心の闇が怖い、張り詰めた緊張感が癖になる、おすすめのサイコサスペンス漫画をご紹介していきたいと思います。狂気に満ちたコワ面白い作品をたっぷりご堪能下さいね。
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おすすめのサイコサスペンス漫画
紹介する作品の中にはグロテスクなシーンの含まれているものもあります。なるべく紹介文の中にその旨を記載しておきますが、苦手な方はご注意下さい。また若干『これサイコサスペンスの括りでいいのかな?』的な作品も含まれていると思いますが怖さと面白さには自信がありますので気になる作品があれば是非読んでみて下さいね。作品は随時更新予定です。
※掲載の順はランキング形式ではありません
ウツボラ
謎の死を遂げた美少女「藤乃朱」。入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る少女「桜」が、作家・溝呂木の前に現れるも、彼女の正体は一切不明。二人の点をつなぐ作家・溝呂木は、盗作に手を染め深い闇に追い詰められていく。そして事件の謎を追う編集者と刑事たち。彼らの間を蠢く謎は深まるばかり――。顔のない死体とひとつの小説をめぐる、謎の物語。 (F×COMICSより引用)
飛び降りた謎の少女とベテラン作家のお話。盗作疑惑とか殺人とか入れ替えとか色々な感情が交差してるのですがサクサクと読ませます。官能的でもあり、ミステリアスでもあり、空間が、間が、台詞回しが、何かいちいち堪らないおすすめの傑作。
不能犯
数々の変死事件現場にあらわれる謎の男・宇相吹正。しかし、誰も彼の犯行を証明することができない。人は彼を、犯罪を実証することができない容疑者「不能犯」と呼ぶ…。憎悪、嫉妬、欲望そして愛…… 宇相吹は依頼人の歪んだ思いに応え、次々と人を殺めていく…。戦慄のサイコサスペンス開演!!( ヤングジャンプコミックス より引用)
不能犯とは犯罪が成立せず刑罰の対象にならない人。人間の思い込みを利用して人を殺す男のお話です。1話完結、数タイプの展開があるので、根本は同じなんですが飽きずにのめり込みました。人間の愚かな部分がこれでもかと全面に出ていて読後感はいい意味で悪い…。
ミュージアム
悪魔の蛙男、“私刑”執行。“ドッグフードの刑”“母の痛みを知りましょうの刑”“均等の愛の刑”“針千本のーますの刑”“ずっと美しくの刑”――。すべては、ある1つの裁判から始まった。超戦慄連続猟奇サスペンスホラー、絶望大解禁!!!( ヤンマガKCスペシャル より引用)
連続猟奇殺人事件を追う刑事の沢村VSカエル男。死刑判決に関わった裁判員に対し、私刑を繰り返す犯人のやり方が残酷すぎる…冒頭から連続する常人には理解しにくい犯罪の数々が、虚構の作品だからこそ恐る恐る楽しんで読み進めてしまいます。絵が細かく文字量も適当で、3巻完結ととても読みやすいですよ。
ROUTE END
人の死が日常的となる職業、“特殊清掃業"を生業とする青年・春野。彼が近隣で続発する連続猟奇殺人事件、「END事件」に足を踏み入れて…。生と死の在り方を問うサイコ・サスペンス開幕!!(ジャンプコミックス より引用)
ジャンプでまさかのサイコ・サスペンス。特殊清掃業をやっている主人公が死体をバラバラにしENDの文字を作る猟奇殺人事件を追います。淡々と進んでいく物語は、個人的にとても好みでした。絵は綺麗、あまり描き込みはなく背景も白めですがそれも味なのかもしれません。
幽麗塔
時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野は、幽霊塔と呼ばれる時計塔で、白い何者かに襲われ死の寸前、謎の美青年・テツオに救われる。テツオは曰く「幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」。しかしテツオの正体は、男を装う女であり、その名も偽名であった・・・・・・(ビッグコミックスより引用)
9巻完結済み。昭和29年、引きこもりで小心者の冴えない青年天野は謎の美男子テツオと出会い、莫大な財宝が眠ると言われる幽麗塔にまつわる殺人事件に巻き込まれていきます。怪しげでおどろおどろしい雰囲気が秀逸で、レトロなモチーフ満載のサスペンスです。気を抜いてると急に怖い描写に出くわして心臓が跳ねることもあるので注意して読んでくださいね。
マンホール
夕暮れの商店街で、全裸の男が怪死を遂げた。検死の結果、体から新種の寄生虫が発見される。ベテラン刑事・溝口とその部下・井上は事件を追う内、ひとつのマンホールへとたどり着く。暗闇の中、そこには謎の“施設”の存在が…!?(ヤングジャンプコミックスより引用)
こちら虫系注意のホラーサスペンス。マンホールの中からでてきた全裸の男が死亡。次第に蚊を用いたバイオテロの可能性が浮上してくる... 犯罪の被害者であったはずの男が、憎しみに駆られ、世界を混乱に落とし入れてしまうお話。リアルな絵と血生臭そうな雰囲気が凄くマッチして良い!そしてマンホール男の行動とそれを追う刑事さんたちの動きが面白い!2巻完結済みです。
多重人格探偵サイコ
バラバラ殺人、カニバリズム殺人、フラワー殺人…次々と起きる猟奇殺人事件に多重人格探偵 雨宮一彦が挑む! ( 角川コミックス・エース より引用)
20年に渡る連載の末、24巻完結の大作。複数の人格をもつ主人公が事件を解決していく探偵もので起きる事件がかなり猟奇的、描写もグロい特殊設定。グロテスクな死体のオンパレードで読者を選ぶ作品だと思います。面白いと言ってしまうと不謹慎な気もしますが、目が離せない展開であることは確かです!
NOBELU-演-
演じる? 死ぬ? 衝撃の子役物語!!世は空前の子役ブームに沸く。一攫千金を狙う一握りの親達。貧しい暮らしのドン底から、砂金を掘り当てたい。何の文句がある?自分の子供なんだから。そして彼らは“子焼く“の世界に足を踏み入れる――… 生きるために、演べる。芸能界に生きる子供達の真実を描く衝撃物語。( 少年サンデーコミックス より引用)
あの野島伸司原作の子役を描いたなかなかヘビーで強烈な漫画。子供が貧しい暮らしから抜け出すため、生きるために「演じる」という内容。といっても華々しく芸能界で活躍する話ではなく、子供たち大人たちの心の闇や嘲りを描く怖い話になっています。キャラデザには相当好みが分かれそう、8巻完結済み。
監禁嬢
高校教師、岩野裕行には愛する妻がいて、子供も生まれたばかり。生徒からの信頼も厚く、満たされた日常を送っていた――はずだった。目覚めると全裸で監禁状態。そして現れたのは「カコ」と名乗る見ず知らずの女。男の日常は陵辱されていく。「私はだーれだ? 思い出すまで許さない」 ( アクションコミックス より引用)
謎の女の狂気が品行方正で誠実な主人公の日常を壊していく…。監禁女の異常な振る舞いと不気味さが秀逸で、順風満帆な主人公の高校教師が徹底的に付け回されて追い詰められて行く描写に恐怖を感じます。展開にスピード感もあってこわ面白いですよ。
僕だけがいない街
階下の暗闇に気配を感じるような、ドアごしの殺した息づかいのような、視界の隅に映りこんだ視線のような、ざらりとした質感、気分、戦慄。( カドカワコミックス・エース より引用)
売れない漫画家・悟には何か悪い事がおきると時間の巻き戻る『リバイバル』という現象が起こる事がある…これから発生する事件を回避し、犯人を追い詰めるため、知恵を巡らし行動するサスペンス。設定はどこかで聞いたことのあるような感じですがとにかくストーリーの力が素晴らしい!大人気作だけあってすごく吸引力をもつ漫画です。8巻完結済み。
予告犯
する謎の男。果たして予告された事件は起きるのか…!? 高度に情報化された現代のテロリズムを描く、緊迫のサスペンススリラー開幕!!( ヤングジャンプコミックス より引用)
社会的に報われない人々や理不尽に虐げられる人々に代わり、現代版必殺仕事人のように鉄槌を下していくシンブンシ。法で裁かれない連中に対して制裁を加えていくのはなかなかスカッとします。Twitterなど実際のネットコンテンツも出てくるので臨場感があって面白いですよ!3巻完結済みです。
累
二目と見れぬ醜悪な容貌を持つ少女・累。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。( イブニングKC より引用)
少女漫画の様な絵柄からは想像もできない様なサスペンス。相手の顔と自分の顔を入れ替えられる口紅を母から譲り受けた女の子が主人公。常に心地よい緊張感が漂って、ストーリーの迫力で惹き込まれます。少しでも自分の容姿に劣等感を抱いたことのある人ならネガティヴな方向に共感できて楽しめると思います。
預言者ピッピ
「つまりぼくら、人類の未来をすべて計算しつくしちゃったんだ」究極の頭脳が紡ぎ出す預言は福音か、それとも……?鬼才が描く長編ストーリーが、満を持して登場!ピッピは地震を予知し、災害から人類を救う為に開発されたロボット。親友・タミオとともに成長していくピッピは、衝撃的な事件をきっかけに自ら活動を停止してしまう。そして再び目覚めたピッピが語る畏るべき預言とは…(イースト・プレスより引用)
AIが地震予知から人の余命までをも分かるようになった世界。ロボットのピッピに情報を入力すれば彼はあらゆる未来を予測する…導入からガンガン読ませるストーリー。急激な人工知能の進化を目の当たりにしてるだけに、この作品とその事実をどうしても結びつけてしまいます。先を読み進めるのが人類の末路を見ているようでこわ面白いですよ、。
あとがき
おすすめのサイコサスペンス漫画!狂気に満ちたコワ面白い10作品!と題してご紹介してきました。どの作品もとりあえず怖い、でも面白い!先が気になって読む手の止まらなくなる良作ばかりですので気になる作品が見つかれば是非一度読んでみて下さいね。
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