。それにしても毎回よくこんなレアな症例を見つけてきて、それに絡めた事件を考えるものです。

鍵の掛かった男/有栖川 有栖

中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生の闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か?他殺なら犯人は…驚愕の悲劇的結末!(幻冬舎文庫より引用)


火村・アリスシリーズの少し前の大阪・中之島を舞台とした長編。中之島の銀星ホテルで亡くなった一人の男の死が自殺なのか他殺なのか、調べてほしいという依頼を受けたアリスがまず地道に頑張って単独調査。徐々に徹底した秘密主義者だった死者の波乱万丈の人生と人間模様が明らかになっていきます…そして満を持して火村が登場して鮮やかに謎解き。


シリーズとしても推理小説としても、普通ではない事件へのアプローチが新鮮!犯人探しのようなものはあまりなくて、被害者と仮定される一人の男を謎といていく様子がとても楽しい!かなりのボリュームですが大満足の一冊です!

罠/西川 三郎

自動車販売会社で働く石田真人は、社内結婚の妻・紗栄子と平穏な日々を送っていた。しかし同じタワーマンションに住む玲子と出会い、人生が狂い始める。社長から支店勤務を命じられ、妻の莫大な借金が発覚。さらに本社の不正疑惑をリークしたと疑われ――。果たして石田の周りで何が起こっているのか?幾重にも張られた”罠”の目的とは。(幻冬舎文庫より引用)


みなとみらいのタワーマンションが舞台。奥底に潜む人間の欲、その欲が連鎖するいくつもの罠…サラリーマンとして平穏な人生を送る主人公とそれを取り巻く女性たち、主人公の哀れさと女性のずるがしこさ、怖さが次々と鮮明に描かれています。とても読みやすいですし、読み始めると間違いなく引き込まれる面白さ、おすすめの一冊です!

サラバ!/西 加奈子

僕はこの世界に左足から登場した――。
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。 そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。 ( 小学館文庫 より引用)


イランで生まれ、日本帰国後、エジプトで過ごすことになった少年の誕生してから37才までの物語です。相性の悪い母と姉、空気のような父と暮らす中で、周囲を伺い波風をたてないよう無難な立ち位置を探す主人公ですが、あるつまずきをきっかけに自意識と戦わなければならなくなります。頂点からどん底へと物語が反転していく様子は面白くもあるし辛くもあって、同じような事がいろんな家庭や個人でも起きてるんじゃないかなと思います。


淡々と語られる西加奈子さんの作品ですが、生きるパワーに満ち溢れていて、『自分の信じるものを見つけなさい』という強烈なメッセージをうけとりました。登場人物の誰かに感情移入することができれば主人公とともにあたたかな結末に出会えるかもしれませんよ!

螺旋の手術室/知念 実希人

純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが…。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。(新潮文庫より引用)


難解過ぎず、読みやすい医療ミステリ。大嫌いな父が簡単なはずの手術で死んだ…外科医の冴木裕也は、死の謎を独自に調べ始めます。医学部教授をめぐる疑惑、末期癌の母、並行して主人公と妹の確執やその妹と婚約者、その母の話が進んでいきます。


色々な事が絡み合って親子の思いが紐解かれるお話。そして最後には驚きの真相が待っています。プロローグが病院とは無関係だったのでどう繋がってくるのか……さすがでした。

ぬばたまおろち、しらたまおろち/白鷺 あおい

両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。(創元推理文庫より引用)


異類恋愛+全寮制魔法学校。雪女やのっぺらぼうといったお馴染みの妖怪たちが『魔女』を目指して箒で空を飛ぶというカオスで賑やかな世界観。魔女学校の非日常な描写にワクワクできるハリーポッターとRDG(レッドデータガール)を足して2で割ったような雰囲気の現代ファンタジーな物語です。


主人公・綾乃と小さな白蛇アロウの人外恋愛譚から始まるこの物語は、ジェットコースターな展開の中にも様々な伏線を見事に回収しながらハッピーエンドに着地。これはまさに和製ハリポタ!ニヤニヤしながら読みましょう。凄く面白いですよ!おすすめです。

ハケンアニメ!/辻村 深月

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。(マガジンハウス文庫より引用)


辻村さんの『愛』を感じさせる熱い熱いお仕事小説。女性が主役の連作短篇集です。アニメ制作を舞台に、全力投球する監督やプロデューサー、作画家達の活躍が描かれています。


いろいろなトラブルが盛りだくさんなのですが周囲に支えられながら一つ一つ乗り越えて成長していく様子は、読んでいて思わず涙腺が緩みました。誠実に仕事していたら、見ている人はきちんと見てくれてるってお話。読了後、幸福感で満たされるおすすめの一冊です。

辻村深月さんのおすすめ小説 6選!


銀翼のイカロス/池井戸 潤

出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。(文春文庫より引用)


やっぱり半沢直樹シリーズは面白い!お約束パターンにより、前半はとにかくヒールキャラに腹が立つばかり。怒りが沸点に達したところで猛反撃で倍返し全4作の中でもスケールが最も大きくて今回は霞が関も絡んできます。


大手航空会社の企業再生と政治と金。メインの相手は政治屋とそれに付随する弁護士。結構現実を連想させる政党とか政治家もいたりとどんどん大きな相手になっていますが、今回は、とうとう大臣まで論破した半沢にやっぱり最後はスカッと爽やかです。

アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。(幻冬舎文庫より引用)


泥棒や強盗、殺し屋などが全く登場せず、反社会要素のない『普通の人しか出てこない』6編からなる出会いをテーマにした連作短編の恋愛小説で、実際に十分あり得そうな物語。


ボクシングの試合の結果で告白しようかどうか決める人。ズボラな妻に腹を立てて出て行った几帳面な夫、銀行の通帳に記された『オレモワルカッタ』の文字。昔のイジメっ子が広告のプレゼンテーションに来る、復讐の機会到来か?みんなが幸福とまで言えなくても、少なくとも不幸ではなくなり、なんとなく良い感じの人生を送っていく感じが最高。各話の登場人物たちが時空を超えて不思議なくらい繋がっていくところは、伊坂ワールド全開でもちろん圧巻なのですが、まさか伊坂さんの作品でキュンキュンするとは…。

ミュージシャンの斉藤和義さんから歌詞の作成を頼まれた伊坂さんが、『歌詞はできないので小説を』というのがきっかけでできたおすすめの短編集。

満願/米澤穂信

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。(新潮文庫より引用)


あらゆるミステリーの賞を受賞した傑作短編集です。どの作品にも漂う拭い去れない不穏な空気、常に気がかりなことを抱えながら生きている気分にさせられるあの不快な感じは、先へ先へと読ませます。まさにイヤミス。


短篇集は長編に比べると満足感が少なくて苦手という方も多いと思いますが、こちらの『満願』は、そんな心配いりません。無駄の無い濃い作品ばかりで、どの作品も終盤まで読んで『だからかー』と思える作りと『ざわっ』とくる後味の悪さが最高に面白いですよ。

あらゆるミステリーの賞というのは、山本周五郎賞(新潮社)受賞、直木三十五賞(文藝春秋)候補、ミステリが読みたい!(早川書房)1位、このミステリーがすごい!(宝島社)1位、週刊文春ミステリーベスト10(文藝春秋)1位、本屋大賞(NPO法人 本屋大賞実行委員会)7位…凄い。

米澤穂信さんのおすすめ作品


イノセント・デイズ/早見和真

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。(新潮文庫より引用)


死刑判決を受けたひとりの女性の過去を、色々な人の視点から回想していく物語。『読後あまりの衝撃で3日ほど寝込みました』と帯にもあるのですが、 3日は言い過ぎにしても読後の罪悪感・無力感が半端のない1冊。


元カレの妻と子供2人を放火で殺害したとして死刑が求刑された田中幸乃。彼女がどんな人間だったのかが語られてゆき、今回の事件について考えさせられていく展開…犯人のその後及び償いに焦点をあてたとにかく切ない作品です。あらすじでも紹介されている通り『筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた』ミステリー、最初から最後まで引き込まれ続けます。

夏の祈りは/須賀しのぶ

文武両道の県立北園高校にとって、甲子園への道は遠かった。格下の相手に負けた主将香山が立ち尽くした昭和最後の夏。その十年後は、エース葛巻と豪腕宝迫を擁して戦った。女子マネの仕事ぶりが光った年もあった。そして今年、期待されていないハズレ世代がグラウンドに立つ。果たして長年の悲願は叶うのか。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説の傑作。(新潮文庫より引用)


何代にも渡る県立北園高校の夏。甲子園出場を期待されるものの、なかなか達成できない野球部の物語。高校の野球部を舞台にしながら、誰もが共感できる感情が織り込まれています。


5話からなる連作短編集で、各話とも舞台は同じなのですが、登場する世代が10年間隔位で異なります。先輩から後輩へ託されてきた夢と、それぞれの熱い夏が描かれる爽やかな青春小説で、色々な登場人物を通して、共通の悲願に向けて突き進む姿を見ることができて、積み重ねてきた重みの先にある結末にはぐっと来るものがあります。爆笑しながら感動の涙を流せるおすすめの一冊ですよ。

こちらの作品は、偶然にも埼玉県を舞台にした物語なんですよ。埼玉代表 花咲徳栄高校優勝おめでとう!!

天盆/王城夕紀

蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み―少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!(中公文庫より引用)


将棋に似た盤上遊戯『天盆』を制する者が国を動かすという架空の国でのお話。貧しい13人兄弟の末っ子・凡天は10歳ながらも天盆にのめり込んでいき、異様な強さで難敵を倒していきます。ですが権力者に睨まれて少しずつ追い詰められてゆくその家族…。


頂点を目指す天盆を巡る戦いはどんどん熱くなっていって、劣勢を覆し上り詰めてゆく戦いぶりは痛快の一言。凡天一家の家族愛や天盆の白熱する試合ぶりに引き込まれること間違いなしの魅力あるファンタジー小説。もちろん将棋が分からない方でも問題なく楽しめますよ。

こちらの作品の最大の魅力は、勝負の勝ち負けというよりも、勝負を通じて観戦している人達の心の動きを描いているので、自分も一観戦者として熱くなれる事だと思います!

君の膵臓をたべたい/住野よる

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!(双葉文庫より引用)


病を心に秘めながらも天真爛漫に生きる咲良、彼女とは真逆で物静かで捻くれた、人を避けて歩く僕。僕らが必然的に出会った事に気がつき、心の中の彼女の存在の大きさを知った時、彼女はいない…。号泣しすぎて頭が痛くなる恋愛小説です。


余命1年…前向きで明るい桜良のセリフや行動から感じる死への恐怖と覚悟。自分とは正反対の彼と無意識に惹かれ合う恋心。それを知ったとき『君の膵臓を食べたい』のタイトルに込められた思いに気づき感動しすぎ。心に沁みるおすすめの一冊です。

あとがき

文庫化されたばかりのおすすめの小説をご紹介してきました。どの作品もとても面白くて、物語の世界にどっぷり引き込まれる作品ばかり、読み始めると手が止まらなくなるはずですよ!これからも素敵な文庫本を随時追加して行く予定です。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

おすすめのミステリー小説 50選!