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読みやすくて面白い!東野圭吾さんおすすめの15作品!


ミステリーに興味のない方でも著者の名前を御存知ない方は少ないでしょうね。今回は『東野圭吾』さんの魅力を思う存分味わえるおすすめの作品をご紹介していきたいと思います。

東野圭吾さんプロフィール

まずはプロフィールのご紹介から。

1958年大阪府生まれ。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。1999年『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年には『容疑者Xの献身』で、第134回直木賞を受賞した。 引用: 東野圭吾 | 著者プロフィール | 新潮社


東野圭吾さんのおすすめ小説

  • 表記はタイトル、あらすじ、感想の順になっています。

それでは東野圭吾さんの傑作、名作の数々を思う存分堪能してくださいね!

秘密

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。(文春文庫より引用)


男性目線なのか、女性目線で見るのかで大きく感想は変わると思いますが、賛否両論激しく、作者からすればしてやったり感があったと思います。得意のミステリーの要素はほとんどありませんが、その分とても温かで切ない物語。


不運なバスの事故で無傷だった娘の体に、肉体は亡くなった妻の心が宿り夫と暮らす奇妙な数年間が描かれています。よくある入れ替わり物語とは一線を画す深い作品で、構成もストーリーも言葉遣いもシンプルなのに、笑いも涙もあり、それ以上に色々と考えさせられました。ラストシーンでの『秘密』の意味が分かった時の衝撃は、個人的にこれまで読んだ本のなかでも一番かもしれません。

白夜行

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。(集英社文庫より引用)


東野さんの作品の中でも最上位の人気を誇り、200万部以上売れた大長編ミステリー。とある廃墟ビルで男の他殺体が見つかります。それは過酷な運命を背負わされた少年と少女の19年に及ぶ悲劇のはじまり…。


この2人の心情や直接描写はほぼなくて、周囲を取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写されて物語が解き明かされていくスタイル。それでもここまで人物像が浮かび上がるのにはただただ驚きです。そして、800ページ以上の物語を読むのを苦ともさせずに、あの暗い世界にズンズンと読者をのめり込ませる東野さんの巧妙な手法に感服!タイトルもこれしかないと思うほど秀逸ですし、どうみても傑作です。

容疑者Xの献身

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。(文春文庫より引用)


ガリレオシリーズ第3弾、直木賞受賞作。天才・湯川をもって「天才」と称される数学者・石神が計画した、驚嘆すべき完全犯罪とは。


天才によって仕掛けられた驚くべきトリックが、もう一人の天才によって暴かれた時、あの人への想いがこんなにも真剣で、こんなにも重かったのかとその想いの強さに気付かされ胸が締めつけられます。メイントリックひとつが解かれた瞬間に、それまで見てきたものが一変するような鮮やかさも素晴らしい!

悪意

人気作家が仕事場で絞殺された。第一発見者はその妻と昔からの友人。逮捕された犯人が決して語らない動機にはたして「悪意」は存在するのか。(講談社文庫より引用)


加賀恭一郎シリーズ第4弾『悪意』、このシリーズは巻を重ねるごとに凄まじくレベルアップしている気がします。割と早い段階で犯人のトリックを見破ることができるのですが、そこから加賀が炙り出していく犯人の動機はとてもスリリングで衝撃的です。


人の悪意とは恐ろしく、犯人の淡々としてる様子が終始不気味、そんな中加賀の論理的な推理には理系派の東野圭吾さんならではの爽快感がありますし、次々にひっくり返されるトリックの複雑さには驚かされました。個人的に『白夜行』と同じくらいの衝撃を受けた作品です。

麒麟の翼

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。(講談社文庫より引用)


そしてこちらは加賀恭一郎シリーズ第9弾、人形町界隈が舞台です。胸を刺された男性が、日本橋の欄干にもたれかかるようにして息絶えた。そして同じ日に事故に遭った青年は男性の鞄や財布を所持していた。この青年が犯人なのでしょうか?男性の家族への想い、父と息子の再生のお話です。


どんな小さなことでも見逃さない洞察力と、単純に事実を追うのではなくて、そこに隠された背景や人々の心情を読み解くような事件へのこだわった姿勢!加賀刑事の粘り強さが光る1冊。爽快感がありながらも少し含みを持たせたラストも良かったです。それから『麒麟の翼』は、珍しく加賀シリーズ過去作品と明確にリンクしていて、シリーズに付き合ってきた読者に対するサービス精神も感じられました。

仮面山荘殺人事件

八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。 (講談社文庫より引用)


東野圭吾さん初期の傑作で『クローズドサークル』『どんでん返し』ミステリーでほぼ必ずと言っていいほどおすすめされている一冊ですね。 わりと何を言ってもネタバレになると思うので紹介の仕方が難しいんですが。


シンプルな構成の上に物語が山荘内、300ページ程度で綺麗に収まっていてさくさく読めるのですが、突飛なアイデア抜きで読者を何重にも騙しきり、あげく想像以上の結末に驚かされます。あまりにも鮮やかですっきり爽快の読後感!この本をこれから読める人はある意味幸せだと本気で思える作品です。東野さんの作品の中で、ミステリー初心者の方におすすめするとしたら個人的にはダントツでこの本ですね。

宿命

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。(講談社文庫より引用)


東野圭吾さんの初期ミステリー。命が宿った瞬間から決まっているもの、変えることのできない資質、主要な登場人物である2人の男性が数奇な運命の糸に縛られ翻弄されるまさに『宿命』を描いた作品。この本では、犯人は誰かという謎だけではなくて、別のタイプの意外性を合わせ持たせたいという東野圭吾さんの意図を堪能させて貰いました。


登場人物が多く、章ごとで中心となる登場人物が変わりますし、時間軸やシチュエーションがかなり激しく移り変わるにも関わらず、すごく読みやすい作品です。ラストで明らかになる『宿命』に、そうだったのかとホッとする気持ちとこんな事が起きたら怖いという気持ちで複雑な読後感を楽しめます。

放課後

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。(講談社文庫より引用)


東野圭吾さんのデビュー作で乱歩賞受賞作品です。何者かに命を狙われている某女子高教師が連続殺人事件の謎に挑む物語なんですが、犯人候補全員が怪し過ぎて事件解決まで飽きることなく読めましたよ!


30年以上も前の作品なのに全く古さを感じないですし、トリック、動機、ラストも斬新!動機に関しては賛否ありますが、とにかく今の東野さんにはないハラハラ感が生々しくて大好きな一冊。初々しさもありますが、これがデビュー作とは恐ろしいですね。

むかし僕が死んだ家

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。(講談社文庫より引用)


登場人物は、主人公と幼い頃の記憶を失っている元カノの二人だけ!幼児期の記憶がない元カノの記憶を探るために、2人は幻の家を訪れます。時が止まったような家で見つけたある少年の日記…。


徐々に掘り起こされる彼女の記憶。 たった2日間の山奥の家の中、薄気味悪さを漂わせながらも、謎を発見する毎に推理し真実が明らかになってゆく様に終始ハラハラドキドキできて面白い。登場人物2人と不思議な家一つでここまでのミステリーが出来るんですね!東野作品の隠れた名作だと思います。

分身

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?(集英社文庫より引用)


技術的・医療的操作の問題は現在も手をつけられないタブーの領域、クローンのお話です。想像をはるかに超える複雑なストーリー展開で、鞠子と双葉ふたりの話が同時進行で章ごとで交互に展開します。


もしも自分と全く同じ人間がいたら…。まったく同じ姿かたちをしている北海道の鞠子と東京の双葉。それぞれがひょんなことから同じ時期に自らの不思議な出生に疑問を持ち、調べ上げていきます。クローンと言われると同い年で考えがちなテーマですが、そこにオリジナルとの年齢差を持ってきたところが面白い!そして最後のシーンでは、それまでの重い雰囲気から一転、サッパリしたような、切ないような何とも言えない気分になりました。

殺人の門

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。(角川文庫より引用)


人間の欲深さや愚かさが詰まった作品。 主人公、田島和幸は友人である倉持修に、常にその人生を振り回されてきました。口から生まれてきたように人を騙す倉持修に対して憎しみを抱きながらも、縁を切れない田島。少し順調に動き始めると 何故かいつも倉持が現れ、どうしても幸せになれません。果たして田島は殺人の門を超えられるのでしょうか?


文庫本で600ページを超える長編。暗いし救いようのない内容で、途中で何度もくじけそうになりました。はっきりいって東野圭吾さんの作品で、これほど途中で読むのを止めようと思った本は他にありません。だけど最後まで読めてしまう…そして時が経つと不意にまた読みたくなってしまう。不思議な話です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(角川文庫より引用)


過去と現在を繋ぐ不思議なストーリー。33年前と1日間だけ繋がっているナミヤ雑貨店。強盗に入ったはずの雑貨店でひょんなことから数々の人々の悩み相談に答えることになった若者3人組のお話。


人の役に立たないと思っていた3人が、ナミヤの店主に変わり過去からの悩みを相談する手紙に返答をすることで、自分達も人の役に立つことが出来るのだと気づいていきます。愛にあふれた奇跡は気持ちよく、悩みを相談した人達全てのストーリーに涙しながら読みました。しばらく余韻に浸っていたいと思える最良の読後感!おすすめの一冊です。

手紙

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。(文春文庫より引用)


弟の大学進学の学費のために、兄は強盗殺人に手を染めた。毎月獄中から届く兄からの手紙。弟が幸せになろうとするたびにその手紙が、強盗殺人犯の弟は幸せになれないという事実を突きつけます。たったひとりの肉親が犯した罪により人生を狂わされた青年の物語。


心理描写が秀逸で、心に静かにそして力強く訴えかけてきます。兄からの手紙は無神経で腹立たしいとずっと感じていたはずなのに、最後の手紙を読んだ後は涙が止まりませんでした。

パラレルワールド・ラブストーリー

親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。(講談社文庫より引用)


パラレルワールドとは、私たちの現行世界と並行して存在すると考えられているもう一つの世界。タイトルからはファンタジーのような印象を受けますが、実際は本格ミステリーです。


改編された記憶をもつ自分と、忘れられた本物の記憶をもつ自分との、ある意味でのパラレルワールドが描かれていて、親友から紹介された彼女と付き合っている記憶と、親友の彼女なのに好きになってしまい悲しい三角関係になってしまった記憶のどちらが正しいのか、脳科学を交えながら真実を探っていくミステリー。妄想と現実との見境がつかなくなるって想像できてしまい、現実味があるので余計に、登場人物の感情が痛いほど伝わってきました。『変身』や『分身』に並ぶ、科学の発達の危うさ、科学と倫理の境界について考えさせられる作品です。

魔球

9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。(講談社文庫より引用)


東野圭吾さんの作品の中ではあまり有名ではないほうだと思いますがおすすめしたい一冊。高校野球を舞台にした青春推理小説『魔球』は、冒頭の爽やかな野球のシーンからは想像のできない哀しい想いが交錯します。


野球部のエースが見せた魔球の正体とは何か、なぜ彼は殺されたのか…。高校球児の殺人事件、それとは関係のない場所で起きた爆弾の爆破未遂事件、無関係かと思われていた2つの事件が見事に繋がっていきます。そうする他になかったのだろうかと思わずにいられない結末と家族への想いが切なく悲しいお話、初期の名作です。

流星の絆

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。(講談社文庫より引用)


幼い頃に両親を殺害された三兄妹は、児童養護施設を出た後、詐欺師としてお金を貯めながら、犯人を捜して復讐しようとしていた…。ふとした偶然から時効直前に犯人の手がかりを見つけ奮闘する推理小説。


兄妹たちがテンポよく詐欺をやってのける場面から、殺された両親の復讐のために試行錯誤するシリアスな場面まで、畳み掛けるような展開で600頁を感じさせません。ラストは、相応の報いはあるものの、美しい瞬間を見せてくれる粋な締め方。読み進めている時は辛いのに、読後に少し幸せな気分になれる素敵な一冊です。

変身

画家を夢見、この世にかけがえのない存在として恋人を愛していた青年、成瀬純一を不慮の事故が襲った。そして世界初の脳移植手術。彼のなかに他人の脳の一部が生きているのだ。やがて彼の心に違和感が生じ始める。迫りくる自己崩壊の恐怖! (講談社文庫より引用)


強盗事件で頭を撃ち抜かれた脳の一部に移植手術を受けた青年の人格がドナーの脳に乗っ取られていく悲劇を描いた医療サスペンス。


文体や一人称など視覚的にわかりやすい部分も徐々に変化していくので、臨場感があってすごく引き込まれます。さらに変わりゆく主人公の描写はあまりにもなめらかで、たびたび現在のページと冒頭を比べたくなりました。理不尽だらけの物語ですが、最後の1ページまでどう結末を迎えるのかとドキドキしながら読める1冊です。

使命と魂のリミット

「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。(角川文庫より引用)


医療ミステリー、タイトルから受けるなんとなく難しそうなイメージは読み始めればすぐに吹き飛びます。帝都大学病院を舞台にした犯罪と研修医・夕紀の西園教授に対するある疑念が絡み合い進むストーリー展開。


主人公の研修医が抱える葛藤と勤務先の病院で起こる事件の2つが解き明かされる過程がもうお見事。命に関わるストーリーなので、特に後半は緊迫感がすごいです。ラスト数ページでタイトルの意味が分かり、ラスト1行で気持ちよく読み終われましたし、読み終えた後の爽快感は群を抜いてますよ!

夢幻花

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。(PHP文芸文庫より引用)


追い求めると身を滅ぼす夢幻花__黄色い朝顔にまつわる宿命と責任の物語。こちらの作品は、連載で一度書き上げた話を、現在の科学考証に合わせて書き直したとのことです。


通り魔に襲われた夫婦の話と中学生のひと夏の思い出の話、何の関係もなさそうな2編のプロローグ。それが本編で綴られる青年の自殺とその祖父が殺された事件へと繋がっていきます。キーとなるのは絶滅したはずの黄色の朝顔。一見何の関係もなさそうな事件がやっぱり安心の東野圭吾さん!次々と繋がっていきます。


あとがき

東野圭吾さんのおすすめ作品をご紹介してきました。もれなく傑作とよべる作品ばかり!本当に面白くて読後感も最高の作品ばかりです。気になる作品が見つかれば是非一度手に取ってみて下さいね。

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