米澤穂信の魅力を味わいつくすおすすめ小説 10選!

今回は、アニメや映画化はもちろん数々の賞を受賞されている超人気ミステリー作家『米澤穂信さん』の魅力が詰まったおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。

米澤穂信さんプロフィール

まずはプロフィールのご紹介から。

1978(昭和53)年岐阜県生れ。2001(平成13)年、『氷菓』で角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。2011年、『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞を受賞。2014年『満願』で山本周五郎賞を受賞。同作は、「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の国内部門ランキングにて1位に輝き、史上初の三冠を達成する。 引用:米澤穂信 | 著者プロフィール | 新潮社


米澤穂信さんのおすすめ小説

  • 表記はタイトル、出版日/出版社、あらすじ、感想の順になっています。

それではサクサクよめるライトなミステリーから、後味の悪いイヤミス、そして本格ミステリーまで、米澤さんの描く魅力たっぷりの世界を思う存分堪能してくださいね!

1.満願

2014.3.20/新潮社

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――。 驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や 在外ビジネスマン、フリーライターなど、切実に生きる 人々が遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた 流麗な文章と精緻なロジック。「日常の謎」の名手が描く、 王道的ミステリの新たな傑作誕生!(新潮社より引用)


ご存じの通り、このミステリーがすごい!2015年度国内第1位の作品です。心がザワザワするような、背中にじっとり汗が流れるような粒揃いの6作品が収められていて何とも言えない読後感を6回も楽しめます。どの話もおおよその予想はつくのに真実を知ると『ああ、やっぱり…』と薄ら寒さを感じます。ミステリーでもありホラーでもあり、淡々とした文章に気がついたらどっぷり浸っているはずですよ!


2.氷菓

2001.10.28 /角川文庫

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。(文藝春秋より引用)


こちらは第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞、古典部シリーズ1作目ですね。特別なトリックや大きな事件はどこにもないけれど、なんとなく心に何かが残るようなすこしラノベっぽい『青春×謎解き』作品。かつて姉が所属した古典部を廃部の危機から救うため入部した奉太郎、そんな彼が解き明かす日常の中の小さな謎…すでにアニメ化もされていますし、どうやら実写の映画にもなるようですよ!人気の高いシリーズ作品です。

3.インシテミル

2010.06.10/文春文庫

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。(文藝春秋より引用)


2008年本格ミステリ大賞候補作、だいぶん前に映画もやってましたね。高額バイトに惹かれた者同士が集められて行われる密室での殺人ミステリー、閉鎖空間での命の奪い合いです。一人二人と惨たらしい被害者が発生するなかで冷静でいられなくなっていく様子がリアルで怖いですが、終盤の勢いある謎解きは爽快!


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4.愚者のエンドロール

2002.07.31/角川文庫

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!(角川文庫より引用)


古典部シリーズ2作目、先程の『氷菓』の続きかるーい感じでサクサク読めます。文化祭の準備に追われる古典部のメンバーが、先輩から見せられた自主映画。廃屋で起きたショッキングな殺人シーンで途切れたその映像に隠された真意を探るお話、未完成のミステリー映画の真相を推理するミステリーといった感じです。『氷菓』よりも謎解き要素が強め。


5.春期限定いちごタルト事件

2004.12.18/東京創元社

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?(東京創元社より引用)


古典部の方が好きだけどこれもおもしろい。小市民を目指す高校生 『小鳩君』と『小山内さん』2人は果たして立派な小市民になれるのか、というのを日常に起こる謎を解きながら進んでいく物語。どうしてこの人が描く人物はこんなにもかっこよくそしてかわいいのっ!?夏→秋とさらに面白くなりますよ!



6.クドリャフカの順番

2008.05.24/角川文庫

待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。(角川文庫より引用)


そして古典部シリーズ第三弾『クドリャフカの順番』学園祭で起きた事件と、古典部で起こった困った問題を解決していく、『手塚・萩尾・藤子F』の作品がちりばめられたサスペンスドラマ。古典部4人の視点で交互に語られて、彼らの考え方や悩みがよく分かるのがこの本の醍醐味ですね。奇妙な学内の連続盗難事件と作りすぎた文集「氷菓」の行方はいかに…。


7.遠まわりする雛

2010.07.24/角川文庫

神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集。(角川文庫より引用)


古典部シリーズ4作目にして7つの時間軸が全て異なる短編集、『氷菓』から順番に読んでますが、油断していたら思いの外甘酸っぱくてちょっと切ないど真ん中の青春もの。巡る季節と彼らの距離感の変化が描かれていて面白く読めました。シリーズものは読みはじめからすんなり入っていけるから楽ですね!


8.儚い羊たちの祝宴

2011.06.26/新潮文庫

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。(新潮文庫より引用)


ゾクッとする上流階級のお屋敷が舞台の5話短編集…ですが実は最終話に繋がっているという素敵な構成です。怖いのが好きな方にはお薦めの一冊。知性的な語り口で、残酷で悲しく背筋が凍る結末が導かれるのがゾッとしましたが、あまりに華麗で癖になります。それにしても国内外ジャンル問わずたくさんの作品が物語のいたるところに引用されていて作者の読書量に驚かされます。


9.王とサーカス

2015.07.29/東京創元社

二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいは―」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。(Amazonより引用)


こちらはこのミステリーがすごい!2016年度国内第1位の作品、かつてネパールで起こった王族殺人事件を題材に、偶然ネパールに居合わせたジャーナリスト太刀洗万智を主人公に描かれたミステリー。事件の真相も伏線の回収も見事、全然気にしないで読み飛ばしていた小さな変化がことごとく謎の解決に繋がります。そして単なるミステリーに留まらず、ジャーナリズムについても考えさせられる作品、王とサーカスという題名の意味がわかったときはすこしぞっとしました。


ネパール在住ブロガーのKeiさんが詳しく書かれていたのでご紹介しておきます。

10.折れた竜骨

2013.07.11/東京創元社

ロンドンから出帆し、北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナは、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。(東京創元社より引用)


こちらはかなりテイストが違って中世ヨーロッパ、魔法が使える世界が舞台のミステリー、孤島での殺人、謎の密室、個性的な容疑者たち…そこにワクワクするようなファンタジー要素が見事に絡まっていて面白い!世界観が壮大になり過ぎていなくて良かったです。RPG好きにはたまらない作品だと思いますよ!


あとがき

いかがでしたか?米澤穂信さんの魅力を味わいつくすおすすめ小説をご紹介してきました。


テイストは様々ですがこれだけは言えます、どの作品も抜群に面白いです!気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。


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